光あれ

光あれ

小説・文芸
719円 (税込)

3pt

原発、シャッター通り、描けない未来……この町で男は生きつづける。
3・11のはるか前に描かれたもう一つの“現実”。

相原徹は、生まれ故郷の敦賀――原発に税収と雇用を頼る街から出ることなく子供時代を過ごし、仕事を得、家庭を持った。
未来を描けないこの街での窒息しそうな日々を、水商売の女や妻子の間で揺れ惑いながら生きる徹が、最後に見極めた人生とは。
地方都市で生きることの現実をあぶりだす、著者の新境地。

解説・東えりか

※この電子書籍は2011年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    光あれ
  • タイトルID
    :
    839037
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年08月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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光あれ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    原発の街、敦賀が舞台の物語

    主人公徹は自分がゆっくりと死んでいく事を敦賀の街のせいにしているが、自分のだらしなさとか流されやすさとか、キレやすかったりする過去の自分がした選択のせいで今の自分がある事を一番に認めるべきかと思う。
    敦賀や原発の所為にするのではなく自分が努力する事と、何かを決める事が大事な事だと思う。

    本作品が発表された直後に東日本大震災が起きた事で敦賀の街を舞台とする本作品の根底に原発への問い掛けがあると思う方がいるかもしれないが、あくまでも努力しないで只々流される人の弱さが物語のテーマではないかと私は思う。


    敦賀の原発でガードマンをする相原徹は人付き合いが苦手。そんな彼が同窓会に出席する事に!?そこで旧友と再会し過去と今を少しだけ振り返る。その数日後に奇異なる偶然により主人公は事故に巡り合う。

    そして、相原徹の中学時代の切ない恋の話、高校時代の年上の友人との話、結婚前の年上の彼女との話と続き話は現代に戻って来る・・・

    進路を決める前、就職する前、結婚する前の人!読んでください。

    0
    2017年05月08日

    Posted by ブクログ

    客観的に見てどうしようもなくクズの徹ではあるが、よくよく考えてみるとただのモテ男くん。そのモテ男くんの謝罪行脚物語りではあるが、娘とのやりとりではなぜかジーンときた。最初の方では見えて来なかった登場人物の再登場のタイミングもgood。

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    敦賀の原発問題を背景にその地で生きる徹の中高時代〜30代までの生き様を描く。閉鎖的な土地で流れに任された知人/友人の死、女性との関係の中でもがき、諦めて行く人生が寂しい。女性遍歴は、旧友事故死後の妻との関係でその妻が自殺、それが原因での離婚はきつい。徹は、最後に何を悟り、何を糧に生きるのかな?

    0
    2015年08月14日

    Posted by ブクログ

    読後、棄民と云う言葉の意味を考えた。

    国から捨てられた人。

    故郷を捨てざる得ない人々。

    帰る場所を失った人。


    故郷に心を踏みにじられた人。

    気が付いたら生贄になっていたと感じる人。


    何もかも失ってもそこで生きていかなければならない人々だって棄民かも。

    何かと引き換えに心を売り渡した人。

    思考を放棄した人。

    放棄させた奴ら。
    棄民を作り出したような連中が勝ち組と持てはやされる。

    目を背けて生きていく。
    気付かないふりにも慣れてる国民。
    自由より甘い服従。

    光射すは誰の使命なんだろうか。

    0
    2014年09月03日

    Posted by ブクログ

    原発に支えられた町で生まれ育ち、そこから離れられない主人公。原発があることへの不安や不景気の中、寂れゆく地方都市に暮らす人達の鬱屈さがよく書かれていた。どこにでもいそうな男の物語だけれど全く退屈せず一気に読めた。今後の馳星周作品にも期待。

    0
    2014年06月27日

    Posted by ブクログ

    原発以外何も無い田舎街で生まれ育った男の人生。珍しく殺人暴行ヤクザ悪徳警官無しの物語。著者にしては刺激が少ない内容なのにグイグイ引き込まれるのは、自分はおそらく主人公の生き方に感情移入してるからではないだろうか

    0
    2014年06月10日

    Posted by ブクログ

    最近の馳星周の小説は明らかに変貌した。以前は、今…この瞬間に視点があったが、『美ら海、血の海』や本作では、遠くを見つめるような、未来を見つめるような視点に変わってきている。

    錆びれゆく地方都市、駿河を舞台に相原徹の今と過去を行き来し、希望と現実が描かれる…

    何度、哀しく、辛い別れが描かれたのだろう。友人の死、浮気相手の死…救われない現実の中に微かな光が見える。

    ピカレスクを期待する読者には物足りなさを感じたかも知れない。

    0
    2014年02月08日

    Posted by ブクログ


    舞台は福井県敦賀市。

    原電で働く一人の男の物語。
    中年の現在から、少年期、青年期、そして中年へ。

    若かりし頃、何者かになると信じていたわけでもなく、何者かになることが当たり前だと思っていた。しかし、何者にもなれなかったと思ってしまった中年の回想。

    地方都市で生まれ、生きるものの心持ち。

    高校時代の友人を事故で失う。残された友人の妻と逢瀬を重ねる。友人の妻が自分のせいで自殺する。
    浮気が露呈し、自分の妻に離婚を迫られる。
    そして、離婚を迫られ、家を追い出された矢先に、かつての彼女と関係を持つ。
    その彼女はかつて、今の妻と付き合うためにふった女であった。

    ここだけを切り取るとどうしようもないクズではあるのだが...

    馳星周作品はノワールもののイメージが強いが、銃も刃物もヤクザも薬も登場しない実に静謐な一作でした。

    10代の頃にこれを読んでも、この哀愁たちこめる良さは理解出来なかっただろう。
    人生の苦味を感じました。

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    なんとも退廃した地方都市での暗いストーリーが延々と展開して、読んでて息苦しくなった。
    でも、実際にはこの主人公みたいな人間はどこにでもいると思う。

    0
    2023年01月16日

    Posted by ブクログ

    原発のある敦賀が舞台
    希望もなく、ただ死にゆくだけの町で生まれて生きる男の物語

    なんだけど…
    ま~なんというか…
    自分に甘く、女にだらしない男・徹みたいな人って
    地方都市だけでなくて都会にもわりといると思う。

    実は地元愛なんて全くなくて
    ただそこから離れることが怖くて言い訳にしているような人
    でもって、いい話があればそちらに飛びついて
    失敗すれば中2病か?と思うぐらい感傷的になる
    いやいやそんなことって生きてたら
    自分で考えて乗り越えなくちゃいけないんじゃないの?
    解決策考える前に言い訳かいっ!
    って…
    ムカムカするぐらいこの主人公がイヤだわ~

    で、読み終わって思ったんだけど…

    こんな人って今、めちゃくちゃ多いよね
    大人になる前にすでに死にゆく人

    街を再生する希望だと思った原発が
    実は街を殺すだけのモノでしかないと気が付いた時
    自分自身もすでにその一部となって死んでいる…

    はてさて、そんな人を救うのは…
    愛か?希望か?許しか?絶望か?

    0
    2019年10月14日

光あれ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    光あれ
  • タイトルID
    :
    839037
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年08月28日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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