佐竹美保のレビュー一覧

  • イーストンと春の風

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    パン職人のイーストンと火の精のアチネのお話。
    春一番がアチネの踊って燃える力を奪っていってしまい、パンが焼けない!
    そこで、春一番から力を取り返そうとするお話。

    とてもほのぼのしていて、森の中にあるパン屋さんは切り株の家。
    可愛らしい世界観で、あったら行ってみたいなと思わせてくれるのびやかな世界。

    パン焼くところ、みたかったな…。
    パンの作り方は載ってて楽しい。

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    2022年03月28日
  • 帰命寺横丁の夏

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    アメリカの翻訳児童書に与えられる文学賞を受賞したということで読んでみました。

    日本文化についてもかなり詳しくないと翻訳できないと思うし、これが評価されたということに驚いたというのが率直な感想。

    最初は主人公のカズの言動にイライラも感じたけれど、途中から、「あかりを消したくない」という一生懸命さが伝わってきて、気づいたら応援していました。

    途中に別の話を挿し込むのは「トムと3時の小人」と同じで、そっちはちょっと飛ばし読み。

    読後感は悪くなかったけれど、私にとって柏葉作品のトップは、まだ「霧のむこうのふしぎな町」のままです。

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    2022年01月30日
  • 秘密に満ちた魔石館3

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    ネタバレ

    いくつかの宝石の性質や宝石言葉にまつわる童話集の第3弾。
    まぁ児童書ではあるのだけど,廣嶋玲子さんの作品なので。
    それにファンタジー好きにしてみれば,童話とファンタジーには相通ずる物があるわけで。本書で取り上げられている宝石は,サンストーン,アイオライト,エメラルド,フローライト,ブラックオパール,アクアマリンの6つ。
    同級生の女子の呪いを打ち破ったサンストーン,金持ちに売られるために幼い頃に集められ美しく育てられた若い女を鳥籠から逃したアイオライト,女王が王位を自分に継がせないことを恨んで呪い殺そうとした甥の王子から贈られたエメラルドの呪いを打ち消すべく,女王に音を感じている竪琴弾きが命に変

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    2021年12月28日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    中学年の課題図書。摩訶不思議なことがおこる展開はワクワクしましたが男性二人はいなくてもよかったのでは?と思いました。まとまっていてお話自体は楽しめました。

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    2021年07月28日
  • 風と行く者

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    ネタバレ

    つれあいタンダとともに訪れた先で、若いころ護衛したサダン・タラムたちに会う。また護衛することに。
    ジグロとバルサ短編集。
    ジグロの艶聞。あの頃のサダン・タラムのリダとジグロは恋仲だったのか?トル・アサ(楽しみの子)これって2つの意味がある。
    こういう短編集なら、まだまだいけるらしい? でもやっぱり本編だな。久々上質のファンタジーだった本編。

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    2021年07月13日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    ■2021全国課題図書中学年■
    いいねえ、迷い家系の物語は神秘的でとても好き。
    タイムスリップものとしても奇抜すぎず、難解すぎず、クローズドな雰囲気が心地よくて物語の世界に浸れる。
    私が子供だった頃はすでに鞠つき歌も色水遊びも「昔の遊び」だったし、年の近い知らない子とすぐ仲良くなるなんて機会もほとんどなかったのに、このノスタルジック感をきちんと受け止められるのが不思議。
    人間は100%、かつては子どもだった。
    自分と同い年の親や祖父母と会ってみたいなぁとふと思った。
    おじいちゃんたちにも活躍してほしかったなー

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    2021年05月30日
  • 100年の木の下で

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    いつの時代も、女の子は(大人になった女の子も含む)迷いながら生きている。

    自分の中を100年遡る、不思議な体験。

    わたしの母も祖母も曽祖母も、夢見る少女から
    覚悟を決めて道を選び、その中で苦しんで、さらに強く優しくなってきたのかな。

    わたしも、大人の葛藤の中に生きている。

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    2021年04月15日
  • 秘密に満ちた魔石館

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    ネタバレ

    宝石にまつわる8つのお話。

    「水晶」
    魔法使いの弟子ハキームは、修業の辛さから師匠の水晶を盗んで逃げだす。師匠の水晶の力で占い師として富豪となったハキームだったが、ある日水晶がにごりはじめる。
    「ルビー」
    婚約者に裏切られ、返してほしいと言われたルビーの指輪。新しい恋人に贈ることを妬み、ルビーに呪いをかけたエラ。
    呪いは見事に彼らを不幸にしたが、20年後、幸せに暮らすエラの前に指輪があらわれる。
    「ベゾアール石」
    大貴族ジャッフルの奴隷となり、辛い日々を送っていた奴隷アッバ。ある日山羊をさばいていると胃の中からにぎりこぶしほどもある石を見つける。この石がアッパにもたらしたものとは?
    アッパは

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    2021年04月02日
  • 秘密に満ちた魔石館

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    8つの石の物語。
    水晶、ルビー、珊瑚といったメジャーなものから、ベゾアール石と言った少し変わった石まで。
    世界中の国を旅するような物語は、まるで千夜一夜物語。
    異国情緒に満ちた、アラビアンナイトの世界が広がる。
    少し怖い話も、心優しくなれる話も、それは色とりどりの宝石のごとく。

    トルコ石の物語はお気に入り。
    羽の生えたように外を飛び回る息子を案じる、母親の気持ちに立つからだろうか。
    子供はいつも親から離れようとする。
    親はいつも子供を全ての災禍から守ろうとする。
    でも、時にはいってらっしゃい、と送り出す勇気も必要だ。
    心の中でいつもいつも子供たちの幸せと安全を深く想いながら。

    オニキスとア

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    2021年03月19日
  • 秘密に満ちた魔石館2

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    『銭天堂』の著者による、宝石や鉱石をモチーフにしたシリーズ。
    ふりがなや挿絵もふんだんについているので、小学校中学年以降からおすすめ。

    石とは魅力的で、米粒の先より小さな石ひとつでも高額なものがある。
    かと思えば河原にごろごろと転がっている石も。
    長い年月をかけて作られた石は、魔力のように人を吸い寄せる。
    本書ではラピスラズリ、琥珀、トパーズ、翡翠、黒真珠、ダイヤモンドの物語が収められている。

    ラピスラズリの物語は、深い海の青、ウルトラマリンを顔料として描いた絵画の話である。
    悲しい目をした少女を、徒弟が描く。美しくはにかんだ顔ではないそれは、彼女の本質を表している。
    無名作家が現れては消

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    2021年02月28日
  • 風と行く者

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    少女時代のバルサとジグロが護衛したことがあるサダン・タラムを再び護衛することとなったバルサ。
    これに絡む氏族間の因縁。久々に、あの世界に浸れた。

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    2020年10月26日
  • きつねの橋

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    平安時代の郎党の様子が丁寧に描かれていて、それでいて今時の雰囲気もあり、読みやすい。
    きつねを「悪いもの」としない、別れで終わりにしない。
    強く主張するわけではないが、自分に真っ直ぐな貞道のキャラクターと優しいラストが新しい。

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    2020年10月06日
  • メアリー・ポピンズ

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    富安陽子さんらしい言い回し。
    原作を知らなくて、映画も2/3くらいしかみたことがなくて、きっとあの歌はこの辺で歌われるのかな?なんて想像しながら読みました。
    富安さんじゃなきゃ読めなかったかもなぁと思いながら読んでました。

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    2020年09月27日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    このひとの本が安心して読める。このひとの作品の中では特にすごくおもしろい、ものすごく好きな、というものではなかったけど、相変わらず丁寧な風景の描写、そのほのかなのすたるじやに満ちた優しい記憶の中の光の中にいるような物語、その感覚と読後感が好きだ。

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    2020年07月11日
  • 帰命寺横丁の夏

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    「帰命寺様に祈って、どこかで死んだ人に似た人をみかけると、ああ、帰命寺様にお祈りしたから生き返ってきたって思うんだろう。祈れば帰れるっていう単純なものらしい。―」祈ると生き返ることができる「帰命寺様」。生き返ったあかりの運命はいったいどうなるの?夏休み、小学五年生のカズが奮闘する。

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    2020年01月19日
  • 秘密に満ちた魔石館

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    ネタバレ

    水晶玉を盗んだ占い師の末路、呪いをかけたルビーの指輪の因果応報など、怖い結末の話もあれば、一族の誇りを失わず行動した少年や王の墓荒らしに巻き込まれた心優しい少女などの、正しき者が救われるみたいな結末もありよかった。

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    2019年10月08日
  • 王さまのスプーンになったおたまじゃくし

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    設定がおもしろく、子供は笑いながら聞いていました。

    最後あたりが説教口調になるのが惜しいと思います。教訓を語りすぎず、感じる側に委ねたほうが豊かな読書になるのでは。。

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    2019年09月24日
  • メアリー・ポピンズ

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    読んだのは河出書房新社版。メリー・ポピンズ リターンズをやるらしく見に行くなら最初の見といたほうがいいかな?と考えていたら、どうやら原作があるらしい。
    調べてみると「帰ってきた……」という続編まであった。ならば、最初からと読んでみた。
    日の光がしゃべったり、缶入りのはちみつをヒグマがもらい開けるのに苦労したり、楽しい世界観がちらほら。

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    2019年03月18日
  • 大魔法使いクレストマンシー 魔法使いはだれだ

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    このクラスに魔法使いがいる」なぞのメモに、寄宿学校は大さわぎ。魔法は厳しく禁じられていて、魔法使いは見つかりしだい火あぶりになるからだ。だれが魔法使いなのか?メモを書いたのは?「おまえが魔法使いだろう」と真っ先に疑われたのは、仲間はずれの男の子チャールズと、有名な大魔女の血をひいている女の子ナンだった。続いて、校内で魔法としか思えない事件が次々に起こりはじめた。音楽の時間に鳥の歌を歌えば、ものすごい数の鳥が飛びまわる。夜中に学校じゅうの靴が集まり、講堂にどさどさふりそそぐ…。やがて副校長の息子で嫌われ者のブライアンが、「魔法使いにさらわれる」と書き残して失踪し、さわぎはますますエスカレート。追

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    2019年02月09日
  • 100年の木の下で

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    第30回読書感想画中央コンクール
    中学校・高等学校指定図書

    とても静かだけど大きな物語
    立山連峰を望む大きな栗の木とお地蔵様
    現代へつなぐ家族の歴史

    心にしっとりと沁みました

    ≪ 仰ぎ見て 大地に根差す 木のように ≫

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    2018年12月18日