天祢涼のレビュー一覧
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もし、一緒に働いている人に殺人の過去が
あったら……。
今傍にいて親しくしている人、
特別親密ではなくても身近にいる人、
その一人ひとりに自分の知らない過去があるし
その反対も然り。
その知らない、いくつもの過去の中に
万が一人を殺めた事実があったら。
自分は、今見ている相手にこれまでと同じ
対応ができるだろうか。
相手が自分にとって大切だと思える
相手であればあるほど、湧いてくる感情は
きっと複雑になるに違いない。
過去と今は切り離せない、同じように現在の
延長線上にある未来も今と分離できるもの
ではなくずっとずっと地続きに続いている。
そして、人の心や考え方は同じ場所にとど -
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子供の頃父親から、はっきりしない子と言われたことがきっかけで自分の気持ちを言葉として他者に伝えることに苦手意識がある藤沢彩は、オオクニフーズの相模原支社に勤務することになる。そこで1年先輩の田中心葉が優しく声をかけてくれたことから次第に惹かれるようになり、心葉の同期でもある佐藤千暁とも親しくなりうちとけるようになる…。ある日の朝礼後、心葉が「ぼくは人を殺したことがあります」と告白…その後心葉が殺めたのは、千暁の兄であったことが判明した…。
心葉の受けてきたネグレクトが根深かった故の犯罪だけど、そうとわかっていても、罪を償い反省していたとしても、被害者遺族の傷は癒えるものではない…んだと思 -
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ネタバレ【収録作品】十七歳の目撃/初恋の彼は、あの日あのとき/言の葉/生活安全課における仲田先輩の日常/少女が最後に見た蛍
神奈川県警生活安全課の仲田蛍シリーズ。いじめと虐待がテーマ。
仲田に救われる人は多いだろうが、彼女自身が置かれている環境はひどいものだ。後輩の聖澤に頑張ってもらいたい。そして、真壁、国枝のような理解者が増えていくといい。
大人もいじめをしているわけで、見て見ぬふりをしているのもいっしょ。そんな人たちに子どもの問題が解決できるわけがない。
最終話の彼女は、いやな感じ。お金はありそうだし、嗜虐趣味があるし、うまいこと罪を逃れて逆恨みしてきそうだ。今後、そっちの話にならないことを -
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2人の視点で2つの話が進んでいく、
意地悪な言い方をするとよくある構成なんだなと
油断していたら、
後半1/3くらいのところで急にえっそっち?と
思わせる仕掛けがあり思わず読破してしまった。
そしてなんとも言えないやりきれなさが残る(いい意味で)。
天祢涼さんが本作シリーズで
社会に問いかける相対的貧困と虐待問題は
悲しくやるせない連鎖を生み出し、断ち切れない。
それにしても私がこの問題に触れても、なんて他人事、なんて綺麗事、、、。悲しくなる。
このお話は
虐待を受けている小学生の女の子の視点と、
ある事件を追う刑事の視点で描かれている。
小学生の女の子の方の視点は、
考え方は子供らし -
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ネタバレ※
子どもが関係する事件を『想像』という
独自の視点で推理し解決に導く捜査官
仲田蛍シリーズ第4段。
・十七歳の目撃
・初恋の彼は、あの日あのとき
・言の葉
・生活安全課における仲田先輩の日常
・少女が最後に見た蛍
蛍がなぜ、そんなにも自分の身を削って
子どもに関係する事件に心血を注ぐのか、
その一部が明らかになる物語たち。
どんな事件に対峙しても子どもに対して
常に温かく穏やかに微笑む蛍。
その胸に常に浮かぶ光景は、大切な人との
後悔に満ちた時間。
強さと弱さ、複雑な思いが無いまぜになって
今を真っ直ぐ精一杯生きる蛍が眩しい。
・少年法から、特定少年と少年の違いを
テーマにした事件へ -
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このシリーズも好きなんですよね!神奈川県警生活安全課仲田蛍さんが活躍するシリーズ第4弾です。今作は、前作までとは異なり、5編の短編が収められています。
・十七歳の目撃:
弁護士になることを目指して勉学に励む主人公、ある日クラスメイトが窃盗を犯した現場の目撃者となるが…。
・初恋の彼は、あの日あのとき:
蛍と同級生の初恋について、彼が本当に好きだったのは蛍か同級生か…。思い出すことで見えてきた真実…とは。
・言の葉:
元アイドル政治家を蔑む主人公の男子高生、何だか、今っぽい問題点が浮かび上がる…。政治家の責任とは…。
・生活安全課における仲田先輩の日常
板チョコを万引きした少年…。蛍