【感想・ネタバレ】謎解き広報課のレビュー

あらすじ

田舎の町役場に就職した都会育ちの新藤結子。やる気も地元愛もゼロの彼女に任されたのは、毒舌上司・伊達との広報紙作りだった。防災団員、ゲームの聖地、伝統の祭り……。伊達の愛の鞭(?)を受けながら渋々取材を始めるが、できるだけラクをしたいのに、なぜか行く先々で事件に巻き込まれることに。新米公務員が奔走する痛快お仕事ミステリー。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

酒飲み書店員大賞 受賞作。
この賞のことを初めて知った。

私も、田舎に住んでいるので、共感できるところも多かった。
町の広報誌を作るまでの過程がよく分かりました。
地元の広報誌をもっと真剣に読んで、地元を愛するために、地元の魅力を知っていきたいと思った。

全国広報コンクールというのは、本当に存在していた!
特別賞の中には、確かに「市」が多いものの、「町」でも、賞に入っている地域があることを知り、地元以外の広報誌も時間のある時に読んでみたいと思うきっかけとなったそんな1冊です。

面白かったので、続編も是非、読んでいきたい。

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2025年03月28日

Posted by ブクログ

注目されがたい「広報」という存在を改めて気づかせてくれた作品。登場人物全員の広報にかける思いや情熱が本当に素敵でした!
段々と結子が広報の魅力に気づいて積極的になっていくのに合わせて、結子を応援する気持ちがどんどん大きくなりました☺︎
謎解きや文章が分かりやすく、至る所に伏線が張り巡らされていて、とにかく読んでいて飽きないです!

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

町役場での広報誌作りをテーマにした連作短編どんでん返しもありミステリー、お仕事小説としても楽しめます。居酒屋の夜の出来事は謎のまま。

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2023年02月06日

Posted by ブクログ

酒飲み書店員大賞受賞作とのこと。そんな賞あったんやと思いました。そんなこの本ですが、何年か前まで会社の広報で社内報を作っていましたので、すごく親近感をもって読めました。自治体の広報紙作りに対してやる気を出したくないのに、ついついやる気を出してしまう主人公が、なんか良かったです!広報紙の目的や、そのための特集の切り口の大切さも、『そやねん!』と、すごく納得感がありました!続編もあるようなので、また読もうかな。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

作者名で買いました。大きく揺さぶられることはありませんでした。しかし、ちょうど感冒で調子悪い時に読んだので、むしろちょうどよかったです。著者の実績だけを頼りに次作に期待しておきます。

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2024年12月20日

Posted by ブクログ

最初は全然愛着もない片田舎で仕事を淡々とこなしていたものの、どんどんと仕事が好きになっていく様が良かった。謎解きをしてピンチになるのが新しい。

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2024年05月07日

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予想していた「謎解き」とは違っていて、いい意味で予想を裏切られた。
社会人になってようやく良さがわかったお仕事小説だが、その中でも主人公に共感できるところが多くある小説だった。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

謎解きと聞いてかってに凶悪犯罪を連想してたけど…全然そんなんじゃなくてほっこりするような話もあって面白かった!主人公の成長をいつの間にか応援していました笑

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2024年01月26日

Posted by ブクログ

私の仕事は、
一か月のルーティンになっている業務があり、
繁忙時期がわかるので、
その前後の読書では、
なるべくボリューム少なめ、
心にずしんとこなくて、
読みやすい一冊と決めています。

初めて立ち寄った書店で見つけた一冊です。
天祢さんの本は、
社会派と言われるものしか読んだことがなく。

本書の帯に、
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本と酒をこよなく愛する書店員たちが選ぶ、
最も面白かった本!
新米社会人が広報誌づくりに奮闘するお仕事ミステリー!
第18回酒飲み書店員大賞受賞作
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と記載があり。
そんな大賞あったの、と思わず手に取りました。
しかも18回とはすごい。

田舎の町役場に新卒で就職した新藤結子。
伝説の広報マンである伊達と広報誌を作ることになる。

やる気なし、期限を決めての就職のはずが、
イベントや人と接しながら、
町内で起こる謎を解き明かしていく。

やる気はないのに、
誰よりも心に熱さを持っている結子。

短編になっていて、
一話完結で繋がっていくので、
忙しい合間でも読みやすかったです。

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめ無気力(を演じていた)だった結子が、葛藤しつつも熱心に取組むお仕事小説でもあり、ミステリーでもあり、スカッとしておもしろい。

結子の働きっぷりは新人らしからぬ感じで、感心する。
地方都市の抱える問題にもフォーカスされていて考えさせられることもあり、広報という仕事のおもしろさも興味深かった。

続編はあるのかな?解けてない謎(居酒屋での結子の話)や、先が気になる人間関係もあるし…。

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2023年12月09日

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読みやすかった。
実は情熱的で頑張り屋の主人公が、過去の恋や周囲からの評価で塞ぎ込む。頑張ることは駄目なこと、イタイことだと誤解して社会人一年目をスタート。
初めて作成する広報誌に悪戦苦闘するものの、やっぱり根は情熱的な頑張り屋さん。いろんな町の人に出会い、元の情熱的な姿に戻っていく、成長物語。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

東京から地方の役場に就職した主人公、
広報課に配属され広報誌を書くことになるが、、
町の人たちとの関わりから変化する主人公の心情や
過去のトラウマの克服など、お仕事小説として見どころ満載です!各章ごとに謎解きもあるのでミステリー好きの方にもおすすめです!

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2023年10月20日

Posted by ブクログ

広報お仕事小説

主人公はだめだめタイプかと思いきや
まぁまぁ推理するなぁという印象。

単純にお仕事内容、頑張ります的な話ではなくて
財政も含めてリアルな感じが読みやすく感じた。

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2023年09月30日

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地方自治体の広報誌を作る新米広報マンが日々のちょっとした謎を解決する連作ミステリ。元広報マンとしてはミステリ要素以上に、お仕事小説として懐かしく、楽しく読みました。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

都会育ちの主人公が就職したのはド田舎の町役場広報課。
仕事に厳しく毒舌な上司との広報紙作りだけでも大変なのに、行く先々で田舎の洗礼とトラブルに巻き込まれる日々を描いたお仕事ミステリー。

コメディタッチの小説かと思いきや、今の日本が抱える地方の衰退の問題や地域創生にも鋭く切り込み、地方で生きる様々な人たちの思いや頑張りを描いた1冊でした。

主人公が地方の価値観にふれて都会で培った価値観を徐々に変えていくところが印象的で、それと比例して主人公が作る広報紙が少しずつ変わっていくのも印象的でした。

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2019年11月07日

Posted by ブクログ

片田舎の広報課に配属された新入社員。
町民を取材したりしながら、広報誌を作る楽しさに目覚め、自分の過去も乗り越えていく。
謎解きにいたっては、とても些細な日常ミステリー。キャラも立っているし、諦めずに仕事に食らいつく姿勢が素晴らしい本だった!

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

わけあってやる気を出したくない結子が配属された町役場広報課のお仕事小説、ミステリ成分ありだが謎を解くとむしろピンチがやってくるところがいい。▷五月号:防災会会長の田村が急に会を解散すると言い出したのは結子のせい?▷六月号:人気ゲームのイラストのモデルとはっきりわかる風景なのにイラストレーターが否定し続けるのはなぜ?▷九月号:不調だったデジカメで撮った高宝火礼祭の写真が全部消えた! どうやら人為的?▷十二月号:「広報する喜び」を得た結子だが空回りしそうなところにそれっぽい案件?▷一月号:『こうほう日和』存続のピンチ。結子はどうする? 伊達豹変?

■簡単な単語集

【明美】結子の友人。
【芦名真/あしな・まこと】町立高宝病院院長。難病で死んだ十七歳だった息子の昌史(まさし)のことを広報で取り上げてくれないかと言ってきた。
【芦名麻里/あしな・まり】真の妻。叔父は「お光教」教祖の虎哉龍馬(とらや・りょうま)。
【東優佳/あずま・ゆうか】城山市の広報マン。結子の写真の腕に感心している。
【石田】日京新聞医療部記者。神経質そうに見えるが人懐っこい笑みを浮かべる。
【泉田】結子がなにやら迷惑をかけた雰囲気。高宝町に来た原因の可能性もある。
【烏帽子真之介/えぼし・しんのすけ】芸術家。六十八歳。招き猫の左手を作った人。トレードマークはシルクハット。
【長部大介/おさべ・だいすけ】産業振興課職員。短い髪を整髪料で立て、赤いフレームの眼鏡をかけたIT企業に勤めていそうな出で立ち。マラソンが趣味。
【鬼庭直人/おににわ・なおと】町長。元町役場職員。四十代半ば。伊達とは幼馴染で同期だった。失言レベルの発言をしょっちゅうしてしまう。誤解されやすい男であると同時に誤解しやすい男でもある。広報紙を廃刊にしたいようだ。ロッカーの中から「話は聞かせてもらった」と出てくるような人物。
【片倉清矢/かたくら・せいや】「日京新聞」L支社文化生活部記者。三十一歳。「泉田くん」に少しにてるらしい。「日京グループ史上最大の問題」を起こして飛ばされたようで、ずっとムスッとした表情のまま仕事をしている。どことなく結子に近い境遇なのかも?
【好奇心】伊達《広報マンたるもの、なんにでも好奇心を持たなくてはなりません。もっとも、好奇心を持たないほうがよい職業がこの世にあるとは思えませんがね》p.88
【高宝火礼祭】八月二十九日に行われる祭。町には祭らしい祭が、なこったので岩手県の「藤沢野焼祭」を参考に作り今年で二十回。
【広報誌】いろいろあって結子は広報紙をアイドル雑誌ふうにすることになった。伊達は燕市の『広報つばめ』を参考にして「今月のこだわり」という特集を組むことにした。
【高宝町/こうほうちょう】東北地方L県にある。約百平方メートルの面積に人口は約一万人。
【こうほう饅頭】老舗の菓子店「餡子本舗」の新作スイーツ。結子にはめちゃくちゃ美味しかった。
【沙耶香】結子の友人。アイドル雑誌の編集者。
【新藤結子/しんどう・ゆいこ】高宝町役場広報課職員。新卒で採用された二十三歳。ワケアリでわざわさ高宝町に来たらしい。期間限定の島流しっぽいつもりのようで見るからにやる気なしだがときおりの行動から意外に情熱家と言われること多し。中高は写真部で大学ではバスケットボールをやってたらしい。蜘蛛は天敵。酒は弱いわけではないが一定量を超えるとぷつんと記憶がなくなりその間なにをしていたのかわからない。やる気ないのはなんらかの過去に起因していたようだったが意外にしょーもない理由だった。タフそうなタイプなのに今の若者らしい打たれ弱い面もあったわけで。
【沢庵】人気の居酒屋。店主は綿貫。アナログカメラ派。
【伊達輝政】高宝町役場広報課係長。結子の直接の上司。わざとらしい黒縁眼鏡の奥の目つきは鋭い。結子の文章に赤の嵐。
【田村幸太郎】第九区自主防災会会長。いきなり会を解散すると言い出した。
【羽田茜/はねだ・あかね】観光課職員。結子と同じ年だが短大卒で入ったので職場では先輩。かわいらしいタイプだしタメ口でいいということになった。絵心があり自作のイラストを入れた、町の名所を紹介するパンフを作ったがいまいち反響がないので広報課に応援を求めてきた。
【羽田紅子/はねだ・べにこ】茜の母。両親が紅生姜好きだったのでこの名前になったらしい。高宝病院看護師。
【招き猫の左手】なぜかあちこちで見かける。
【宮守斎一郎/みやもり・さいいちろう】宮守商事社長。
【屋代/やしろ】町の若い衆のひとり。茶髪。女性にモテたいから防災会に入った。
【結子】→新藤結子
【ラブラブクエスト】逆ハーレムものの恋愛ゲーム。魔女が、魔王を倒すための旅の最中に恋愛する。モデルになった風景が高宝町にあるらしい。絵を描いたのはエル森宮という人物らしい。

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

紙面を作る仕事をしているので、公務員の結子と立場は違えど共感できるところが多かったです。同業の人にもぜひ読んでもらいたい作品。製作中に、果たしてこれを楽しみにしている人はいるのか...?と葛藤したり、発行後の反響で一喜一憂するところ!分かります!正直最初のやる気のない結子は好きじゃなかったけど、だんだん町を好きになって紙面づくりにやりがいを感じる姿を見れてなんだか嬉しかったです。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

タイトルに「謎解き」とあるが凶悪な事件は起きず、地方都市のほのぼのした雰囲気を纏った小説。
結子が徐々に町への愛着を抱いていく様にほっとする。
自治体広報に携わる人々の仕事ぶりも垣間見えて面白い。
未解決の謎もあり、続編に期待できそう。

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

とてもポップでエンタメ性の強い小説でした。
ミステリーといえばミステリーだったけどあまり展開に驚きはなかったかなー。
最後はとても素敵な話してほっこりでき、
映画になりそうな本でした。

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2024年01月10日

Posted by ブクログ

残念なんだけど、新社会人結子の、仕事をなめた姿勢が受け入れられず。しかも、それで選んだ職場が公務員?
某ドラマの決め台詞じゃないけど「公務員なめないでください」と言いたい。
でも、そんな結子採用された高宝町の住人たちは、なかなかに魅力的だったし。消防団の面々とか、商店主たちも個性的。
様々な謎に向き合って解決していく結子はなかなかのもの。
なのに、結子が仕事にそういうスタンスをとっている理由も、なんだかなぁ、という感じ。
まぁ、合わなかったのでしょうがない。次いこ。次。

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

帯に書かれていた『本と酒をこよなく愛する書店員たちが選ぶ』や『酒飲み書店員大賞』といった言葉に期待して読んだのですが、そういったお話ではなかったですね……

確かにお酒のシーンが物語の印象的なポイントとして登場はするのですが、ただそれだけ


ジャンルとしてはお仕事ミステリ、広報課での広報誌作り
して町の名前は高宝(こうほう)町
こういったネーミング、嫌いじゃないです(笑

こんなお話かなー、と先を想像しながら読んでいたのですが、自分が想像する程度のシーンには物語の中盤で辿り着いてしまいました
ある程度定番の展開から、さらにその先を見させてもらえてそういった部分で楽しく読み切る事が出来ました

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2024年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんどん広報に興味を持って仕事にのめり込んでいく主人公の様子に、エネルギーをもらいました。
個人的には、主人公の就職理由や、上司の言動とその理由が腑に落ちなくて、もやもやしたまま読み終わってしまいました。私の想像力不足かな。。

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2023年11月12日

Posted by ブクログ

 謎を解いてみよう。
 初版が平成30年で2版が令和5年。
 昨今の「謎解きブーム」に乗っかって今なら売れるんじゃね?って感覚で店頭に並んだと日常的推理。
 タイトルから広報誌で町興し謎解き(松丸くんとかの所謂「謎解き」)イベントを刊行するタイプの話と思ったら違った。
 日常の謎よりなミステリ。
 わけあって都会から、ド田舎の役場へ就職した女性が広報課に配属され広報誌作りに四苦八苦する話。
 割と多いスタイルの流れの中で、謎も解決も割と普通な印象。
 個人的には、もっとスッキリする結末が読みたかった印象。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

「広報」という自分には普段馴染みのないテーマを軸に物語が進んでいくのは新鮮だった。しかし、最後まで読んだ感想としてはタイトルに「謎解き」を入れる必要があったのかということ。素直にお仕事紹介小説として読んだほうがすんなり読めたのかもしれない

確かに作中に謎めいたことは起こるが、それを謎解きと括るのは違うのではないかな。
それを意識してか、終盤が本当に分かりにくくなってしまっている。

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2023年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とんでもない田舎高宝町の役所に就職し広報課に配属された長身元バスケ部の新藤結子は一年間無難に仕事して東京にもどるつもりでこうほう日和の発刊を任される。
いろんな人に取材し、当初はこんな田舎の広報誌に価値を見出せない結子だったが、取材対象者の謎を解き明かし、同時にピンチに落ち入りながらも上司の伊達のチカラを借りながら仕事にやりがいを持ち始める。
最後はこうほう日和廃刊に追い込まれ、結子も悩むが…
2020/02/18 13:09

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

地方の特徴もない田舎町に就職した新人公務員の、広報紙作成にまつわるライトミステリー。
最終話まではそれぞれの謎とその回答を楽しめたが、最後の広報紙不要論を裏の裏の裏をかくような表現で非常にわかりにくい。
もっとシンプルにして欲しかったなぁ…。

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2019年08月13日

Posted by ブクログ

田舎の町役場に新卒で就職した結子が、過去のトラウマから情熱を封じ惰性で広報紙作りをこなそうとするも結局頑張ってしまいながら、防災会、ゲームの舞台の聖地、難病と新興宗教信者等を取材する。軽くて跳ねるような読み心地と謎に留まらない程好い緊張感。原稿に赤を入れまくる毒舌上司が残念さを上回る二枚目オーラ。

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2018年10月14日

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