佐竹美保のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    これまでのシリーズ史上もっとももどかしく、だからこそ人間味があるというか、共感する内容となっている。というのも、バルサもトロガイも出てこないため、「ここでうまくやっつけてくれる!」という人がいない。そのため、チャグムやシュガが自らの能力を限界まで発揮しつつも、勧善懲悪とはならない感じ。だがそれがよい(笑)
    そしてサンガル家のしたたかな女性たち!純粋な心だけでは政治の世界は生きられないのよと言わんばかりに手練手管を披露していく。これは果たして子供向けの本なのだろうかと思ってしまう。
    自分が南海の生まれ(でも船に酔う)ということもあり、非常に楽しく読めました。

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    2019年12月14日
  • 湖の国

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    いや~やはり柏葉幸子さん、素晴らしく面白かった。前半は割とうだうだとまどろっこしい鬱々とした雰囲気だが、後半すべての伏線が縒り合され加速度を付けてぶっ飛ばされてくような物語展開スピード感が素晴らしくて一気にダア。(この前半ウダウダ後半ぶっとばしパターンの感じってちょっとダイアナ・ウイン・ジョーンズ思い出すなあ。)珍しく子供向けというよりは少し上の世代にも、と思えるような主人公の年齢設定、恋愛要素。てんこもりにビルドゥングスロマン、自己確立、民話的要素、大地に根差したファンタジー、ミステリー。何しろ魅惑的。是非続編出てほしい。

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    2019年12月11日
  • 100年の木の下で

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    ネタバレ

    大きな栗の木の下にある祖母の家の歴史。

    年末年始に祖母の家に遊びに来た孫の千尋、12歳。

    立て続けに亡くなった曽祖母ハルの兄弟のために作られたお地蔵さま。

    祖母律が子供の頃に出会った祖父との思い出と栗の木。

    家出した律の行方を叔母と探した母さつき。

    祖父が入院していることへの不安と肖像画を書いた叔母の桐子。

    長い年月を家族の成長と共に過ごしてきた家と栗の木とお地蔵さまに想いを馳せる千尋。

    歴史を感じる話。時代が変わるから、読み慣れない子にはちょっと難易度高いのかな。
    でも家系図もあるし、女子が読んだら面白いと思うのかな。
    高学年向けだね。

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    2019年12月01日
  • 大魔法使いクレストマンシー 魔法使いはだれだ

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    魔法は存在するが厳しく禁じられている世界。そこにある寄宿学校の二年Y組で見付かった「このクラスに魔法使いがいる」とのメモ。そして魔法としか思えない様々な事件。魔法使いの疑惑から逃げるため、生徒たちが「クレストマンシー!」と古くから伝わる呪文を叫ぶのだった。

    作者お得意の平行世界を扱った物語。歴史の事件が岐路となり多種多様の世界が生み出される。そこには魔法のある世界も、魔法のない世界もあり、その魔法の使われ方を監視する役職としてクレストマンシーがいる。そんなシリーズ物のひとつ。
    シリーズ物ですが、これだけ読んでも面白いです。魔法使いがいるとの密告から、仲間外れにされていた生徒や厄介者の生徒に疑いの目が集まる。しかも本来魔法が存在する世界なので、不意に魔法使いの能力に目覚める者も現れる。
    そこに妙に校則の厳しい学校の様子や、いじめっ子とのやり取り、魔法による騒動が加わり、しっちゃかめっちゃかになったところで大魔法使いクレストマンシーの登場。
    しかし快刀乱麻のごとく魔法で解決とはせずに、いびつな世界の原因を探ろうとするというのも作品世界観の奥深さを垣間見させるのです。ほかのシリーズを読むことにより補完し合い、より作品世界を知ることになるのでしょう。
    一癖も二癖もあるひねくれたキャラクターがたちが巻き起こす騒動も楽しい一冊でした。

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    2019年11月25日
  • 大魔法使いクレストマンシー キャットと魔法の卵

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    やっぱりこのシリーズは、自分の身近にいる大人が間違っている事をする時があるし、自分にとっていいことを教えてくれるわけではない。と、言っているような気がします。
    それと、間違えた大人がいたら、よそに助けを求めることも重要とも言っているような……。

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    2019年10月18日
  • 王様に恋した魔女

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    国を守るとして杖殿と呼ばれた魔女たちをどの王様も欲しがっていた。杖殿を召し抱えるために大金をもいとわない。だから、一般の人々は魔女とわかると金貨欲しさに王様に突き出すのだ。しかし、杖殿として使えないとわかると魔女はすぐに処刑されてしまう。だから魔女たちは名前を名乗らず、人間の女としてひっそりと暮そうとする。また杖殿としてお城で暮らす魔女も、常にお城を守ることに気を配らなくてなならない。そんな時代(世界)の魔女たちのお話。
    短編集だが、世界観が統一されている。戦や処刑があるという設定ではあるが、実際にはその現場が出てくるわけではない。ゆったりとした世界観で楽しめる。

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    2019年07月04日
  • 風と行く者

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    つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たちと再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。

    守り人シリーズは随分久しぶりなんですが、読み始めたら一気にあの世界の中へ引きずりこまれてました。作り込まれた世界観と相変わらず食事の場面が細かくてとても美味しそう!(笑)バルサとジグロの旅が回想として描かれていて、キイやサンサたちとの会話など、小さなところで若きバルサが背負った苦しみの深さが現れます。つらい中でもバルサのことを心から大事に思って気にかけていたジグロの気持ちもサリの目線から描かれていて、血は繋がっていなくとも2人は親子だったんだなあと実感するエピソードでした。どんな人生でもすべてをやりとげることは難しく、その先は未来へ託すしかないと言いながら、それでもできることを一つ一つ積み重ねていく彼女の生き方に読者たちは共感するのかもしれません。

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    2019年04月13日
  • 風と行く者

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    精霊の守り人シリーズのあと、あのバルサとタンダは結ばれ、大きな戦いで片手を失ったタンダの腕になり助けています。
    ある薬草市で、昔ジグロとともに、用心棒になって旅した「風の楽人」旅芸人集団サダンタラムと再び縁が。

    その旅は、ある二つの部族の悲しい物語が。
    暗躍する暗殺集団。

    それはなぜか?謎を解いてゆくうちに、新しい道が拓けて。。。

    あの懐かしいファンタジーの世界が再び!
    上橋菜穂子ファン必見!

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    2019年04月04日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    ケケは、強がっていて、自由奔放で、12歳と同い年なのに寂しがる様子もなくてかっこいいと思っていたけど、少し読んでいくと、弱い部分も見えてきました。キキがそれに対してやきもきする気持ちが共感できました。

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    2019年02月22日
  • 風と行く者

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    過去と現在の行ったり来たりで迷子になりそうだったけど、あとになって読み返しながら物語を追っていった。バルサとジグロの絆がアツい

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    2019年01月03日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    こうあるとワクワクする、という内容を楽しめる巻です。何度目か読ですが、忘れっぽいので、今後どうなるんだっけとソワソワ。

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    2018年12月15日
  • 風と行く者

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    通勤電車の中で立ったままでも読み進めたくなる本でした。あまりののめり込みすぎに、座って読んでいた時は乗り越しそうにもなりました。

    バルサが少女だった頃を思い返しながら辿る護衛の旅。あの時のジグロの想いに気付きながらのこの旅はまた、守る者と守られる者の心のありようを、大人になって幾多の経験を積んだバルサだからこそ気づけたこと、と綴られています。

    上橋菜穂子さんご自身も齢を重ね、経験を積んだからこそ紡ぎ出すこと川出来る物語のように思います。

    人生経験を積んだ中高年が楽しめる物語だと、思いました。今の子どもたちがこの物語を読めることに嫉妬します。でも、この作品の味わいは時を経てまた読み直すことでわ違う感情が湧き出てくるように思うので、いつも書棚の片隅に鎮座させいつでも手に取れるようにしておきたい、そんな作品です。

    成長したチャグムに会いたいな。

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    2018年12月02日
  • キキに出会った人びと 魔女の宅急便 特別編

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    ネタバレ

    魔女の宅急便のスピンオフなので、ジジとキキには(ほぼ)会えません。
    でももう一度本編を読み直したくなります。
    不思議な物語、あっという間に読み終わり、心があったかくなりました。

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    2018年07月27日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    ここ2週間は精霊から順番に守り人シリーズをイッキ読みしてきて、蒼路の旅人を読み終わった後は一旦休憩しようと思ってたのに、、出来ないじゃん!!

    圧倒的力を持つタルシュ帝国。
    どう足掻いてもタルシュ相手に勝ち目は無さそうで、、どう収束させるのかと思ったら、、まさかのチャグム!!!

    はいもう次を読みます。
    チャグムー!!!

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    2018年07月21日
  • キキに出会った人びと 魔女の宅急便 特別編

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    人に歴史あり、だなぁと感じた一冊でした。

    もしおソノさんがダンさんと上手くいっていたら、恐らくキキとも出会っていないはずで…人と人はいくつもの繋がりを越えて出会うのだなと改めて感じました。

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    2018年07月14日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    トンボさんは、どっしりとした安定感のある父親になってますね~!
    それぞれの旅立ち、というのは双子たちだけではなく、きっとキキ達にとっても新しい生活や自分への旅立ちなのだろうなと感じました。

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    2018年06月26日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    基本的には今までと同じ雰囲気で、静かに物語を終わりに向けていく一冊でした。
    決して派手さはないけれど、あぁ終わったなぁ…と噛みしめてしまいました。

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    2018年06月26日
  • キキに出会った人びと 魔女の宅急便 特別編

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    おソノさんのお話、とても良かった。
    新しい街に来て不安だらけのキキを、大きくてあったかい心で迎えてくれたおソノさん。
    その生い立ちは、決してお気楽なものではなく、辛いこともたくさんあったけれど、それを乗り越えたからこそのおソノさんの強さがあるんだな。

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    2018年03月03日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    キキととんぼさんの子ども、ニニとトトが主人公。
    魔女になると決めきれないニニと、魔女になりたくてもなれないトト。

    新しい世代が、前の世代の習慣を変えていく。
    キキの心配も、とんぼさんの見守りたい気持ちも、痛いほどよく分かる。
    だからこそ、子ども2人が悩みながら、それぞれの行く道を決めて、最後に旅立つシーンは感動した。

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    2018年03月03日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    宅急便の仕事でも経験をつみ、もう新米魔女とはいえない、19歳になったキキ。コリコの町に来てからは6年がたち、たくさんの友人知人もできた。一方、遠くの町にいるとんぼさんとは、まだちょっとすれちがい気味(ジジの恋のほうは順調そうなのだけれど)……。そんなある日、キキの魔法が弱まり、高く空を飛べなくなってしまう。おまけに、ジジとも言葉が通じにくくなって……。キキは、魔女である自分を見つめ直してゆく――。

    ジジと言葉が通じなくなったり、ほうきでうまく飛べなくなったり、ジブリアニメでキキが直面した困難がついに現れた。
    ジジの言葉は、ジジの心変わりが原因。ほうきは、魔法が「イヤケガサシタ」からちょっと休憩してるのかも…とお父さんからの手紙。
    お父さんからも、親友のモリさんからも、とんぼさんからも優しい手紙が届く。
    大切な人が困難の中で落ち込んでいるときに、こんな元気の出る手紙が書けるようになりたいな。
    自分の得意分野を使って、勇気付けられるようになりたいな。

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    2018年02月24日