佐竹美保のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ああ面白かった。こんなに本に没頭したのは久しぶりです!
この本を手に入れた当初は、国の行く末が中心の話であることと、バルサが出てこないことが理由で三分の一ほど読んだ所で放置していました。
ところがもう一度最初から読み返してみたら、もう止まりません。一晩で読破しました。
今回のお話は国と国との駆け引きという重厚で複雑な物語なので、守人シリーズのような幻想的で不思議な世界観は、あまり前面へ出ていません。
しかし、だからこそ、このシリーズの綿密に組まれた勢力図や国の特色などの設定が、蒼路の旅人で十分力を発揮していると思います。
しかも、相変わらず丁寧で優しさを感じる文章で心地よいです。もちろん食べ物もおいしそう!
チャグムは大人になった私が過去に捨ててきたいろんな物を持ったまま、大人になろうとしています。捨てた物から目を背けた私には、大いに怒り、悩むチャグムがまぶしく映り、時には心をえぐられる気分になります…。
帝に疎まれ命を狙われようとも、それでも父を死なせたくないと願うチャグムは、本当は父の愛を欲しているのでしょうか。心優しき皇太子に、ツアラ・カシーナの加護がありますように。
あー、完結してから読んで良かった!続きが気になる! -
Posted by ブクログ
シリーズ物の1つですが、これ一冊として楽しく読めます。
魔法が当たり前にある異世界のイタリアが舞台。
大公が治める小国カプローナで、呪文作りで有名な二つの家モンターナとペトロッキは犬猿の仲。
モンターナの末っ子トニーノは呪文が覚えられず出来はあまり良くないが、まじめな兄のパオロや大家族と仲良く暮らしていました。
猫のベンヴェヌートとは会話が出来るのです。
母のエリザベスはイギリス人で、歌が上手いのです。
贈られた本に夢中になったトニーノが行方不明になり、じつはアンジェリカも行方不明。さらわれたと勘違いして怒った良家は激突、大通りで魔法合戦になります。
しかし、それは姿の知れない邪悪な魔法使いの陰謀?
トニーノとアンジェリカは小さくされて人形の家に入れられ、パンチとジュディの芝居をやらされますが…
パオロはアンジェリカの姉レナータと協力して弟妹を捜しに。
魔法合戦や仇敵とのロマンス、子供の成長や謎解き、賢い猫と話したり、屋根に上る冒険などわくわくする〜にぎやかな展開。
大魔法使いクレストマンシーのシリーズですが、とくに世界観は関係ないので。
クレストマンシーは魔法が間違った使い方をされていないか監視する役目。助けに来る役で登場します。カプローナはダンテの神曲からとったそうで、カプローナ伯爵から手紙を貰って驚いたそうです。
1980年の作品。2002年翻訳発行。
ハードカバーの児童書ですが、書き込み具合は大人でも十分楽しめます。 -
Posted by ブクログ
大魔法使いクレストマンシーとは、代々引き継ぐ称号。
クリストファーは子ども時代、ほとんど屋根裏の子ども部屋で過ごし、仲の悪い両親は階段の下で従僕を通して会話しているのを見下ろすだけという有様。
毎晩のように夢を見ては「どこかな世界」へ出かけて面白い人たちと遊び、それが異世界へ行く魔法だとも知らないでいた。
伯父のラルフに言われるままにどこかな世界から物を受け取って運ぶようになるが…
学校へ通い始めて友達も出来、クリケットが好きになるが〜いきなり大魔法使いの跡継ぎとして見いだされ修行が始まる。
学校を辞めさせられたことが不満で、なじもうとしないが…
クマリのような生きた女神の少女と神殿の猫たちも大活躍。
いきいきとして楽しい〜19世紀風の異世界で育つ魔法使いの少年の大冒険。
2001年10月発行。 -
Posted by ブクログ
私が2番目にすきな作家、それはダイアナ・ウィン・ジョーンズさんです。
実はこの人が当時人気沸騰していた「ハウルの動く城」の作家さんだと
いうことは、この本を読んでしばらくしてから気づきました。
読んでいてこんなにも早く次のページを読みたいとおもった小説は
これ以外にありません。ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品は結構
読んでいますが、どれもジェットコースターのようなお話で、話がうまい具合に
急展開するのです。読み始めてとまらなくなっていまい、一気に最後まで
読んでしまいました。クライマックスは必ずハッピーエンド!
よんだあととっても幸せな気持ちになる作品です。 -
Posted by ブクログ
魔法使いクレストマンシーのシリーズ。
エリック・チャントと姉のグウェンドリンの両親は外輪船の事故でなくなり、取り残される。
募金で暮らしては行けるので、同じアパートのシャープさんに引き取られ、姉は魔術の勉強に通って才能を発揮、魔女や呪術師が多い町で人気を博す。からきし才能のないおとなしいエリックこと通称キャットもそれなりに暮らしていたが…
大魔法使いクレストマンシーがいぜん父に宛てた手紙が出てきたので問い合わせたところ、魔法の城に引き取られることに。
正体もよくわからないまま暮らし始めるが、子どもが魔法を使うことを禁じられた姉は怒り、嫌がらせに魔法を使いまくるが、あっさり無視されて、いよいよひどくなる。
かっての魔法の師と良からぬたくらみをしていたようで、他の世界へ行ってしまい、入れ違いにそっくりなジャネットが。
グウェンドリンにひどい目に遭わされた人々には白い目で見られ、しかもドラゴンの血を違法に買った借金が残されていて?!
面白おかしく書かれていて、楽しく読めます。
「クリストファーの魔法の旅」のクリストファーが、25年後のこちらでは大魔法使いになっているので、どっちが先でも楽しめます。
1978年ガーディアン賞受賞作。
1984年「魔女集会通り26番地」の題名で邦訳され、日本に最初に紹介されたジョーンズ作品だそうです。