佐竹美保のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編
    上橋さんの頭の中はいったいどうなっているのか。
    新ヨゴ皇国、サンガル王国、カンバル王国と出てきて、今度はロタ王国という国がでてきた。
    どの国にも独自の王家の歴史と伝統、そして伝説や伝承があり、同じ(かどうかも定かではないけれど)異界を、「ナユグ」、「ナユーグル」、「ノユーク」とそれぞれの言葉で表わす...続きを読む
  • 封神演義(中)仙人大戦の巻
    面白くてあっという間に読んじゃうな…

    聞仲ここで退場してしまうのか…妲己に並ぶラスボス的存在なのかと思ってた。
    蘇護の運がいいんだか悪いんだかわからない話めちゃくちゃ面白かった。
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻
    水滸伝や三国志も興味はあるけど人の名前が絶望的に覚えられない(漢字難しい…)のでとりあえず児童書から読もうと思って…あとフジリュー版の封神演義を読み始めてたので…

    登場人物多くて前半の時点で心折れそうだったけど、読みやすくてわかりやすくて面白い。
    姜子牙が太公望と呼ばれるのいつなんだ?とか、太公望...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人
    守り人シリーズ、4作品目。

    これまで、新ヨゴ皇国、カンバル王国が舞台だったのが、一気に世界が広がっていく。と同時に、侵略、戦争といったきな臭いものが漂ってくる。

    2つの序章の、読む側を惹きつける強さが素晴らしい。哀しい運命のエーシャナと、これまた悲しい運命になってしまったスリナァ。ここから、バル...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 3.夢の守り人
    守り人シリーズ、3作目。
    これまでの2作と違い、そんなに血生臭い感じはしない。バルサの槍も今回はそんなに活躍しない。
    今回は、トロガイ師やタンダの生い立ちもわかってくる。
    これまでよりもっともっと異質な世界の幻想的なお話。
    正直なところ、私の想像力がついていかないところがあって、
    何度も頭の中に疑問...続きを読む
  • 守り人シリーズ電子版 1.精霊の守り人
    ずっと気にはなっていたけれど、シリーズの多さに身構えてしまい、それとなく読むことを避けていた作品。でもついに、上橋さんの「鹿の王」と「狐笛・・・」を読んで、手を出すことになってしまった。私にとっても長い旅になりそう(笑)

     端的に言って、素晴らしいファンタジーだった。これまで読んだ2作品よりも、よ...続きを読む
  • 帰命寺横丁の夏
    生まれかわるようただ祈る母と、生き返らせるために他者を傷つける母。後者の母はゆるされなくても、そこにある命は、生きているその人のものだ。誰に憚ることなく、伸びやかに、ただ生きてほしい。子どもはただ、自分の命を生きることだけを全うしてほしい。
  • 守り人シリーズ電子版 6.神の守り人  下  帰還編
     重すぎる運命を背負ってしまったアスラ。葛藤の末、人を殺さずに神をその身に封じ込める決断をしたアスラに、よかったと思う気持ちと、まだ12歳の少女なのにそんな決断をしなければならなかった運命を悲しく思う。バルサはずっとアスラに幼い頃の自分を重ねていて、自分のような人生を歩んでほしくない気持ちはもちろん...続きを読む
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち
    面白かったです!
    いきなりキキの子どもの旅立ちのお話で、間のストーリーは気になる所ですが、そこはやはり児童文学なのであえてそうしたのだと思います。
    子供たちもキキの時代とは違っていて、時の流れを感じますね。親目線の部分もありますが、子供たち中心になっているところが、却って良い。私が子供だった頃と、私...続きを読む
  • 魔女の宅急便
     多くの人がそうであるように、自分もジブリの映画から入り、原作に立ち戻った者の1人である。
     原作のイメージを打ち壊さず、かつオリジナリティを入れてくるジブリの素晴らしさも分かることと同時に、逆に映画にも負けずに、魔女のイメージを破る生き生きとした魔女キキと、相棒の黒猫ジジの見事なキャラクターを作り...続きを読む
  • 魔女の宅急便 その2 キキと新しい魔法
    子どもと一緒に読んでいます。
    新しい魔法が使えるようになるなんて知らなかった〜!14歳のキキの姿が見れて嬉しい一冊でした。
  • 守り人シリーズ電子版 5.神の守り人  上  来訪編
    久しぶりに守り人シリーズ読んだ!ヨゴ、カンバル、サンガルときてついに物語の舞台は、ロタ王国へ。バルサの戦いは言わずもがな、様々な人物の視点から描かれる物語がこのシリーズの魅力だ。それは王国の成り立ちから、この世界の風習にまでおよび、まるでこんな世界が実際にあるかのように思える。

    お話はまだ途中で、...続きを読む
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女
    突然コリコの街に現れ、キキの日常をかき乱してばかりの少女ケケ。ジジに対して「自分の猫になって!」は、なかなか強烈でした。イライラするキキの気持ちに共感し、心のざわざわが最高潮になったところで、夜を真っ逆さまに落ちていくシーンは感動的でした。
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋
    キキは、魔女でありながら、普通の女の子。良いところもそうじゃないところもあって、
    共感できるし、ハラハラドキドキも…で楽しい。
    ヨモギさんのお話とララ・オーパさんのお話しはうるうるしてしまった。コキリさんのお話しも然りだが、魅力的な大人の女性がたくさん。私も大人の女性なので、リアルに感じてしまった。...続きを読む
  • 魔女の宅急便 その2 キキと新しい魔法
    ①と同じく、あっという間に読んだ。

    キキが色々な人と出会って、色々なことを考えて、色々な気持ちになると私もおんなじように、色々な人に出会った気持ちになる。

    映画のキキやトンボや、オソノさんが時々頭に浮かぶ。

    全シリーズ読みたい。
  • アーサー王物語
    アーサー王の話を大筋で知りたい人におすすめ。小学生向けに書かれているので平易で読みやすい。
    ただしトリスタンなどいくつか有名な話が載っていないので、円卓の騎士の話を知りたい人には他の本で補完が必要。
  • 帰命寺横丁の夏
    主人公の「カズ」は、何度、情けないと思い、泣きそうになったのだろう。

    ただ、勘違いしないでほしいのは、彼が決して弱虫とか、意気地無しではないということ。

    それは、小学五年生の彼一人の戦いであり、いじらしい彼女の、かけがえのない新たな人生を守るための戦い。

    亡くなった人の命が還ってきて、新たな人...続きを読む
  • きつねの橋 巻の二 うたう鬼
    渡辺綱が出てきて、これで頼光四天王の三人が揃った。坂田金時が出てくる三作目があるかな?
    綱が郎等となり、貞道と季武はライバル心を煽られる。弓に自信のあった季武は綱に的当てで負けて以来、嫉妬にかられる。そんな心につけ入られ、行き場を失くした鬼を宿してしまう。
    綱は鬼を退治しようと、貞道は追い出そうと躍...続きを読む
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋
    少し大人になったキキ。想いと行動がチグハグで、あーってなることあるなぁ。トンボさん、マイペースでとってもいい。
  • 魔女の宅急便 その2 キキと新しい魔法
    キキは2年めになって配達の仕事で悩んだり、とんぼさんのことが気になったり、ほうきでうまく飛べなくなったり、いろんな壁にぶつかっている。
    杖を持った帽子屋のおじいさんの話、好き。
    「赤い靴を運ぶ」話のコダマさん。多分認知症なのだけど、困惑するキキに対して、まじめな目でみつめて、「たぶん、あのおばあちゃ...続きを読む