佐竹美保のレビュー一覧
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なぜか人を引きつけるチャグム。バルサがどうしてここまで惚れ込むのか今までわからないところがあったが、今作ではなんとなくそのあたりを読者に理解させる描写が多い。ヒュウゴもそうだが、一緒にいた呪術師弟ソドクも「なんだか不思議なやつだ。肩入れしたくなる」みたいなことを言うのだけど、そのあたりが好きだ。p.250
チャグムだけでなく、登場人物それぞれの立場からの正論、筋の通し方がとても面白い。リアルさとでもいうのか。
旧ヨゴ皇国ってやつは地理的にもっと遠い存在で簡単には行けないところかと思っていたが、船で簡単?にたどりつけてちょっと想定外だった。
それにしても新ヨゴは閉鎖的すぎる。外部の状況を知らなさすぎ。帝の志向が思いっきり反映されているのかもしれないけど。
タルシュは強大すぎ。それなら、前作に出てきた「タルハマヤ」をタルシュにぶつければいいのに、とか思った。 -
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赤ちゃんの時に両親を亡くしたベッツィーは、町でハリエット大おばさん、その娘のフランシスおばさんと一緒に暮らしていました。おばさんたちはとてもやさしい人で、通信教育で子供の育て方を勉強したり、ベッツイーを守るために学校への往復も手をつないで一緒にいったり、怖い夢をみたらかならずかけつけたり。しかし大おばさんが病気になり、ベッツイーは田舎の農場に行くことになります。
農場では、いきなり荷馬車のたずなを持たされたり、朝も起こしに来てくれなかったり、とこれまでとは全く違う生活。
ひさしぶりに、読書していて泣かされました。
後半で語られる、いつもボロボロな服を着ているライアス少年のお話。彼にたいして子供たちが一生懸命になって行動して考えて、胸がいっぱいになりました。
当時の学校の様子や、バター作りだとか、森の感じ、家畜の品評会なども描かれていて、その場面や、家の様子、農場の風景が思い浮かぶよう。
暖かい農場の家族とのふれあいで成長していくベッツイーの姿も見事に描かれている。
100年以上も昔に出版された物語なんですが、古臭さなんてなくて、色あせず、とても楽しめます。名作です。 -
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コリコの町に来て4回目の春、キキはもう16歳。ちょっと多感なお年頃。新しい魔法「くしゃみ薬作り」も覚え、とんぼさんとも仲良くしています。そんなある日、12歳の少女ケケが現れます。ケケは魔女の仕事を邪魔したり、ジジを欲しがったり、とんぼさんと仲良くしたり、果てはキキの家に半ば強引に住みだします。ケケは魔女なのか、不思議とキキの行くところに現れては「横取り」していきます。キキはそんなケケをどうしても好きになれず、ついにジジを蹴飛ばして八つ当たりしてしまいます…ケケにかき回される一年の第3巻。ジジとも仲良くできなくなったり、自分が何に悩んでいるのかわからなくなったりと不安な気持ちの巻です。そこへタカミカラさんの歌や「おわりのとびら」という不思議な本の謎がからまり、どうなるのだろうという気持ちで読み進めました。人と張り合って、その人も自分も認められないチクチクした気持ちが痛いほど伝わってきて思春期の子に(かつてそうだった大人の人にも)読んでほしいと思える本でした。「もう終わりだ」と思ったときの気持ちやそれを乗り越えること、魔女の宅急便に描かれていたなんて…もっと早く出会いたかった。今まで以上に何かを乗り越えた巻でした。佐竹さんの絵は光と影がきれいでぴったり。毎回画家さんが変わるのも楽しいなと思えるシリーズです。
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ネタバレおもしろかった~。
柏葉さん、大好きですっ!!
まず表紙がよいです。
ちょっと懐かしい感じのする裏通りにふわりと立つ少女、
道の向こうにはホウキにのった魔女の影。
守り人シリーズの画家さんとのこと。
好きなものがダブルできてるとなんか嬉しい。
この女の子が主人公なのかと思い、
魔女の影もあることだし、霧の向こうの、をちょっとイメージしたんだが、
全く違うものだった。
主人公は男の子、とゆー時点で、おやっと思う。
どうもあの少女は幽霊的なもののよう。
この設定が素晴らしいと思う。
命が帰る寺。
ただし、ただ生き返るんじゃなくて、
全く別の人間として生き直す、とゆーこと。
カズが水上のばあちゃんとかと話すうちに、
幽霊でもいいじゃんか、誰に迷惑かけるでなし、生きさせろよ、と
はっきりとあかりの立場にたつ決心をするとこが好き、
なんかちょっぴりじんとした。
影の魔女は、
あかりちゃんが読みたがっていた話の登場人物だった。
この話がまたおもしろくて、
わたしもカズたちと同じく夢中になって読んでしまった。
続きが知りたくてたまらなかった。
んで、それをあのばあさんが書いたとゆー展開にびっくり。
でも続きが読めてよかった。
そして、消えなくてよかった。
うーん、なんかうまく言えないけど、
とにかく、このお話は好きだ。