佐竹美保のレビュー一覧

  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

    Posted by ブクログ

    5巻から15年の月日が経ち、キキは35歳。とんぼさんと結婚し、双子にも恵まれます。双子(女の子のニニと男の子のトト)はもう11歳。物語はこの双子が13歳になるまで(魔女になるか決めなければならない年齢)の、二人の心の葛藤とキキの母としての思いが描かれていきます。そこへこれまで登場してきた人物…ヤアくんとノノちゃん(結婚)ケケ(31歳)、ヨモギさん、ジジとヌヌと子猫たち、ママ先生…が絡み合って嬉しい気持ちになりました。魔女になれるのは伝統的に女の子。なのにニニは天邪鬼でふわふわ、むしろトトが魔女になりたがり悔しい思いを強いられます。そんな二人にキキの悩みは増える一方。どうしてもトトの気持ちにそっ

    0
    2012年06月05日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

    Posted by ブクログ

    キキ19歳の春。13歳の新米魔女ライちゃんに昔の自分を重ね、大人になったかなと思いつつ、まだまだ失敗も悩みもたくさん。とんぼさんからの手紙が届く度、うかれたり落ち込んだり。仕事も時々失敗はあるけど、ヴェール運びが有名になったり、町長さんのキューピッドになったりと町には欠かせない存在に。ある日ちょっとした気持ちからキキは魔女の飛び方を自慢してしまいます。そんなキキに魔法が嫌気をさしたのでしょうか、ほうきは低空飛行しかしなくなり、ジジもお気に入りの猫ヌヌちゃんに合わせて猫語しか話さなくなっていきます…全巻通して10代の(ものすごく!)複雑な女心がうまく描かれているなあと思います。落ち込んだりうわつ

    0
    2012年06月02日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

    Posted by ブクログ

    キキ17歳の夏。遠く離れた町の学校へ通うとんぼさんは夏休みも研究に夢中。手紙を通じての遠距離恋愛にもどかしさを覚えるキキ。周りの女の子たちはおしゃれをしたり男の子たちと遊んだり、どんどん大人っぽくなっていきます。キキは恋も仕事も魔女もみんな自分で選んだことなのに不満ばかりで自信をなくしつつありました。そんな気持ちが膨らみ、人まで疑いだしたある日、ほうきがなくなってしまいます…ほうきがなくなるザザさんのお話がとても強く印象に残りました。キキの物語は一見大きな事件はないけれど、自分の心の奥深くと向き合い、ものすごく大きなものを乗り越えるお話がたくさんあり、とても魅力的です。夕暮れ路のむこうのヨモギ

    0
    2012年06月02日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    キキのライバル(?)のケケが登場します。敵か味方か後ろの方まで分からず不思議な存在は謎を呼びます。不思議なアイテム、シミだらけ・穴だらけでなかなか開かない本「おわりのとびら」は物語にスパイスとして効いておりイイ味を出しています。映画には登場しない魔女の宅急便の面白さが満載です。キキの多感で揺れる葛藤の想いが綴られラストへとつながっていきます。

    0
    2012年05月26日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

    Posted by ブクログ

    かずかずのチャグムの英断に、
    心が軽くなりました。
    すてきな男性へと成長したね。

    チャグムのなかにバルサとタンダ、トロガイが生きていることを、
    うれしく思います。

    0
    2012年05月03日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

    Posted by ブクログ

    私は南国と海が好き。
    だから、今回のこのサンガルの風土は、
    すごく魅力的でした。
    あたたかい気候、
    ゆたかなフルーツ、
    真珠や貝の飾り、
    おいしそうな魚。
    夏が待ち遠しい!

    チャグムとシュガ、すきなので、
    読んでて楽しかったです。
    あとサンガルのこともわかってよかった。

    0
    2012年04月27日
  • 大魔法使いクレストマンシー 外伝 魔法がいっぱい

    Posted by ブクログ

    今までのキャラクターたちが(サブも含む)登場してくるもんだからもう一回読み直したくなりました。みんな憎めないから好きだ。

    0
    2012年04月21日
  • 大魔法使いクレストマンシー トニーノの歌う魔法

    Posted by ブクログ

    *えり*

    クレストマンシーシリーズ二作目!
    「歌う魔法」がすっごく楽しいです!
    是非とも映像で見てみたい!

    0
    2012年04月16日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

    Posted by ブクログ

    西遊記にハマり、その延長で手を出してみた。

    子供向けの書籍だけあり非常に読みやすい文章になっています。半日もあれば全3冊を読みきれるんじゃないかと。

    登場人物が多く、さらにあっさりと死んでいくので「こいつ誰だっけ?」という状態に度々なるかもしれませんが、要所要所は押さえてあるので取っ付きやすいんじゃないかと。

    0
    2012年03月19日
  • 大魔法使いクレストマンシー キャットと魔法の卵

    Posted by ブクログ

    大魔法使いクレストマンシーシリーズの一作。
    『魔女と暮らせば』のその後のキャット少年の物語です。

    いつものような魔法の派手さはなかったんじゃないかなーと思いますが、大人になったクリストファーの素がちょっと見えたり、キャットの成長っぷりが見えたりして面白かったです。
    色々な生き物たちが登場するのも魅力的!佐竹美保さんの絵が相変わらずステキですv

    『魔女と暮らせば』から読むのをオススメします!
    ファンタジー好きな方は是非

    0
    2012年02月22日
  • ブンダバー

    Posted by ブクログ

    古道具屋さんのおしじさんが拾った洋服ダンスから出てきた、喋る黒猫ブンダバー。タンスもタンちゃんと呼ばれてクネクネ動く。
    ブンダバーがとにかく可愛い!
    せっかく喋れるのにおしじさんと奥さんのリンさん以外に話しかけてはいけない、と言われてつまらなそうなブンダバー。
    街の人たちにじんわり溶け込んでいく様が微笑ましい。次は何をしでかすのか、続きが楽しみです。

    0
    2012年02月17日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

    Posted by ブクログ

    今日も今日で、人様へ荷物を届けるついでに幸せもおすそわけ。
    なのに何だかもやもやしたり、いらいらしたり…。

    こういう自己嫌悪はやったりするな~と。
    これをせずに大人になろうとすれば、それはそれはとても嫌な大人になるかと。
    自分を見て、自分を考えて、ゆっくりきちんと大人になっていけるなら
    それはとても幸せだと。

    驚くべき所が、恋愛成就してしまってました。
    言われるまで、してなかったのか、という驚きもありましたがw
    やっとこさ、手紙の相手は戻ってきましたし
    将来を見定めましたし。
    次は、大人になった彼らに会える、ようです。

    0
    2012年02月13日
  • 帰命寺横丁の夏

    Posted by ブクログ

    小学五年生のカズは近所に住む女の子あかりがよみがえりの人だと知っています。彼女を守るため、そして生きていることの喜びを感じてもらうために奔走します。
    この物語の中に「月は左にある」という小説が挿入されています。半分近くを占めるこの話を書いた人、そしてそれを読んでいる登場人物たちの気持ちがリンクし深みを増しています。
    読めば読むほど味わいのある物語です。

    0
    2012年01月13日
  • 大魔法使いクレストマンシー 魔女と暮らせば

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あまりにグウェンダリンが酷すぎる。
    キャットが可哀想で泣けてくる。
    キャット自己犠牲払いすぎじゃないか?
    最後まで報われないのはちょいひどい。
    でも、面白いんだけど。
    ガーディアン賞受賞作品。

    0
    2011年12月07日
  • 帰命寺横丁の夏

    Posted by ブクログ

    柏葉幸子の物語と、佐竹美保の挿絵は、私の中で最強コンビ!

    小学校5年生の僕・カズは、ある夜、幽霊を目撃してしまう。
    翌日、その子は同級生あかりとしてクラスにいた!
    僕以外のみんなは、何のわだかまりもなく、その子と接しているが……

    と、よくあるお話風。
    ところが、柏葉さんは違います!

    郷土史研究から帰命寺の不思議な由来を絡ませてきます。
    一心に祈ると、亡き人が別のどこかで生き返る、
    そんな信仰がかつてあったと。

    さらに入れ子構造の別物語までご用意……
    そこにこの幽霊あかりちゃんと重ねてみせるのです。

    一粒で二度おいしい……(笑)

    正直、あのエンディングはどうなのかな……
    いや、むしろ

    0
    2011年11月11日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

    Posted by ブクログ

     何故キキの子供は双子なの?と思ったけれど、読んでみて納得。性格の違う二人の出会いや旅立ちが描かれます。
     遠慮がちなトトも、一見わがままなニニもそれなりの悩みや夢があって。キキとは違うそれぞれの人生。
     5巻では二十歳の主人公にちょっと違和感もありましたが、この巻はキキの子供たち二人を軸にして、子供の成長を描く児童書のポジションに戻ったと言えます。受け継がれて行く魔女の伝統が、母と子の間に繰り返される。でも、魔女になれぬ男の子の存在が、伝統とは違った道を歩んで行く。それぞれの旅立ち。
     キキの母親としての葛藤もうなずけます。

     シリーズは終わりとなりましたが、キキたちの住むコリコの街の風景

    0
    2017年08月16日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

    Posted by ブクログ

    キキがお母さんだなんて、不思議な気分!
    ニニの生意気っぷりが鼻につくけど、
    キキと似てるところがいっぱいあるんだものね。
    私もいつか子供ができたら、キキみたいな気持ちになるのかなぁ。
    シリーズ通してキキの少女から大人への変化を見れて、なんだか感動。

    0
    2011年09月17日
  • 帰命寺横丁の夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    柏葉幸子さんの男の子が主人公のお話もいいなと思いました。

    祈ると生き返ることのできる「帰命寺様」によって生き返った少女あかり。
    その秘密を知り、あかりを守ろうとする少年カズ。
    生きているうちに最後まで読めなかった物語の続きを、あかりに読ませてあげたいと思うカズは、
    その作家を探し、あかりのために続きを書いてもらいます。
    そうして、お話の中にもうひとつのお話が登場するという贅沢な仕立てになっています。
    その作家である水上のおばあさんとネコのキリコのキャラも好きです。
    小学校高学年向き。

    0
    2024年03月24日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

    Posted by ブクログ

     とうとうキキも17歳。恋の話も似合う年頃です。お相手はトンボさんで、シリーズを呼んできた読者は一安心ではないでしょうか。
     なかなか進展しないトンボさんの態度にムズムズしたり、思い切った行動にビックリしたり。あれこれとドキドキさせられる4巻です。

     このシリーズは出てくる人びともいいですが、次第に登場する町並みにも憧憬を感じてしまいます。ゆっくり散歩したくなるような。

    0
    2017年08月16日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

    Posted by ブクログ

     16歳になったキキは映画に比べるとずっと大人になっています。それだけに悩みもずっと深刻に。もう一人の「魔女」の登場で、自分の存在に疑問を持ってしまいます。あんなに仲のよかったはずのジジともケンカしたり…キキの心の成長が見られます。

     挿絵も1巻と同じ方になり、安心します。

    0
    2017年08月16日