佐竹美保のレビュー一覧

  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    突然コリコの街に現れ、キキの日常をかき乱してばかりの少女ケケ。ジジに対して「自分の猫になって!」は、なかなか強烈でした。イライラするキキの気持ちに共感し、心のざわざわが最高潮になったところで、夜を真っ逆さまに落ちていくシーンは感動的でした。

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    2022年03月14日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    ネタバレ

    キキは、魔女でありながら、普通の女の子。良いところもそうじゃないところもあって、
    共感できるし、ハラハラドキドキも…で楽しい。
    ヨモギさんのお話とララ・オーパさんのお話しはうるうるしてしまった。コキリさんのお話しも然りだが、魅力的な大人の女性がたくさん。私も大人の女性なので、リアルに感じてしまった。
    p237「思い出って、すぎた昔のことと思うでしょ。でもほんとうはこれからつくるものなのよ。」
    p280「すぎた日の思い出も魔法だけど、これからつくる思い出こそ魔法なのよ」

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    2022年03月12日
  • 大魔法使いクレストマンシー 魔女と暮らせば

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    クレストマンシーシリーズの中でも特にお気に入りの一冊。
    急に体が欲したのでしばらくぶりに読んだ。良き!
    子どもの頃に読んだから思い出補正ありありだけど、やっぱり大好きだなー。
    主人公キャットとジャネットがとても可愛い。健気だけど視野が狭くていじらしい。
    そんな二人が一生懸命にどん詰まりに突き進んでいく様は、読んでてじれったいというかもどかしいというか。
    だからこそ、終盤のキャットの成長がジンっとする。悲しかったよね。。
    読書に限らずだけど、子どもの時の感動したっていう体験が種になって、今また懐かしさと共に感動を収穫できるのって幸せだー。

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    2022年02月04日
  • アーサー王物語

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    アーサー王の話を大筋で知りたい人におすすめ。小学生向けに書かれているので平易で読みやすい。
    ただしトリスタンなどいくつか有名な話が載っていないので、円卓の騎士の話を知りたい人には他の本で補完が必要。

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    2022年01月23日
  • 帰命寺横丁の夏

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    主人公の「カズ」は、何度、情けないと思い、泣きそうになったのだろう。

    ただ、勘違いしないでほしいのは、彼が決して弱虫とか、意気地無しではないということ。

    それは、小学五年生の彼一人の戦いであり、いじらしい彼女の、かけがえのない新たな人生を守るための戦い。

    亡くなった人の命が還ってきて、新たな人生を歩むことが本当にいいのかどうかを、様々な物語で考えさせられる、ファンタジーならではの題材は、却って、現実の人の命の尊さを如実に表してくれるように感じられる。それぞれの立場に上手く重ね合わせられる構成の素晴らしさも。

    何度も泣きそうになるカズは、少しでも彼女にやりたいことをやらせてあげたい、生きて欲しいという、純粋な思いやりから、それが中々上手くいかない自分自身へのふがいなさから、そうした思いに至る。

    確かに、彼の軽率だったり、考えなしの行動には、その時は失敗だったのかもしれないが、一貫して彼の行動には、他人の痛みを知ることによる無償の優しさが起因しており、私からすれば、その気持ちが大切なんだと彼に言ってあげたいし、彼の姿を見て、逆に泣きそうになるのは私の方である。

    しかも彼の行動には、人の性格は変えられないけれど、行動を変えさせることはできることを、改めて教えてくれた。それは、彼の思いの一途さが相手に伝わったからである。

    物語の終わり方には、好みが分かれるかもしれないが、私はこれでいいと思う。

    いろんな未来をあれこれ想像できるし、人生、まだまだ先は長いし、カズもようやくいい男なのが認められたし。まあ、相手はともかくとして。

    でも、この先絶対モテるだろうな、彼は。

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    2021年12月01日
  • きつねの橋 巻の二 うたう鬼

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    渡辺綱が出てきて、これで頼光四天王の三人が揃った。坂田金時が出てくる三作目があるかな?
    綱が郎等となり、貞道と季武はライバル心を煽られる。弓に自信のあった季武は綱に的当てで負けて以来、嫉妬にかられる。そんな心につけ入られ、行き場を失くした鬼を宿してしまう。
    綱は鬼を退治しようと、貞道は追い出そうと躍起になる。
    そこに前作同様、妖狐葉月、盗賊袴垂、五の君(幼い頃の藤原道長)が絡む。
    鬼が悪の存在ではなく、よりしろを失くした悲しい存在として描いたところが良い。歌舞伎などで有名な「鬼の腕」とはずいぶんと雰囲気が違う。
    五の君が好きになった、胆の据わった姫の名前が最後に明かされ、やっぱりな、ふふふ、と嬉しかった。
    字も大きいし、平仮名も多いし、出版社としては小学校中学年以上を対象としたいみたいだけど、内容や言葉のレベルを考えると、一般的には小学校高学年以上、中学生でも良いと思う。
    残念だったのは、葉月があまり活躍しなかったこと。葉月の悲願である尊子姫との再会も果たせず、葉月が穴倉に暮らしながら姫のことを案じていると思うと、もう、切ない。会わせてあげてよ!
    袴垂も捕まらないし、やっぱりこれは次の作品があるってことよね!
    よろしく、久保田さん。頼むよ!偕成社。

    鬼が最後に歌った歌は拾遺和歌集に詠み人知らずで載っている「あさみどり 野辺の霞はつつめども こぼれてにほふ 花桜かな」で、実はこれは今昔物語の藤原彰子と弟頼通のエピソードにも載っている。(そこに、この『うたう鬼』に関係する重要な言葉が関白頼通の言葉として出てくる。)拾遺和歌集も成立は一条天皇の頃で彰子も頼通も道長の子。ということはこの物語から見たら未来。
    だけど、それは矛盾ではなく、母の口癖を頼通が真似たのだ、ということなんじゃないかな?
    詠み人知らずということは、もしかして拾遺和歌集成立よりずっと前から人々が愛唱していた歌かもしれないよね。
    こういうことを考えると、この物語がますます奥行きを持つなあ。
    古典をきちんと勉強したわけじゃないから、違ってたらごめんだけど。

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    2021年11月07日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    少し大人になったキキ。想いと行動がチグハグで、あーってなることあるなぁ。トンボさん、マイペースでとってもいい。

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    2021年10月12日
  • アリババの猫がきいている

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    難民問題や言語・見た目の違いなどを盛り込みながらも、視線が優しいので穏やかに読める。ストーリーはもちろん面白いんだけど、異文化や他国の事情に興味を持つきっかけになる本だと思った。ゆっくり誰かの何かの物語に思いを馳せること、忘れないで生きていきたい。

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    2021年09月30日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    この一冊の中で、不思議な出来事はすべて謎解かれて、するりと終着させるのが見事。面白いです。
    富安陽子さんのお力を痛感しました。

    みんなで階段を駆け上がる、それだけでわくわくする冒険だったよなあと懐かしい気持ちになりました。

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    2021年09月26日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    5人のお年よりが住む老人ホームゆりの木荘で起こったふしぎな出来事。あることがきっかけになり、お年よりたちは77年前当時のゆりの木荘へタイムスリップしてしまう。しかも体だけ子どもの頃の姿に戻って。過去と現在をつないだのは、昔から変わらずゆりの木荘で時を刻み続けた大きな振り子時計。77年前のゆりの木荘へ連れてこられたのはなぜなのか?子ども姿のお年よりたちは、手がかりを探ろうと家の中を調べてみると...
    あっという間に読んでしまった。古時計が出てくるお話がすき。

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    2021年09月05日
  • 風と行く者

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    ジグロの生きてる今を読めるとは思いもよらずで!児童文学のカテゴリーから外れて生き生きと描写されるジグロ。なんだこれ最高。道中サリに話しかけられた時も用心棒としてまっすぐ前をみて会話を続けるジグロ。なんだこれ最高すぎる。

    上橋さん片っ端から読みたい熱

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    2021年08月07日
  • メアリー・ポピンズ

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    原作も映画も含めてこの本が一番好きです。 
    このポプラ社のシリーズはどれも挿絵が可愛いのでお話の世界に入っていきやすいです。

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    2021年07月31日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    2021年中学年の部課題図書

    光村図書出版の「まいごのかぎ」のような、不思議なことが起こる話。
    読書感想文を書きやすいかと言われれば、なかなか書きづらい本だと思う。自分と関連づけにくいから。
    ただ、すぐに読み終えられるし、話自体は面白いと思う。

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    2021年07月18日
  • 風と行く者

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    ひさしぶりのバルサとの旅でした。追憶の中で、バルサとジグロの短槍が、手練れの襲撃者から仲間を守ります。切れのある戦闘シーンと、情緒豊かな風景、そして愛情に満ちた物語。懐かしい気持ちで楽しく読みました。

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    2021年06月26日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    2021年中学年課題図書。昔は洋館だったその場所は今は老人ホーム。そこに住むサクラさんが微かに聞こえた手まり歌を口ずさむと時間が巻き戻って、少女や少年になっていた…。いやーー、良かった

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    2021年06月05日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    令和3年度中学年読書感想文課題図書
    富安陽子作品が課題図書で期待して読みました。うん、そこそこ面白かったかな。時計が「トムは真夜中の庭で」をちょっと思い出させた。感動要素薄めなんで、感想文に書くのはちょっと難しいというか、お話の面白さの感想になりそうな気がする。無理やりお年寄りが若返るとか戦争とか熱く語るのも不自然だし。約束守るとか友情とか?

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    2021年05月30日
  • 秘密に満ちた魔石館

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    流行りの廣嶋玲子さん、面白いです。
    読者は、この手のシリーズ飽きた頃に、ナルニアのような古典的ファンタジーの世界に移行してほしいなあ。

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    2021年05月21日
  • 湖の国

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    表紙からもなんか異世界からの出会い、とは思っていた。
    家族から疎まれ、自分の居場所がないミト。
    家に戻りたくなくて、ふと思いつき、バイト先で知り合ったおばあちゃんが家族にも秘密で買ったという家を1人訪れる。
    その晩現れたのはそのおばあちゃんだったが、姿はそうだが中身は違うようで…。
    とまどいつつも始まった2人暮らしの中にミトは居心地のよさを感じていく。
    おばあちゃん、もといヨシノもそうかと思っていたのだが。

    異界との触れ合いと主人公の成長、という感じの児童書かと思ったけど、もいちょい心の機敏、というか、
    誰も知らない不思議な町、とはちょっとテイストが違うかな。
    話しが湖の国に移ってからが第二部、という感じ。
    千と千尋の神隠しの電車に乗って行くところ、みたいな。

    誰かを愛しいと思うこと、一緒に生きたい、隣に立っていたい、と思うこと。

    姿違ってもわかるってのはツボですなー。胸キュンポイントですわー
    沢井のおばあちゃんの家を買った理由に泣けたり、
    血が繋がってなくても親子として想いあう家族にいいのうっと思ったり、
    いろんな想いに色々切ない一冊。
    まあ、ミトさんとこの家族設定はちょっと今時ないやろーーーな作り物めいた
    感じだが、そこはスルーで。


    兄者が猫ならヨシノはなにに?

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    2021年05月17日
  • 帰命寺横丁の夏

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    生と死の問題を、ソフトに深く問いかけてくるストーリー。今を生きる人の祈りが、この世を去った人たちを新たな「生」へとつなぎます。柏葉センセイ会心の一作、読み応え十分です。

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    2021年05月17日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    楽しくしている人を見ると、自分も楽しくなる。素直に生きている人を見ると、素直になれない自分がもどかしくなる。自分の心に耳を傾けてみれば、答えは案外早く見つかるのかもしれない。おめでとう!キキ!

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    2021年05月02日