天祢涼のレビュー一覧

  • 平成ストライク

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    平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして

    「加速していく」青崎有吾
    JR福知山線脱線事故を題材として
    事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を

    「炎上屋尊徳」井上夢人
    通信機器の変貌とネット環境の普及
    運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて

    「半分大人」千澤のり子
    平成の二分の一成人式」への反抗
    私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
    ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
    なかなか読ませる

    「bye bye blackbird」 遊

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    2025年08月07日
  • 罪びとの手

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    ネタバレ

    よく使われる止まった時計と死亡推定日時のずれ。
    時計ってそんな簡単に止まるの?
    そんな都合よく時計に衝撃受ける?
    うーん。やっぱりその展開かぁ。

    自身の仕事に誇りや責任をもっている感じは、すごく気持ちいい。
    私もそう。

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    2025年07月13日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    タイトルは何かの比喩的なものだと思っていたら本当に殺人の過去がある人だった。実際に親しくなった人にそんな過去があったら私はそれまでと変わらずにはいられないのではないかなと思った。

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    2025年07月11日
  • 謎解き広報課 わたしだけの愛をこめて

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    地元民じゃないと言う理由だけで、爪弾きにしつくる人達がいる事に気づいた結子は、広報誌を作る気力を無くしていた。そんな中、東日本大震災が起こり、高宝町も大きな被害を受ける。
    広報誌があったおかげで、繋ぎ止めた命、広報誌を作ったために後悔してる人、家族を亡くした人に取材してもそれを描ききれない自分。
    様々な葛藤と、広報誌の強みが見えて来る。
    被災していながらも、誰かを助けたい気持ち、悲惨な今を未来に残したい気持ち。そんな気持ちに突き動かされるように、結子の発案で、全国の広報マンが作る広報東北が発行される。
    広報誌の可能性に胸が熱くなり、伊達さんの後悔に涙が出そうになり、感情が揺さぶられた一冊。

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    2025年06月25日
  • 謎解き広報課 狙います、コンクール優勝!

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    元婚約者のことも吹っ切れ、2年目も高宝町に残ることにした結子。茜も候補課に配属され、やる気に満ちている結子は、広報コンクールの表彰式も見学し、広報コンクールの入賞を目指して頑張る。
    高宝町で廃校になった中学を再生させるプロジェクトを目玉に記事を組むが、その真相は鬼庭の対立候補となるべく町長選挙での立候補を目論む人を特集されることだったため、会えなく断念。
    さらに、高宝っ子だけが認められ、余所者を排除しようとする、田舎特有のしがらみにも気づき、結子はこの前、ここで広報誌を作り続けて良いのか悩む。
    やっぱり、田舎らしいしがらみとかあるのね…
    だから、移住は大変なんだよね…

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    2025年06月25日
  • 謎解き広報課

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    片田舎の広報課に配属された新入社員。
    町民を取材したりしながら、広報誌を作る楽しさに目覚め、自分の過去も乗り越えていく。
    謎解きにいたっては、とても些細な日常ミステリー。キャラも立っているし、諦めずに仕事に食らいつく姿勢が素晴らしい本だった!

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    2025年06月20日
  • From The New World 平成ストライク(分冊版)

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    平成っていろんなことがあったな…
    千澤のり子さんの「半分オトナ」の話の感じ好きだった。あとは遊井かなめさんの話の舞台も懐かしい感じ。

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    2025年06月08日
  • 平成ストライク

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    平成っていろんなことがあったな…
    千澤のり子さんの「半分オトナ」の話の感じ好きだった。あとは遊井かなめさんの話の舞台も懐かしい感じ。

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    2025年06月08日
  • 新鮮 THE どんでん返し

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    水生大海が読みたかったのに
    既に読んでた作品だったᐠ( ᐝ̱ )ᐟꉂ笑꒱

    イヤミスもファンタジーもあって
    全体的にクセ強かった( ›ω‹ )

    しいていうなら岡崎琢磨さんがよかった*⸜( •ᴗ• )⸝*
    やっぱり自分はイヤミスが好きらしい(*´°`*)

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    2025年06月05日
  • 罪びとの手

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    葬儀xミステリーの組み合わせは珍しい。と思い、手に取ってみた。読み進めていくと、お前が犯人か!?いや、この人も怪しい。と思わせる登場人物がそこここにいて、更に先が読めない展開に読むスピードをあげた。

    最後のタネ明かしの部分にきて、さぞかしトリッキーで読み手が驚くような結末なのかと思ったが、こういうオチ、他のミステリーでもあったよねぇ。という感想が真っ先にきてしまった。
    期待しただけに、最後が弱いイメージだったのが残念。

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    2025年05月15日
  • 少女が最後に見た蛍

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    仲田さん真壁さんコンビの第四弾。今回は短編集で五つの話が収録されている。「想像」により子どもに寄り添い真相を明らかにしていく仲田さんの今回は人物像を深掘りするような一作。なのでこれ単体だけでなく今までの長編を読んでからだと仲田さんがどうしてこのような警察官になったかに触れられるかなと思った。短編としてはどれもお話がまとまっていて良いが、今までの長編に比べると少し盛り上がりにかけるところも。もう一度長編シリーズを読み返したくなる一作。

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    2025年04月27日
  • 罪びとの手

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    身許不明の遺体の謎。葬式を強行する葬儀屋。
    過去の少女連続殺人事件との因果。

    刑事vs.葬儀屋

    火葬まで96時間。すべての真実を暴き出せ。
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    天祢さんは「希望が死んだ夜に」で好きになり、
    作家買いしたくなる方のおひとりです。

    身許不明の遺体は父だと言い、火葬を進める息子。
    その遺体は兄ではないという、弟。

    一体、この遺体は誰なのか?

    不穏と違和感に包まれるなか。
    刑事の滝沢圭は不審

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    2025年04月26日
  • 謎解き広報課 わたしだけの愛をこめて

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    シリーズ三部作の完結編。

    正直、軽いお仕事小説だと思っていたので、本作を読んで、これが書きたかったのかと驚いた。
    伊達の妻の話はともかく、思いのほか重く、現実的なテーマだった。

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    2025年04月23日
  • あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか

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    「はっきりしない子」と父に言われ続け、幼少期から自分の気持ちを言葉にするのが苦手な藤沢彩。
    不器用だけどまっすぐで、彩自身と丁寧に向き合ってくれる同僚の田中心葉に次第に惹かれていく。
    心葉の同期の千暁とも親しくなり、3人で過ごすようになる。
    そんな中、心葉から突然「人を殺したことがある」と告白されーー


    主要人物それぞれの視点で話は進んでいく。

    彩、心葉、千暁。どの人物にも共感してしまう。


    真偽が分からないまま事件についてSNSで拡散される様子もリアル。
    何にも関係のない人達が結局、被害者も加害者も引っ掻き回しているんだよなあ。

    タイトル通り、「あなたの大事な人」に「殺人の過去があ

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    2025年03月11日
  • あの子の殺人計画

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    貧困と児童虐待がテーマとなる重めの物語。
    母親と子供、交互に視点が変わり、虐待する母親の考え、それでも母親を信じる子供の気持ち、どちらも描いている。重い物語に心がザワツキ辛い。
    あの子の殺人計画は成就するのかしないのか、読んでその目で確かめて下さい。

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    2025年03月08日
  • 謎解き広報課

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    わけあってやる気を出したくない結子が配属された町役場広報課のお仕事小説、ミステリ成分ありだが謎を解くとむしろピンチがやってくるところがいい。▷五月号:防災会会長の田村が急に会を解散すると言い出したのは結子のせい?▷六月号:人気ゲームのイラストのモデルとはっきりわかる風景なのにイラストレーターが否定し続けるのはなぜ?▷九月号:不調だったデジカメで撮った高宝火礼祭の写真が全部消えた! どうやら人為的?▷十二月号:「広報する喜び」を得た結子だが空回りしそうなところにそれっぽい案件?▷一月号:『こうほう日和』存続のピンチ。結子はどうする? 伊達豹変?

    ■簡単な単語集

    【明美】結子の友人。
    【芦名真

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    2025年02月13日
  • 罪びとの手

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    結末はそんなに突拍子もないものではなく、一昔前の設定だったらそうかもなと言う結末。
    ただ、ストーリー展開は面白く読みやすかった。
    ぜひ他の作品も読んでみたい。

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    《あらすじ》
    ある事件で見つかった身元不明の遺体。
    それを引取にきた葬儀屋が自分の父親だと言うところから謎がはじまる。

    葬儀屋(息子)が父親と認めたが、不審な点も多く何かを隠している様子。また生前『自分の葬式はしないで欲しい』という父親の意思を無視して葬儀をあげようとする息子には理由があって…。

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    2025年02月05日
  • 謎解き広報課 わたしだけの愛をこめて

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    今回は謎解きではなく震災時の広報課のあり方がメイン。広報のおかげで、もあれば、広報に載せていれば、広報課に来ていなければ、などの思いも様々。

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    2025年01月25日
  • あの子の殺人計画

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    物語に引き込まれる感じで読みやすくドキドキしながら読んだ。切ない…苦しさがずっとありました。最後の方が「え?」って感じで糸がもつれたようにになりましたねー。

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    2025年01月20日
  • 謎解き広報課 狙います、コンクール優勝!

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    ネタバレ

    【収録作品】
    プロローグ
    五月号 正しい野球少年のつくり方
    六月号 表彰式は不正疑惑とともに
    八月号 十一人しかいない!
    十一月号 その写真を撮る者は
    十二月号 コンクールのための広報紙
    エピローグ

    高宝町広報紙シリーズの第2作。
    お仕事小説としてテンポ良く進んでいたが、案の定の最終話。
    いい話では終わらないんだろうなという予想通りで、彼らの心底にあるのが、「よそ者排除」という、古来からあるあるの、実に不愉快で旧弊な考えだった。

    そして、ラストの日付。3月11日。
    次作は重くなりそうだ。

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    2025年01月01日