佐竹美保のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 炎路を行く者

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    ◆タルシュ国の密偵アラユタン・ヒュウゴの少年時代を描く「炎路の旅人」と、女用心棒バルサの少女時代を描いた「十五の我には」の中編2編を収録。

    『蒼路の旅人』『天と地の守り人』で暗躍した謎多きタルシュの密偵、アラユタン・ヒュウゴ。ヒュウゴはなぜ家族を殺した国の王子に仕えることになったのか。女用心棒バルサは、養父ジグロとの放浪の旅の中で、どうやって成長していったのか。やがて、新ヨゴ国の皇子チャグムを助けるふたりの10代の頃の物語。


    (^^)<Comment

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    2016年12月13日
  • 帰命寺横丁の夏

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    本編の物語も,挿入されている物語もどちらもテーマは同じながら,違った面白さで素晴らしい.水上のおばあさんも長生きして,新人デビューしてほしい!

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    2016年11月21日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    素晴らしいチャグムの成長の物語。バルサもシュガもいない状況で皇太子という宿命の中で彼がどう何を思い、どう判断するかが伝わってくる。
    すべての彼の判断がラストシーンに繋がる。

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    2016年09月04日
  • 守り人シリーズ電子版 炎路を行く者

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    「天と地の守り人」を読んでいるときに、登場人物のヒュウゴが魅力的だと思った。アニメにするならどんなビジュアルでどの声をあてるのがいいんだろう、などと考えながら読んでいた。

    魅力のある人物だと思ったヒュウゴの物語。「天と地〜」で重要な位置にいた彼。ヨゴ人である彼が、どんな人生を歩んであそこにいたのか、それがわかる話。

    もう一度「天と地〜」を読み返したくなった。

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    2016年07月12日
  • 守り人シリーズ電子版 炎路を行く者

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    ネタバレ

    番外編!チャグムを影から救うことになる、敵国の猛者。
    実は国を奪われた元ヨザ皇国の青年の少年期からのスピンオフ。個々のキャラクターにも力あるこの作家さんの力を感じる一冊。

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    2016年04月05日
  • 大魔法使いクレストマンシー 魔法の館にやとわれて

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    ネタバレ

    外からみたお屋敷!従僕見習い!少年クリストファーとのやりとり。たまらないです。ずっと読んでたい、と思えます。
    そして花婿付き添いの仲!

    ミリーは理想と違う学校で、ちょっと可哀想で、そこらへんのイギリスの学校にすればよかったのに!と思いましたが、なんとかなってよかった。

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    2016年03月05日
  • 帰命寺横丁の夏

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    祈ると亡くなった人が帰ってくるという信仰があった帰命寺横丁が舞台の物語。
    生き返ったあかりとあかりを必死に守ろうとするカズの思いに胸が詰まる箇所がいっぱい。水上のおばあさん・カズ、どちらが正しい・間違っていると単純に割り切れない。現実的ではなく甘い結末だと思うかもしれない。でも、ただ単純にカズを応援し、あかりの明るいこれからを応援せずにはいられない。
    作中作品のファンタジーも先が気になる展開で、一冊で二冊分読んだ気分。

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    2015年11月16日
  • リンゴの丘のベッツィー

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    赤ん坊のとき両親をなくし、おばさんに育てられたベッツィー。おばさんは生真面目で、きちんと子育てをするために子育ての本ばかりを読むようになって、危ないことはなんでも先回りをして遠ざけようとする。
    そんななか、大叔母さんの病気が判明して、おばさんは母親である大叔母さんにつきそうことに。ベッツイーは、またべつの親戚にあずけられることになって、バーモントの農場でくらすようになる。

    話の展開は『赤毛のアン』などとよく似ているけど、それなりに独自の味わいがあって、とてもよかった。読みながら「モンテッソーリっぽい」と思ったら、ほんとうに作者はモンテッソーリと直接会って、大きな影響を受けたらしい。でもお題目

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    2015年10月30日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    キキは19歳になりました。
    変わらずコリコの街で宅急便やさんをしています。とんぼさんも変わらず学校に通っていて離れ離れです。
    ライちゃんという新米魔女と出会ったり、不思議なお届けものを届けたりと、変わらない日常の中で少しだけ変化がある毎日を過ごしていました。しかし、ある日ジジがキキとうまくはなせなくなったのです。サヤオさんという芸術家の白猫に恋をしてしまったようです。

    ジブリ映画のとんぼさんはサヤオさんをモデルにしているのかも。原作のとんぼさんは真面目そうなのに、なんで映画版はチャラメガネなんだろうと思っていましたが、サヤオが登場した瞬間、あ!チャラチャラしてる!と思いました。
    サヤオさんの

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    2015年10月06日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    キキはもう17歳。
    17歳の夏は一度きりなのに、仲良しのトンボさんは遠くの学校のそばにある山に篭りっきりで帰ってこない。時々手紙が来るだけで、キキも意地になって会いに飛んでいかないままの夏休み。キキの元には、お友達のモリさんの弟ヤアくんが夏の間やってきました。

    サブタイトルは「キキの恋」。キキの恋は決して爽やかなものではなくて、思春期特有の自意識過剰と独りよがりさが表されていて、読んでいてモヤモヤイラっとするところもしばしば。じれったいなーもう!て感じ。
    山奥に住んでいるザザさんのお話は特に、もどかしくて嫌な気持ちにまでなりました。
    キキの恋の終着にはっとしましたが、それ以上にヤアくんとノノ

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    2015年10月04日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    キキがコリコの街に来て4度目の春がやってきました。キキはもう16歳。魔女の宅急便の仕事とくしゃみの薬を必要な人にお分けする仕事をしています。
    ある日、順調に暮らしていたキキの所に、ケケという変わった女の子の居候がやってきました(それも強引に)。キキと同じ真っ黒のワンピースを着ています。彼女は魔女?分かりません。神出鬼没でなにやら秘密を抱えていそうなケケに振り回されて、キキの安定した気持ちはどんどん不安定なものに変わっていきます。キキのケケに対する気持ちとは裏腹に、コリコの街の人達はケケを受け入れます。もちろんトンボさんも…。

    3巻目にしてこんなにもどかしいお話とは!
    ケケという強引な女の子の

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    2015年09月25日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    (2015年1月25日 再読)


    シリーズ通して、この話がいちばん好きかも!やっぱり!
    チャグムがとても聡明で勇敢で清廉で、なのに弱くて危うくて青い。
    その強かさとナイーブさがたまらないです。

    実写ドラマ化という話を聞いてから、チャグムは神木隆之介くんのイメージしかないんだけど、どうにか実現しないかな。
    精霊の守り人からは無理としても、この蒼路の旅人は15歳...なんとかいけんじゃない?

    最初からチャグムが好きなので、むしろ旅人シリーズが好きなので、彼のこの成長と活躍はすごい痺れます。
    今回出番は少ないけど、シュガも好き!
    天と地の守り人も一気に読むぞー!

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    2015年01月25日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    いつのまにか6巻まで出ていたこのシリーズ、あらためて1巻から最後まで一気に読んでみた。角野栄子さんは、こどものための本を書くことができる、数少ない作家のお一人。安心して読み進む。
    大人になったキキは結婚し、双子の母親になる。そして、その子供たちが13歳になり、それぞれの旅立ちを迎える・・・。
    13歳の子どもにはもちろん、13歳のこどもを持つ母親にも、是非読んでもらいたい。こどもの自立を見守るキキの視線、母親としてのいらだちも、すべてありのままに書かれている。そして、彼らは悩みながら、いろいろな大人たちに見守られながら、自分を探していく。旅立ちのラストはおもいのほか感動してしまった。これまでの5

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    2015年01月25日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    (2014年11月13日 再読)

    チャグムが優しくかっこいいお話。
    シュガになんだかぐっと来た。

    海の国サンガル、南の大陸のタルシュ、世界が広がっていきます。
    バルサやタンダが出てこないのは寂しいけど、外伝なんかじゃなくこっからこのシリーズすっごく面白くなる!と個人的には感じています。

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    2014年11月13日
  • 西遊記(中)破邪遍歴の巻

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    悟空と三蔵のたびがはじまる。八戒や悟浄を仲間に入れて旅が続くのは
    おなじみのストーリー。

    三蔵に出会ってからの悟空も、とびぬけて強いのは同じ。
    このとびぬけて強い悟空も、危機に陥れないと、お話が成り立たない。
    そこで登場するのが、弱いくせに言うことだけは立派(?)な三蔵で
    彼が悟空のうまい具合に足かせになってくれる。
    三蔵は相手が妖魔だろうと、人だろうと、とにかく相手を殺すのを嫌がるので、
    自分を殺しに来た相手にすぐやられそうになる。
    あげくのはてには、悟空が自分を助けようとしているのに、妖魔の罠にはまって、
    悟空を信じず、悟空を破門してしまう、などなど。

    ちょっとワンパターンにはまってき

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    2014年11月01日
  • 西遊記(上)悟空誕生の巻

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    息子の読み聞かせに使用。
    中国で神話にあたるものは、と考えこちらを読んでみると大ヒット。
    まず孫悟空が三蔵に助け出される前の活躍(?)のストーリーをそもそも知らなかった。
    生まれた時からすでに強かった孫悟空が修行を通し、さらに強くなっていくのだが、
    師匠に見放されたりして、悲しい身の上である。
    とにかく強いわけだし、これなら暴れても仕方ないな、というようなストーリー。
    こういったところは、身分秩序の中で下層のものが成り上がることの悲哀というリアリティの反映なのかもしれない。

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    2014年11月01日
  • 帰命寺横丁の夏

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    深夜突然自分の家の一角から見ず知らずの女の子が出てきたら。
    そしてその子がいつの間にか学校に溶け込んでいて、周りの人達も昔からその子を知っていて、自分だけがその子の事がわからない状況になったら・・・
    って最初の方では怖い話かと思ってたんだけど。

    主人公カズの家の辺りの古い地名を授業で調べた頃から怪しげなお年寄りたちが出てきたり、幽霊の女の子あかりに同情し始めたりと、めまぐるしく話が動きます。 
    主人公のカズとあかりの初めての会話でうるうるしました。
    その後から挟まれてくる作中作の出来がまた良くて、そっちの話にも引き込まれてしまいました。 
    終盤に向けての話の展開を示唆する内容になっています。

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    2014年07月27日
  • 大魔法使いクレストマンシー 魔女と暮らせば

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    クレストマンシーシリーズ、大好きです☆
    中でもこれが一番好きかもしれません。
    グウェンドリン…名前もすごいと思ったけど、本当に悪い子!
    でもそういう、悪くて美しい子に、私は何故か惹かれてしまいます。笑
    イライラするけど、次どうなるか(なにするか)楽しみでした。

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    2014年06月02日
  • 帰命寺横丁の夏

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    ネタバレ

    素晴らしい物語だった。
    一冊で二度美味しい、というのがぴったり。もう一つの話も、まるまる一冊の本にできるでしょうに!
    夏というどこかふわふわと楽しく、そして不安定な季節に感じる郷愁と、小学生が一生懸命になる様子に、心がジーンとしました。
    もし自分が小学生だったら、どこか身近にこんなことあるんじゃないかしら?あの横丁にそういう歴史はないかしら?なんて、楽しくなってしまいそうです。
    子供だけでなく、大人が読んでも素敵なお話です。

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    2014年05月29日
  • 帰命寺横丁の夏

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    子どもの頃、大好きだった柏葉幸子さん。久しぶりに読んだけれど、やはり大好きです。
    夏、お盆のころに読めばよかった~とちょっと残念なのは自分の都合。お話にはとても満足。

    主人公のカズは、ある夜中、家の仏間から出てくる女の子を目撃する。
    ゆ、幽霊?!驚くカズにさらに驚くできごとが。次の日、学校にその女の子がいて、しかも周りの友だちは以前から彼女を知っていて「同じクラスのあかり」だという。
    同じ日、古い地図で自分の家の辺りがかつて「帰命寺横丁」と呼ばれていたことを知るカズ。調べていくと、死者が生き返るという帰命寺さまの怖くて不思議な言い伝えにたどり着く。

    がっつり和風のお話なのに、表紙には遠くお

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    2014年04月14日