馳星周のレビュー一覧

  • アンタッチャブル

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    いわゆるエンターテインメントって感じなのかな。でも暗い過去とか復讐とか麻薬とか血とか、そういうのがいつ出てくるんだろうと思ってたらちっともなくて(まあ復讐はあるにしてもなんかテイストが違う)、馳星周節みたいなものを期待して読むと肩透かしを食らうというか「こんなんじゃない!」になっちゃうんだろうな。こういう小説と思えば面白く読めたけど、それって逆に言えば馳星周じゃなくてもいいんじゃない?ともなっちゃうけど・・・でも、ホント、テンポいいしキャラも立ってるし、素直に面白かった。

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    2016年07月12日
  • M(エム)

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    生々しいまでの性描写の中に迫り来る恐怖とのコントラストがなんとも言えない焦燥感を与えられます。

    どっちのドキドキ!?!?


    と、思うような。なんとも言えない身近な恐怖。

    テレクラに堕ちる主婦。

    SMに堕ちる男。

    息子。


    隣の家族との秘密。いろんな短編なんですが。どれもこれも追い打ちをかけてきます。生々しい性描写に油断しているとやられます。

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    2016年05月31日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    電車で読んではいけません。という帯をつけたくなった。
    前作に違わず、読んで涙が止まりません。
    学生時代に、マンションのドアを開けると仔犬が尻尾を振っていたことがあった。茶色のその仔犬は人懐っこく、かといって、ひとり暮らしで飼うわけにもいかないので、大学で自宅生の知り合いに片っ端から電話をかけて、その仔犬の貰い手を探したものの、叶わず、途方に暮れたことを思い出した。当時はバブル真っ只中。東京で庭つきの持ち家に住むことは夢物語だった。結局、今、終の住処となりそうなマンションはペット禁止なので、犬との生活は叶わないまま、老いさらばえてしまうのだろうか。ソウルメイトとは巡り会えそうにない。

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    2016年02月24日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    新聞の広告で見てずっと気になってた本。
    様々な犬種の犬たちと人間との絆を描いた短編集。犬好きとしては、どの話も涙なしでは読めなかった。2月頭にして1年分の涙を出し切ったような気持です。
    すでに最初の詩から号泣。フラットコーテッド・レトリーバーのエマの話が、以前飼っていた犬のことを思い出して一番泣きました。フレンチブルの話もよかったなぁ。
    以前飼っていた子たちも、今の子も、みんな魂で繋がっている。いつか別れの日が来ることを思って泣いたりもするけど、そう思うと少しだけ救われる気がする。
    1冊目も読みたい。

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    2016年02月07日
  • 殉狂者 下

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    なかなか読み進まなかった、上巻から一転。アイトールの周りで次々に起こる事件と、両親の過去からあぶり出される登場人物の誰が信じられるかわからないという、スリルで一気に最後まで読み切った。

    最後は一般的な意味で、納得のいくエンディングかは別として、面白かった。

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    2016年01月28日
  • 殉狂者 上

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    日本赤軍の日本人がバスク地方で、テロに加担する。現地で知り合った同胞のマリアと恋に落ち、生まれた男の子。
    柔道の代表に選ばれ、国の英雄として戦ったアイトール。幼くして父親をなくし、母親に育てられたアイトールが両親の秘密に迫って行く。

    最初はなかなか読み進めなかったけど、段々と面白くなって後半がたのしみに。

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    2016年01月28日
  • 淡雪記

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    どれだけ面白くても救いのないラストは好きじゃない。馳星周らしくないなと思って読み始めたけど主人公のハードボイルドな事。白痴の美女を好きにするのとカメラ使って好き勝手やるって二点がやりたかっただけなんじゃないのかな。破滅に向かう物語は読んでて辛い。

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    2015年12月22日
  • アンタッチャブル

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    花形の捜査一課にいたのに、事故を起こして全く畑違いの公安、しかも警察全体の厄介者の下に移動になった宮澤。
    慣れない公安のやり方にあたふたしながら、つい一生懸命にやってしまう、なかなか愛すべきキャラ。
    唯一の上司、頭がおかしい椿警視は奥田英朗さんの描く精神科医、伊良部を彷彿させる。

    北朝鮮工作員によるテロは本当に起こるのか起こらないのか、椿は頭がおかしいのか何かとんでもない事を企んでフリをしてるだけなのか。

    500ページを超える本だけど飽く事なく読んだ。

    酒乱だけど呑まないと理想の彼女、椿家の執事、おばあちゃん活動家と、周りの人達もすごくいい。
    結局どうなるのかと思ってたらこう来たかー!って感じ。
    面白かった。
    読むべし!

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    2015年12月17日
  • アンタッチャブル

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    2015年上半期の直木賞候補にあがった作品だ。
    「アンタッチャブル」とは、なんとも不思議なタイトルだが、
    「触ってはいけない」という意味だという。
    なるほど。作品内容はまさしくタイトル通りだった。

    主人公である警視庁捜査一課の宮澤は
    事故を起こして警視庁公安部外事三課へ異動命令がだされた。
    上司は公安の「アンタッチャブル」。
    かつては将来の警察庁長官と有望視されていたのに、
    妻の浮気・離婚を機に、
    「頭がおかしくなった」と噂されている椿警視だ。
    宮澤の本当の使命は、椿の行動を監視・報告することだった。
    捜査一課の「落ちこぼれ」と公安部の「アンタッチャブル」。
    憎めない凸凹コンビが、爆破テロ事件を追うことに・・・。

    北朝鮮のスパイと目される女の追跡をはじめるが.
    宮澤にはこのネタ自体が椿の妄想だと思われて仕方が無い。
    アンタッチャブルな椿に振り回される毎日の中で
    宮澤は自分がおこした事故で
    植物人間状態になった浅田の見舞いを続けていた。
    浅田の娘千紗を憎からず思っているのに、気まずい仲だった。
    ある日、ふとしたことで男女の中となり、以来、千紗は宮澤に首ったけ。
    酒乱で淫乱な千紗だが、普段は良妻賢母の見本のような女性だった。
    宮澤もそのうちに本気になりだすが、
    陰で2人の中を操っているアンタッチャブルな奴の存在を見抜けなった。
    千紗をもまきこみ、椿が案じる爆破テロ事件が本格化して・・・。

    頭のいかれたアンタッチャブルな椿の存在がなんとも面白い。
    もちろん、何をするのかわからない、という意味でだが。
    それに加えて、
    最初の印象と180度変わってしまう、千紗の存在。
    最初は宮澤に対して
    「父」を植物人間した犯人という憎しみを持っているのに、
    酒を飲むと淫乱になり、一度関係ができると宮澤にベッタリとなる。
    ここまでべた甘のかわいい女になってしまうのにはあきれたが、
    それでもこれがまた、笑えるのである。

    かなり長い作品だが、ラストまで一気読み!
    ハードボイルドというよりも、なんともユーモラスな警察小説だった。
    警視庁のアンタッチャブル・・・。
    きっと現実にもいるのだろうなあ。

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    2017年11月09日
  • 【カラー口絵付】陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    良かったです。泣いた。感動です。巻頭詩、トイプードル、フレンチブルドッグが良かった。Ⅰも読みたい。「飼い主が幸せなら、犬も幸せなんです」わかる。

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    2015年11月23日
  • 走ろうぜ、マージ

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    馳星周といえば、「不夜城」>で、歌舞伎町で暴力で暗黒社会で・・・(ノワール小説というの?!それさえ知らずにいました)
    まぁ読むことはないジャンルかな~と、ご縁薄い作家さんとして過ぎゆかなくてよかった!!

    大変な愛犬家であることを知ったのは、「ソウルメイト」という犬をテーマにした短編集に出合ったから。
    犬に対する知識の豊富さと、犬愛の大きさに、作品を通して惹かれ、ご自身の愛犬看病記実録であるこの本に、出合えました。

    癌に侵された愛犬マージとの生活を、日記形式に実に詳細に記載。
    治療に際して何を施したか、どんな食事や薬を与えたか、愛犬の様子はどう変化していったのか、何が苦しいのか、何が心痛むのか・・・などを、克明に記録してあります。
    愛犬家にとっては、切なさに身につまされること多いのは確かです。
    筆力あるだけに、ぐっときて涙があふれてしまう場面も多々。
    けれど、細かい部分にわたっての大いなる参考書となること、おすすめです。

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    2015年10月27日
  • アンタッチャブル

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    作者の印象とは違う風合いの作品だった。
    奥田英朗さんの作品みたいだった。
    楽しいが、オチはどうかなぁ…

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    2015年10月23日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    はじめから、泣きそうになって、
    通勤には向かない本でした。
    犬ものには弱い人は要注意です。
    でもきゅんとするエピソードも含まれていて、ほっこり。
    背景描写がとても美しい小説でした。

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    2015年10月16日
  • アンタッチャブル

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    直木賞候補作。(受賞作は『流』)
    北の工作員を追っていく警察ものだったので、横山秀夫のイメージで読み出したら、全然違ってた。
    イメージ的には奥田英明の伊良部先生。
    軽いんだか重いんだか良く分からない間に終わってしまった感じ。
    読みやすいことは間違いない。

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    2015年10月01日
  • アンタッチャブル

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    面白いんだけど、アンタッチャブル椿警視の話し方が、精神科医の伊良部一郎とかぶって、「あれっ?」って感じでした。

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    2015年09月26日
  • アンタッチャブル

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    椿さん、恐ろしいです。狂人と天才は紙一重なのかも。渡会執事のMな性格を忘れなければストーリー後半で結末が解ったかもと思いました。
    それにしても主人公かわいそうでした(笑)

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    2015年08月19日
  • 光あれ

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    敦賀の原発問題を背景にその地で生きる徹の中高時代〜30代までの生き様を描く。閉鎖的な土地で流れに任された知人/友人の死、女性との関係の中でもがき、諦めて行く人生が寂しい。女性遍歴は、旧友事故死後の妻との関係でその妻が自殺、それが原因での離婚はきつい。徹は、最後に何を悟り、何を糧に生きるのかな?

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    2015年08月14日
  • アンタッチャブル

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    馳作品だからものすごぉ〜〜くハードボイルドかと期待したら、ハートポイルドか?(笑)と思うほど拍子抜け(笑)
    何考えてるんだかわからない椿氏はまるでバチスタシリーズの白鳥氏かと思うくらいのよくわからない人物(笑)
    その椿氏に振り回される宮澤が可哀想すぎる(笑)

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    2015年06月28日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    襞に突き刺して気持ちいい。
    あれから健一は強くなった。
    やたらとちんこばかり攻撃するのは反則。

    ああ、だから鎮魂歌なのよね。

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    2015年06月18日
  • 漂流街

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    馳星周って不夜城以降、どーも人のグロ臭さがだけが目に付くイメージだったんだけど、展開も人物設定も設定の作り込みを含め、アタマん中が痺れた。すげー面白かった。個人的にひさびさの大ヒット作だわ。不夜城以上に面白かった。この作風は、馳星周以外に描ける作家は居らんだろうな。

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    2015年03月20日