天祢涼のレビュー一覧

  • 陽だまりに至る病

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1作目のような重鈍な感情も2作目のような衝撃も無く、少々期待はずれだったというのが正直なところ。子供の思考が発達しすぎている、"想像"があまりにも露骨、肝心のタイトルキーワードの使い所が文脈から遊離しているように感じられた、など。前作までは圧倒的な感情表現や叙述トリックに隠れて無視できていたリアリティの無さが浮き出てきてしまった印象。

    それでも、やはり不器用で健気な子供達の心情表現や関係描写には鬼気迫るものがあった。咲陽は自身に正直だが、友達や親からのこうあって欲しいという期待と、小夜子を守るという義務感に押し潰されてゆく。小夜子はこれまでの虐待とネグレクトに適応し心を麻

    0
    2025年12月21日
  • どうせ死ぬなら殺してみませんか

    Posted by ブクログ

    迷ったが、3.4ということで三つつけておいた。
    タイトルは物騒であるものの、同著者にしては比較的(?)穏やかな話だったように思う。
    核に据えられている不穏な(?)手紙のやり取りは、現実世界でもやってみたいと思った。
    デジタル全盛の時代だからこそ、こういうやり取りが刺さるように思う。
    また、主人公の男は冒頭で自殺しようとして思い止まるのだが、これまでの人生でよくこんな目に遭って、ここに至るまでに自殺しようとしなかったな、などと不謹慎なことも考えたりした。

    0
    2025年12月11日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他の方の感想でもあったが、題名から想像していた内容と違っていたことと、またそれが美月さんを殺した犯人も含め『ん~!?』と個人的には消化不良だったので内容についてこれ以上書くことは無いかなと…

    ただ題名にある『あなたの大事な人に殺人の過去があったら…』ということだが、『大事な人』とあるので今作のように同じ職場の人(近くにいる人)で友達以上の感情(ある程度深い関係)を持ち合わせているような人であり、その殺人に至った経緯(今回は突発的)、殺意の有無(今回は当時明確な殺意が結局あったのかなかったのかが『?』)、本当に反省・償いが出来ているのかによって考え方・接し方は変わってくるのではと思う。(自分が

    0
    2025年11月28日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ


    人は信じたいものしか信じない。
    見たいものしか見えないから、
    人や周囲を平等、公平には見ない。

    そして、傷つけられる側であると同時に
    いつでもどんな瞬間であっても、
    傷付ける側になる可能性がある。

    いつ如何なる時でも被害者にも
    加害者にもなり得る。

    危ういバランスを保ちながら、
    日々生きていることを気づかせてくれる物語。

    0
    2025年11月22日
  • あの子の殺人計画

    Posted by ブクログ

    子供にとって、親はとても大きく無くてはならない存在。
    そんな信じて疑わなかった母の愛は偽物だった。
    周りから言われる言葉を必死に違うと思っていても、一度疑えば次々と疑いが出てくる。

    読めば読むほど不思議な感覚が出てくる。
    最後に全てが繋がる。

    繋がった瞬間に違和感の正体、人の脆さと誰かを信じたいと言う気持ちと憎意にトリハダでした。


    0
    2025年11月19日
  • どうせ死ぬなら殺してみませんか

    Posted by ブクログ

    交換殺人計画を装った互助小説。なんか色々偶然が過ぎるというか、小説とは言えちょっと都合がよすぎる感じがする。あと何とも言えない尻切れ感。色々やってるけど、結局何も解決しないので、読み終わった後もなんかスッキリしない。

    0
    2025年11月17日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    幸福荘というアパートに母娘二人で住んでいた女子高生の鈴原優璃と母親の咲玖良が同じアパートの住人の緑川英雄31歳に刃物で刺され母の咲玖良は死亡します。
    緑川はすぐ逮捕され「死刑になりたかったから」と供述しています。

    記者の守谷千弦に優璃は「緑川が本当に死刑になりたいから母を殺したのか調べて欲しい」「本当のことを知りたい」と頼み、優璃は千弦のマンションに泊めてもらい行動を共にすることになります。

    まず二人は緑川の幼馴染で緑川の弁護士となった冴木に会いに行きます。
    本当に緑川は「死刑になりたかったから」咲玖良を殺したのか…?




    この作品の作者の天称涼さんの作品は拝読したのは五冊目なんですが

    0
    2025年11月14日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    ネタバレしないように書くと、母親が殺された…から始まっていくストーリー。
    テンポよく読めました。今の現代社会でも流されたら起こりえちゃうのかな…ともおもいました。

    0
    2025年11月12日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    二転三転…とだけお伝えします。
    これ以上の感想はネタバレになるので。
    登場人物にキラキラネームや読みづらい名前をつける点は鼻につくが、時系列に沿った物語展開は読みやすい。
    最後はちょっと唐突なく…という印象だけど。

    0
    2025年11月08日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    横浜のアパートに住む母娘が同じアパートに住む男に襲われて、母親は死亡し娘は負傷した事件は、「どうせ生きていても仕方ないので、誰でもいいから殺して死刑になりたかった」という動機だったようだが、ニュースサイトの記者である守矢は疑問を抱き独自で調べ出す。
    母を亡くした娘も守矢と一緒に行動を共にするのだが、彼女の行動にも不審なところがあり…。
    二転三転する事件像の結末は意外だった。

    誰を敵にして攻撃するのか、それに同調してしまい加速していくのはSMSだからなのかと思うとやりきれない。
    これもSMSの闇ということなのだろう。





    0
    2025年10月21日
  • どうせ死ぬなら殺してみませんか

    Posted by ブクログ

    どんなどんでん返しが待ってるのか期待してたけど、あまりインパクトがなかった。秋本が人に喜んでもらいたいと思うのは結局自分のためであって、共感する部分もあるものの、様々な言動や手紙の文体から滲み出る人柄は好きではなかった。

    0
    2025年10月11日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    始めから違和感を感じながら、なんとなく読み進めていたら、終盤にかけて二転三転しどんどん面白くなっていった
    しかしラストがややリアリティにかけ、その動機からそこまでするかなぁと思ってしまったのが正直なところ

    しかし、心ないSNSの書き込みが結果的にひとりの人間の命を失うことになる暴力性や、アクセス数優先で面白ければ裏付けのない記事を容易くネットニュースとして流すマスコミ、その真偽の程はさておき信じたいものしか信じない人々、簡単に流される世論に警鐘を鳴らしたい気持ちは十分伝わった

    0
    2025年10月10日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    最初の導入部から話についていけるか不安なまま読み進めていました。
    少しづつ話は理解することができ始めましたが、それまでで面白かったかどうかで問われると難しいところがありました。

    0
    2025年09月27日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    足が不自由な母親と2人でアパートに住んでいた娘の優璃。

    ある日、同じアパートに住んでいた緑川に襲われ、母親が亡くなる。

    "死刑になりたかった"と言う緑川の犯行動機。

    疑問を抱く、ニュースサイト記者の千弦。

    無責任に拡散されるSNS。

    人は"信じたいものしか信じない生き物"

    確かに、その通りだ。

    0
    2025年09月18日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    ----------------------------------
    「死刑になりたかった」
    ーーその犯行動機は真実か?
    SNSの闇が生む苦しみや欲望を描き出す
    傑作長編ミステリー。
    ----------------------------------
    アパートに暮らす母娘が隣人に襲われる。
    母親は死亡、娘は負傷。
    犯人の緑川は、死刑になりたかったと供述。

    ニュースサイト記者、
    守谷千弦が疑問を抱き、
    事件を調べ始める。

    天祢さんの「希望が死んだ夜に」が好きで、
    社会派ミステリーを読むきっかけになった方で
    本作もそれに近いものを期待してました。

    本作も登場人物全員が怪しくて、
    危険な目に

    0
    2025年09月15日
  • その血は瞳に映らない

    Posted by ブクログ

    どんでん返しのあるトリックには感心、面白かった。ストーリー展開がご都合過ぎると思った箇所がしっかり回収されて読後感はよかった。

    ただ、地の文が主人公の心理を表しすぎていて、登場人物にいちいち敬称をつけていたり、心理描写が多くてテンポがかなり悪い、読み進めるのに時間がかかる。
    にも関わらず心理深掘りが浅く表面的なので、時間かかるが頭に残らない、という箇所が多く感じた。

    ストーリー自体は面白かったので、読む人を選ぶ作品だと思います。

    0
    2025年09月12日
  • 少女が最後に見た蛍

    Posted by ブクログ

    初めて読む著者の作品。
    沖田氏の過去を起因とする話が主だ。
    優しい眼差しと人に対する想像力が武器。誰もが業を背負って生きている。
    胸がキュッとなる思いがしました。

    0
    2025年08月28日
  • 彼女はひとり闇の中

    Posted by ブクログ

    幼馴染で同じ大学に通う友人が近所の公園で殺害されその真相を探る話

    殺害される前夜「相談したいことがある」とLINEを送っていた

    主人公の千弦の視点
    玲奈のゼミの先生 犯罪社会学の葛葉の視点
    早々に犯人が明かされる⋯
    のかと思いきや!

    主人公は周囲や相手を観察し分析するのが得意の様子
    セリフ等が説明的で、都合よく話が進み過ぎであるけど、テンポよく読みやすくはあった

    タイトルの "闇" が何を指すのか
    犯人の境遇、動機が痛ましい

    だけど
    記者の土用下報子に助けられた辺り、
    急に荒々しくなる土用下の言葉遣いや、こっちが私の本性だとか、本性見せちゃったから「報子さん」「千

    0
    2025年08月19日
  • 平成ストライク

    Posted by ブクログ

    平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして

    「加速していく」青崎有吾
    JR福知山線脱線事故を題材として
    事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を

    「炎上屋尊徳」井上夢人
    通信機器の変貌とネット環境の普及
    運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて

    「半分大人」千澤のり子
    平成の二分の一成人式」への反抗
    私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
    ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
    なかなか読ませる

    「bye bye blackbird」 遊

    0
    2025年08月07日
  • 罪びとの手

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よく使われる止まった時計と死亡推定日時のずれ。
    時計ってそんな簡単に止まるの?
    そんな都合よく時計に衝撃受ける?
    うーん。やっぱりその展開かぁ。

    自身の仕事に誇りや責任をもっている感じは、すごく気持ちいい。
    私もそう。

    0
    2025年07月13日