天祢涼のレビュー一覧

  • 遊びの時間は終らない

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    都井邦彦著「遊びの時間は終らない」とそれにちなんだ作品のアンソロジーだそうで表題作は確かに楽しかったのですが他の作品はそれほどの爽快感がありませんでした。

    ■心覚えのための簡単なメモ

    [▽]鈴木光司「生きる時間は終わらない」/脚本家、スランプ、樹海取材、自殺者、遺留品、ラブドール。
    [△]天祢涼「遊びの時間は終わっても」/炎上、特定厨、連続殺人者、モザイクアプローチ、記号化。
    [△]嶋中潤「遊びの時間が凍りつく」/ロシア、宇宙開発、モスクワ、蚤の市、ブランのタイル、詐欺に引っ掛かりやすいオーラ、地下鉄駅。
    [○]都井邦彦「遊びの時間は終わらない」/銀行強盗対策訓練、犯人役刑事の予定外の行動

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    2023年06月11日
  • 謎解き広報課

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    「広報」という自分には普段馴染みのないテーマを軸に物語が進んでいくのは新鮮だった。しかし、最後まで読んだ感想としてはタイトルに「謎解き」を入れる必要があったのかということ。素直にお仕事紹介小説として読んだほうがすんなり読めたのかもしれない

    確かに作中に謎めいたことは起こるが、それを謎解きと括るのは違うのではないかな。
    それを意識してか、終盤が本当に分かりにくくなってしまっている。

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    2023年05月07日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    ネタバレ

    自薦の次は新鮮などんでん返しアンソロジー企画短編集。ほとんどの著者が初見だったのでそういう意味でも自分の中では新鮮で、どんでん返しを楽しむのもこのぐらいのサイズ感はちょうどいい。中でも好きなのは青柳碧人さんの「密室竜宮城」。あの浦島太郎が探偵として竜宮城内で起きた事件の謎を解くわけだが……。やられた。あの童話の世界観を保ちつつの密室物。凄い。そしてもう一つは似鳥鶏さんのアレ。何書いてもネタバレになりそうだから何も言わない。読めば分かる。ああいうの結構好みです。似鳥作品はいつかがっつり読もうと思っている。

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    2023年01月14日
  • 透明人間の異常な愛情 ニュクス事件ファイル

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    なんかで全2巻ってなってたので薄いしまとめて読んだんだけど、全然完結してない...
    という理由で★×3ですけど、内容は一冊とまぁ同じノリ、読みやすい。ザ・ラノベミステリーです。

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    2022年12月20日
  • 境内ではお静かに 神盗みの事件帖

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    源神社で働く壮馬の美少女巫女の雫への恋心が物語の軸になるのだが、様々な謎を解いていくという面白さもある。それにしても謎の設定に無理があるし、常人ではとてもじゃない推理を雫がやってしまうのに、ちょっと白けがちではあるが、雫の生真面目さの可愛さで許してしまうかなあ。神社での男尊女卑が頻りに語られ、そのことが謎にも関わってくるのだが、実際にも神社の世界はそうなのかなあ。ご神体という存在も面白いね。壮馬は雫のような超人的な推理力がないので、雫のお相手としてはどうかなあと感じていたが、常人だけど意外と芯のあるいい奴なんすよ。雫を支えることはできるんじゃないかなあ。

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    2022年07月10日
  • 境内ではお静かに~縁結び神社の事件帖~

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    大学を中退して神社で働くことになった青年とその教育係の巫女が、神社関連の揉め事を解決する短編集。話が進むにつれて二人が心に抱えたものが明らかになっていく。
    ライトな日常の謎系で、神社の日常が描かれているのも面白かった。

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    2022年06月30日
  • 境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖

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    源神社の美人巫女さんの雫ちゃんと壮馬くんの謎解きストーリー。何げに、神社の神事とかも知ることができるのがいいところだと思います。

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    2022年05月05日
  • 境内ではお静かに 神盗みの事件帖

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    源神社の美人巫女さんの雫ちゃんと壮馬くんの謎解きストーリー。このふたり、つかず離れずでもどかしいけど‥軽めの内容なのでサクサク読めます。

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    2022年05月05日
  • 境内ではお静かに~縁結び神社の事件帖~

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    源神社での美人巫女さん、雫ちゃんと壮馬くんとの謎解きストーリー。ちょっと軽めなので、ミステリーとは言えないかも‥と個人的には思いますが、サクサク読めました。

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    2022年05月05日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    「どんでん返し」と銘打たれてるからには!と思って読んでるので、まぁそうくるよね、とか思ってしまって、失敗したなと。でもどんでん返しが好きだからこんな風に何個も一気に読めるのは嬉しい。

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    2022年02月07日
  • From The New World 平成ストライク(分冊版)

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    あぁ、あったな平成の時代に、というものが題材になっている。ちょっと前のことのように思うのに、考えたらそうでもなかったりして……。
    時の流れははやい。

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    2021年12月18日
  • 平成ストライク

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    あぁ、あったな平成の時代に、というものが題材になっている。ちょっと前のことのように思うのに、考えたらそうでもなかったりして……。
    時の流れははやい。

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    2021年12月18日
  • 謎解き広報課

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    ネタバレ

    とんでもない田舎高宝町の役所に就職し広報課に配属された長身元バスケ部の新藤結子は一年間無難に仕事して東京にもどるつもりでこうほう日和の発刊を任される。
    いろんな人に取材し、当初はこんな田舎の広報誌に価値を見出せない結子だったが、取材対象者の謎を解き明かし、同時にピンチに落ち入りながらも上司の伊達のチカラを借りながら仕事にやりがいを持ち始める。
    最後はこうほう日和廃刊に追い込まれ、結子も悩むが…
    2020/02/18 13:09

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    2021年09月20日
  • 議員探偵・漆原翔太郎 セシューズ・ハイ

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    失言&問題行動を連発する二世議員・漆原翔太郎とその政治秘書・雲井進コンビが選挙や政治にまつわる5つの謎に挑む連作短編。

    あらすじだけ読んだ感じだと、翔太郎が『名探偵コナン』でいうところの毛利小五郎的なポジションで、雲井がホームズ役なのかな、と思っていたのですが、そう単純に話は進みません。

    雲井が推理を進めていく中で、いつの間にかズレた発言や、トンデモ行為を連発していた翔太郎が推理の主導権を握り、なぜか事件は解決してしまう。それは必然か偶然か。翔太郎は天才なのか、バカなのか。自分はただ泳がされているだけなのか。

    雲井の翔太郎に対する疑問や不信を抱き、読者も同じように翔太郎の手の中で転がされ

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    2021年08月12日
  • 境内ではお静かに 神盗みの事件帖

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    ネタバレ

     壮馬と雫の関係が殆ど進展しないのがもどかしいです。それと、雫の壮馬に対しての塩対応が微妙ですね…
     そんな雫が彼氏を連れてきた。しかも、人気アイドルの清宮聖哉。何かあるとは思ってましたが、意外と一途でビックリでした。
     そして、神社の宮司の古いしきたりがそこまで根深いが故に、壮馬の兄が婿入りしてたとは。色々と明かされた回でした。

     そして、告白の行方が良い所で切られてて、先が気になります!

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    2021年07月11日
  • From The New World 平成ストライク(分冊版)

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    福知山線の事故、急速に発展するSNSと燃え上がる悪意、盛り上がり消えていく流行りと街の空気、凄惨な虐待や性被害、児童による殺人、増税、そして東北大震災。めまぐるしい平成の三十年の間にあった事柄を、空気をテーマにしたアンソロジー。

    青崎先生目当てで、あとは井上先生、貫井先生、乾先生は既読かなあ。他の方は名前はわかる程度。ちょっとわたしには消化不良の短編が多いかな。まとまりよくて読みやすいのは青崎先生。平成の空気感を一番感じたのはさすがに主宰の遊井先生。この感触を懐かしく哀愁を感じるのはもはや一定以上上の世代で自分もそちら側だと思うと不思議だな。あらゆる小ネタをしこむのが好きなタイプの作家を集め

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    2021年06月13日
  • 平成ストライク

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    福知山線の事故、急速に発展するSNSと燃え上がる悪意、盛り上がり消えていく流行りと街の空気、凄惨な虐待や性被害、児童による殺人、増税、そして東北大震災。めまぐるしい平成の三十年の間にあった事柄を、空気をテーマにしたアンソロジー。

    青崎先生目当てで、あとは井上先生、貫井先生、乾先生は既読かなあ。他の方は名前はわかる程度。ちょっとわたしには消化不良の短編が多いかな。まとまりよくて読みやすいのは青崎先生。平成の空気感を一番感じたのはさすがに主宰の遊井先生。この感触を懐かしく哀愁を感じるのはもはや一定以上上の世代で自分もそちら側だと思うと不思議だな。あらゆる小ネタをしこむのが好きなタイプの作家を集め

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    2021年06月13日
  • 境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖

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    ネタバレ

    個人的には短編集や連作短編がちょっと苦手だったりします。それは短編集だと各話を読み終わったところでひと段落ついてしまい、読むモチベーションが途切れてしまう気がするんですよね。

    でも本作は各章(帖)の終わりで次の章につながる新しい事件・問題が発生しているので、続きが気になるせいかモチベーションが途切れることなく終わりまで読み通せたような気がします。

    ただ、それとは別に……

    話の内容について、第一帖の話は心が痛む話で読むのが辛かったりしました。あくまで個人的なコトですが、大人が子供の希望や意志を無視して勝手な期待を押し付けること。そしてドロップアウトしたらフォローせず、むしろ傷口を押し広げて

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    2021年05月10日
  • 境内ではお静かに~縁結び神社の事件帖~

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    ネタバレ

    サブタイに「縁結び神社の事件帖」とあるので、恋愛のトラブル解決的な内容かと思っていたのですが、それだけではないいろんな事件を扱う日常系ミステリでした。

    しかも、中には人の命に関わっていたものもあって、想定していたよりヘビーな内容で、ちょっと意外に感じました。

    個人的には、以前京都に住んでいた際に神社や八百万の神に興味を持ったこともあって、神社や神職が題材になっている時点で興味を持って読めていたように思います。もちろんそれだけではなく、各キャラクターがしっかりと個性的なところも自分としては好感が持てました。

    特に壮馬の兄、栄達はマンガ「呪術回戦」の五条悟的な強キャラ感があるうえに、まだまだ

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    2021年04月24日
  • 平成ストライク

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    平成も30年、激動とまでは言えないが色々あった時代ではあった。
    それを象徴しているとまでは言えないかもしれないが以下の5作品は良かった。
    『加速していく』『炎上屋尊徳』『半分オトナ』『他人の不幸は蜜の味』『From the New World』

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    2021年01月05日