天祢涼のレビュー一覧

  • 謎解き広報課 わたしだけの愛をこめて

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    この作品を読んで、ひとつの仕事に命懸けで取り組んだ、と胸を張って言えることが私は一度しかありません。そのことを改めて自覚しました。作品を読んだ後には、仕事に打ち込む姿勢について思いを巡らせました。しかし、知りませんでした2巻3巻誕生までの経緯…。

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    2025年01月06日
  • 希望が死んだ夜に

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    初読作家さんです。
    大変重たいテーマを抱えた作品で、時に苦しくなりましたが、時々感じられる救いに助けられました。面白いという言葉は合わないですが、とても興味深く先を知りたいと思わせてくれました。

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    2024年12月27日
  • あの子の殺人計画

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    「希望が死んだ夜に」がとても印象的だったのでシリーズ第二弾の本書も読んでみた。
    読み始めからスーッとストーリーに吸い込まれあっという間に引き込まれていった。
    ストーリーの根底にある貧困と虐待。
    面白かった…とは言いにくい内容だが、テーマ、展開、テンポ感、魅了されるだけのものがあったと思う。
    ラストの真実では「おーっ!そういうこと?」が何度か到来。
    ミステリーを読む時、ストーリーの先読みや推理をせずに読むので、単純に「そういうこと?そーなんだ!」と驚かされることも多々(^^;

    第三弾も読みたい!

    貧困、虐待…負の連鎖に心が痛む。
    どうすれば解決できるのか…真実が苦しい。
    どうにもできない真実

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    2024年12月23日
  • 希望が死んだ夜に

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    これは参った。何の変哲もない殺人が、その真の姿を現していく様に読む手が止まった。
    劇中に登場する記者の言葉は真面目だが、それだけ、なのだろう。己の仕事を全うする、ネタを手に入れたい、ただそれだけだからほんの少しの言葉で正体を見抜かれた。
    だが、自分ならどうだろうか。安易な言葉をかけはしないだろうか。
    幸運な者と不運な者、そこの線引きはどこにあるのか。目の前の人を偏見の目で見ていないか。その人の背景にまで目を向けているか。短い項数ながらに重たい小説だった。ぐうの音も出ない。

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    2024年12月20日
  • あの子の殺人計画

    匿名

    購入済み

    「希望の死んだ夜に」のシリーズだと知り興味を持ちました。今回も虐待の酷さに胸が痛みました。虐待されている子供は学校でもイジメの対象になる事が多く学校と家どちらにも逃げ場がなく本当に酷い環境にある事が書かれてあり真に迫ってます。また、逃げ場がない子供に悪い大人が目をつける。その通りだと思うストーリーでした。物語に出てくる刑事さん達みたいな大人がもっといたら救われる子供達が少しでも増える。希望と願望です。

    #共感する #切ない #泣ける

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    2024年12月19日
  • あの子の殺人計画

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    話の展開がテーマにうまく嵌っており、犯人が本音を吐き出すシーンがかなり心にきました。
    この作家さんの本は初めて読んだが、本作はシリーズ化もされているようなので、集めてみたいと思います。

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    2024年12月09日
  • 希望が死んだ夜に

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     ミステリ作品と読むか、ジュブナイル的な作品として読むかで評価が分かれる作品だと思う。
     過去と現在、二つの視点から物語は進むためある意味、“過去”のシーンにおけるラストは決定している。が、減速気味になるラストシーンをミステリにおけるどんでん返しを行うことにより加速力を得、面白くしている。正直、めっちゃ面白い。
     読み終えたあとに感じる題名の重さ、体感して欲しい。

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    2024年11月30日
  • 謎解き広報課 狙います、コンクール優勝!

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    ネタバレ

    謎解き広報課、新藤結子とともにパワーアップして帰ってまいりました。今回は広報コンクールの全国での優秀作品めざしての奮闘記、読み応え充分です。一作目の「正しい野球少年のつくり方」の入れ替わりなどミステリー要素満載です。新道結子を苦しめる難題を克服して優秀美をかざれるか?ひとつの焦点です。『こうほう日和』をぜひ読んでみたいあなたへ面白さ抜群の傑作を読みふけって下さい。

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    2024年09月17日
  • 希望が死んだ夜に

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    貧困と一括りにしても、努力できる余地が残されている貧困とそうでない貧困がある。 刑事は自分が、「親が苦労して、自分は勉学を努力する余地があった」のに対して、容疑者であるネガが、「努力できる余地がない」貧困にいるのだと気づいた。 最低限、「努力をできる余地」「希望を持てる環境」を作るのが、国が用意すべき貧困対策のラインだと思った。 「あんたたちにはわからない」とネガに言われた刑事たちが、ネガの状況を想像して真実に迫っていく。見る視点によって、同じ人の性格・行動がこうも違った目で見られるというのも面白かった。

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    2024年09月16日
  • 希望が死んだ夜に

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    著者サイン本とあって、ビニールのかかった本を手に取りました。天祢涼さんの二冊目です。わずかな取り調べの時間の中に盛り込んである内容の多さに驚きました。貧困の当事者の描写がどこからどこまでも。

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    2024年08月30日
  • 希望が死んだ夜に

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    小学生の時、ご飯を残そうとしたら「世の中にはご飯を食べたくても食べられない人たちがいる」と叱られた。
    真っ先にアフリカの子供達が思い浮かんだ。
    歳を重ねるにつれ、貧困は自分達と違う国だけの問題ではないと知るようになった。
    中には努力せずに自堕落な生活を送り続けた結果、つまり自分のせいで貧困に陥った人たちもいると思う。
    けれど努力できる環境じゃなかった人たちに、「努力しなかったあなたが悪い」と言えるほど世の中は平等じゃないとも気づいてしまった。
    私自身すごくお金持ちの家に生まれたわけでも類稀なる才能を持って生まれてきたわけでもないけど、当たり前のように寝るところと食べるものがあって、それなりにし

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    2024年07月22日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    章毎に、「僕のこと」「私のこと」「彼のこと」「わたしたちのこと」とそれぞれの視点と解釈から心情を疑似体験できて、終始ずっとこの世界に引き込まれ続ける

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    2024年07月02日
  • 少女が最後に見た蛍

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    生活安全課の低身長な警察官
    仲田蛍が介入する様々な事件簿

    5編あります。

    少女が最後に見た蛍

    エセ読書家なんで評価が毎度、適当すぎるかもですが星5つ

    最後は、もう目ん玉落ちるくらいに泣きました。

    仲田蛍じたいは

    近年

    稀にみない聖人君子ぶりなんですけど。

    聖人君子は、まず疑ってかかれの自分が読んでも

    紛れもない聖人君子です。

    警察官の不祥事が大きく報道されてる昨今ですから

    こんな警察官おるかいなてところあるかどうか知れないものの

    ぜんぜん嫌らしくないですね。

    恩着せがましくもなくて素晴らしい人物です。

    今ハヤリの正義中毒っぽい感じもなくて。

    自分の人生で、こんな人

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    2024年06月26日
  • あの子の殺人計画

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    仲田シリーズ

    「希望が死んだ夜に」がよかったので、
    すぐに購入

    前作同様、貧困の問題が根底にあるが、
    ストーリーの描き方が上手い!

    途中まで仲田さんは出てこないが、
    それでも十分に面白い

    仲田さんが登場してからは
    物語が一気に進んでいく

    こんな事か繋がっているんだぁと
    伏線回収も見事です。

    仲田さんシリーズと言ってますが、
    本書が初めてでも十分に楽しめます。

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    2024年06月03日
  • あの子の殺人計画

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    ネグレクトを受けている少女と警察官の二つの視点で描かれている作品として読み進めていましたが、後半で事実が判明してからは秀逸だった。
    虐待が虐待をよぶというが、それを受けてきた人は自分はやらないと思っても経験としてある以上、何かをきっかけに起こしてしまうのかもしれない。
    自分の周りにはいないと思っていても、実は身近なところであるかもしれない、家庭内で起こるからこそ深刻な問題だと思った。

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    2024年03月24日
  • 少女が最後に見た蛍

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    初めて読んだ作家さんでした。
    天祢涼さん「少女が最後に見た蛍」

    「仲田シリーズ」とシリーズものだというのも知りませんでした。生活安全課の女性警官 仲田蛍が主人公ですが登場人物目線で進められていくので先が読めず引き込まれていきます。

    短編集しかも対象が小中学生だと甘くみておりましたが、各々の内容は短編とは思わせない濃い内容で、一遍一遍に余韻を持たせる終わりかたは一語一句見落とさず読まなければと思わせるほどでした。

    最後のストーリーは表題にもなっていましたが苦しくて、くやしくて、涙が溢れてしまうほどでした。
    【心に突き刺さった言葉】
    いじめは当事者だけではない、周りにいる人たちも『被害者』で

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    2024年01月14日
  • 謎解き広報課

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    注目されがたい「広報」という存在を改めて気づかせてくれた作品。登場人物全員の広報にかける思いや情熱が本当に素敵でした!
    段々と結子が広報の魅力に気づいて積極的になっていくのに合わせて、結子を応援する気持ちがどんどん大きくなりました☺︎
    謎解きや文章が分かりやすく、至る所に伏線が張り巡らされていて、とにかく読んでいて飽きないです!

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    2023年12月10日
  • 平成ストライク

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    複数の作家陣によるアンソロジーですが、白井智之作品のために購入
    したがって評価と感想も単品のもの

    【ラビットボールの切断 こども版】白井智之
    玉奈市
    合田まな
    ロイヤルすけべビル
    玉奈愛(たまなあい
    たまなし祭り
    玉無し探偵

    パワーワードのオンパレードでファンには⭐️5確定演出
    読み返せば1ページ目から伏線が
    真相もタイムリーで良し

    他の作家の作品は…また後で

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    2023年11月23日
  • 葬式組曲

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    27歳の女性が社長を務める葬儀会社が舞台の連作短編ミステリー。前書きと本編5話からなる。
             ◇
     葬式の不合理さや不透明さが問題視された結果、国の基本方針として直葬がスタンダードになった世界。
     だが、S県だけはその文化的側面を尊重した県知事によって葬式を執り行うことが認められていた。

         * * * * *

     というファンタジーじみた設定。
     でも実際に直葬が少しずつ増加してきているコロナ禍以降を見ると、荒唐無稽な話とも言えません。
    2012年以前にこの作品を書き上げていた天祢涼さんはすごいと思いました。

     4話目まではS県の葬儀会社、北条葬儀社の社員

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    2023年05月07日
  • 謎解き広報課

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    町役場での広報誌作りをテーマにした連作短編どんでん返しもありミステリー、お仕事小説としても楽しめます。居酒屋の夜の出来事は謎のまま。

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    2023年02月06日