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Posted by ブクログ
原発の街、敦賀が舞台の物語
主人公徹は自分がゆっくりと死んでいく事を敦賀の街のせいにしているが、自分のだらしなさとか流されやすさとか、キレやすかったりする過去の自分がした選択のせいで今の自分がある事を一番に認めるべきかと思う。
敦賀や原発の所為にするのではなく自分が努力する事と、何かを決める事が大事な事だと思う。
本作品が発表された直後に東日本大震災が起きた事で敦賀の街を舞台とする本作品の根底に原発への問い掛けがあると思う方がいるかもしれないが、あくまでも努力しないで只々流される人の弱さが物語のテーマではないかと私は思う。
敦賀の原発でガードマンをする相原徹は人付き合いが苦手。そんな彼が同窓会に出席する事に!?そこで旧友と再会し過去と今を少しだけ振り返る。その数日後に奇異なる偶然により主人公は事故に巡り合う。
そして、相原徹の中学時代の切ない恋の話、高校時代の年上の友人との話、結婚前の年上の彼女との話と続き話は現代に戻って来る・・・
進路を決める前、就職する前、結婚する前の人!読んでください。
Posted by ブクログ
舞台は福井県敦賀市。
原電で働く一人の男の物語。
中年の現在から、少年期、青年期、そして中年へ。
若かりし頃、何者かになると信じていたわけでもなく、何者かになることが当たり前だと思っていた。しかし、何者にもなれなかったと思ってしまった中年の回想。
地方都市で生まれ、生きるものの心持ち。
高校時代の友人を事故で失う。残された友人の妻と逢瀬を重ねる。友人の妻が自分のせいで自殺する。
浮気が露呈し、自分の妻に離婚を迫られる。
そして、離婚を迫られ、家を追い出された矢先に、かつての彼女と関係を持つ。
その彼女はかつて、今の妻と付き合うためにふった女であった。
ここだけを切り取るとどうしようもないクズではあるのだが...
馳星周作品はノワールもののイメージが強いが、銃も刃物もヤクザも薬も登場しない実に静謐な一作でした。
10代の頃にこれを読んでも、この哀愁たちこめる良さは理解出来なかっただろう。
人生の苦味を感じました。
Posted by ブクログ
原発のある敦賀が舞台
希望もなく、ただ死にゆくだけの町で生まれて生きる男の物語
なんだけど…
ま~なんというか…
自分に甘く、女にだらしない男・徹みたいな人って
地方都市だけでなくて都会にもわりといると思う。
実は地元愛なんて全くなくて
ただそこから離れることが怖くて言い訳にしているような人
でもって、いい話があればそちらに飛びついて
失敗すれば中2病か?と思うぐらい感傷的になる
いやいやそんなことって生きてたら
自分で考えて乗り越えなくちゃいけないんじゃないの?
解決策考える前に言い訳かいっ!
って…
ムカムカするぐらいこの主人公がイヤだわ~
で、読み終わって思ったんだけど…
こんな人って今、めちゃくちゃ多いよね
大人になる前にすでに死にゆく人
街を再生する希望だと思った原発が
実は街を殺すだけのモノでしかないと気が付いた時
自分自身もすでにその一部となって死んでいる…
はてさて、そんな人を救うのは…
愛か?希望か?許しか?絶望か?
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