馳星周のレビュー一覧
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ネタバレ「人は死ぬ。必ず死ぬ。時に呆気なく死ぬ。」繰り返し出てくる主人公の言葉から人はどう生きてどう死ねば満足なのか?幸福なのか?ということを考えさせられた。
ノワール作品らしいスピード感とバイオレンスとエロス描写(やや引いたが)が交錯する中、ヤクザの情婦である霧子の奔放さには少し距離感を覚えたものの、物語としてはスピード感や予想を裏切らない展開一癖も二癖もある登場人物との絡みで最後まで飽きさせない。そして、北海道の静けさと海霧に包まれながら互いを思いやる彼らの姿は、紛れもなく「幸福な瞬間」そのものだった。
「今だけを精一杯生ききって気がついたら死んでいた」という著者のインタビューの言葉が、物語全体に -
Posted by ブクログ
ネタバレ苦手な作家さんだと思っていたが、なんとまあ読みやすいこと!
するすると一気に読みました。
名犬多聞の旅。
犬を必要とする人間にピンとくるのか、出会う人間達を片っ端から救いまた旅立つ。そして救われた人間達のやるせなさや切なさに共感したりハッとさせられたり。
「夫婦と犬」のターン。
妻側の苛々に共感する人は多いのでは。
悪い人ではない夫。
でもバカ。
悪い人ではないが故に余計に苦しめる。
妻を思っているようで結局自分の事しか考えず、独りよがりで相手の気持ちに思い至らないあの感じ。
結末は予想外で衝撃だったが妻に幸あれと願う。何ならすっきりして少し羨ましい。
「老人と犬」の結末もやはりそうか… -
Posted by ブクログ
カムナビという一頭の馬が世界最高峰と言われる凱旋門賞に挑戦する姿を通してホースマンの想いを描いた物語。
カムナビが繋いだ人の縁とステイゴールドの血脈で凱旋門賞に挑戦する陣営の想いが伝わるとともに生産者の三上親子、騎手の若林や調教師の児玉、馬主の達之助とその意思を継いだ朋香と一頭の馬を通して周りの関係や心境が変わっていくところを物語を通して感じることができました。
父であるナカヤマフェスタが後少しで叶えられなかった悲願を叶えるべく奮闘する陣営とそれぞれの運命の歯車が動き出す瞬間をカムナビを通して感じることもできました。
また、ヴィヴィとの関係が深まることによって変わっていく佐久間の姿は物語のな -
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ネタバレ同じ翔吾という名前の2人のジョッキーが障害界の王者を決める闘いとお互いの苦悩を描いた一冊。
キアーロディルーナと出会って変わった元花形ジョッキーの円谷と絶対王者ルプスデイに跨って謳歌をモノにする森山という2人の騎手の戦いを描いた物語はお互いの光と影をうまく映していて読み応えがありました。
史実にあるオジュウチョウサンを彷彿とさせる平地挑戦やそこに対するお互いの障害騎手としての想いや障害騎手同士の絆を感じる描写もあり胸が熱くなる場面も多くありました。
ローテーションも史実と同様だったり、平地と比べて日の目を見ないところや障害馬としてレースに出れるまでの育成風景にも触れられておりより障害の奥深さ