佐竹美保のレビュー一覧
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ネタバレ『きつねの橋』の続編が読めるなんて嬉しい。
平貞道を中心に、平季武、公友、白きつね・葉月のオリジナルメンバーに渡辺綱が加わり、物語にますます深みが出てきて前回以上に面白かった。
弱みにつけこまれ鬼に取り憑かれてしまった季武。
季武を助けようと力を合わせて鬼に挑むみんなのチームワークが良かった。
実際の伝説『鬼の腕』をモチーフにしているため、ファンタジー要素にも説得力があり、読んでいてハラハラ。読み応えがある。
古木の桜の花びらや紅葉の葉が優雅に舞う様子も映像が浮かぶ位素敵で、児童向けにしておくのは勿体ない。ぜひ大人用の小説にしてほしい。
巻のニ、ということはこの後三、四と続くのかな。
更なる -
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外国で産まれた物の身の上話を通して、その国をのぞいたような気持ちにさせてもらいました。
アフガニスタンは依然、混乱が続いています。古都ヘラートで作られるヘラートグラスの工房も次々閉まっていく中で、作中のグラスは外の世界へと送り出されました。グラス工房の娘さんが、グラスに語りかける言葉が印象的でした。その身を以って、まだヘラートグラスを作っている職人がいるのだと、世界中に伝えておいで、というのです。世界中で苦しむ人にとって、職人が力を尽くして作った美しいヘラートグラスの存在は、希望を届ける存在でもありました。
目の前にある物の向こうに、それを作った人たちの存在を感じ、作られた場所へ関心を持った -
購入済み
渡辺綱、登場
渡辺綱だ!いつも屈託のない感じで描かれる人の気がするけど、同僚から見るとこんななのかな。これから打ち解けていくのだろうけど。狐の葉月が姫と再会できるといいな。鬼が邪悪というだけでないのが良いです。倫理姫も登場しましたね。平安時代の日常が伝わってくるお話です。
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「ゆりの木荘の子どもたち」
富安陽子.作 佐竹美保.絵
百年以上前に建てられたというゆりの木荘は、不思議な魔法がかけられていると言い伝えがありました。今は、お年寄りたちが一緒に生活する「有料老人ホーム.ゆりの木荘」になっています。ほとんどすべてのものが捨てられてしまったのに、玄関には大きな古時計だけが、置かれています。
春、ベンチに座ってお話ししている二人のおばあさんがいます。ゆりの木荘の住人のサクラさんとモリノさんです。サクラさんが、手毬唄が聞こえると言い出しました。サクラさんが思い出しながら、手毬唄を歌い終わると、玄関の古時計が逆回りして、風が吹いて、気がつきと、サクラさんもモリノさんも -
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ゆりの木そうの時間がもどっちゃったのは、古時計のせいだと思ったら、ざしき童がげんいんだったから、おどろいた。
サクラちゃんが、ざしき童とのやくそくを守って、自由にしてあげられたのがよかった。
サクラちゃんはやくそくの後ゆりの木そうに来なかった。戦争があったし、その後も来なかった。カズミちゃんは広島で、死んじゃったかもしれない。ざしき童は、この間ずっとゆりの木そうで待っていた。きっとさびしかっただろうな。サクラちゃんが老人ホームに来なかったら、ずっと一人ぼっちだった。ふしぎなぐうぜんだ。
ざしき童はいなくなっちゃったけど、ぶじにげんざいに帰ってこられて、全員幸運だったんじゃないかな。
大さんとし -
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久保田さんの作品は『駅鈴』『氷石』『もえぎ草子』と読んだけど、これが一番いいのでは?と思った。
私が読んだ中では唯一ファンタジー要素のある作品だが、それが久保田さんの中世をリアルに描く力、誠実な物語運びとうまい具合にミックスされてる感じ。
頼光四天王の一人平貞道が、頼光の郞等となるところから話は始まる。妖狐葉月を助けてやったことが縁で、貞道と葉月はピンチの時にお互い助け合う約束を交わす。
葉月は、賀茂神社の斎院である幼い尊子姫の女房をしており、斎院は葉月が狐であることを知った上で姉のように慕い、頼っている。幼くして母と別れ、実家に戻ることもままならない斎院を愛しく不憫に思う葉月は、何としても彼