馳星周のレビュー一覧

  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    馬にかけるロマン。
    馬は本来全力疾走をしない動物だったが、サラブレッドが品種改良されて競走馬が生まれたとは知らなかった。
    走りたくなく、走りたい時に走るわがままな馬にかける夢。競馬の世界の裾野の広さとそこに関わる人たちの熱意を十分に感じた。
    どの馬もそんな人たちに支えられて戦っている。
    小説の中だけでも勝たせてあげたかったなぁ。

    0
    2024年08月03日
  • 殉狂者 上

    Posted by ブクログ

    日本赤軍の吉岡がスペインのETAでテロ活動。

    1973年に殺されるが、2005年にその息子のアイトールの母親が失踪。

    彼女を探し出すと昔のETA仲間が殺されていく。過去と現在の事件が絡み合う

    0
    2024年07月30日
  • 蒼き山嶺

    Posted by ブクログ

    新宿と犬と山の作家、馳星周。

    後立山連峰は、北アルプス北部に連なる長大な山域で、麓は安曇野高原などの避暑地や数多くのスキー場を有する場所。
    もちろん、山を歩く連中で夏は稜線もにぎわっている。が、冬山はとても厳しい。日本海からの寒気が湿気を帯びて雷とともにやってくる。

    そんな冬景色の稜線を主人公達は北へ歩く。

    この手のストーリーとしては目新しいものではないが、やっぱり“水戸黄門”的に見入ってしまった。
    井上靖『氷雪の門』や漫画『岳』が読みたくなった。

    夏に白馬岳へ登る最も一般的なルート“白馬大雪渓”……2年続けてクレバスの巨大化で立ち入り禁止となった(2023・24)。
    温暖化の影響から

    0
    2024年07月21日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

    Posted by ブクログ

    ひとつの事に情熱を注ぐ勇気と行動力。そして、競馬はロマンを教えてくれる小説。

    競馬場に行ったことも競馬業界のことも詳しくないけれど、楽しく読むことができました。

    気に入った馬に出会えるってとても幸せのことであり、後世を追う・繋ぎ止める情熱が圧巻でした。
    競馬の楽しみ方の幅が大きく広がりました。
    一度競馬場や牧場に遊びに行くのもいいかもです。

    本当に競馬はロマンです。

    0
    2024年06月15日
  • 暗手

    Posted by ブクログ

    まぁハードボイルドに惚れた女のためってのは定番だけど、ちょっとやり過ぎ。
    せっかく魅力あるキャラが何人か登場してたのに後半はただの殺し合いになってしまって残念。

    0
    2024年06月05日
  • 北辰の門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    奈良時代の藤原仲麻呂を描く歴史小説。

    「比ぶ者なき」「四神の旗」の続編。
    前半は橘氏と、後半は上皇&吉備真備との抗争が描かれていて、相応でない野望を持ってしまった悲劇となっていました。
    ただ、藤原三代で没落したところで終わっては後の藤原一強時代につながらないので、もうちょっと続編を書いてほしいです。

    0
    2024年05月12日
  • 北辰の門

    Posted by ブクログ

    藤原仲麻呂が主人公。その栄華と1週間ほどで没落する様子は確かに小説の題材に相応しい。歴史から学ぶことは多いと思う。国を納める人間が国のためではなく自分のために行動するとどこかに綻びが生じるわけだ。
    今の日本は個人ではないが組織を守るための政治になっていないか?考えさせられる。これ、組織(会社など)でも同じだな。

    0
    2024年05月07日
  • 光あれ

    Posted by ブクログ


    舞台は福井県敦賀市。

    原電で働く一人の男の物語。
    中年の現在から、少年期、青年期、そして中年へ。

    若かりし頃、何者かになると信じていたわけでもなく、何者かになることが当たり前だと思っていた。しかし、何者にもなれなかったと思ってしまった中年の回想。

    地方都市で生まれ、生きるものの心持ち。

    高校時代の友人を事故で失う。残された友人の妻と逢瀬を重ねる。友人の妻が自分のせいで自殺する。
    浮気が露呈し、自分の妻に離婚を迫られる。
    そして、離婚を迫られ、家を追い出された矢先に、かつての彼女と関係を持つ。
    その彼女はかつて、今の妻と付き合うためにふった女であった。

    ここだけを切り取るとどうしよう

    0
    2024年05月03日
  • 四神の旗

    Posted by ブクログ

     私の好きな奈良時代、それも初期、藤原四子が主役とあって非常に期待して手にした作品。
     感想としては期待未満。ストーリーのテンポは良いが、その分事件の掘り下げが低いように感じる。コロコロと視点が変わる(だいたい10p以内)ため、感情移入がしづらいように感じた。
     それでもキャラ付けは分かりやすく、武智麻呂派か、房前派かで議論も白熱しそうな構造。私は房前の自分本位な性格に嫌悪を覚える。確かに武智麻呂は家を守ることしか考えておらず政を疎かにしているかもしれない。ただそれでも時勢を読み柔軟に策を練る努力をしている武智麻呂に好感を覚え、綺麗事だけを突き詰める房前は夢想家で、厳しい目を向けたくなる。武智

    0
    2024年04月30日
  • 四神の旗

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    奈良時代初期の藤原四兄弟と長屋王の対立を描いた歴史小説。

    長屋王の変は史実としては知っていましたが、本作は変への房前不関与説をとっているのが珍しかったです。
    それにしても四兄弟の天然痘での全滅は、平安時代の兼家一族の道長以外の興亡とあまりにも類似していて恐ろしいです。
    前作「比ぶ者なき」の不比等に続いての作品で、この後に藤原仲麻呂の「北辰の門」が続くので楽しみです。

    0
    2024年04月19日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    競馬ものを読むのは初めてだったけど面白く読めた。ざっくり言うと一介の競馬ファンが馬主となって惚れた馬の血統を紡いでいくという話だけど、馬だけじゃなく、人との出会いも紡いでいくところにこの作品の良さがあると思う。
    途中かなりB級感が漂うところもあったけど作品内でズバリ書かれていたからしょーがない。
    主要人物はほぼ良き相手を見つけられたのに杉山だけ取り残されて可哀そう。
    作者の競馬愛とロマンをヒシヒシと感じる1冊。

    0
    2024年04月14日
  • 雨降る森の犬

    Posted by ブクログ

    中学生という思春期真っ只中の雨音の成長と犬の関わり、そこに兄のような存在となる正樹、伯父の道夫との日々の物語。父親が亡くなり母親との関係に行き詰まり、東京から長野に住む処を変えて彼女の暮らしは変わるけれど性に合っていたのかすぐにn馴染み、すくすくと成長しいく。何気ない日常や食事も美味しそうな香りが想像できる。バーニーズマウンテンドッグ、大型犬で世話は大変そうだけれど家族のような存在が羨ましい。著者の犬の物語は他にもあるようなので読みたくなった。

    0
    2024年04月10日
  • 不夜城

    Posted by ブクログ

    十年以上も前に一回読んだことあるのだが再読した。次々と予想を裏切る展開に驚かされて後半は一気に読んだ。
    昔と今で感じた思いは違えど、クライマックスの展開でマジかと思った。少しがっくりもした。しかし解説を読むと少し納得した。なんとも言えない気持ちになったがそれがこの小説を読む醍醐味なんだと思う

    0
    2024年03月29日
  • 漂流街

    Posted by ブクログ

    最後の最後の1ページまでバイオレンス···
    狂気と絶望の物語。

    主人公は日系ブラジル人の男。
    ブラジル、日本、家族、すべてが憎い。
    誰も信じられない。
    とにかく金が欲しい。
    金さえあれば幸せになれる···!

    嫌〜な結末しか見えてこないんですけど···
    と思いつつ、読まずにいられない。

    ああ怖かった(⁠T⁠T⁠)
    刺激強めな一冊でした。

    0
    2024年02月25日
  • 北辰の門

    Posted by ブクログ

    「比ぶ者なき」「四神の旗」に続くシリーズ三作。主人公は奈良時代、天平の世に生きた藤原仲麻呂(恵美押勝)。祖父の藤原不比等の才を受け継いで頭角を現し栄華を極めるが最後はあっけなかった。敗因は情を軽んじながらもそれを徹底できなかった脇の甘さか吉備真備の叡智か。

    0
    2024年02月25日
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII

    Posted by ブクログ

    ソウルメイトシリーズ2作目。
    前作同様犬と人間の絆を描いた作品ですが、相変わらず飼う側の責任の重さを考えさせられるものばかりでした。安易にペットを飼うものではないですが、その責任を存分に全うできるなら、人生が豊かになるのは間違いないでしょう。

    0
    2024年02月18日
  • 北辰の門

    Posted by ブクログ

    ずいぶんストレートなお話だった。
    あまりにもやりすぎた藤原仲麻呂がとてもわかりやすい悪役。
    道鏡、意外といい奴ではないですか。
    吉備真備かっこ良い。

    0
    2024年02月17日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

    Posted by ブクログ

    最近息子に触発されて競馬にちょっとだけ参戦。
    レースの裏側について少しだけ理解した気がする。
    競走馬を育てるというのは夢のあることんだなぁと。後編を期待します。

    0
    2024年02月16日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

    Posted by ブクログ

    競馬というより競走馬を題材にした長篇小説だ。
    兄の遺した競馬バーを営む倉本葵は、競馬場のパドックで名馬メジロマックイーンの最後の産駒であるウララペツに一目惚れしてしまう。だが、9歳という年齢にくわえ地方競馬でたいした戦績もないウララペツは、引退し廃馬されることに。ウララペツを救うため葵は奮闘するが……。
    別の作家が書いたらもっと重苦しい作品になっていたかもしれない。競走馬の背負った悲しい宿命や、北海道の牧場の苦境を巧みに盛り込みながら、笑って泣けるエンタメ作品に仕上がっていた。

    0
    2024年02月10日
  • 走ろうぜ、マージ

    Posted by ブクログ

    読み進めるほどに辛くなる。それだけ筆者とマージの間に絆が芽生えていたんだと思う。ここまでの関係になるのは本当に素晴らしいと思う反面、犬を最後まで飼う事と看取ることの責任の重さと悲しみを感じた。

    0
    2024年01月08日