天祢涼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ裕福な家庭ののぞみと母子家庭で貧困に喘ぐネガ。空き家でのぞみが死んでおり、駆けつけた警官にネガは逮捕され自分が殺したのだと自供する。
仲田と真壁が2人の関係を聞き取りすると徐々に浮かび上がる真実。ネガやのぞみの学校での行動や態度の裏付けが仲田パートとネガパート交互に展開される話で明らかになっていく。お嬢様だと思ってたのぞみが実はネガと同じく貧困に喘ぐ状態であり、のぞみのフルートとネガの知り合いのお姉さんから言われた今後の希望、草薙先輩の本性と同時に失った絶望とがわかるオチはぐっとくる。2人で決意した夜の真実にこりゃまたあらら…
かなりの鬱小説な雰囲気だが希望が絶望になった心情をより表してる読んで良かったと思える1冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ人が発する声に色を感じる"共感覚"で人を焼いて殺す連続殺人鬼フレイムを追う美夜と妹をフレイムに殺された山紫郎。美夜は捜査中、山紫郎の先輩の玲の声が人を殺したくなる時発する強烈な紅色を感じて玲が犯人だと断言する。が、美夜の雇い主の謎の警察幹部・矢萩と山紫郎共に推理していくがあり得ないのではないか、そして後輩の女の子が殺された時はアリバイもある。美夜も気のせいだったかと漏らしたその後ドドドと展開する。
美夜とは別の共感覚・見るものに味を感じる…なんとも奇妙ですな。ホワイダニットが特殊設定ありきのものなのがメフィスト賞らしさもあり良き。共感覚のせいで狂っていったという山紫郎の意見を覆す美夜もセリフもふむふむ。美夜の"狂感覚"の見応えも抜群! -
Posted by ブクログ
ネタバレ2023年時点で本書を含む4冊のシリーズになっているらしい。
本書はその1冊目。
とりあえず他シリーズも読んでみようかなと思った。
個人的な好みとして。
なんでも、あまりご都合主義が好きじゃない。
あたたかな気持ちになれる作品はもちろん好きだけれど、
ぜったいハッピーエンドである必要はないと思っている。
目に見えるインスタントな幸福は 探さなくてもその辺で見つかるので
本として読む分には あまり魅力的に感じない。
そういう点で本書は 救いがなくて良かった。
最後の最後に含みは持たせているから、救いがないという言い切りもどうかとは思うけど、
現状は何も救われていないので わたしの中ではそれで良しとする。
変に救われる作品だったら たぶんシリーズ読んでみるか、とはならなかったと思う。
一作目だったからなのか、たまたまなのかはわからないけれど、
刑事のふたり 真壁と仲田の容姿も
必要以上に情報が載ってなくて良かった。
仲田が人目をひくような姿形で それを事件とはあまり関係なく何度も誇張されていたら、
たぶんこの手のジャンルでは 一作目で終えてた。
主軸に余計な飾りたて過ぎがないのも
タイトルの物語に集中するのに良かった。
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Posted by ブクログ
平成の時代に起きた出来事をテーマとしたアンソロジー小説。
巻末に平成30年史が載っていて、それを見ると、短いようで本当に色々なことがあったんだな。と感慨深くなる。
収録作品としては、どれも面白かったけど、千澤のりこさんの『半分オトナ』が特に良かった。キーワードは二分の一成人式、児童虐待。
貫井徳郎さんの『他人の不幸は蜜の味』も印象的。
女子高生コンクリート詰め殺人事件、スマイリーキクチさんへの誹謗中傷。
どちらも自分の中で強烈な印象を受けた事件なので、胸が痛かった。
他人を誹謗中傷してしまう人は、間違いなくSNS辞めたほうが良い。
白井智之さんの作品は今回初めて読んだけれど、白井さん作品によく言われる言葉たちが改めて理解出来た。
本当、面白いけど気持ち悪すぎる 笑。