天祢涼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレSNSでの誹謗中傷やフェイク動画など、まさに今の現代に合ったテーマの小説でした。
みんなが自分に都合のいい情報を信じ、真実が違えば騙されたと批判し多勢を正義として正当化する。この連鎖に自分も当事者となり得るのかと思うと鬱々としました。
今でさえ情報が溢れているのに、今後もっとAIが進化していくとどうなるのか…。
このお話の真犯人は頭も容量も良さそうなので動機には釈然としないところがありますが、生きていく中で考え方は変わるし、タイミングや色んな積み重ねで起きた結果なのかなあと自分の中で解釈しました。
完全な悪とも言えないのが複雑です。
リアルな社会問題が興味深かったので、同じようなテーマで -
Posted by ブクログ
ネタバレ1作目のような重鈍な感情も2作目のような衝撃も無く、少々期待はずれだったというのが正直なところ。子供の思考が発達しすぎている、"想像"があまりにも露骨、肝心のタイトルキーワードの使い所が文脈から遊離しているように感じられた、など。前作までは圧倒的な感情表現や叙述トリックに隠れて無視できていたリアリティの無さが浮き出てきてしまった印象。
それでも、やはり不器用で健気な子供達の心情表現や関係描写には鬼気迫るものがあった。咲陽は自身に正直だが、友達や親からのこうあって欲しいという期待と、小夜子を守るという義務感に押し潰されてゆく。小夜子はこれまでの虐待とネグレクトに適応し心を麻 -
Posted by ブクログ
ネタバレ他の方の感想でもあったが、題名から想像していた内容と違っていたことと、またそれが美月さんを殺した犯人も含め『ん~!?』と個人的には消化不良だったので内容についてこれ以上書くことは無いかなと…
ただ題名にある『あなたの大事な人に殺人の過去があったら…』ということだが、『大事な人』とあるので今作のように同じ職場の人(近くにいる人)で友達以上の感情(ある程度深い関係)を持ち合わせているような人であり、その殺人に至った経緯(今回は突発的)、殺意の有無(今回は当時明確な殺意が結局あったのかなかったのかが『?』)、本当に反省・償いが出来ているのかによって考え方・接し方は変わってくるのではと思う。(自分が -
Posted by ブクログ
幸福荘というアパートに母娘二人で住んでいた女子高生の鈴原優璃と母親の咲玖良が同じアパートの住人の緑川英雄31歳に刃物で刺され母の咲玖良は死亡します。
緑川はすぐ逮捕され「死刑になりたかったから」と供述しています。
記者の守谷千弦に優璃は「緑川が本当に死刑になりたいから母を殺したのか調べて欲しい」「本当のことを知りたい」と頼み、優璃は千弦のマンションに泊めてもらい行動を共にすることになります。
まず二人は緑川の幼馴染で緑川の弁護士となった冴木に会いに行きます。
本当に緑川は「死刑になりたかったから」咲玖良を殺したのか…?
この作品の作者の天称涼さんの作品は拝読したのは五冊目なんですが