天祢涼のレビュー一覧
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単純にミステリ部分だけで評価するならば、ふつう…?
典型的な展開。
フーダニットは半分程度で明らかになるし、最後の事件のハウダニットはそれ以外ありえないので、明確。
そうなると必然的にメインにくるのはホワイダニットなわけだけど、これは、細部はよくわからないものの、大雑把な予想は本編を読まずとも、あらすじを読んだ時点で思いついてもおかしくない。
なので、何もびっくりはしなかったけど、デビュー作ということを考えると完成度は高い方なのかもなー、という感じ。
ただ、共感覚の扱いについては、あたしはまったく門外漢なのだけど、やっぱり疑問が残る。
主人公は音が色や形として視覚化されるタイプの共感覚の持 -
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名探偵を空想してリアルに会話するミステリマニアの女子大生と、その空想が知覚できてしまう友人が探偵役というのが面白い。知人の死体の第一発見者となった二人は事件を解明しようとするが…
密室に頸動脈を切断された死体、自殺の動機はなく凶器も見当たらないが、密室であるため自殺か他殺かも不明という状況や、二転三転する展開、終盤に明らかになる真相はいかにも新本格ミステリという感じで面白かった。
しかし空想で探偵を出現させてしまうといっても、あくまでも推理するのは本人なので快刀乱麻を断つというわけにはいかない。せっかく面白い設定なのに謎の解明にはあまり生かされていなかったのが残念。 -
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ネタバレ連続殺人事件の犯人・通称「フレイム」を追うのは、特殊な「共感覚」の持ち主、音宮美夜。
被害者の兄を助手に、共感覚を駆使して捜査します。
主人公の音宮美夜が容姿端麗、銀髪、特殊能力保持と強烈なキャラクターで、エンターテイメント色が強い内容です。
共感覚によって早々に犯人の目星がつくわけですが、そこからどう犯人と証明するかが問題になってくるのがおもしろい。
鉄壁のアリバイがある容疑者に対して、音宮の共感覚の能力自体の信頼性が揺らぎ捜査は迷走。
読者としても提示された情報を軸に読むか、音宮の能力を信じるか悩むところです。
それにしても真相にはびっくり。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・ -
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前作以上に登場人物がイタイ。面白いんですけれど。今回の助手は救いようがなかった…家族関係が読んでてすごく気持ち悪かった。…音宮さんはやっぱりそういう人種に好かれる性質をお持ちのようで…。
今回の矢萩さんは大人しかったな、と思って今ペラペラとページをめくってみたけれど…そんなに大人しくもなかったですね。最後のほうなんか生き生きしてますもんね。前情報(“元”警察エリート官僚が最強最悪の容疑者)をちょっと誤って耳に入れていたので、てっきり矢萩さんが音宮さんを殺そうとしているのかと思って無駄にドキドキワクワクしてしまっていました(笑) ふふふ。 -
Posted by ブクログ
共感覚シリーズの第2弾。今回も表紙のイラスト...こあいですw。
前作はこの「共感覚」に馴れない部分もあったんですが、今作は
割とスッキリとした展開でこの共感覚の持つ力と、引き起こす現象を
把握して読んでいる分、作品に入り込みやすいっす。
前作より面白く読めますねー。
終盤における事件の真相も二転三転していく様は
こういったミステリの醍醐味。ギリ、意外性のある犯人も
充分満足度を満たしてくれます。
が、その哀しいまでの動機とラストの後味の悪さは
かなり黒くて...ちょっとヒいてしまった。あまりに救えなくて...
なんだかドヨーンとしてしまう。
今後、音宮”共感覚”探偵とその飼い主である、矢