天祢涼のレビュー一覧

  • 葬式組曲

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    北条葬儀社を舞台にした五話収録の連作短編集。
    癖の強い社員達が、故人が遺した謎を解明していくミステリー。

    一話完結ごとに真相が明らかになりスッキリとした気持ちで読み進めていくと最終話で衝撃的な展開が待ち受ける。

    社員の不審死?
    犯人は誰?
    それまで見ていた景色は一変。
    社員達の印象はガラリと覆され何の疑いも持っていなかった自分の甘さに気付かされる。

    二転三転からの犯人の正体判明。
    そして犯行の理由に驚愕。

    葬儀の在り方なんぞを考えながら読んでいたらとんでもなかった。

    『ざらり』とした結末だが、これぞ大どんでん返し。

    やられた。

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    2023年02月19日
  • 葬式組曲

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    故人との別れであるお葬式を舞台に葬儀社の面々が故人の遺した謎を解明していくミステリーです。

    他の方の感想でもありますが、最後が唐突すぎて驚きました。ちょっと無理を感じます。

    話自体は読みやすかったです。直葬という弔いを初めて知りました。式にこだわらなくてもいいんですね。

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    2023年01月22日
  • 葬式組曲

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    再読2回目。
    最終話、唐突やしやり過ぎ感あるけど、ぜんぜん想定してなかったから面白く読めたけどなぁ。それぞれの章がゆるく繋がって最後にズドンとくる感じ、わりと好きです。

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    2022年11月23日
  • 葬式組曲

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    お葬式にかかわるあれやこれやの謎についてのミステリー。死者を弔う儀式ではありますが、お葬式は生きている人が行うもの。人がいれば思惑もある。そんなお話。
    あとがきで作者も書いてるけど、最終話のあれはちょっと唐突だしやりすぎかな。ちょっともったいない感じもする。

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    2022年11月20日
  • 葬式組曲

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    若き女社長が率いる「北条葬儀社」
    癖の強い社員たちが、故人様が遺した謎を解決していく。登場人物は変わらず、一つ一つのお話が独立している連作短編で、いわゆる、葬式ミステリーの作品です。私自身、葬式というものにあまり、接点は無かったのですが、この作品の中で、遺族たちの
    葬式に対する気持ちだとか、どうしたら、故人様たちに明るく葬式を送れるのかだとか、そういった葛藤なども感じれました。コロナ禍で葬式もあまりできない世の中で、心のこもった故人との別れをもっとさせてあげたいし、悔いの残らない最期をもっと、実現してほしいなと感じました。
    葬儀社の心の叫びみたいなものを感じてほしいです。

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    2022年11月20日
  • 境内ではお静かに 神盗みの事件帖

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    そこかしこに少しずつあるプロットもありながら、登場人物の互いの思いが交錯しながら進む展開を、気楽に楽しく読めました。気分転換にちょうど良い感じです。

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    2022年07月30日
  • 平成ストライク

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    ネタバレ

    平成の出来事をテーマにした連作アンソロジー。好みだったのは、青崎有吾「加速してゆく」、千澤のり子「半分オトナ」でした。平成を通過した世代としては、いろいろあったなあ、としみじと思い返しながら読みました。当時のヒット曲や流行なんかも物語の中に登場して、面白かったです。

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    2021年01月14日
  • 謎解き広報課

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    都会育ちの主人公が就職したのはド田舎の町役場広報課。
    仕事に厳しく毒舌な上司との広報紙作りだけでも大変なのに、行く先々で田舎の洗礼とトラブルに巻き込まれる日々を描いたお仕事ミステリー。

    コメディタッチの小説かと思いきや、今の日本が抱える地方の衰退の問題や地域創生にも鋭く切り込み、地方で生きる様々な人たちの思いや頑張りを描いた1冊でした。

    主人公が地方の価値観にふれて都会で培った価値観を徐々に変えていくところが印象的で、それと比例して主人公が作る広報紙が少しずつ変わっていくのも印象的でした。

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    2019年11月07日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    旅のお共として借りたけど家にいるときに読んでしまった。こういうアンソロジーは旅にぴったりだよね。面白かった。若手作家さん、ってことで『新鮮』になったそうだけど、はずれなかったな。まぁ強いていえば岡崎琢磨「夜半のちぎり」は先が読めて全然どんでん返しじゃなかった。似鳥鶏はトリッキーで面白かった。筒井康隆っぽい。解説でそれぞれの作家さんの過去の作品が紹介されてて、どれも面白そうだった。みんなまた読んでみよう。

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    2019年09月03日
  • 平成ストライク

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    平成デビュー作家が平成の事件・事故・出来事を題材にしたアンソロジー。平成を懐かしむタイプの本でないのは、最初の福知山線脱線事故についての話を読んで嫌というほどわかった。全体的に辛いけれど読み応えがある作品揃い。避けては通れない東日本大震災や原発のテーマは、天祢さんのキョウカンカクのキャラが登場したのでシビアになりすぎずとても良かった。(白井作品だけはは早々に読むのを放棄。)

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    2019年06月27日
  • From The New World 平成ストライク(分冊版)

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    平成デビュー作家が平成の事件・事故・出来事を題材にしたアンソロジー。平成を懐かしむタイプの本でないのは、最初の福知山線脱線事故についての話を読んで嫌というほどわかった。全体的に辛いけれど読み応えがある作品揃い。避けては通れない東日本大震災や原発のテーマは、天祢さんのキョウカンカクのキャラが登場したのでシビアになりすぎずとても良かった。(白井作品だけはは早々に読むのを放棄。)

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    2019年06月27日
  • From The New World 平成ストライク(分冊版)

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    福知山線脱線事故、児童虐待、新宗教、消費税、ネット冤罪、メルトダウン。平成って酷かったんだなと分かる。稀有な傑作アンソロジー。特に青崎有吾の短編は年間ベストもの。

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    2019年05月01日
  • 平成ストライク

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    福知山線脱線事故、児童虐待、新宗教、消費税、ネット冤罪、メルトダウン。平成って酷かったんだなと分かる。稀有な傑作アンソロジー。特に青崎有吾の短編は年間ベストもの。

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    2019年05月01日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    楽しく読めた。どんでん返しと銘打たれてるので終盤でひっくり返ることはわかってて読むわけですが、どうひっくり返るのかを予想しながら読むのも楽しいものです。

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    2018年02月24日
  • リーマン、教祖に挑む

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    ネタバレ

    ミステリーではなく、チョットどんでん返しがある話

    <あらすじ>
    大企業スザクのセレモニー事業部に勤める六三志は、寂れた団地で流行っている新興宗教団体《ゆかり》を団地から追い出す仕事を任される。
    スザクの売上の一端を担う団地に住む年寄りの葬式を《ゆかり》に取られるからだ。

    団地の視察に訪れた六三志は、その近くに居を構える《ゆかり》の寺を訪問し、教祖の禅祐と対峙。
    2人だけで話し合い、勝負をすることになった。その内容は、
    八ヵ月後、もし団地の《ゆかり》信者が500人以上になったらスザクは《ゆかり》の活動を一切妨害しない。
    しかし500人未満だった場合は《ゆかり》は解散し禅祐は宗教家を辞める。

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    2017年12月16日
  • キョウカンカク 美しき夜に

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    共感覚者の探偵音宮美夜が連続殺人鬼フレイムを追っていくという話。語り手は被害者の兄、山紫郎。
    なんか設定や文体がライトノベルっぽいし異能バトルに発展しそうだけどそんなことはなかった。

    ミステリ全般的に、犯人はお前だ!みたいな流れになるのは後半、最終章とかが普通なのに、この作品では中盤で犯人はお前だ!共感覚的に!といった展開になる。もちろん探偵役が犯人はお前だと言っている以上読み手はよくわからないけどそうなんだろうな…とはなるんだが、証拠もないし動機もわからない。故に登場人物は誰も同意しない。語り手である山紫郎も別の推理を立てて行動していく。そして読み手も読んでいるうちに真相がよくわからなくな

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    2014年03月08日
  • キョウカンカク 美しき夜に

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    主人公の風貌といい、諸々のギミックといい、外連味たっぷりな話ではありますが、ミステリーとしては良くできた作品です。伏線の張り方はお見事です。

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    2013年07月25日
  • 闇ツキチルドレン

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    ネタバレ

    前作より面白く読むことができた。

    前作は、後半からの展開に強引さを感じてしまったが、今作ではそう感じることはなかった。
    ただ、これは前作にもいえることなのかもしれないけど、後味の良い終わり方ではなく、終わってみると登場人物中にまともな人が一人もいない。
    (なにをもって「まとも」といえるのかはよく分からないけど)

    最後の場面で、ある登場人物が豹変したのには、正直びっくりして、少し凹んだ。けれど、ほんの少しだけ救いを感じさせる部分もあった。

    次作も読みたい。

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    2012年09月13日
  • 空想探偵と密室メイカー

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    空想の中で名探偵と語る「瑠雫」と、なぜかそれが見える勇真の二人が主人公格で、加えて女子の父親の3人が話を引っ張っていく。
    まず設定が謎解きに全く関係ない、というのに安心した。
    大体こういう設定だと、空想探偵が快刀乱麻の名推理で難事件を解決!ということになりそうなもんだけどさにあらず。
    空想探偵は、空想だけあって瑠雫の能力以上のことはできず、どちらかというとブレインストーミングの相手、という配置なんだろうな。
    実際の謎解きは、この3人が集まったり分かれたりしながら進むので安心して読んでいられる。

    トリック自体は、物語の中で説明されているとはいえ若干物足りなさを感じざるを得ないし、連続殺人の動機

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    2012年08月18日
  • 闇ツキチルドレン

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    2作目ですので、キャラに慣れて読み易かった。
    まだまだ謎が多いですが、続き書いてくれはるんかなー。
    楽しみにしてます。

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    2012年05月27日