佐竹美保のレビュー一覧

  • 湖の国

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    表紙からもなんか異世界からの出会い、とは思っていた。
    家族から疎まれ、自分の居場所がないミト。
    家に戻りたくなくて、ふと思いつき、バイト先で知り合ったおばあちゃんが家族にも秘密で買ったという家を1人訪れる。
    その晩現れたのはそのおばあちゃんだったが、姿はそうだが中身は違うようで…。
    とまどいつつも始まった2人暮らしの中にミトは居心地のよさを感じていく。
    おばあちゃん、もといヨシノもそうかと思っていたのだが。

    異界との触れ合いと主人公の成長、という感じの児童書かと思ったけど、もいちょい心の機敏、というか、
    誰も知らない不思議な町、とはちょっとテイストが違うかな。
    話しが湖の国に移ってからが第二

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    2021年05月17日
  • 帰命寺横丁の夏

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    生と死の問題を、ソフトに深く問いかけてくるストーリー。今を生きる人の祈りが、この世を去った人たちを新たな「生」へとつなぎます。柏葉センセイ会心の一作、読み応え十分です。

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    2021年05月17日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    楽しくしている人を見ると、自分も楽しくなる。素直に生きている人を見ると、素直になれない自分がもどかしくなる。自分の心に耳を傾けてみれば、答えは案外早く見つかるのかもしれない。おめでとう!キキ!

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    2021年05月02日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    読書感想文課題図書

    富安陽子さん好きですが、期待を裏切らない内容でした。

    短いながらも物足りなさも感じない、男女年齢問わず自信を持ってオススメしたいです。

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    2021年04月24日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    副題の通り、キキの恋にまつわるエピソードが収められています。ヤキモチを焼いたりココロを弾ませたり、キキのかわいさが満載です。その年に必要な分だけ採れるくすりぐさのエピソードもステキです。

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    2021年04月14日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    児童文学用とは言え、大人が呼んでもそこそこ読み応えがある。小説は読めるけど難しいのはちょっと…という人向けの「封神演義」訳本。

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    2021年04月10日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    いよいよクライマックスに近づいてきた感じがしてワクワクする。
    バルサが登場してなくても、しっかりバルサの存在がある不思議。
    次は長編なので、一気読みだろうけど、終わっちゃう寂しさもあり、なかなか手を出せずにいる

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    2021年03月26日
  • 十五少年漂流記

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    高楼方子さんによる『十五少年漂流記』の短縮版。豊かでありつつも厳しい自然環境の中での、子供達だけでの漂流生活が、知恵と工夫で徐々に整っていく様子は読んでいて飽きない。本書の8倍の長さの原作をまとめたそうで、展開が早すぎる部分や、説明や描写が物足りない場面もあったので、完訳も読んでみようと思う。常に現実を怯むことなく直視して、精一杯生きる姿は潔く、真/芯の強さとは何かを考えさせられる。

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    2021年01月12日
  • 王様に恋した魔女

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    さまざまな国の魔女をめぐる10の物語。

    すべての漢字にふりがながついているが、難しい語彙も多い。読解力の高い子には読み応えもあり、短時間で読める面白い話がたくさん入っているので、お得感があるのではないだろうか。

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    2021年01月05日
  • 秘密に満ちた魔石館

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    いろんな石たちのお話。知ってる宝石もあれば珍しい石も…。国も時代もバラバラで、それぞれ楽しめた。魔石館の主人の話も今後読めるのかな?

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    2020年10月25日
  • 西遊記(中)破邪遍歴の巻

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    〈中〉も抜群に面白い。
    悟空がいい兄貴になってる。強いし頭はキレるし師匠を本気で守ろうとする姿がいい。ちょっと悪ノリがすぎる時もあるけど、それもご愛嬌。
    悟浄は頼りになるし格好いいし、さすが元捲簾大将。
    地味に白竜もいいキャラしてる。最後の砦はこの男。

    下巻も楽しみ!

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    2020年10月03日
  • 西遊記(上)悟空誕生の巻

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    めっちゃくちゃ面白い!
    孫悟空ってこんな生い立ちだったんだ…。悟空だけでなく三蔵にも白竜馬にもこんなドラマがあったとは思わなかった。

    佐竹美保の絵が天才的。マンガっぽすぎず、渋すぎず。
    対象が小学生以上だから注釈も分かりやすい。欲しい時に注がくる。

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    2020年10月02日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    30分で読めちゃう程度の短編と言ってもいいかもしれない。
    描写と表現が好き。
    とにかく優しい温かい。

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    2020年09月13日
  • 湖の国

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    ネタバレ

    児童書としては、主人公が前を向いて力強く生きていくことを
    最終的に期待してしまいますが
    この物語はちょっと違うような気がする
    いろいろ経験した大人が共感しながら読んでいくような感じ
    そして、物語という夢から覚めてからもどこかで続いているような印象

    前半はミステリーで後半はファンタジー
    印象が違う不思議な物語
    追いかける人の姿が見えないところも
    いままでにはない展開ですね!

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    2020年05月02日
  • アリババの猫がきいている

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    東京で暮らすイランの言語学者アリババさんは、ふとした縁で生後4ヶ月のペルシャ猫シャリフを飼うことになりました。実はその猫はイランのバザールで「長老族」と呼ばれている猫の末裔で、人間の言葉を理解することができました。また、アリババさんは子どもの頃猫の言葉を理解していたことを思い出し、シャリフと話すことできるようになりました。さて、アリババさんが海外出張で留守にする間、シャリフは知り合いの民芸雑貨の店に預けられました。そこでシャリフは、人だけでなくモノの話も理解できることがわかり、店のモノたちが語る物語を聞くようになりました。それこそ「バザールの猫」の力だったのです。

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    2020年03月22日
  • きつねの橋

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    平安時代の京の都。源頼光の郎党、平貞道は手柄をたてたいと思っていた。勇ましいがどこかやさしい貞道は、人を化かすきつねを捕まえたものの、いじめられているのを見過ごせず、逃がしてやった。その白きつね葉月と特別なつながりができた貞道は、互いに助け合うようになる。
    京都を舞台に、貞道ときつねの活躍を描く物語。

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    2020年03月08日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    これまでのシリーズ史上もっとももどかしく、だからこそ人間味があるというか、共感する内容となっている。というのも、バルサもトロガイも出てこないため、「ここでうまくやっつけてくれる!」という人がいない。そのため、チャグムやシュガが自らの能力を限界まで発揮しつつも、勧善懲悪とはならない感じ。だがそれがよい(笑)
    そしてサンガル家のしたたかな女性たち!純粋な心だけでは政治の世界は生きられないのよと言わんばかりに手練手管を披露していく。これは果たして子供向けの本なのだろうかと思ってしまう。
    自分が南海の生まれ(でも船に酔う)ということもあり、非常に楽しく読めました。

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    2019年12月14日
  • 湖の国

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    いや~やはり柏葉幸子さん、素晴らしく面白かった。前半は割とうだうだとまどろっこしい鬱々とした雰囲気だが、後半すべての伏線が縒り合され加速度を付けてぶっ飛ばされてくような物語展開スピード感が素晴らしくて一気にダア。(この前半ウダウダ後半ぶっとばしパターンの感じってちょっとダイアナ・ウイン・ジョーンズ思い出すなあ。)珍しく子供向けというよりは少し上の世代にも、と思えるような主人公の年齢設定、恋愛要素。てんこもりにビルドゥングスロマン、自己確立、民話的要素、大地に根差したファンタジー、ミステリー。何しろ魅惑的。是非続編出てほしい。

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    2019年12月11日
  • 100年の木の下で

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    ネタバレ

    大きな栗の木の下にある祖母の家の歴史。

    年末年始に祖母の家に遊びに来た孫の千尋、12歳。

    立て続けに亡くなった曽祖母ハルの兄弟のために作られたお地蔵さま。

    祖母律が子供の頃に出会った祖父との思い出と栗の木。

    家出した律の行方を叔母と探した母さつき。

    祖父が入院していることへの不安と肖像画を書いた叔母の桐子。

    長い年月を家族の成長と共に過ごしてきた家と栗の木とお地蔵さまに想いを馳せる千尋。

    歴史を感じる話。時代が変わるから、読み慣れない子にはちょっと難易度高いのかな。
    でも家系図もあるし、女子が読んだら面白いと思うのかな。
    高学年向けだね。

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    2019年12月01日
  • 大魔法使いクレストマンシー キャットと魔法の卵

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    やっぱりこのシリーズは、自分の身近にいる大人が間違っている事をする時があるし、自分にとっていいことを教えてくれるわけではない。と、言っているような気がします。
    それと、間違えた大人がいたら、よそに助けを求めることも重要とも言っているような……。

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    2019年10月18日