あらすじ
山麓の町に暮らす十二歳の少年コンラッドは、魔術師である叔父から、「高地の貴族の館にいるある人物を倒さないかぎり、おまえの命は長くない」と言われ、その人物を探すため、魔法の渦巻く館に従僕として奉公に行くことになる。
同じときに従僕としてやとわれた、少し年上の少年クリストファーも、やはり別の目的を持って館に来ていた。
きらびやかな館の中でともに苦労しながら働くうちに、実はクリストファーは、別世界からやってきた強大な魔法使いだということがわかる。
二人は館の屋根裏で、異世界の不思議な塔に通じる扉を見つけ…?
「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。
英国風の貴族の屋敷を舞台に、のちにクレストマンシーとなるクリストファーの十代のころの冒険を、年下の友人の目から描く楽しい作品。
感情タグBEST3
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このシリーズを読んで。
自分の近くにいる大人が、必ずしも正しいことをしているとは限らないということ。
今回のお話は、若い日のクレストマンシーのこと。
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外からみたお屋敷!従僕見習い!少年クリストファーとのやりとり。たまらないです。ずっと読んでたい、と思えます。
そして花婿付き添いの仲!
ミリーは理想と違う学校で、ちょっと可哀想で、そこらへんのイギリスの学校にすればよかったのに!と思いましたが、なんとかなってよかった。
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大魔法使いクレストマンシーシリーズの一応5作目。
ここまで何冊かこのシリーズを読んであるからこそ楽しめる部分が沢山ありました。物語の設定的にここまでの5作品の中では一番好きかも。
またしても、ちょっと頼りない男の子が主人公ではありますが、頼りないけれど心はまっすぐで優しいのが良いです。そして、身近な人に酷い人がいて、勧善懲悪なのもパターンですが安心して読めます。
ネタバレの内容ですが、変化が起こるたびに、世界の様子が変わるので、想像するのが大変ではあるけれど、だからこそファンタジーの醍醐味があるように思います。また人物描写が面白くて、それも想像する楽しみがありました。
クレストマンシー城に来る前のクリストファーと、大人になったクリストファーしか知らないので、成長過程のクリストファーに会えたのは良かったです。ちょっと気障ったらしくて高慢なのが玉に瑕ですが、本質的にはミリーを助けようと頑張っている一生懸命な男の子だし、あの頼りなくて他力本願だった彼を思えば、成長したと思います。きっと悪い部分もこれから直して成長していくのだろうと思って、物語になっていない裏側に思いを馳せました。
シリーズの他の作品も、物語前半のペースが遅く、後半に向けてスピードアップする感じがありましたし、ラストの展開の面白さがあると思いましたが、この作品も、ラストの大団円に向けての展開にスピード感もあり、華やかさもあり、大掛かりなお芝居を観ているような感覚がありました。うん、アニメとかじゃなく、映画とかの実写で観たら面白いかも。他の作品より、前半の面白さが私にとっては大きかったです。
それにしても「風の脚」」とか「業の主」とかがイマイチ掴みきれませんでした。あれって、どういう生き物(生き物だかもわからないけれど)でどういう設定のものなのだろうか。もしかして、この作者の他の作品を読むとわかるのだろうか。
あと、本のタイトルの邦訳、巧いですね。これ「コンラッドの運命」とかだったら、ピンとこないし惹きこまれない気がします。訳者の作品への愛を感じました。
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再読。「クリストファーの魔法の旅」から成長した姿を年下のコンラッド目線で書かれているが相変わらずと言えば相変わらず。特に他のキャラクターから描かれるクリストファーがちょっと新鮮で、キザなところが余計に目立って面白かった。コンラッドがまた良い子でみんなに好かれるのも良く分かった。それにしても邦題は本当に素晴らしい。「コンラッドの運命」じゃなくて良かった。
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うーん、クリストファーってこんな高飛車に育っちゃうの?
大ショック( ・ัω・ั; )
主人公とクリストファーのその後の話がもっと読みたくなるなぁ。
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クリストファーがクレストマンシーになる前の話。
コンラッドの家族はみんなどこか歪んだ性格をしている気がする。
まともだったのは、亡くなったお父さんだけかも?
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クリストファーがクレストマンシーになる前のお話です。クリストファーは第十二系列から第七系列の世界へ。そこでは、ストーチェスターに住むコンラッド・テズディニク、別名、コンラッド・グラントが、「業を背負う」やら「可能性の糸をひく」やらで、クリストファーと一緒にストーラリー館の近侍見習いとなることに。さて、二人の思惑は? 当然ながら様々な揺れの果て時空の交錯やらが起こります。思わぬ方向へと話が進むのはいつものことで、いやァ、久々に Diana Wynne Jonesの世界を十分に楽しんで頂けるものと思います。
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2010 3 11
面白い!!
さすがダイアナさん。
クレストマンシーシリーズの、クリストファーが15歳ぐらいのときの話。
最後まで読んでまさかの展開に思わず声を上げてしまった。
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お前は業を背負っている、叔父からそういわれたコンラッドは前世に殺し損ねた相手を殺すために、貴族の館に行くことになる。
そこでであった偉そうな少年クリストファーと奮闘するが…
もう本当に相変わらず面白い。この人の話を読んでるといろいろとやりたいことが湧いてくる。読めることが幸せ。英語版欲しいな
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クレストマンシーシリーズの一作。クレストマンシーであるクリストファーの15、6歳の頃を年下の主人公目線で描いてます。「クリストファーの魔法の旅」の頃は他力本願なところもありましたが、今回は行方不明になった自分にとって大事な少女を探すためものすごく頑張っていて成長したんだなーと思いつつ、服のこだわりや気取った言い方から、大人時代の彼の片鱗が見れたりして、楽しかったです。主人公とクリストファーの掛け合いも面白かったし、いつものように後半に向けての展開のスピード感はたまりませんでした。良い友人関係になった二人の今後の物語か、あれば是非読んでみたいです。
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クリストファーはミリーをを助けようっとやっきになっていたり、ミリーはクリストファーを見直したり…お互いを意識しはじめた2人の恋模様にニヤニヤしっぱなし。
コンラッドの可能性を身内は引き出せなくて、異世界から来た人たちに助けてもらう。作者・ダイアナさんのお決まりのワクワク感。コンラッドの可能性は何かな、何かなっと先が気になって最後まで楽しめた。
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クレストマンシーシリーズは小学生の頃からほんと大好きで、まさか新刊が出てるとは思わずわくわくして読んだ。
クリストファーが大好きなのでかなり満足。
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クリストファーが16歳頃のお話。登場人物達の動機付けが、どんでん返しの伏線としては強引…と感じたけれど、それ以上に、各々魅力的な個性を持っていて、一気に面白く読めた。
特に「風の脚」が登場する場面が良かった!寡聞で知らないんだけど、その存在は原典があるのかしら?
そういえば子供の頃、お屋敷の召使になるとか、ちょっと憧れたな。家政婦は見た的な感覚か。
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久々に読んだので、『クレストマンシー』シリーズを忘れていました。
読み始めたらすぐに思い出しましたが。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの物語は、いつも魔法でいっぱい。
そこが、彼女の作品が大好きな理由のひとつでもあります
一筋縄ではいかない登場人物たち。
予想できない展開と結末。
だから面白くてやめられない。
今回、一番ひきつけられたのが、「風の脚」
あれはいったい何で、どこからきたのでしょうかねぇ。
次に、コンラッドとアンシア姉さんのお母さんが、最後までお母さんの理想像でなかったこと。
子どもに関心を持たなかった為、みんな去って行くけど、やっぱりお母さんは本屋の屋根裏で本を書き続けているところも好き。
ひとつよくわからなかったのが、幽霊の正体なのですが・・・
あれって、魔女に殺された魔法使いなのでしょうか?
この本、買った時から紐が半分の長さだったのですが、これも乱丁本の一種でしょうか(^^;
面倒だから、取り替えてはもらいませんでしたけど。
短い紐って、思っていたより使えませんでした
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山麓の町に暮らす十二歳の少年コンラッドは、魔術師である叔父から、「高地の貴族の館にいるある人物を倒さないかぎり、おまえの命は長くない」と言われ、その人物を探すため、魔法の渦巻く館に従僕として奉公に行くことになる。同じときに従僕としてやとわれた、少し年上の少年クリストファーも、やはり別の目的を持って館に来ていた。きらびやかな館の中でともに苦労しながら働くうちに、実はクリストファーは、別世界からやってきた強大な魔法使いだということがわかる。二人は館の屋根裏で、異世界の不思議な塔に通じる扉を見つけ…?
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(「BOOK」データベースより)
山麓の町に暮らす十二歳の少年コンラッドは、魔術師である叔父から、「高地の貴族の館にいるある人物を倒さないかぎり、おまえの命は長くない」と言われ、その人物を探すため、魔法の渦巻く館に従僕として奉公に行くことになる。同じときに従僕としてやとわれた、少し年上の少年クリストファーも、やはり別の目的を持って館に来ていた。きらびやかな館の中でともに苦労しながら働くうちに、実はクリストファーは、別世界からやってきた強大な魔法使いだということがわかる。二人は館の屋根裏で、異世界の不思議な塔に通じる扉を見つけ…?「魔法のファンタジーを書かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。英国風の貴族の屋敷を舞台に、のちにクレストマンシーとなるクリストファーの十代のころの冒険を、年下の友人の目から描く楽しい作品。
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今回の作品には、終盤にちょっとした大団円は用意されてはいるが、大きな見せ場はありません。しかし、心配はない「ギリギリでセーフ」を繰り返す2人の少年の行動による起伏と、徐々に新しいことが分かる期待感で充分に読ませます。
この作品はきっと、後のクレストマンシーであるクリストファー・チャントの人物造型のために、その生い立ちとして少年時代を描きたかったものなのなのです。さらに幼いころを描いた「クリストファー魔法の旅」を初めとするシリーズを何作か読んでおいた方が楽しめると思います。いや「クリストファー魔法の旅」を読んだ人には是非読んでもらいたいです。彼の成長を楽しめるはずだからです。
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「クレストマンシー」シリーズは四部作だと思っていたので、出版を知ったときにはびっくりしました!
物語はクレストマンシーの若かりし頃。友人となる年下の少年目線から物語は進んでいきます。
これを読み終わったら、「魔女と暮らせば」から読み返したくなってしまいました…
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ファンタジーと言うよりミステリーを読んでる気になる前半部から後半は怒涛の展開です。
大魔法使いクレストマンシーがまだクリストファーだった頃の話です。
出てくる魔法のレパートリーが多く魔法が日常にある雰囲気が面白かったです。
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彼女の作品で一番好きなのは、初読のインパクトかクレストマンシーシリーズ。クレストマンシーことクリストファーにやられている。既刊4巻と外伝からずっと新作の発表がなかったので、終わったのかと思っていたら、今度はクレストマンシーが15歳ときた(初登場時は30代)。ストーリーとしては、こんなもんかぁ?と。「うちの一階には〜」の方が面白かった。
クリストファーはミリーが好きでたまらんのだな、15歳でどこか別の世界に二人で暮らそうとプロポーズする程度には、というのが解っただけで満足(これでは只のキャラクタ小説…)
クレストマンシーシリーズ1作目の初版は77年。今作ではパソコンも登場してたけど、設定としては77年の1作目より前の話(そして別系列の世界の話)。クリストファーの適応力は大したもんだと。
あと1作も、今夏発売らしい。楽しみ〜。
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やっときました!“Conrad's Fate”邦訳。前世の業をはらわないと一年以内に死んでしまう。叔父におどかされてコンラッドはストレーサー館で従僕見習いになることに。そこである人物を探さなければならない。同じようにやとわれたクリストファーとともに奇妙な屋敷を探しまわる・・・。この一見関連のなさそうな出来事が伏線となって、その絡まった糸が一気にほぐれていくジェットコースター感が、DWJの醍醐味です。やっぱりクリストファーのキャラが好きな自分です。あ、余談ですが、はじめ「とらわれて」だと早とちりしました。
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クレストマンシーの幼少期。それはいいんだけど、語り手が今までの登場人物じゃなくてがっかり。
クレストマンシーとミリーの二人の仲がちょっと見れて満足。
そして焦っているクリストファーが貴重すぎる。
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大魔法使いクレストマンシーの一作。主人公はコンラッド。
このシリーズはクリストファーといい、大人に振り回される子供がかわいそうすぎる。子供を利用して悪事を企む大人の多さに絶望しそうだ。
今作のコンラッドも金に汚い叔父や無関心な母に振り回される。業が悪いなどだまされて進学する道を閉ざされ、変な屋敷で働くことにされるなんてむちゃくちゃだ。クリストファーとミリーの件は双方のコミュニケーション不足、屋敷でこき使われるのはそれが仕事なのだからそれほど酷いとは思えないが、コンラッドの進路の件はかわいそうすぎる。
可能性の世界を操って悪巧みをする一家は最終的に罰せられるのですっとはする。後、今更ながらキャットの時代にクリストファーの奥さんがミリーだったと気づいた。コンラッドも出てきてたりしたらおもしろんだけれど。
Posted by ブクログ
大魔法使いクレストマンシーの若い頃の話というか親友との馴れ初めの話。訳がマイルドなのかあんまりクリストファーの物言いにむかつかなかったんだけど私だけかな? コンラッドとクリストファーの関係は微笑ましかったです。あとミリー大好き。
真相の一つは予想通りで、もう一つは予想もしなかったけどあんまり本筋に関わりなかったので、いつものどんでん返し気分がイマイチ味わえなかったのが残念。不幸な少年のハートフル友情物語と読むが吉かな。
Posted by ブクログ
相変わらずたまにイラッとくるクリストファーが、なんでも業が悪い悪いとのたまうコンラッドと一緒に、馬鹿でかいお屋敷(スティーブン・キングのシャイニングにイメージがある屋敷)で働く。
コンラッドは人を殺さなきゃっていう目的と、クリストファーはミリーを見つけなきゃっていう目的。
大きな屋敷=会社を運営するときは、下っ端がいて回るんだなっとわけの分からない納得しました。