佐竹美保のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あのクレストマンシーの子供のころの話
それだけでもテンションが上がるし
内容もおもしろかった
クリストファーがおじさんに魔力を利用されるのはキャットと一緒だなと思った
そんな中でもタクロイや女神と出会ってよかった
クレストマンシー城に行ってからもゲイブリルや周りの人たちとうまくいかないが最後は誤解が解ける
キャットのときも思ったけど
クリストファーもキャットも大人たちを信用できない
今まで周りの大人と話すことがなかったから誰が信頼できるかもわからない
周りの大人もクリストファーが子供だから
心を開いている様子がないから何を考えているかわからないから
という理由で大事なこと本当のことを話さない
それでクリストファーもますます回りの大人を信用できなくなってしまう
最後にはゲイブリルにもいたずら心のある少年の心を持っていると知るし
自分のことを大事に考えてくれていることも知る
1番好きだったのはずっと直接話をしなかったクリストファーの両親がホントはお互いを思っているのに素直になれなかったのに仲直りできたのがよかった -
Posted by ブクログ
初読は確か高校生の頃。当時のお小遣い一月分に相当するこの本への出費はとても痛いものだったけれど、自分への誕生日プレゼントだと言い聞かせて買った記憶があります。そして、買ってよかったなぁとほくほくした気持ちで読み終えた記憶も。
生意気な小さな魔女の出現で、自分に自身が無くなったり、ケケを妬んでしまったり、自分の存在価値を感じられずにいじけたり、ジジに八つ当たりしたり、もがき苦しむ様子は、当時は自分にも似たような感情を抱いていた時期でとても共感して一緒に苦しみ、最後にはとても満足してページを閉じた。今読み返してみると「そんな時期もあったなぁ」と懐かしい気持ちのほうが強いかも。それでも、今でも私の中には同じような感情が取り残されたままで、共感と同時にイライラとする気持ちも少なからずあって複雑だった。だからこそ、今でもこの本は大好きで、読み終わると温かくて優しい気持ちが残るんだろうな。
キキとジジはやっぱり仲良しで一緒にいて欲しい、大事な人は大切にしようと思った「ジジの家出」が特に好き。
『いいことありそな、いいことありそな』 -
Posted by ブクログ
勿論本編もなのだが、この巻の解説もまた興味深い。
それが本当に少数派なのかは知らないが
私も守り人シリーズも好きだが旅人シリーズの方がより好きである。
成ろうと足掻く人間に肩入れしたくなる。
確かにそれが正解なのだと思う。
幼少時は兎も角として、今はひとりで己の身を守り
仕事があり信用も得ていて、ひとりでも暮らしていけるバルサも恰好良いし大好きなのだが
まだ年齢も若く大人とは到底言えず
己ひとりで生きていく力が無いのに皇太子という位にあり
それを望んではいないチャグムが
それでも民を守り、己の信念を守ろうと傷付きながら立ち向かう姿はとても心惹かれるものがある。
物語はまだ続いているとは言え、この衝撃の終わり方。
これを**編上巻、などとせず、
旅人シリーズの一巻として出してしまう心意気とでも言おうか。
素直に感嘆する。
私が耐えがたい恐怖だと捉えているもののひとつに『孤独』がある。
初めにそんなことを考えたのは、オズの魔法使いを見た幼少時だった。
ただあれは、トトという相棒がいてくれるので本当の孤独ではない。
もし自分が、言葉も通じない異世界にたったひとりで落とされたら。
ふりかかる全ての困難を、自分だけの力で切りぬけていかなければならないとしたら、
それは、とても怖いことだ。
チャグムの場合は更に、皇太子であるという身分と、世界情勢がプラスされる。
それをたったひとりの少年が背負わなければならないのだ。
以降ネタばれ。
もしも自分が彼の立場だったとしたら。
考えただけで膝が震える。
シュガや多くの人のお蔭でなんとかあそこまで来られても
思わず父を詰ってしまうだろうし
結局行くだけで誰も助けられないかもしれない。
自分が行ったばかりに様々な人に迷惑をかけて
酷く落ち込むだろう。
舌を噛み切る勇気さえ持てないかもしれない。
もし新ヨゴ皇国のように、他国に攻め込まれ蹂躙されるとしたら。
これが個人の問題であれば、己の誇りをかけて戦うだろう。
たとえ賭けにもならぬほど無謀でも、降伏よりは戦うことを選ぶだろうと思う。
しかし、チャグムの場合はそんな簡単な話ではない。
彼の決定で、国民全ての命運が左右される。
多くの民がいればそれだけ意見も多く
立派に戦おうと思う者もいれば、征服されてでも生き延びたい者もいる。
それをまとめ、平和に導かねばならない。
なんという重荷なのだろうか。
もし私が、セナに「逃がしてやろうか」と言われて
「ありがとう
などと言えるだろうか。
言えると思いたいが、到底無理だと思う。
誰にも相談もせずに出来る限り良い方法を考え
捕虜の身で敵国の王子と渡り合い
海士たちを救い、選択の自由をやり、連れ帰り
ジンをもまた救い、託し
己は単身暗い海を着衣のまま泳いでいかねばならぬ。
無事ロタに辿り着いたとしても前途多難。
それでも、船を離れ海に飛び込むことが出来るだろうか。
若い。無謀な万に一つの賭けかもしれぬ。
しかし、とても尊い決断だ。
”奇跡というものがこの世にあるのなら、それをおこせるのは、ただ神にすがり、祈る者ではなく、こういう決断ができる者ではなかろうか。”
私も、ジンと同じ気持ちである。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
海にのぞむ隣国サンガルに招かれた新ヨゴ皇国、皇太子チャグム。
しかし、異界からの使いといわれる“ナユーグル・ライタの目”があらわれ、王宮は不安と、やがて恐怖につつまれる。
海へと消える運命の者を救うため、呪いと陰謀のなかをチャグムは奔走する。
『精霊の守り人』からさらに広がる世界、守り人シリーズ4作目。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ホントにまぁ、このシリーズの著者、上橋さんとは何とすごい人なんでしょうか!! シリーズが進むにつれ小さな国の大きな世界(サグ & ナユグ)の物語から大きな世界の膨大な世界の物語にどんどん広げていくその手腕にまずは脱帽です。 これまでの作品はシリーズもの・・・・と言いつつも一話完結型の物語でしたが、今作は完結しきらずに To be continued..... という雰囲気たっぷりで著者は筆を置いています。 次への期待感を煽るだけ煽ってここで筆を置き、これに続く「天と地の守り人」が3巻編成。 そりゃあ、これだけ世界を広げちゃったら1冊ですべてをまとめることは不可能でしょう(笑)。
バルサが主人公の「守り人シリーズ」の外伝扱いで、チャグムが主人公の「旅人シリーズ」が描かれているわけですが、「精霊の守り人」ではひたすら守られるだけだったチャグムが着実に成長し、「旅人シリーズ」ではバルサ・タンダ・トロガイからのある種の「親離れ」をし、「守られるだけではない男」に変貌しようとしています。 まして今号では「皇太子という立場」からさえも逃れられるなら逃れたいと考えていたチャグムが「皇国を担う者」という自覚に否応なく目覚めさせられ行動を起こすのです。 父・帝との確執、超大国・タルシュ帝国の野望とこの賢いながらも清廉さを保ち続けている優しい青年がどんな活躍をしてくれるのか楽しみであるのと同時に、彼の置かれた過酷な環境にエールを送る気持ちよりも「もういい加減幸せになって欲しい・・・・」と思ってしまうのは女子供の感傷でしょうか?
(全文はブログにて) -
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ネタバレ(「BOOK」データベースより)
次代クレストマンシーとして城で教育を受けているキャット少年は、あるとき、近くの村に住むマリアンという少女と知りあった。マリアンの一族は代々続く魔女の家系で、一族の長であるマリアンの祖母は最近、近隣の別の一族と対立しているらしい。祖母の屋根裏に長年置かれていた卵をマリアンから譲ってもらったキャットが、苦労して孵したところ、現れたのは思いがけない生き物だった。一方マリアンは、祖母の引き起こした魔女同士の魔法を駆使した争いに巻きこまれてしまい…?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。クレストマンシー城と近隣の村に、魔法の生き物や不思議な機械も登場!『魔女と暮らせば』で活躍したキャット少年のその後を知りたい、という読者の声に応えて書かれた、にぎやかに展開する楽しい物語。 -
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ネタバレ(「BOOK」データベースより)
両親をなくしたグウェンドリンとキャットの姉弟は、近所の魔術師たちの世話になって暮らしていた。グウェンドリンは将来有望な魔女で、自分でもそのことに自信を持っていたし、キャットはそんな姉に頼りきっていた。やがて二人は、大魔法使いクレストマンシーの城にひきとられたが、「子どもは魔法を使ってはいけない」と言われ、きちんとした暮らしをさせられることにがまんができなくなったグウェンドリンは、魔法でさまざまないやがらせをしたあげく、ある日姿を消してしまう。代わりに現われた、姉にそっくりだが「別の世界から来た別人だ」と主張するジャネットという少女の面倒をみなければならなくなったキャットは、頭をかかえる。やがて、グウェンドリンの野望の大きさと、キャットにしてきたひどい仕打ちが明らかになる事件が…?一九七八年ガーディアン賞受賞作。