天祢涼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
規則違反や不正行為などを犯した警察官の聴取、捜査を行う監察官。その首席監察官として君臨する鏡真人は、不祥事の続発するQ県警の世間からの信頼を回復させた手腕もあり、「県警の番人」と評されている。だけど彼は相手によって態度を大きく変えたり、一部の人間からは不審を疑われる言動や行動を取ることもあった。彼の心の奥底にあるのは、いったいなんなのか――。
ネタバレはしないようには気を付けましたが、まだ読んでない方は先に作品を読んだほうがいいのではないか、と思います。
本書は無関係に見えた様々な出来事がリンクしながら、最後に浮かび上がる絵が心地の良い一冊です。相手によって態度を変える。まったく違っ -
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──わかんないよ。
あんたたちにはわかんない。
なにがわかんないのかも、わかんない。
『仲田蛍シリーズ』の第1作目。本作は『こどもの貧困』をテーマに描かれた社会派ミステリー。
貧困家庭の中学生に焦点を当てた物語。テーマがテーマなだけに、少し重たく時に辛く切ない空気を纏って進行していく本作。
ただ、本事件を通じて担当刑事の1人『真壁』が徐々に事件の本質と向き合っていく描写が、本作における『救いの光』を感じられるとともに、物凄い読後感へと導いてくれたように感じた。
そして、巻末最後に描かれなかった真壁のセリフには、死んでなんかいなかった『希望』を『想像』させてもらえた読者は多かったのでは -
Posted by ブクログ
ネタバレ何を読むか悩んだが、天音さんの「仲田シリーズ」を読んでいなかったなと思い、これに決めた。
300ページくらいの長編で、読みやすそうなので新年一発目はサクッと読もう!と思い、選書。
確かに一瞬で読み終わったが、新年早々とんでもなくものを読んでしまった笑
テーマは「虐待」
母の虐待から逃れるため、”きさら”という児童が殺人計画を企てます。
•酷いことをされているのは頭ではわかっているのに、母の事を嫌いたくない感情が邪魔して、自分のための躾だと思い込み耐え忍ぶきさらがとにかく可哀想。
•題材からして軽い話ではないのは分かっていましたが、描写と事件の真実が重量級過ぎて!それにしても300ページとは思え -
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ネガとのぞみの気持ちを考えながら読んで、苦しくなりました。三浦先生の言う、アフリカの子供と比べたら〜っていうセリフ、現実でもよく聞くし自分でも苦しいときにもっとつらい人がいるんだってときに考えるけど、そういうことじゃないよね。ここは日本だし、極端じゃなければ辛いと言ってはいけないの?と思う。
物語の展開も、何回も予想を裏切られてとても楽しんで読めました。天祢涼さんは現代社会の問題を調和させるのが上手くとても好きです。他のものも積読してあるので読まなくては。
ここに出てくる親たち、特にネガの親が最低すぎる。まだ中学生の娘に働いて生活費を稼げといい、すべてとってしまうなんて。機能不全家族の連鎖って -
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ネタバレ辛〜〜い!!!!!!!
きさらちゃんと翔太の関係性がとても好きだった故に、苦しいものがあります。どうして虐待の連鎖は途切れないのか、どうして虐待を受けた子供が大人になってからも苦しまなくてはならないのか。
かつてお笑い芸人のぐんぴぃさんが「暴力を受けて育った子供は選択肢の中に殴るが出てしまう」と仰っていたと思うのですが、それを思い出し本作を読みながらずっと頭にぐんぴぃさんの言葉と顔がチラチラしていました。
きさらちゃんがラストに叫んだ言葉はきっと、あの頃のきさらちゃんがずっと今も心の中にいて苦しんでいる証なんだろうなと思うとやり切れません。
やっぱり天祢涼先生大好き、めちゃくちゃ良かったです。 -
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Posted by ブクログ
絶望の先に希望はあるのか、
ネガとのぞみはあまりにも周囲の大人に恵まれなさすぎた。中学生なんて周りの大人が全ての世界。
貧困でそれでも親が福祉に助けを求めない、理由をつけて働かず子どもに働かせる。そんな大人が親になっていいはずがない。私自身思っていることだけれど、「まともな家庭を知らない」人間が家庭を築いていいはずがない。
まともな家庭を知らない人間がまともな家庭を築けるはずがないのだから。
私も父親がいる世界を知らない。父と母と3人で旅行に行った記憶がない、家族全員で食卓を囲んだ記憶がない。それどころか、父親の顔もわからない
そんな私は恋愛ができない。相手がまともな家庭で育った人なら尚更 -
Posted by ブクログ
具体的なネタバレは避けますが、これを読むより先に(というかレビューは別に読まなくていいので)、本書を読むことをおすすめします。
秋本秀文は死のうとしていた。SEとして働いていた秀文は、仕事での些細な行動がきっかけで先輩の不興を買い、提案書の不当な書き直しや名指しの批判などのパラハラを繰り返され、精神的な限界が来て退職した過去によって、新たに就職活動もまともにできない状態になってしまったのが原因だ。自殺の名所として知られる神社の桜の木で首を吊ろうとした彼は、その木の洞に差し込まれた封筒に気付く。それは〈どうせ死ぬなら殺してみませんか?〉と交換殺人を提案する手紙だった。悩みつつも提案を受け入