天祢涼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレライトな謎解き系はどうしても惹かれてしまいます…(京都寺町三条のホームズ的なオモシロさを期待してのことです)。
で、本作ですがはじめての作家さんのもので、どうもこのテの少女系主人公=ちょっと性格キツメは苦手なタイプです。表紙のイラストからうける印象とのギャップがあるせいでしょうか。同様の主人公として天久鷹央、九条櫻子あたりが個人的には思い浮かびます。
肝心の謎解きとしては、ともに神社で働く壮馬のミスリードを読ませておいて、ラストは主人公の雫の推理でどんでん返し、という展開が続くのですが、最終章ではどっこい、雫の仕組んだ嘘を壮馬の推理が見事に暴く、という真逆の展開。このあたりの話しの流れは読 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ壮馬視点で話が進むから、どうしても彼の考えに引っ張られてミスリードしやすい。
何という読者泣かせか。
感情的な話は彼が、大筋は教育係の雫が解くスタイル。
いつもは大体壮馬が間違えて雫がフォローするが、最後の話は逆転したのが面白い。
ただ感情に頼るだけでも、理論だけでも解決は難しいのかもしれない。
こと恋愛に関しては壮馬も大分読み間違えてるし……感情担当、それでいいのか。
雫が抱えていた過去が思いのほか重かった。
彼女のためについた嘘を呪いのようにこの先も背負い続けるのだな、彼は。
それもまた恋、というか愛の形か。
ある程度は伝わっている気もするが、本音ほど顔に出にくそうだな、彼女は……前途多難 -
Posted by ブクログ
大家の仕事を手伝うのが条件の、格安シェアハウス。
諸事情で住むことになった元子役は
次々と仕事をこなしていく。
こなしていくたびに、知り合いというか
住人が増えるわけですが。
例外は最初の…と思っていたら、びっくりの最後。
最後といえば、最後の話には、別の意味で
驚かされました。
確かに、そこの団結力があるなら、いけるような…。
しかし頂点は、立つと面倒な事この上ないですが。
依頼内容はともかく、やたらに奇想天外と言うか
大家がすでにあれなので、それほど変に思わないのが
すでに術中にかかってるのやも??
主人公の住むわけ、になった涙についても
そっち?! と突っ込めましたし。
本人が納得し -
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