天祢涼のレビュー一覧

  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    もし、一緒に働いている人に殺人の過去が
    あったら……。

    今傍にいて親しくしている人、
    特別親密ではなくても身近にいる人、
    その一人ひとりに自分の知らない過去があるし
    その反対も然り。

    その知らない、いくつもの過去の中に
    万が一人を殺めた事実があったら。

    自分は、今見ている相手にこれまでと同じ
    対応ができるだろうか。

    相手が自分にとって大切だと思える
    相手であればあるほど、湧いてくる感情は
    きっと複雑になるに違いない。

    過去と今は切り離せない、同じように現在の
    延長線上にある未来も今と分離できるもの
    ではなくずっとずっと地続きに続いている。

    そして、人の心や考え方は同じ場所にとど

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    2024年08月04日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    ネタバレ

    中学2年の時殺人を犯した心葉、父親からはっきりしない子と言われた彩、心葉に殺された被害者の弟の千暁。同じ会社で親しい3人のそれぞれの視点で、新たに起こる殺人事件。誰が犯人かというミステリーとしても面白いが、育児放棄された少年が犯してしまった犯罪からどのように考え立ち直り贖罪の日々を過ごすようになったかというところが心に響く。
    タイトルが長い今の流行りだと思って読み始めたが、まさしくタイトル通りのことを考えさせられもした。

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    2024年07月26日
  • 希望が死んだ夜に

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    経験したことないが、貧困ってこんなに辛いんだと思いました。
    生活保護を受けるために、自分の大事にしていたものを捨てなければならない。そうしないと世間に叩かれるから。貧しいだけでこんなに変わってしまうのはツラい。

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    2024年07月14日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    ネタバレ

    心も体も未熟とされる少年犯罪の複雑さ。
    犯罪を軽視してしまった後でその重大さに気づく人もいるだろう。幼くても、早くから心に悪意が潜んでいる人もいるだろう。
    心から反省しているのか?本当に更生しているのか?
    どちらにしても大事な家族が奪われたら赦せるはずはないと思う。奪われた命は戻ってこないのだから。
    でももし、その人が自分にとって大切な存在であり、心開ける友ならば…。

    個人的には、彩との恋愛より、心葉と千暁の友情と心理状態の変化に深く心が動かされた。

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    2024年07月13日
  • 葬式組曲

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    葬儀屋のお話。連作短編で一話ごとに色々な人の葬儀が描かれる。どの話にも謎解きがある。てっきりミステリー要素を持ったお仕事系小説と思っていたら、最後に大どんでん返し!

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    2024年06月16日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    しっかり更生した少年(犯罪者)は許していい
    当事者は、許さなくていい
    ただし、少年の人生を意図的に邪魔したりすると、同じ生き物になる

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    2024年06月05日
  • 葬式組曲

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    『葬儀』をテーマにした連作短編集。
    なぜ、父親は奇妙な遺言を残したのか?
    なぜ、遺族は頑なに火葬を拒否するのか?
    なぜ、息子は霊安室から忽然と消えたのか?
    などなど

    ・父の葬式
    ・祖母の葬式
    ・息子の葬式
    ・妻の葬式
    ・葬儀屋の葬式

    そして、最後にあっと驚く『どんでん返し』があります。なんと、なんと〜

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    2024年06月02日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    感想
    ひとまず理由を聞いてみる。だけどそれは興味があるから。心はもう決まっている。他人の未来を、権利を奪うことは許されない。それが法治。

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    2024年05月31日
  • 少女が最後に見た蛍

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    若い世代がターゲットの?連作短編集。どれも現実的ではなく理想を描いたのかな。にしても読ませてはくれないよな。名前はかなり聞いてるし実績もありそうなので編集者は助言しなかったのかな、とそっちがミステリー。

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    2024年05月28日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    殺人なんて、自分とあまりにもかけはなれていて、他人事でしかない。でも、題名のようにすぐ近くの人に殺人の過去があったら?現在がどんな人でも、どんな経緯があっての殺人なのかも、関係なく距離をおいてしまう。絶対に。悲しいけれど、それが現実。彩が心葉を「こわい」といったことばが、痛いほどわかる気がする。

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    2024年05月27日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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     子供の頃父親から、はっきりしない子と言われたことがきっかけで自分の気持ちを言葉として他者に伝えることに苦手意識がある藤沢彩は、オオクニフーズの相模原支社に勤務することになる。そこで1年先輩の田中心葉が優しく声をかけてくれたことから次第に惹かれるようになり、心葉の同期でもある佐藤千暁とも親しくなりうちとけるようになる…。ある日の朝礼後、心葉が「ぼくは人を殺したことがあります」と告白…その後心葉が殺めたのは、千暁の兄であったことが判明した…。

     心葉の受けてきたネグレクトが根深かった故の犯罪だけど、そうとわかっていても、罪を償い反省していたとしても、被害者遺族の傷は癒えるものではない…んだと思

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    2024年05月10日
  • 少女が最後に見た蛍

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    ネタバレ

    【収録作品】十七歳の目撃/初恋の彼は、あの日あのとき/言の葉/生活安全課における仲田先輩の日常/少女が最後に見た蛍

    神奈川県警生活安全課の仲田蛍シリーズ。いじめと虐待がテーマ。

    仲田に救われる人は多いだろうが、彼女自身が置かれている環境はひどいものだ。後輩の聖澤に頑張ってもらいたい。そして、真壁、国枝のような理解者が増えていくといい。

    大人もいじめをしているわけで、見て見ぬふりをしているのもいっしょ。そんな人たちに子どもの問題が解決できるわけがない。
    最終話の彼女は、いやな感じ。お金はありそうだし、嗜虐趣味があるし、うまいこと罪を逃れて逆恨みしてきそうだ。今後、そっちの話にならないことを

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    2024年04月15日
  • あの子の殺人計画

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    2人の視点で2つの話が進んでいく、
    意地悪な言い方をするとよくある構成なんだなと
    油断していたら、
    後半1/3くらいのところで急にえっそっち?と
    思わせる仕掛けがあり思わず読破してしまった。

    そしてなんとも言えないやりきれなさが残る(いい意味で)。
    天祢涼さんが本作シリーズで
    社会に問いかける相対的貧困と虐待問題は
    悲しくやるせない連鎖を生み出し、断ち切れない。

    それにしても私がこの問題に触れても、なんて他人事、なんて綺麗事、、、。悲しくなる。


    このお話は
    虐待を受けている小学生の女の子の視点と、
    ある事件を追う刑事の視点で描かれている。
    小学生の女の子の方の視点は、
    考え方は子供らし

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    2024年04月06日
  • 少女が最後に見た蛍

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    未成年事件を解決する女性警察官の短編集。
    ミステリとして、未成年問題としての物語は読み応えはあるが、シリーズものとしての主人公のキャラクタがいまいち弱いかなと言う印象。

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    2024年03月06日
  • 少女が最後に見た蛍

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     5つの短編、どれも心にグサッ❢

    いじめ、奥深いですね。

    大人が真剣に考え、行動しなくてはいけない。

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    2024年02月29日
  • 少女が最後に見た蛍

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    ネタバレ


    子どもが関係する事件を『想像』という
    独自の視点で推理し解決に導く捜査官
    仲田蛍シリーズ第4段。

    ・十七歳の目撃
    ・初恋の彼は、あの日あのとき
    ・言の葉
    ・生活安全課における仲田先輩の日常
    ・少女が最後に見た蛍

    蛍がなぜ、そんなにも自分の身を削って
    子どもに関係する事件に心血を注ぐのか、
    その一部が明らかになる物語たち。

    どんな事件に対峙しても子どもに対して
    常に温かく穏やかに微笑む蛍。
    その胸に常に浮かぶ光景は、大切な人との
    後悔に満ちた時間。
    強さと弱さ、複雑な思いが無いまぜになって
    今を真っ直ぐ精一杯生きる蛍が眩しい。

    ・少年法から、特定少年と少年の違いを
    テーマにした事件へ

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    2024年02月12日
  • 少女が最後に見た蛍

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     このシリーズも好きなんですよね!神奈川県警生活安全課仲田蛍さんが活躍するシリーズ第4弾です。今作は、前作までとは異なり、5編の短編が収められています。

    ・十七歳の目撃:
     弁護士になることを目指して勉学に励む主人公、ある日クラスメイトが窃盗を犯した現場の目撃者となるが…。
    ・初恋の彼は、あの日あのとき:
     蛍と同級生の初恋について、彼が本当に好きだったのは蛍か同級生か…。思い出すことで見えてきた真実…とは。
    ・言の葉:
     元アイドル政治家を蔑む主人公の男子高生、何だか、今っぽい問題点が浮かび上がる…。政治家の責任とは…。
    ・生活安全課における仲田先輩の日常
     板チョコを万引きした少年…。蛍

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    2024年02月02日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    6人の作家のどんでん返しミステリーの短編が一冊の本になっています。
    一冊で6回もワクワクできるので、お得感があります。

    長編ミステリーで、伏線が散りばめられ、最後に回収されていくのもいいですが、こういう短編ミステリーで、物語をひっくり返すのも作家さんの技術をみせてもらえるので好きです。


    岡崎琢磨さんの「夜半のちぎり」
    ラスト2ページのゾクゾク感が最高でした。

    似鳥鶏さんの「筋肉事件/四人目の」
    途中までわずかな違和感があるものの、ストーリー的には特に問題なく進め、そして、どんでん返し。映像化不可避の面白いミステリーでした。

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    2024年01月26日
  • 少女が最後に見た蛍

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    「十七歳の目撃」
    「初恋の彼は、あの日あのとき」
    「言の葉」
    「生活安全課における仲田先輩の日常」
    「少女が最後に見た蛍」
    5話収録の連作短編集で仲田蛍シリーズ第4弾。

    教育虐待や貧困など社会問題をテーマに描いた作品だが表題作に心を全て持っていかれた。

    物語は仲田蛍の中学時代まで遡る。

    蛍の友人を執拗にいじめていた同級生が発した
    「大人もいじめをしていることに気づいた」
    「いじめは愉しい」
    フィクションとは思えないリアルな言葉が胸をえぐる。

    彼女に同情の余地はないが、そう思わせる社会を作り上げた大人の責任も問われている気がした。

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    2024年01月14日
  • 葬式組曲

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    「葬式」をテーマにした連作短編集。収められた短編も全て「葬式」がテーマになっている。
    一つ一つの短編もさることながら結末に「なるほど」と唸った。やりすぎ感があるかもしれないが、構成はよく練り込まれているし、この仕掛けは簡単には見抜けない。

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    2024年01月14日