天祢涼のレビュー一覧
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ミステリーというには切なすぎる、、、
胸糞悪いやつらが多数でてくるのですが、
親になった今、本当に
追い込まれた時にどんな行動をとれるのか、
と己を顧みさせてくれる場面あり
ミステリーとしても、読み応え充分の
どんでん返しあり
深刻な貧困問題に対する問題提起あり
と、ほんまに文章量に対して、読み応え抜群の一冊でした。
この手のストリーで陥りがちな
どんでん返しというか、伏線回収がくどくて、
逆に最後尻すぼみになる気配を一瞬だけ感じました。が、
もうそんなのどうでも良くなる
ラストというか本筋の切なさ、、、、
綺麗に終わりたいけど、、、
いやぁ、でもやっぱあいつムカつくなぁ笑
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Posted by ブクログ
規則違反や不正行為などを犯した警察官の聴取、捜査を行う監察官。その首席監察官として君臨する鏡真人は、不祥事の続発するQ県警の世間からの信頼を回復させた手腕もあり、「県警の番人」と評されている。だけど彼は相手によって態度を大きく変えたり、一部の人間からは不審を疑われる言動や行動を取ることもあった。彼の心の奥底にあるのは、いったいなんなのか――。
ネタバレはしないようには気を付けましたが、まだ読んでない方は先に作品を読んだほうがいいのではないか、と思います。
本書は無関係に見えた様々な出来事がリンクしながら、最後に浮かび上がる絵が心地の良い一冊です。相手によって態度を変える。まったく違った印象を与える。実際そういうひとは、他者から良い印象を持たれにくいものです。鏡もどこか信用の置けない人物として描かれていて、登場人物によっては明確に彼を嫌っています。でも真相が明らかになると、彼の真意を知ると、それまで抱いていた印象はひっくり返るのではないでしょうか。結末は決して分かりやすく白か黒で判断できるものではなく、灰色がかっています。でもそれは感情のある人間をつぶさに切り取ったからこその結末であり、灰色のその終わりに真摯な想いを感じました。 -
Posted by ブクログ
──わかんないよ。
あんたたちにはわかんない。
なにがわかんないのかも、わかんない。
『仲田蛍シリーズ』の第1作目。本作は『こどもの貧困』をテーマに描かれた社会派ミステリー。
貧困家庭の中学生に焦点を当てた物語。テーマがテーマなだけに、少し重たく時に辛く切ない空気を纏って進行していく本作。
ただ、本事件を通じて担当刑事の1人『真壁』が徐々に事件の本質と向き合っていく描写が、本作における『救いの光』を感じられるとともに、物凄い読後感へと導いてくれたように感じた。
そして、巻末最後に描かれなかった真壁のセリフには、死んでなんかいなかった『希望』を『想像』させてもらえた読者は多かったのではないかと思う。
またひとつ素晴らしい作品に出会えたなー。
シリーズの続編もまとめて買ってあるから、他作品にも期待しようっと。
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希望が死んだ夜みたいに真っ暗なこの国で──
面白い作家が、凄い作家になる瞬間がある。
本書を読んだとき、天祢涼は凄い作家になったと、感嘆した。
──細谷正充(文芸評論家)
彼女を死に至らしめたのは社会なのではないか?
社会派×青春×ミステリーの見事な融合。
本書に出合えてよかった。
──ベル(文学 YouTuber)
神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか? 二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がって──。
現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。
解説・細谷正充 -
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ネタバレ何を読むか悩んだが、天音さんの「仲田シリーズ」を読んでいなかったなと思い、これに決めた。
300ページくらいの長編で、読みやすそうなので新年一発目はサクッと読もう!と思い、選書。
確かに一瞬で読み終わったが、新年早々とんでもなくものを読んでしまった笑
テーマは「虐待」
母の虐待から逃れるため、”きさら”という児童が殺人計画を企てます。
•酷いことをされているのは頭ではわかっているのに、母の事を嫌いたくない感情が邪魔して、自分のための躾だと思い込み耐え忍ぶきさらがとにかく可哀想。
•題材からして軽い話ではないのは分かっていましたが、描写と事件の真実が重量級過ぎて!それにしても300ページとは思えないほどくらいました笑
•子に対する虐待は決して他人事ではなく、たとえ生活が安定していたり豊かであっても、追い込まれた精神状態になると誰だって犯してしまう可能性があるんだなと、ヒヤッとさせられます。
幼少期に、弱き親により劣悪な生活を強いられた子は、のちに「ひどい大人」となる確率は自ずと上がってしまうという、負のスパイラルが現実にも存在するんだぞと、物語をとおして天音さんからのメッセージを感じました。
•どんでん返しが来ると思って読んでいなかったので、母も娘も「きさら」であることや、「きさらパート」が全てかつて母きさらの幼少期の過去パートであったこと、刑事の宝生がかつての”翔太”だとわかった時は、本当にびっくりしてページを捲る手が一度止まりました笑 -
Posted by ブクログ
ネガとのぞみの気持ちを考えながら読んで、苦しくなりました。三浦先生の言う、アフリカの子供と比べたら〜っていうセリフ、現実でもよく聞くし自分でも苦しいときにもっとつらい人がいるんだってときに考えるけど、そういうことじゃないよね。ここは日本だし、極端じゃなければ辛いと言ってはいけないの?と思う。
物語の展開も、何回も予想を裏切られてとても楽しんで読めました。天祢涼さんは現代社会の問題を調和させるのが上手くとても好きです。他のものも積読してあるので読まなくては。
ここに出てくる親たち、特にネガの親が最低すぎる。まだ中学生の娘に働いて生活費を稼げといい、すべてとってしまうなんて。機能不全家族の連鎖って本当に苦しい -
Posted by ブクログ
ネタバレ辛〜〜い!!!!!!!
きさらちゃんと翔太の関係性がとても好きだった故に、苦しいものがあります。どうして虐待の連鎖は途切れないのか、どうして虐待を受けた子供が大人になってからも苦しまなくてはならないのか。
かつてお笑い芸人のぐんぴぃさんが「暴力を受けて育った子供は選択肢の中に殴るが出てしまう」と仰っていたと思うのですが、それを思い出し本作を読みながらずっと頭にぐんぴぃさんの言葉と顔がチラチラしていました。
きさらちゃんがラストに叫んだ言葉はきっと、あの頃のきさらちゃんがずっと今も心の中にいて苦しんでいる証なんだろうなと思うとやり切れません。
やっぱり天祢涼先生大好き、めちゃくちゃ良かったです。 -
Posted by ブクログ
絶望の先に希望はあるのか、
ネガとのぞみはあまりにも周囲の大人に恵まれなさすぎた。中学生なんて周りの大人が全ての世界。
貧困でそれでも親が福祉に助けを求めない、理由をつけて働かず子どもに働かせる。そんな大人が親になっていいはずがない。私自身思っていることだけれど、「まともな家庭を知らない」人間が家庭を築いていいはずがない。
まともな家庭を知らない人間がまともな家庭を築けるはずがないのだから。
私も父親がいる世界を知らない。父と母と3人で旅行に行った記憶がない、家族全員で食卓を囲んだ記憶がない。それどころか、父親の顔もわからない
そんな私は恋愛ができない。相手がまともな家庭で育った人なら尚更。
のぞみのことを思うと辛すぎる。自分を死から遠ざけるために始めたフルートに最終的には殺された。
ネガは当たり前の感覚を知らない。これから知ることができるのかもわからない、それでもネガは希望であってほしいと願う