佐竹美保のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おばさんたちに大切に育てられたベッツィー9歳半が田舎の親戚の家に預けられて
自分で考えることや恐れずやってみることを学ぶ話。
フランシスおばさんに悪気は全くなく、むしろ愛情でいっぱいなんだけど、
新しい環境でベッツィーがどんどん立派に、イキイキと成長していく様子が面白かった。
守るだけが、なんでもやってあげちゃうのがいいことじゃないんだなぁ‥
なんとこの話、1917年の本なんだってあとがきに書いてあってびびりました。
確かに時代設定は昔だけど、訳は新しいし、100年ちかく昔の話だとは思わなかった!
いつもながら佐竹美保さんの絵はすばらしい! -
Posted by ブクログ
宮廷の混乱に乗じて,攻めてくるタルシュ軍――たぶん,サンガルとタルシュがともに攻めよせてくるだろう。その危機の中でチャグムは弟を即位させてラドウ大将をなだめ,摂政となって,ラウル王子との交渉をはじめる……。
その段階で降伏すれば,それ以上,国を戦火で苦しめることはない。
(あとは,枝国となって,ロタやカンバルを攻める手先となるのだ。けっきょく,民は隣国を攻める長い戦にかりだされる。ロタやカンバルが降伏して,枝国になったあとも,ヨゴ人は憎まれ続けるだろう。)
青い空に,ゆっくりと雲が動いていく。
チャグムは,まぶしそうに目を細めて,天を見つめた。
(そんな未来……けっして,民にあたえぬ。