馳星周のレビュー一覧

  • 北辰の門

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    ずいぶんストレートなお話だった。
    あまりにもやりすぎた藤原仲麻呂がとてもわかりやすい悪役。
    道鏡、意外といい奴ではないですか。
    吉備真備かっこ良い。

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    2024年02月17日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    最近息子に触発されて競馬にちょっとだけ参戦。
    レースの裏側について少しだけ理解した気がする。
    競走馬を育てるというのは夢のあることんだなぁと。後編を期待します。

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    2024年02月16日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    競馬というより競走馬を題材にした長篇小説だ。
    兄の遺した競馬バーを営む倉本葵は、競馬場のパドックで名馬メジロマックイーンの最後の産駒であるウララペツに一目惚れしてしまう。だが、9歳という年齢にくわえ地方競馬でたいした戦績もないウララペツは、引退し廃馬されることに。ウララペツを救うため葵は奮闘するが……。
    別の作家が書いたらもっと重苦しい作品になっていたかもしれない。競走馬の背負った悲しい宿命や、北海道の牧場の苦境を巧みに盛り込みながら、笑って泣けるエンタメ作品に仕上がっていた。

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    2024年02月10日
  • 走ろうぜ、マージ

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    読み進めるほどに辛くなる。それだけ筆者とマージの間に絆が芽生えていたんだと思う。ここまでの関係になるのは本当に素晴らしいと思う反面、犬を最後まで飼う事と看取ることの責任の重さと悲しみを感じた。

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    2024年01月08日
  • 不夜城

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    これがデビュー作とは到底信じられない完成度の高さに只々驚くばかり。少しずつ読み進めるつもりが、思わず一気読みしてしまった。昨今、歌舞伎町や裏社会を舞台とする作品は随分と増えてきたものの、おいそれと今作を凌駕するのは困難であろうし、国産ノワール最高峰とも呼ばれている所以も堪能出来た。最悪の事態を切り抜けるべく謀略の限りを尽くす主人公・健一が抱く猛烈な生存本能は彼の抱える空虚な諦念と表裏一体なのだろうか。極限状態で惹かれ合う健一と夏美だが、あまりにも似た者同士だったため、悲劇的な結末を導くのは何とも皮肉的だ。

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    2024年01月13日
  • ソウルメイト

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    犬を飼いたいと思いこの小説を購入。
    短編なので読みやすいです。
    犬の尊さだけでなく、飼い主の責任感と喪失感がよく分かりました。
    最後のバーニーズの話は泣ける

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    2023年12月24日
  • 神の涙

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    アイヌ民族であることに誇りを持つ彫刻家のおじいさんと、
    その孫でアイヌ民族であることを隠したい女のコ。

    旅行で訪れた、北海道のアイヌコタンのことを思い出しながら読みました。
    アイヌコタンとは、アイヌ民族の村のこと。
    異文化の雰囲気に内心ドキドキ。
    手彫りの彫刻がびっしり並ぶお店に入りました。
    そこで買った木彫りの人形は、今でも大切に手元にあります。
    つくり手の温もりが伝わってくるよう。
    また必ず行きたい、と記憶に強烈に残っています。 

    アイヌ民族のことをもっと知りたい、と思う一冊でした(⁠^⁠^⁠)




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    2023年10月28日
  • 雨降る森の犬

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    人間は面倒くさい。

    そう思っていた主人公が
    ―全部間違っていた。
    と気づく物語。


    うちは猫を飼っていますが、本書を読むと犬を飼いたくなります。自分は犬派なんだと思います。←
    でも、あんなに大きな存在が恐らく自分より先に亡くなることを考えると、とても飼う勇気が出ません…。
    「犬ってそういう存在なんだよ。死ぬとか生きるとか関係なくさ、ただ愛してくれるんだ」(本書より)
    『少年と犬』でもそうでしたが馳先生はラストで泣かせにきます。注意が必要です。

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    2023年10月28日
  • ソウルメイト

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    ジャーマンシェパードドッグ のお話が特に好き。 犬にしろ猫にしろ虐待される動物がこの世から1匹もいなくなる世の中になって欲しい

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    2023年09月21日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    馳星周さんの
    犬愛が溢れる
    シリーズ。

    愛犬か病気で弱っていく姿とか、
    その先の死とか、
    読んでて辛すぎる。
    過去も未来も
    憂うことなく
    今を精一杯生きる姿に
    勇気をもらうだけど、
    どうしても
    我が愛猫達にも
    いつかお別れの日が来るだと
    想像してしまい、悲しい気持ちに。

    読みやすく、愛情溢れる一冊。

    やっぱり、少年と犬、が
    集大成かな?

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    2023年08月29日
  • ゴールデン街コーリング

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    本好きな人なら興味を持って読めるかな。
    「深夜プラス1」、冒険小説を読んでた頃に憧れてた飲み屋やなぁ。

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    2023年08月25日
  • ソウルメイト

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    ネタバレ

    7匹とその家族を描いた短編集。どうしても犬が最後を迎える話が中心になってしまうので、つらい。同作者の受賞作「少年と犬」に繋がっているのがよく分かる。また作者が無類のイヌ好きであることも十分納得できる。

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    2023年07月08日
  • 殺しの許可証 アンタッチャブル2

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    1作目のインパクトが強かったので違和感が無く読めました。
    このままシリーズは続くのかな。
    意外性のネタも無くなった気がするけど。
    次が読んでみたいですね。

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    2023年06月22日
  • ソウルメイト

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    この作品は、初めに書かれていた
    「犬の十戒」を読んだだけで、
    こみ上げてくるものがありました。

    犬との信頼関係が生まれていく様子は
    読んでいて温かな気持ちになります。
    でも、失う哀しさの話に気持ちが引きずられて
    読み終えた時は、切なさが強かったです。

    ☆3は、長編好きなので、ちょっと辛め。

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    2023年06月19日
  • アンタッチャブル

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    読んでいたら何が本当で何が嘘なのか分からなくなりました。
    最初は違和感が強くて話に入れ込めなかったです。
    でも途中からは引き込まれてしまいました。
    第二弾があるので今度読んでみるつもりです。

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    2023年06月07日
  • 雨降る森の犬

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    読み終わったあと、少し心に引っかかった部分があったので星3つ。あとは馳さんの素敵な犬のお話。体力があったら色んな山に登ってみたかった。

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    2023年05月22日
  • 光あれ

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    ネタバレ

    敦賀で暮らす主人公の男性の青年期から中年期までを友人、女性、家族そして原発を織り交ぜながら描かれている。

    女性にだらしない主人公が堕ちていく様が暗い気分にさせる。ようやく最後に少しの光を感じさせるような終わり方になっているが、ずっと曇天で暗いイメージがまとわりつく。

    この主人公と原発のある町の行き詰まり感がリンクしているようにも感じさせられる。そこに光があるとすれば、そこにある自然や愛する人達と共にいることなのではないかと感じさせられた。

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    2023年05月06日
  • 蒼き山嶺

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    山岳小説が好きだ。
    どうしてそんな辛い思いまでして
    山へと向かってしまうんだろう、と
    毎回思うのだけれど
    登場人物と共に汗をかいて息を切らしながら
    読んでしまう。

    この作品は山から離れてしまった男、
    現在も山と離れられずに居る男、
    山と共になってしまった男、
    3人の山屋の物語。

    山とは何とも不思議だ。

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    2023年02月24日
  • 雨降る森の犬

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    よくあるパターンの内容とも思いましたが、終盤の展開にはグッと来るものがありました。
    地方で犬を飼う生活が羨ましくなりました。

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    2023年02月20日
  • 不夜城

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    ドロッドロのハードボイルドを読みたくなって20年ぶりに読み返し。
    こんな油ぎった世界は本当にあるのかな…と思いつつ、無くはなさそうなリアリティもある。
    最初から最後まで疾走するストーリーだけど、少しの休みもないのは疲れる(笑)。あと結局、ストーリーは各派閥同士の抗争のみであって、スケールがあるようでない。
    そのドロドロを味わいたい人に。

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    2023年01月23日