佐竹美保のレビュー一覧

  • 王様に恋した魔女

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    国を守るとして杖殿と呼ばれた魔女たちをどの王様も欲しがっていた。杖殿を召し抱えるために大金をもいとわない。だから、一般の人々は魔女とわかると金貨欲しさに王様に突き出すのだ。しかし、杖殿として使えないとわかると魔女はすぐに処刑されてしまう。だから魔女たちは名前を名乗らず、人間の女としてひっそりと暮そうとする。また杖殿としてお城で暮らす魔女も、常にお城を守ることに気を配らなくてなならない。そんな時代(世界)の魔女たちのお話。
    短編集だが、世界観が統一されている。戦や処刑があるという設定ではあるが、実際にはその現場が出てくるわけではない。ゆったりとした世界観で楽しめる。

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    2019年07月04日
  • 風と行く者

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    つれあいのタンダとともに、久しぶりに草市を訪れたバルサは、若い頃に護衛をつとめ、忘れ得ぬ旅をしたサダン・タラム〈風の楽人〉たちと再会、その危機を救ったことで、再び、旅の護衛を頼まれる。シャタ〈流水琴〉を奏で、異界への道を開くことができるサダン・タラム〈風の楽人〉の頭は、しかし、ある事情から、密かに狙われていたのだった。ジグロの娘かもしれぬ、この若き頭を守って、ロタへと旅立つバルサ。草原に響く〈風の楽人〉の歌に誘われて、バルサの心に過去と今とが交叉するとき、ロタ北部の歴史の闇に隠されていた秘密が、危険な刃となってよみがえる。

    守り人シリーズは随分久しぶりなんですが、読み始めたら一気にあの世界の

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    2019年04月13日
  • 風と行く者

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    精霊の守り人シリーズのあと、あのバルサとタンダは結ばれ、大きな戦いで片手を失ったタンダの腕になり助けています。
    ある薬草市で、昔ジグロとともに、用心棒になって旅した「風の楽人」旅芸人集団サダンタラムと再び縁が。

    その旅は、ある二つの部族の悲しい物語が。
    暗躍する暗殺集団。

    それはなぜか?謎を解いてゆくうちに、新しい道が拓けて。。。

    あの懐かしいファンタジーの世界が再び!
    上橋菜穂子ファン必見!

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    2019年04月04日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    ケケは、強がっていて、自由奔放で、12歳と同い年なのに寂しがる様子もなくてかっこいいと思っていたけど、少し読んでいくと、弱い部分も見えてきました。キキがそれに対してやきもきする気持ちが共感できました。

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    2019年02月22日
  • 風と行く者

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    過去と現在の行ったり来たりで迷子になりそうだったけど、あとになって読み返しながら物語を追っていった。バルサとジグロの絆がアツい

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    2019年01月03日
  • 守り人シリーズ電子版 4.虚空の旅人

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    こうあるとワクワクする、という内容を楽しめる巻です。何度目か読ですが、忘れっぽいので、今後どうなるんだっけとソワソワ。

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    2018年12月15日
  • 風と行く者

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    通勤電車の中で立ったままでも読み進めたくなる本でした。あまりののめり込みすぎに、座って読んでいた時は乗り越しそうにもなりました。

    バルサが少女だった頃を思い返しながら辿る護衛の旅。あの時のジグロの想いに気付きながらのこの旅はまた、守る者と守られる者の心のありようを、大人になって幾多の経験を積んだバルサだからこそ気づけたこと、と綴られています。

    上橋菜穂子さんご自身も齢を重ね、経験を積んだからこそ紡ぎ出すこと川出来る物語のように思います。

    人生経験を積んだ中高年が楽しめる物語だと、思いました。今の子どもたちがこの物語を読めることに嫉妬します。でも、この作品の味わいは時を経てまた読み直すこと

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    2018年12月02日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    ここ2週間は精霊から順番に守り人シリーズをイッキ読みしてきて、蒼路の旅人を読み終わった後は一旦休憩しようと思ってたのに、、出来ないじゃん!!

    圧倒的力を持つタルシュ帝国。
    どう足掻いてもタルシュ相手に勝ち目は無さそうで、、どう収束させるのかと思ったら、、まさかのチャグム!!!

    はいもう次を読みます。
    チャグムー!!!

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    2018年07月21日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    トンボさんは、どっしりとした安定感のある父親になってますね~!
    それぞれの旅立ち、というのは双子たちだけではなく、きっとキキ達にとっても新しい生活や自分への旅立ちなのだろうなと感じました。

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    2018年06月26日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    基本的には今までと同じ雰囲気で、静かに物語を終わりに向けていく一冊でした。
    決して派手さはないけれど、あぁ終わったなぁ…と噛みしめてしまいました。

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    2018年06月26日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    キキととんぼさんの子ども、ニニとトトが主人公。
    魔女になると決めきれないニニと、魔女になりたくてもなれないトト。

    新しい世代が、前の世代の習慣を変えていく。
    キキの心配も、とんぼさんの見守りたい気持ちも、痛いほどよく分かる。
    だからこそ、子ども2人が悩みながら、それぞれの行く道を決めて、最後に旅立つシーンは感動した。

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    2018年03月03日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    宅急便の仕事でも経験をつみ、もう新米魔女とはいえない、19歳になったキキ。コリコの町に来てからは6年がたち、たくさんの友人知人もできた。一方、遠くの町にいるとんぼさんとは、まだちょっとすれちがい気味(ジジの恋のほうは順調そうなのだけれど)……。そんなある日、キキの魔法が弱まり、高く空を飛べなくなってしまう。おまけに、ジジとも言葉が通じにくくなって……。キキは、魔女である自分を見つめ直してゆく――。

    ジジと言葉が通じなくなったり、ほうきでうまく飛べなくなったり、ジブリアニメでキキが直面した困難がついに現れた。
    ジジの言葉は、ジジの心変わりが原因。ほうきは、魔法が「イヤケガサシタ」からちょっと休

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    2018年02月24日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    ネタバレ

    17歳になったキキ。とんぼさんへのあわい恋心も、たしかな想いへと育ちはじめていた。遠くの学校に行っているとんぼさんも、夏休みには帰ってくる! 楽しみにしていたキキのもとに、「山にこもる」旨の手紙が。とんぼさんと会えないことに落ち着かない気持になってしまったキキは、暗い森に入りこむ。一方、とんぼさんも、キキと同じく自分を見つめ直そうとしていたのだった…。またひとつ結びつきを深めた、ふたりの恋の物語。

    ついについに、キキととんぼが結ばれた!
    同世代の女の子が男の子と楽しそうに遊んでいる様子を見て、心がざわついたり、いてもたってもいられず、遠い地にいるとんぼに会いに行ったり…
    そしてキキのお母さん

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    2018年02月23日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    魔女のキキがコリコの町に住むようになって、4回目の春がめぐってきました。キキは16歳になりました。そのもとへケケという12歳の女の子が転がりこんできます。ケケは不思議な力をつかって、宅急便の仕事を横取りしたり、デートの邪魔をしたりして、キキをとまどわせます。自由奔放で小生意気なケケにふりまわされながらもキキは少しずつ変わっていきます。ふたりが反発しあいながらもお互いにとってたいせつなものをもとめて成長していく姿が描かれています。

    ケケに振り回されてイライラしたり、ジジが家出をしたり、とんぼさんとなかよくなっていくケケに嫉妬したり…
    キキの心を乱す出来事がたくさん起こるけれど、気持ちの切り替え

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    2018年02月18日
  • 封神演義(下)降魔封神の巻

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    ネタバレ

    紂王を討つため、武王・姜子牙(太公望)の一行は都・朝歌へ向かう。その間、5つの関所には名高い武人・仙人たちが待ち受けていた。人間界も天界も多くの犠牲を払いながらも、一同の騒乱もいよいよ決着へ。

    姜子牙が紂王の「十の罪」を読み上げる場面と、妲己をはじめとする三妖を討つ場面はラストに相応しく、悪が悪として正しく罰せられる流れは読んでいて気持ちの良いものでした。(それにしても女媧は散々人間界を引っ掻き回したそもそもの張本人にも関わらず、去り際があまりにもさっぱりしていませんか…?)太乙真人と哪吒の関係が良好な点と、申公豹が全力の噛ませ役である点は、藤崎版の漫画を読んだあとだと際立ちます。申公豹がた

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    2018年01月26日
  • 封神演義(中)仙人大戦の巻

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    黄飛虎一同は西岐へ向かう。舞台は波乱の仙人大戦へ。
    個性豊かな仙人や道士たち、そして彼らの特別な武器「宝貝」が激しく交戦し、容赦なく命のやり取りが繰り広げられます。戦乱の一時代を描いたなかでも、姜子牙(太公望)のどこか抜けた口調にほっとします。哪吒(なた)はこの作品でも可愛い…。いよいよ下巻へ。

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    2018年01月26日
  • 封神演義(上)妖姫乱国の巻

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    好色が災いし女媧の怒りを買った商王朝(殷)の31代目紂王。女媧は紂王のもとへ千年狐の化身・妲己を向かわせる。妲己は自らの美貌で紂王を惑わし、忠臣や妻である姜皇后をはじめ多くの命を奪っていた。
    民の信頼も厚い西伯侯・姫昌は紂王に7年捕らわれたのち釈放、西岐へ戻ったさきで本作品のキーとなる仙人・姜子牙(太公望)と出会う。

    登場人物はとにかく多いものの、ページ上部に人物や武器の解説が度々紹介されているので頭を整理しながら読み進められます。児童文学なので文字も大きめ、ルビもしっかり。人物の心情まで深堀りされないので物語としてはやや物足りなさを感じます。しかし『封神演義』の世界観をざっと把握するには丁

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    2018年01月19日
  • 帰命寺横丁の夏

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    ネタバレ

    月は左にある、がはじまってから、ぐいぐいひきこまれてしまった。
    むしろこっちがメインなくらい、すごく好みだった。いやでも、もとの環境がないとこれも生まれなかったわけで。
    あまいんじゃない、といわれてたけど、月は~のラストで、あのこがのこって、そして、対峙するのがほんとすきだった。
    それから、ほんとのラストの手紙もよかったなぁー!
    やっぱり本読むの楽しい!と、思えた本でした!

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    2017年05月13日
  • 帰命寺横丁の夏

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    ターちゃんが帰命寺っていうお寺で祈願してくれたから借りた.僕は五年生.今日から夏休み.この世に未練があって蘇った女の子.劇中劇も面白い.もう少し淡い恋愛感情が入っていた方が良かったと思う.

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    2017年03月05日
  • 守り人シリーズ電子版 炎路を行く者

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    ヒュウゴとチャグムはよく似ている。民を想う心、先を見通す力、現状に甘んじない強さ。
    蒼路の旅人をまた読み返したくなった。

    後書きを読んで納得、炎路の旅人は蒼路の旅人の前に書かれたものだった。

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    2017年01月16日