あらすじ
魔法の呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機の中、活路は失われた“天使の歌”をふたたび見出すことしかない。だが両家の大人たちは、互いに相手方を責め、クレストマンシーの「危機は邪悪な大魔法使いのせいだ」という忠告にも耳をかさない。そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。「子どもをさらった」と非難しあい、盛大な魔法合戦をくり広げる大人たちをよそに、トニーノの兄パオロとアンジェリカの姉レナータは、力を合わせて弟妹を探し始める。一方トニーノたちは、目覚めてみると、人形の大きさにされ、人形の家に閉じこめられていた…!?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。イタリアを舞台に、クレストマンシーと、呪文を作り、歌う人々が活躍するオペラのような異色作。
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もう大好き
カプローナ王国でモンターナ家とペトロッキ家は何十年も前から仲が悪い
両家の一家のトニーノとアンジェリカがさらわれたことで両家の魔法対決になるが
子供たちとクレストマンシーの活躍で裏で糸をひく悪い魔法使いをやっつけて両家も仲直りしてめでたしめでたしのはなし
パオロとトニーノの兄弟がかわいいし
イタリアの大家族の雰囲気が楽しかった
子供たちが活躍するのであんまり出番はないけれど
クレストマンシーが出てきてうれしい
やっぱりかっこいい
Posted by ブクログ
シリーズ物の1つですが、これ一冊として楽しく読めます。
魔法が当たり前にある異世界のイタリアが舞台。
大公が治める小国カプローナで、呪文作りで有名な二つの家モンターナとペトロッキは犬猿の仲。
モンターナの末っ子トニーノは呪文が覚えられず出来はあまり良くないが、まじめな兄のパオロや大家族と仲良く暮らしていました。
猫のベンヴェヌートとは会話が出来るのです。
母のエリザベスはイギリス人で、歌が上手いのです。
贈られた本に夢中になったトニーノが行方不明になり、じつはアンジェリカも行方不明。さらわれたと勘違いして怒った良家は激突、大通りで魔法合戦になります。
しかし、それは姿の知れない邪悪な魔法使いの陰謀?
トニーノとアンジェリカは小さくされて人形の家に入れられ、パンチとジュディの芝居をやらされますが…
パオロはアンジェリカの姉レナータと協力して弟妹を捜しに。
魔法合戦や仇敵とのロマンス、子供の成長や謎解き、賢い猫と話したり、屋根に上る冒険などわくわくする〜にぎやかな展開。
大魔法使いクレストマンシーのシリーズですが、とくに世界観は関係ないので。
クレストマンシーは魔法が間違った使い方をされていないか監視する役目。助けに来る役で登場します。カプローナはダンテの神曲からとったそうで、カプローナ伯爵から手紙を貰って驚いたそうです。
1980年の作品。2002年翻訳発行。
ハードカバーの児童書ですが、書き込み具合は大人でも十分楽しめます。
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私が2番目にすきな作家、それはダイアナ・ウィン・ジョーンズさんです。
実はこの人が当時人気沸騰していた「ハウルの動く城」の作家さんだと
いうことは、この本を読んでしばらくしてから気づきました。
読んでいてこんなにも早く次のページを読みたいとおもった小説は
これ以外にありません。ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんの作品は結構
読んでいますが、どれもジェットコースターのようなお話で、話がうまい具合に
急展開するのです。読み始めてとまらなくなっていまい、一気に最後まで
読んでしまいました。クライマックスは必ずハッピーエンド!
よんだあととっても幸せな気持ちになる作品です。
Posted by ブクログ
2004 10 30
クレストマンシーシリーズで一番好きな話。
歌の音程で魔法を使い分けたり、声の綺麗さで魔力が違ったり・・・
ダイアナさんのこの魔法の想像力に驚いた。
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クレストマンシーシリーズ。
「我が家の楽園」と「ロミオとジュリエット」を思い出すような雰囲気。
イタリアが舞台のドタバタ喜劇。勧善懲悪。[34]
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クレストマンシーシリーズ「トニーノの歌う魔法」
面白かった〜! トニーノとアンジェリカが人形になっちゃうとかキュンキュンした(*´∀`*)
「ロミオとジュリエット」っぽいな〜、とは思っていたけど、大好きな本の中で「コルソ」と「ヴェローナ」という単語が出てくるとは思わなくて、さらにキュンキュンしたv
相変わらずクレストマンシーはいいとこ持っていきますね。
早く「魔法がいっぱい」読まなきゃ!
キャットとトニーノが共演なんてたまんないじゃない〜!
Posted by ブクログ
平和の鍵が歌詞と歌に込められているなんて素敵だなぁと思った。
天使が空を舞う描写も何だかうっとりした。
人形にされて奮闘するシーンなど臨場感もたっぷりだった。
ベンヴェヌーと始め、猫ちゃんと話せたら最高だなぁ。
魔法使いと猫の相性が良いっていうのもGOOD。
最後の最後両家の和解があっさり過ぎたので、ローザとマルコのその後などももうちょっと詳しく描いて欲しかった。
それにしてもクレストマンシーがいれば安心感半端ない。
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ロミオとジュリエットの世界にクレストマンシーの世界がオーバーラップして、猫とネズミの形を変えた戦いもあり、魔法の大放出でハチャメチャの大騒動!再読ながらとても楽しめた。大公さんがかわいかったです。
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大魔法使いクレストマンシーシリーズの第2作目。
ロミオとジュリエットを彷彿とさせる作品で、1作目の「魔女と暮らせば」より、私は好きでした。魔法がお茶目だし(特にルチアの魔法とか困るだろうなと思いつつ笑ってしまいます。あと、紙製の馬とか…笑)、舞台となったイタリアのイメージなのか、明るい感じがしました。
戦争の影が掛かるので少し苦しい感じがする部分もありますが、子供たちが力を合わせて頑張る姿とかが私は好きです。
あと、「魔女と暮らせば」の最後の戦い(?戦いと表現して良いのかな)も華やかさがありましたが、この作品は、更に歌というツールのおかげで、更に華やかで良かったです。トニーノとアンジェリカの将来が楽しみ♪
Posted by ブクログ
(「BOOK」データベースより)
魔法の呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機の中、活路は失われた“天使の歌”をふたたび見出すことしかない。だが両家の大人たちは、互いに相手方を責め、クレストマンシーの「危機は邪悪な大魔法使いのせいだ」という忠告にも耳をかさない。そんなとき、両家の子どもたちトニーノとアンジェリカが、「呼び出しの魔法」に惑わされて行方不明に。「子どもをさらった」と非難しあい、盛大な魔法合戦をくり広げる大人たちをよそに、トニーノの兄パオロとアンジェリカの姉レナータは、力を合わせて弟妹を探し始める。一方トニーノたちは、目覚めてみると、人形の大きさにされ、人形の家に閉じこめられていた…!?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。イタリアを舞台に、クレストマンシーと、呪文を作り、歌う人々が活躍するオペラのような異色作。
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シリーズ2作目。この作家さんの他の作品に比べると、捻りは少ないかなという感じがしました。けれど、登場人物たちの魅力でぐいぐい物語に引き込まれます。一見無力そうな人たち(トニーノ、アンジェリカ、そして大公!)が知恵と勇気と体力を目一杯使って前に進む姿にワクワクしました。それはそうと、このシリーズは絶対に本文より先にあらすじを読むべきではないと思います。ストーリーの三分の二くらいがあらすじに書かれてしまっているので・・・。
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魔法一家が国をサポートしてるという世界、ハウルと同じような世界での対立する魔法一家の話。悪い女王のせいで国が滅びそうに!それを解決すべく対立してる家族の子供が協力し戦うのだが・・・!
クレストマンシーの本当の仕事姿がみえて面白いです。
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久々に海外の児童向けファンタジーを読んだ。
やっぱりファンタジーは落ち着いて読める。びっくりするようなオチや展開があるわけじゃないので、何も心配することなく何も考えることなくただただ純粋に楽しい。
唯一思ってたのと違ったところは、主人公が活躍したとこが目立って描かれなかったことくらい。ラストではアンジェリカの呪文をトニーノが高らかに歌い上げるんだとばかり思っていた。
でも、伝統や価値観というものはそんなに簡単には崩れないもんだよ。教育って怖ろしいね。諸刃の剣やね。
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クレストマンシーシリーズのひとつ。舞台は魔法が当たり前にあるイタリアの小国。呪文作りの二大名家は犬猿の仲なのですが、シリアスというよりはコミカルな感じで、仲が悪くなった原因もクスッと笑える感じです。昔のしがらみにとらわれた大人たちの代わりに問題を解決しようとする両家の子どもたちが可愛らしく、それをサポートする猫がまたかっこよかったです。今回はクレストマンシーはあまり活躍しませんでしたが、読みごたえある一冊でした。
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魔法呪文作りで名高い二つの家が反目しあう、イタリアの小国カプローナでのトニーノの冒険。
大魔法使いクレストマンシーシリーズの一作。トニーノはあまり魔法が上手に使えないが猫と話ができる魔法の名家の子供。失われた歌を取り戻すことにより、国の危機を乗り越えることができるらしいが、その歌の在処がみんな分からない。途中でトニーノの姉とアンジェリカの兄が結婚していたというロミオとジュリエット的な展開も読める。パオロとレナータも仲良く行方不明になった弟・妹を探すし、両家はおそらく仲良くあっただろう。
人形に姿を変えられ、魔女に見つからないように館を脱出する下りはどきどきしながら読めた。
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中学生ぐらいでまとめて読みまくったクレストマンシーシリーズのうちの一作。ジョーンズの本は落ち着いて読めてすき。たぶんすごく勉強しているのだけど、色々な要素を取り込んで自分のものにするのがうまくて、構成も巧み、展開もなるほどと思わせる説得力があって、小ネタも効いている。器用貧乏というか、そつがなさすぎて頭1つでるものがないのは残念だけど、暇つぶしの空想には最適。
Posted by ブクログ
魔法の呪文作りの二つの名家が反目しあう、イタリアの小国カプローナ。両家の子どもたちトニーノとアンジェリカの謎の失踪に、大人たちは非難しあって魔法合戦をくり広げる。トニーノの兄姉たちはクレストマンシーを呼ぶことに…。一方トニーノたちは目覚めると、人形の大きさになり、人形の家に閉じこめられていた! 人気シリーズ四巻完結!
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クレストマンシーの4冊目。
今度はイタリアが舞台。
いがみ合っている呪文作りの名門両家の魔法の力が弱まっている。
クレストマンシーの忠告にも耳を貸さず、国はは戦雲が立ちこめつつある。
さらに、両家の子供、トニーノとアンジェリカが何者かに誘拐され……というような内容。
今回は、魔法使いではなく、魔術師一家が主人公。
作中ではこの両者区別されていて、魔法使いは能力、魔術師は技術で魔法を使う、という感じになっている。
この作品では、魔法を唱えるのではなく、歌うことによって発動する。
もうひとりの主人公、アンジェリカは非常に音程が狂うため、魔法が見当はずれの方に効いてしまうのだ。
気違いじみて、暴力的なまでの子供キャラが魅力のジョーンズだけど、今回はかなりいい子。
それを補うための魔法コンプレックスなのかもしれないけど、ちょいイマイチ。
その代わりに、ちょっと頭の足らない風な大公がいい味だしてる。