佐竹美保のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人
    旅人シリーズは前の虚空の旅人のときもそうだったが、完全解決できないシチュエーションでどうやって切り抜けるかというところが描かれていて、とても人間味があるというか、大人向けな物語だと思う。
    今回はこれまで以上に、というか最終的に解決していないのは初めてじゃないかと思う展開で、チャグムの苦悩にこちらも悩...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
    守り人シリーズ第1巻!
    女用心棒バルサは、偶然新ヨゴ国の皇子チャグムに出会った。しかしチャグムは、ニュンガ・ロ・イムという精霊の、守り人だった。…!
    最後が、感動。
    バルサはチャグムとニュンガ・ロ・イムを守ることができるのか?
    バルサが戦うシーンが好き。かっこいい。

    ぜひ読んでください‼︎
  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編
    やめられないとまらない守り人シリーズ。
    しかし、巻を追うごとに、これは本当に児童文学なのだろうかと思う。この「神の守り人」なぞは、あのトロッコ問題のような話であり、正解がない道を歩いていく感じ。
    精霊の守り人と同じように、思わぬ運命を背負ってしまったこどもをバルサが守っていく話なのに、精霊の守り人が...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 6.神の守り人  下  帰還編
    シリーズはじめての上下巻、の下巻。思わず一気読みしてしまった。
    最後まではらはらどきどき。虚空の旅人が、必ずしも完全に解決して終わったわけではないので、今回も必ずしもハッピーエンドではないだろうという予感が働き、どっちに転ぶのだろうかと思っていたが、やはりという面も、そうはいってもという面もあった(...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
    なつかしのハイファンタジー(というジャンルがあることは最近知った。完全に空想の世界だとハイファンタジーで、現実世界とリンクしているとローファンタジーなんだね)。

    大人になって読むものではないと自分を縛っていたが、上橋さんの「物語ること、いきること」を読んでひさびさに手にとった。
    いやぁ、やっぱいい...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人
    守り人シリーズ二作目。
    こどものころ、読んだかなぁ、いまいち覚えてないな。

    それでも面白いものは面白い!!
    今作は、一作目と異なりこどもよりも大人のバルサにスポットがあたり、過去の自分と向き合うストーリーなのでより大人向き。
    修羅の道を突き詰めたその先に救いがある。自分はまだまだ甘いなと思う1冊で...続きを読む
  • 風と行く者
    国と国、氏族と氏族、争いは絶えず、どのように外交を結べばよいか状況は刻々と変わる。流れを読み立ち回って行かないと生き残れない。大きな動きの中で不本意な立場に立たされても逃げず、言い訳せず生きる人物が何人も出てくる。切ない。そう言う人物が胸中に秘めていた大切なものを表したり、温かい思いをしたりする場面...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
    サグとナユグの世界観の交わりの描き方がよかった
    敵対していた人々とチャグムを守る一つの目的に向かって協力し合うのが感動した
  • 魔女の宅急便 その2 キキと新しい魔法
    少しずつ大人になっていくキキが愛おしい。
    くしゃみ薬を作ろうと決心するキキにも感動したけど、
    満月のもとでコキリさんとならんで儀式をする挿絵がたまらくよくて、心を打たれた。
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
    中3女子が「小5の時に読んだ本です!一気読みしちゃう面白さです!」とお勧めしてくれた本。いや、一気読みできなかったよ(笑)
    .
    ロード・オブ・ザ・リングとかハリーポッターみたいな世界観。登場人物、王族に仕える職種、場面背景のどれにも異国感が随所に漂っていて、まずそれぞれ登場人物とそのつながりを理解す...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人
  • 風と行く者
    話のボリュームは、ジグロと一緒だった頃の部分が多い。青かったバルサと中年で思慮深くなったバルサ。二つの時代の重なりは、守り人シリーズの世界の重なりのようでもある。
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋
    乙女心があふれているキキが可愛いです。
    綺麗なミミにすこし萎縮したり、男の子にデートに誘われてうきうきしたり。
    まさに恋する少女そのもの。
    だからキキのスタイルはいつもと変わらないのに、ほかの巻よりお洒落な魔女に見えました。
    とんぼさんからの手紙は読んでいるこちらも目がうるんできました。すきっていう...続きを読む
  • 風と行く者
    タンダどんな訪れた市で助けた風の楽人・サダン・タラム。20年越しの偶然の再会。タンダと別れ、彼らの旅の護衛をする事になる。20年前、ジグロと共に護衛した時と全く同じ道のりを、2つの時代を並行させて物語は進む。20年を経てようやく完結するストーリーはモチロン、読み応え抜群。でも、やはりジグロとの旅がと...続きを読む
  • 風と行く者
    やっぱり面白い。

    バルサの現在と過去を1つの旅で繋ぎ、その過去と今の人々も繋ぐ物語。
    ジグロが出てくると無敵のバルサが一生懸命な少女になるから好き。
    この作品のバルサ始め旅人の姿をみると毎日を一生懸命丁寧に暮らすことがいかに尊いかって思うんだなぁ。

    2019.3.21
    46
  • 風と行く者
    守り人シリーズ外伝。

    守り人シリーズを読んだのが数年前なので、前の戦の事情とか、殆ど覚えていなかったのですが、さすが上橋さん。物語の世界へずんずん引き込まれていきました。
    サダン・タラム〈風の楽人〉の頭の護衛を請け負ったバルサ。過去にもサダン・タラム〈風の楽人〉達と共に旅をした時の話が挿入されてい...続きを読む
  • 風と行く者
    現在のバルサと過去のバルサ。

    異界への道をつなぎ戦士の魂を慰める楽の音を、
    再び護衛することになるバルサ。
    その音を奏でる娘が、養父ジグロの娘らしきことには驚いた。

    伝説の英雄の墓を巡る
    ロミオとジュリエットの現実を解き明かし、
    国の未来を手繰り寄せるとは、もはや護衛士の範疇を超えている。
    いや...続きを読む
  • 風と行く者
    解説がある軽装版をオススメします。

    覚えのあるエピソードなのは、発表済み短編を膨らませたものらしい。過去と現在が巧妙に交差する。インド映画ばりに歌いだしたり、ジグロに隠し子疑惑があったり、バルサが後妻?に嫉妬したり、ツッパリ不良ぶっていたり、ツッコミどころ満載。
    楽団の頭が狙われる理由についても、...続きを読む
  • 風と行く者
    「だけど、お前が思いだすのがいやだといった、そういう旅が……ひとつ、ひとつの旅が、おまえを、おまえに、してきたんだろうな……。」
    バルサとジグロ父娘の歩んだ道、バルサをバルサたらしめるに至った道程のひとつ。
    許しと救済と鎮魂の物語。
  • 守り人シリーズ電子版 2.闇の守り人
    再読。
    ホビットの冒険のようなものが疾走するパートも印象強いが…。

    痛みを持たない、今で言うならサイコパス。自分なりの理由を独白しても身勝手な、
    という登場人物は、やはりグロい。
    陰があって、陽の愛しさが増す。ということなのだろう。

    カとユが逆ならダジャレを書きたいところです。