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罪を償っていれば、許せるか? 受け入れられるか? それとも、許せないのか? 揺れ動く心情を丹念に描き切った社会派ミステリー。『希望が死んだ夜に』の著者が挑む新境地——。横浜に本社を置くオオクニフーズの相模原支社に勤務する藤沢彩は、子どもの頃から自分の感情や思考を言葉にするのが苦手だ。その性格もあり引っ込み思案で人との付き合いが苦手な彩だったが、仕事のことで思い悩んでいた時に声をかけてきた一年先輩の同僚社員・田中心葉に次第に惹かれていく。心葉と同期の佐藤千暁とも次第に交流ができ、三人はそれぞれ十年後も二十年後も一緒にいたいと願うようになっていた。そんなある日、心葉が会社の朝礼で、何の前置きもなく「ぼくは人を殺したことがあります」と発言したことで、絆は揺らぐ。そして千暁にも、兄が殺された被害者遺族という人に言えなかった過去があった……。
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Posted by ブクログ
まっすぐ問いかけてくるタイトル。
とても深く考えさせられる作品。
十年前に起こったあるひとつの事件、少年犯罪をテーマに、加害者側、被害者遺族側、周りにいる第三者側としての視点で描かれる心理描写が繊細で刺さりまくる。
いっそのこと、全員、過去のことを忘れられることができたら、どんなに楽なことだろう。
だけど、それが難しいからこそ何が正解なのか、何が正しい選択なのか、どんな言葉や表現で表したらいいのか。
わたしたちは感情を持っているからこそ、悩むし、迷う。
読み終えた今でも、まだ不安定な気持ちだけれど、
「誰の味方をするのか」ではなく、「誰を信じるのか」。
自分の中で大事にしたいなぁと思うことが分かった気がする。
Posted by ブクログ
タイトル、そして表紙から強いインパクトを受けて読み始めた。タイトルにあるように、もし、自分の大事な人の過去に殺人という暗い過去があったら、その人との関係を続けることができるだろうか。どんな理由であれ、殺人を犯してしまった人と付き合えるだろうか。また、罪を犯してしまったとして、長い年月をかけ、悔い改め、罪を償うために生きていることを知ったら過去のことを気にせずにいられるか。たくさんのことを考えた。読みごたえのある作品だと思う。
また、一番心に残ったのは、幼少期の劣悪な環境から殺人を犯してしまった登場人物が、少年院で本と出会い、出所後の生活でも知識を得るにつれて、人として成長していく様である。知識のあるなしで、人生は如何様にも転ぶと改めて感じた。
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小説・文芸
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