天祢涼のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレミステリーではなく、チョットどんでん返しがある話
<あらすじ>
大企業スザクのセレモニー事業部に勤める六三志は、寂れた団地で流行っている新興宗教団体《ゆかり》を団地から追い出す仕事を任される。
スザクの売上の一端を担う団地に住む年寄りの葬式を《ゆかり》に取られるからだ。
団地の視察に訪れた六三志は、その近くに居を構える《ゆかり》の寺を訪問し、教祖の禅祐と対峙。
2人だけで話し合い、勝負をすることになった。その内容は、
八ヵ月後、もし団地の《ゆかり》信者が500人以上になったらスザクは《ゆかり》の活動を一切妨害しない。
しかし500人未満だった場合は《ゆかり》は解散し禅祐は宗教家を辞める。
-
Posted by ブクログ
共感覚者の探偵音宮美夜が連続殺人鬼フレイムを追っていくという話。語り手は被害者の兄、山紫郎。
なんか設定や文体がライトノベルっぽいし異能バトルに発展しそうだけどそんなことはなかった。
ミステリ全般的に、犯人はお前だ!みたいな流れになるのは後半、最終章とかが普通なのに、この作品では中盤で犯人はお前だ!共感覚的に!といった展開になる。もちろん探偵役が犯人はお前だと言っている以上読み手はよくわからないけどそうなんだろうな…とはなるんだが、証拠もないし動機もわからない。故に登場人物は誰も同意しない。語り手である山紫郎も別の推理を立てて行動していく。そして読み手も読んでいるうちに真相がよくわからなくな -
Posted by ブクログ
空想の中で名探偵と語る「瑠雫」と、なぜかそれが見える勇真の二人が主人公格で、加えて女子の父親の3人が話を引っ張っていく。
まず設定が謎解きに全く関係ない、というのに安心した。
大体こういう設定だと、空想探偵が快刀乱麻の名推理で難事件を解決!ということになりそうなもんだけどさにあらず。
空想探偵は、空想だけあって瑠雫の能力以上のことはできず、どちらかというとブレインストーミングの相手、という配置なんだろうな。
実際の謎解きは、この3人が集まったり分かれたりしながら進むので安心して読んでいられる。
トリック自体は、物語の中で説明されているとはいえ若干物足りなさを感じざるを得ないし、連続殺人の動機 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新シリーズ?
”空想能力”を持つ大学生・瑠雫と、彼女に片思いの勇真の物語。
<あらすじ>
推理小説が大好きな瑠雫は、小説に出てくる探偵を”空想”で呼び出すことができる。
でもその探偵はあくまで瑠雫の空想なので、ホームズだろうがポアロだろうが
瑠雫の思考範囲内なので、推理力は瑠雫と同等
しかも残念ながら瑠雫と勇真にしか見えない― なんか微妙な能力。
そんな2人が、仲の良かった人気女優・日下部陽子の死体を発見する。
現場は小さな通気口があるだけの、扉も窓も鍵がかかった密室
さらに陽子の死因となった刃物は密室内から見つからなかった。
自他殺双方を捜査することになった警察
瑠雫と勇真も独自に捜 -
Posted by ブクログ
ネタバレSNSでの誹謗中傷やフェイク動画など、まさに今の現代に合ったテーマの小説でした。
みんなが自分に都合のいい情報を信じ、真実が違えば騙されたと批判し多勢を正義として正当化する。この連鎖に自分も当事者となり得るのかと思うと鬱々としました。
今でさえ情報が溢れているのに、今後もっとAIが進化していくとどうなるのか…。
このお話の真犯人は頭も容量も良さそうなので動機には釈然としないところがありますが、生きていく中で考え方は変わるし、タイミングや色んな積み重ねで起きた結果なのかなあと自分の中で解釈しました。
完全な悪とも言えないのが複雑です。
リアルな社会問題が興味深かったので、同じようなテーマで