天祢涼のレビュー一覧
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人を思いやり、困っている人に寄り添う勇気に痺れる… 仲田シリーズの最新短編集 #少女が最後に見た蛍
■きっと読みたくなるレビュー
いじめや虐待など、子どもたちの社会問題に切り込む仲田シリーズの短編集です。全五編からなる作品集で、今回も読んでいて辛く悲しく、耐えられない感情になってしまう。物語の中だけならいいですが、現実にあって欲しくない。大事な青春時代は明るく楽しい時間であって欲しいと願わずにはいられません。
それでも全編にわたって仲田の寄り添う優しさに満ちていて、ほんの少しだけ心が休まる。まずは我々大人たちが見本になるべきだと学びをえる作品でした。
〇十七歳の目撃
いじめと少年犯罪に巻 -
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帯に書かれていた『本と酒をこよなく愛する書店員たちが選ぶ』や『酒飲み書店員大賞』といった言葉に期待して読んだのですが、そういったお話ではなかったですね……
確かにお酒のシーンが物語の印象的なポイントとして登場はするのですが、ただそれだけ
ジャンルとしてはお仕事ミステリ、広報課での広報誌作り
そして町の名前は高宝(こうほう)町
こういったネーミング、嫌いじゃないです(笑
こんなお話かなー、と先を想像しながら読んでいたのですが、自分が想像する程度のシーンには物語の中盤で辿り着いてしまいました
ある程度定番の展開から、さらにその先を見させてもらえてそういった部分で楽しく読み切る事が出来ました -
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共感覚:ある刺激に対して、通常の感覚だけでなく、異なる感覚も自動的に得てしまう知覚現象。
例えば、文字に色を感じたり、音に色が見えたりとさまざま。生まれ付き持った感覚らしいから、それと気がついていない人もいるかもしれない。
もしかしたら、オーラを見えると言う方は、体臭とか汗とかに色彩を見ているのかもしれない。
小説ないでは、10万人に一人の割合とされていたけれど、もう少し多いらしい。
この小説のヒロインで探偵の音宮美夜さんが、声に色を感じる共感覚の持ち主、という設定。
だから、犯人の特定は、その能力を使う。そこを納得すれば、ホワイダニットを楽しめます。
被害者の一人となった女子高生の兄が、探偵 -
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ネタバレ2017年時点の新進気鋭の作家の短編集。
2023年度現在、青柳碧人の収録作品の展開に驚き!
著者紹介が充実していて、読んでみたい本もいくつかあった。大山誠一郎、他にも読んでみたい。
1 密室龍宮城 青柳 碧人/著
龍宮城ならではのトリックが面白い!
2 居場所 天祢 涼/著
主人公の運命には同情すべき点もあるし、最後いい話になりそうなんだけど、どうしても、主人公の変態のイメージが拭えなかった。私もそういう態度になるだろうなぁ……。
3 事件をめぐる三つの対話 大山 誠一郎/著
ラジオドラマによさそう!でも、映像にしても面白そう。
4 夜半のちぎり 岡崎 琢磨/著
そ -
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都井邦彦著「遊びの時間は終らない」とそれにちなんだ作品のアンソロジーだそうで表題作は確かに楽しかったのですが他の作品はそれほどの爽快感がありませんでした。
■心覚えのための簡単なメモ
[▽]鈴木光司「生きる時間は終わらない」/脚本家、スランプ、樹海取材、自殺者、遺留品、ラブドール。
[△]天祢涼「遊びの時間は終わっても」/炎上、特定厨、連続殺人者、モザイクアプローチ、記号化。
[△]嶋中潤「遊びの時間が凍りつく」/ロシア、宇宙開発、モスクワ、蚤の市、ブランのタイル、詐欺に引っ掛かりやすいオーラ、地下鉄駅。
[○]都井邦彦「遊びの時間は終わらない」/銀行強盗対策訓練、犯人役刑事の予定外の行動 -
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源神社で働く壮馬の美少女巫女の雫への恋心が物語の軸になるのだが、様々な謎を解いていくという面白さもある。それにしても謎の設定に無理があるし、常人ではとてもじゃない推理を雫がやってしまうのに、ちょっと白けがちではあるが、雫の生真面目さの可愛さで許してしまうかなあ。神社での男尊女卑が頻りに語られ、そのことが謎にも関わってくるのだが、実際にも神社の世界はそうなのかなあ。ご神体という存在も面白いね。壮馬は雫のような超人的な推理力がないので、雫のお相手としてはどうかなあと感じていたが、常人だけど意外と芯のあるいい奴なんすよ。雫を支えることはできるんじゃないかなあ。