天祢涼のレビュー一覧

  • 罪びとの手

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    親子、兄弟といった家族の絆、
    仕事を介した縁、人と人を繋ぐ想いやしがらみを
    良い意味でも良くない意味でも考えさせられる
    物語でした。

    一つの事件を糸口にして、思いがけず
    過去の事件にまで派生してくる複雑な絡みが
    読み応えあり。

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    2024年10月31日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    ネタバレ

    殺人犯の家族の人生に焦点を当てた、東野圭吾さんの『手紙』を思い出しながら読みました。

    一方の本作は、殺人犯、被害者家族、一般の方の三視点があって、非常に興味深く読めるミステリでした。

    それぞれの立場を上手く使って、心理的なミスリードに上手くやられたな、の気持ちです。

    更生していてほしい、と祈りながら読んで、最後にやっとひと息がつけました。
    犯罪ひとつ、悪意ひとつでこんなにも……。

    読んでいてスッキリする物語ではありませんでしたが、得るものは確かにあった、と感じる1冊でした。

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    2024年09月19日
  • 罪びとの手

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    天祢涼『罪びとの手』角川文庫。

    初読み作家。警察ミステリー。

    どうにもこうにも、川崎少女連続殺人事件と無理矢理、中年男性の遺体発見事件と結び付けたような展開が不自然過ぎる。大体、刑事にたまたま葬儀屋の同級生が居て、事件に巻き込まれるなどあり得ない。その刑事の父親も警察官で、川崎少女連続殺人事件の捜査に関わり、左遷されていたとなると、開いた口が塞がらない。僅かな偶然なら承知出来るが、結末ありきの余りにも強引過ぎる展開では、ミステリーとしては成立しない。


    川崎区の廃ビルで身許不明の中年男性の遺体が発見される。検死の結果、事件性なしと判断されるが、刑事の滝沢圭は死亡推定日時と遺品の壊れた腕時

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    2024年09月18日
  • 希望が死んだ夜に

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    ネタバレ

    救いがなさすぎる。生活保護を受けられず、希望も奪われたネガにとってのぞみと心中することが唯一の選択肢のように思えてしまった。そんな中のぞみに先立たれてしまったら、ネガは生きていけるのか。真壁が何か言おうとするところで話が終わるけど、ネガの救いになる言葉があるように思えなかった。
    展開が気になってサクサク読めたし、どんでん返しも良いけど、手に汗握るようなドキドキハラハラはなく、ラストはもやっとした気持ちのまま終わったので面白かったー!という満足感は少なめだった。

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    2024年09月08日
  • 謎解き広報課

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    紙面を作る仕事をしているので、公務員の結子と立場は違えど共感できるところが多かったです。同業の人にもぜひ読んでもらいたい作品。製作中に、果たしてこれを楽しみにしている人はいるのか...?と葛藤したり、発行後の反響で一喜一憂するところ!分かります!正直最初のやる気のない結子は好きじゃなかったけど、だんだん町を好きになって紙面づくりにやりがいを感じる姿を見れてなんだか嬉しかったです。

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    2024年08月30日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    ネタバレ

    74/100

    んやー、星5にもいきそうではあって惜しかったな…っていう本でした。

    心理的ストーリーが星5だった。仲良くなった人が、殺人事件を起こしたことがあると言われると、確かにこの感情になるよな…でもそんな簡単に割り切れないよな…と凄く辛くなり、読んでいて涙を流した。「過去は過去、今は今」この言葉では割り切れなくて自分もすごく悩んで辛かった時が実際にあったからこそ感情移入したセリフ。そしてラストの「いつの日か」。これは先程のように時間で割りきれないけど、時が解決してくれることもあると伝えている一言である。

    その一方で、ミステリーのストーリー性があまりにも陳腐になってしまった。え?こいつ

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    2024年08月22日
  • 謎解き広報課

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    タイトルに「謎解き」とあるが凶悪な事件は起きず、地方都市のほのぼのした雰囲気を纏った小説。
    結子が徐々に町への愛着を抱いていく様にほっとする。
    自治体広報に携わる人々の仕事ぶりも垣間見えて面白い。
    未解決の謎もあり、続編に期待できそう。

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    2024年08月16日
  • あの子の殺人計画

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    起承転までは良かったのに、結がいきなりの変化球の上にややこしくてトーンダウン。ややこしくてちょっと興醒め。
    これは2回読まないと消化できない系。

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    2024年08月15日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    もし、一緒に働いている人に殺人の過去が
    あったら……。

    今傍にいて親しくしている人、
    特別親密ではなくても身近にいる人、
    その一人ひとりに自分の知らない過去があるし
    その反対も然り。

    その知らない、いくつもの過去の中に
    万が一人を殺めた事実があったら。

    自分は、今見ている相手にこれまでと同じ
    対応ができるだろうか。

    相手が自分にとって大切だと思える
    相手であればあるほど、湧いてくる感情は
    きっと複雑になるに違いない。

    過去と今は切り離せない、同じように現在の
    延長線上にある未来も今と分離できるもの
    ではなくずっとずっと地続きに続いている。

    そして、人の心や考え方は同じ場所にとど

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    2024年08月04日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    ネタバレ

    中学2年の時殺人を犯した心葉、父親からはっきりしない子と言われた彩、心葉に殺された被害者の弟の千暁。同じ会社で親しい3人のそれぞれの視点で、新たに起こる殺人事件。誰が犯人かというミステリーとしても面白いが、育児放棄された少年が犯してしまった犯罪からどのように考え立ち直り贖罪の日々を過ごすようになったかというところが心に響く。
    タイトルが長い今の流行りだと思って読み始めたが、まさしくタイトル通りのことを考えさせられもした。

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    2024年07月26日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    ネタバレ

    心も体も未熟とされる少年犯罪の複雑さ。
    犯罪を軽視してしまった後でその重大さに気づく人もいるだろう。幼くても、早くから心に悪意が潜んでいる人もいるだろう。
    心から反省しているのか?本当に更生しているのか?
    どちらにしても大事な家族が奪われたら赦せるはずはないと思う。奪われた命は戻ってこないのだから。
    でももし、その人が自分にとって大切な存在であり、心開ける友ならば…。

    個人的には、彩との恋愛より、心葉と千暁の友情と心理状態の変化に深く心が動かされた。

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    2024年07月13日
  • 葬式組曲

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    葬儀屋のお話。連作短編で一話ごとに色々な人の葬儀が描かれる。どの話にも謎解きがある。てっきりミステリー要素を持ったお仕事系小説と思っていたら、最後に大どんでん返し!

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    2024年06月16日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    しっかり更生した少年(犯罪者)は許していい
    当事者は、許さなくていい
    ただし、少年の人生を意図的に邪魔したりすると、同じ生き物になる

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    2024年06月05日
  • 葬式組曲

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    『葬儀』をテーマにした連作短編集。
    なぜ、父親は奇妙な遺言を残したのか?
    なぜ、遺族は頑なに火葬を拒否するのか?
    なぜ、息子は霊安室から忽然と消えたのか?
    などなど

    ・父の葬式
    ・祖母の葬式
    ・息子の葬式
    ・妻の葬式
    ・葬儀屋の葬式

    そして、最後にあっと驚く『どんでん返し』があります。なんと、なんと〜

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    2024年06月02日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    感想
    ひとまず理由を聞いてみる。だけどそれは興味があるから。心はもう決まっている。他人の未来を、権利を奪うことは許されない。それが法治。

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    2024年05月31日
  • 少女が最後に見た蛍

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    若い世代がターゲットの?連作短編集。どれも現実的ではなく理想を描いたのかな。にしても読ませてはくれないよな。名前はかなり聞いてるし実績もありそうなので編集者は助言しなかったのかな、とそっちがミステリー。

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    2024年05月28日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    殺人なんて、自分とあまりにもかけはなれていて、他人事でしかない。でも、題名のようにすぐ近くの人に殺人の過去があったら?現在がどんな人でも、どんな経緯があっての殺人なのかも、関係なく距離をおいてしまう。絶対に。悲しいけれど、それが現実。彩が心葉を「こわい」といったことばが、痛いほどわかる気がする。

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    2024年05月27日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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     子供の頃父親から、はっきりしない子と言われたことがきっかけで自分の気持ちを言葉として他者に伝えることに苦手意識がある藤沢彩は、オオクニフーズの相模原支社に勤務することになる。そこで1年先輩の田中心葉が優しく声をかけてくれたことから次第に惹かれるようになり、心葉の同期でもある佐藤千暁とも親しくなりうちとけるようになる…。ある日の朝礼後、心葉が「ぼくは人を殺したことがあります」と告白…その後心葉が殺めたのは、千暁の兄であったことが判明した…。

     心葉の受けてきたネグレクトが根深かった故の犯罪だけど、そうとわかっていても、罪を償い反省していたとしても、被害者遺族の傷は癒えるものではない…んだと思

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    2024年05月10日
  • 少女が最後に見た蛍

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    ネタバレ

    【収録作品】十七歳の目撃/初恋の彼は、あの日あのとき/言の葉/生活安全課における仲田先輩の日常/少女が最後に見た蛍

    神奈川県警生活安全課の仲田蛍シリーズ。いじめと虐待がテーマ。

    仲田に救われる人は多いだろうが、彼女自身が置かれている環境はひどいものだ。後輩の聖澤に頑張ってもらいたい。そして、真壁、国枝のような理解者が増えていくといい。

    大人もいじめをしているわけで、見て見ぬふりをしているのもいっしょ。そんな人たちに子どもの問題が解決できるわけがない。
    最終話の彼女は、いやな感じ。お金はありそうだし、嗜虐趣味があるし、うまいこと罪を逃れて逆恨みしてきそうだ。今後、そっちの話にならないことを

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    2024年04月15日
  • あの子の殺人計画

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    2人の視点で2つの話が進んでいく、
    意地悪な言い方をするとよくある構成なんだなと
    油断していたら、
    後半1/3くらいのところで急にえっそっち?と
    思わせる仕掛けがあり思わず読破してしまった。

    そしてなんとも言えないやりきれなさが残る(いい意味で)。
    天祢涼さんが本作シリーズで
    社会に問いかける相対的貧困と虐待問題は
    悲しくやるせない連鎖を生み出し、断ち切れない。

    それにしても私がこの問題に触れても、なんて他人事、なんて綺麗事、、、。悲しくなる。


    このお話は
    虐待を受けている小学生の女の子の視点と、
    ある事件を追う刑事の視点で描かれている。
    小学生の女の子の方の視点は、
    考え方は子供らし

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    2024年04月06日