天祢涼のレビュー一覧
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ネタバレ1作目のような重鈍な感情も2作目のような衝撃も無く、少々期待はずれだったというのが正直なところ。子供の思考が発達しすぎている、"想像"があまりにも露骨、肝心のタイトルキーワードの使い所が文脈から遊離しているように感じられた、など。前作までは圧倒的な感情表現や叙述トリックに隠れて無視できていたリアリティの無さが浮き出てきてしまった印象。
それでも、やはり不器用で健気な子供達の心情表現や関係描写には鬼気迫るものがあった。咲陽は自身に正直だが、友達や親からのこうあって欲しいという期待と、小夜子を守るという義務感に押し潰されてゆく。小夜子はこれまでの虐待とネグレクトに適応し心を麻 -
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ネタバレ他の方の感想でもあったが、題名から想像していた内容と違っていたことと、またそれが美月さんを殺した犯人も含め『ん~!?』と個人的には消化不良だったので内容についてこれ以上書くことは無いかなと…
ただ題名にある『あなたの大事な人に殺人の過去があったら…』ということだが、『大事な人』とあるので今作のように同じ職場の人(近くにいる人)で友達以上の感情(ある程度深い関係)を持ち合わせているような人であり、その殺人に至った経緯(今回は突発的)、殺意の有無(今回は当時明確な殺意が結局あったのかなかったのかが『?』)、本当に反省・償いが出来ているのかによって考え方・接し方は変わってくるのではと思う。(自分が -
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幸福荘というアパートに母娘二人で住んでいた女子高生の鈴原優璃と母親の咲玖良が同じアパートの住人の緑川英雄31歳に刃物で刺され母の咲玖良は死亡します。
緑川はすぐ逮捕され「死刑になりたかったから」と供述しています。
記者の守谷千弦に優璃は「緑川が本当に死刑になりたいから母を殺したのか調べて欲しい」「本当のことを知りたい」と頼み、優璃は千弦のマンションに泊めてもらい行動を共にすることになります。
まず二人は緑川の幼馴染で緑川の弁護士となった冴木に会いに行きます。
本当に緑川は「死刑になりたかったから」咲玖良を殺したのか…?
この作品の作者の天称涼さんの作品は拝読したのは五冊目なんですが -
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「死刑になりたかった」
ーーその犯行動機は真実か?
SNSの闇が生む苦しみや欲望を描き出す
傑作長編ミステリー。
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アパートに暮らす母娘が隣人に襲われる。
母親は死亡、娘は負傷。
犯人の緑川は、死刑になりたかったと供述。
ニュースサイト記者、
守谷千弦が疑問を抱き、
事件を調べ始める。
天祢さんの「希望が死んだ夜に」が好きで、
社会派ミステリーを読むきっかけになった方で
本作もそれに近いものを期待してました。
本作も登場人物全員が怪しくて、
危険な目に -
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幼馴染で同じ大学に通う友人が近所の公園で殺害されその真相を探る話
殺害される前夜「相談したいことがある」とLINEを送っていた
主人公の千弦の視点
玲奈のゼミの先生 犯罪社会学の葛葉の視点
早々に犯人が明かされる⋯
のかと思いきや!
主人公は周囲や相手を観察し分析するのが得意の様子
セリフ等が説明的で、都合よく話が進み過ぎであるけど、テンポよく読みやすくはあった
タイトルの "闇" が何を指すのか
犯人の境遇、動機が痛ましい
だけど
記者の土用下報子に助けられた辺り、
急に荒々しくなる土用下の言葉遣いや、こっちが私の本性だとか、本性見せちゃったから「報子さん」「千 -
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平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして
「加速していく」青崎有吾
JR福知山線脱線事故を題材として
事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を
「炎上屋尊徳」井上夢人
通信機器の変貌とネット環境の普及
運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて
「半分大人」千澤のり子
平成の二分の一成人式」への反抗
私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
なかなか読ませる
「bye bye blackbird」 遊