佐竹美保のレビュー一覧

  • 守り人シリーズ電子版 炎路を行く者

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    ネタバレ

    あのヒュウゴの少年時代の物語。タルシュ国密偵アラユタン・ヒュウゴ。やたらと気になる存在だったあのヒュウゴ。
    バルサやチャグムにとって、敵対する関係のはずなのに、完全な敵ではない。
    ラウルを説き伏せた能力の持ち主。

    なぜ、あんなにもヒュウゴという人物が心に残ったのか、本作の上橋さんのあとがきで納得。ヒュウゴのこの少年時代の物語は、ヒュウゴが登場した時点で出来上がっていたとのこと。だから、ヒュウゴがあんなにも、登場人物の中でも際立つ存在となっていたのだ。

    本作は守り人シリーズのスピンオフみたいな位置づけなのだろうけど、もはやひとつの物語として完璧に出来上がっている気がする。
    ヒュウゴが家族全員

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    2022年08月29日
  • アインシュタイン (新装版)

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    アインシュタインは小さい頃からわからない理由などを絶対に調べたり、聞いたりして知っていたのですごいなぁと思った。
    でも原子力爆弾は

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    2022年07月27日
  • アンネ・フランク

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    改めてユダヤ人の過酷な生活が戦争であったのだと感じた。でもアンネはとても強く、日記を大事にしていて死んでしまった時にはとても虚しかった。このような日記があることで迫害のひどさを後世に物語ってくれていると思う

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    2022年07月17日
  • 守り人シリーズ電子版 7.蒼路の旅人

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    ネタバレ

    シリーズ7作目。
    いやぁ、おもしろい。ぐんぐん物語に引き込まれてしまう。

    チャグムがサンガル王国へ儀式のために出向いた頃にまかれていた火種(タルシュ王国のサンガル王国への侵略
    )が一気に燃え上がっていて、新ヨゴ皇国も大きな波にのまれていく。

    なんと、サンガルがどうにも持ちこたえそうにない、どころか、タルシュ王国の手に落ちていた・・・!あの快活な海の民が・・・!
    サンガルがタルシュの手に落ちたということは、新ヨゴ皇国にとっては南の城壁が崩れ去ったことになる。

    と、物語の序盤ばかりを思い返してしまったけれど、本書はなんといってもチャグムの成長が素晴らしい。

    父である帝から命を狙われ、タルシ

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    2022年07月12日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    キキが、お母さんになって、がんばっているなと思った。コキリさんみたいだったけど、よくプリプリするのは、前のままだった。ぼくは、キキお母さんより、優しいとんぼさんお父さんが好き。
    トトは、男の子ってだけでまじょになれないというのは、かわいそうだと思った。ケケに会いに行ったり、ニニと同じ日に旅立ったり、自分で自分のことを考えて行動したのは、すごい。トトには、飛べるようになってほしい。
    ニニとトトが、どこの街でどんなふうに過ごすのか、続きが読みたい。(小5)

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    2022年06月21日
  • ゆりの木荘の子どもたち

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    ネタバレ

    ゆりの木荘はいまから百年以上も前に建てられた立派な洋館。いまは、老人ホームゆりの木荘として、四人のおばあさんとふたりのおじいさんが暮らしている。

    その家で起きた不思議な出来事。

    こういうお話、だぁ〜い好き!

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    2022年06月19日
  • きつねの橋 巻の二 うたう鬼

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    ネタバレ

    『きつねの橋』の続編が読めるなんて嬉しい。
    平貞道を中心に、平季武、公友、白きつね・葉月のオリジナルメンバーに渡辺綱が加わり、物語にますます深みが出てきて前回以上に面白かった。

    弱みにつけこまれ鬼に取り憑かれてしまった季武。
    季武を助けようと力を合わせて鬼に挑むみんなのチームワークが良かった。
    実際の伝説『鬼の腕』をモチーフにしているため、ファンタジー要素にも説得力があり、読んでいてハラハラ。読み応えがある。
    古木の桜の花びらや紅葉の葉が優雅に舞う様子も映像が浮かぶ位素敵で、児童向けにしておくのは勿体ない。ぜひ大人用の小説にしてほしい。
    巻のニ、ということはこの後三、四と続くのかな。
    更なる

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    2022年06月17日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    キキとトンボさん、ジジとヌヌがけっこんできてよかった。ずっと仲良しで好きだから、けっこんできたらうれしい。
    十五年後のけっこん生活はどうなっているのかな。楽しみ。(小5)

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    2022年04月24日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    題名は「キキの恋」だけど、一番大事なのは、コキリさんが死にそうになったところではないか!と思った。
    クスリグサが、自分の力を全部あげて、コキリさんを生きさせてくれたんじゃないかと思う。クスリグサは、やさしいな。
    ヤアくんが成長したな。ジジにちょっかい出さずに、小さい子たちのめんどうをみてあげられるようになった。おれもがんばらないといけない。(小4)

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    2022年03月13日
  • アリババの猫がきいている

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    外国で産まれた物の身の上話を通して、その国をのぞいたような気持ちにさせてもらいました。
    アフガニスタンは依然、混乱が続いています。古都ヘラートで作られるヘラートグラスの工房も次々閉まっていく中で、作中のグラスは外の世界へと送り出されました。グラス工房の娘さんが、グラスに語りかける言葉が印象的でした。その身を以って、まだヘラートグラスを作っている職人がいるのだと、世界中に伝えておいで、というのです。世界中で苦しむ人にとって、職人が力を尽くして作った美しいヘラートグラスの存在は、希望を届ける存在でもありました。

    目の前にある物の向こうに、それを作った人たちの存在を感じ、作られた場所へ関心を持った

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    2022年03月06日
  • 風と行く者

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    また守り人の世界に浸れた。
    ジクロがバルサのことをとても大切に思っていることが見えて胸が温かくなった。
    全てを捨てて逃亡生活をする中でジグロがどんなことを思っていたか想像して、この世の不条理をすごく感じた。

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    2022年02月26日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    ケケが、親指を立ててにこっとするとなんでもできるっていうのは、すごいなと思った。でも、悪いことだっていうのもわかる。
    うちはみんな花粉しょうだから、くしゃみのお薬がほしい。(小4)

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    2022年02月06日
  • 秘密に満ちた魔石館3

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    児童書ですが、いろいろな宝石が時代も国も違う人々と生きる話です。希望もあれば残酷な悲しい話しもあるので大人にもお勧めのシリーズです。

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    2022年02月05日
  • 帰命寺横丁の夏

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    ネタバレ

    米児童文学賞受賞作。去年の夏「岬のマヨイガ」の原作と映画を見てその出来の良さに感心していたが、これは吉田玲子の脚本のおかげだと思っていたら、この著者の原作に力があったのだと思い知らされた。黄泉がえりした人間がその正体を見破られない限り普通に生活して行き子孫を作っていくことも可能と言うファンタジー、日本では良くある設定ではあるがストーリーが素晴らしいし、作中作の結末もなかなか切ない。日本の女性作家たちの力は本当に素晴らしい、男性作家はミステリー作家しかいないのかと嘆かわしくなる、村上春樹がんばれ!

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    2022年01月29日
  • きつねの橋 巻の二 うたう鬼

    購入済み

    渡辺綱、登場

    渡辺綱だ!いつも屈託のない感じで描かれる人の気がするけど、同僚から見るとこんななのかな。これから打ち解けていくのだろうけど。狐の葉月が姫と再会できるといいな。鬼が邪悪というだけでないのが良いです。倫理姫も登場しましたね。平安時代の日常が伝わってくるお話です。

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    2021年12月25日
  • 魔女の宅急便 その6 それぞれの旅立ち

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    大人になったキキに、魔女になることを期待されるニニに、期待されないトトに。

    前作からずいぶん時が流れて、キキの子供たちが主人公。今まで登場した人たちやコリコの街もニニとトトの目線から見るとまた違うもの。
    あんなにキキがイライラさせられたケケに、トトが憧れるなんてね。
    キキの子供たちを心配しちゃう気持ちもよくわかる。子供たちの冒険もわくわくする。出番は多くないけど、優しいとんぼさんもいい感じ。
    集大成だけあって、心に残るフレーズが多かった。

    キキのドレスを着たニニはジブリのキキにそっくりだと思った。

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    2021年10月27日
  • 魔女の宅急便 その5 魔法のとまり木

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    ネタバレ

    ジブリの映画で登場した、ジジが恋をしてキキと話せなくなってくる、得意のほうきが上手く飛べない等の問題が起こる。やっぱりいつも一緒だったジジと距離が出来てしまうのはさみしい。

    キキの前にも素敵なサヤオさんが登場する。前巻でも同じ年頃の男の子が仲良くなりたそうだったから、恋をするキキは魅力的なんだなあ。

    とんぼさんは学校の勉強や虫に夢中でキキは少し不満なんだけど、とんぼさんの手紙、なかなかどうして魅力的だしたくさん書いてくれてる。側から見るととんぼさんはちゃんとキキにも夢中で恋してるんだろうとわかるよ。

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    2021年10月27日
  • 魔女の宅急便 その4 キキの恋

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    「おソノさん」なんだね。ずっと「オソノさん」なんだと思ってた。お園さんということ?
    ザザさんの森でイライラしているキキ。そうするとどんなことも自分を邪魔しているように感じて文句ばかり。でも真っ暗な森の中で寂しくて怖い思いをしながら、自分の気持ちに気づくまで向き合う姿が思春期なんだなぁとしみじみした。
    森で暮らすヤァくんがピョーンと飛び越えて行く世界ってこういうことなのかな。

    この間、作者の角野栄子さんの写真を見たけど、挿絵のヨモギさんに似てた。

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    2021年10月20日
  • 秘密に満ちた魔石館2

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    古今東西の主人公達が、それぞれ石に魅力され力強く生きていったり、人生を翻弄されたり、人生を切り開いたりと大人でも楽しめます。それぞれの宝石の言葉や意味も載っています。

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    2021年10月19日
  • 魔女の宅急便 その3 キキともうひとりの魔女

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    『魔女の宅急便』の本ってふしぎ。
    しばらく別の本を読んでいたのだけど、何度も思い出してこの本を読みたくなっちゃう。
    特に今回の本は、思春期のキキの不安定でさびしい気持ちがよく描けていて白眉だと思う。
    キキが矢のようになって夜空を駆け上るシーン、文章も絵も印象的。
    双子の姉弟のような関係のジジがいるのは、とてもうらやましい。
    キキの暮らしをかき回すケケも預かった「終わりの本」もミステリアスでドキドキさせられる。

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    2021年10月18日