馳星周のレビュー一覧

  • 9・11倶楽部

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    久々に馳作品を読んだが、既読作品ほどディープな感じはしなかったものの舞台が新宿でアジア系の裏社会を取り扱ってる部分では、馳ワールドとしての構成要素はしっかりと踏襲されている。まぁ、今までに比べると主人公のドス黒さは薄れているが。。。 
    そして、地下鉄サリン事件や歌舞伎町浄化計画、更にタイトルにもなってる9・11などの実社会での事件、背景を元にテロ行為によって生ずる歪や行政に対する皮肉を描いたような作品に仕上がってる感じかと。。。。 

    展開的にはテロによって妻子を亡くした主人公 織田の哀しみ、考え方は十分に伝わってきて共感できる部分は多い。それ故に感情移入はしやすいのだが、彼の取る行動自体には

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    2011年10月06日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    前作を上回るエログロに吐き気がするが、そこがたまらない。ミステリ、アクション風味が増強され、前作より楽しめる。

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    2011年09月24日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    ネタバレ

    すごい。さすがアンチクライマックスな作者だなー。薬屋は冒頭であっさり死ぬし、劉健一も最後にあっさり死ぬし。

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    2020年02月26日
  • M(エム)

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    エグい、エロい、救いがない、気分が悪くなる。
    こんな気分にさせられた小説は初めてだが、もういいや。

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    2011年09月04日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    描写はドライに、物語はスピーディーに進化した不夜城第二幕。秋生と滝沢、2人のアウトローが破滅への道を疾走する。

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    2011年07月28日
  • 楽園の眠り

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    幼児虐待という深刻な題材を扱いつつも、展開はスピーディー。逃亡、追跡小説仕立てのストーリーで一気に読ませる。

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    2011年07月28日
  • 9・11倶楽部

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    ネタバレ

    自分から飛び込んだ結果に苦しむのは、仕方がない。だって、それを承知で飛び込んだんだもん。「こんなはずではなかった」なんて馬鹿なことを言う人は、ちゃんと考えてないから。でも、政策による都合で結果で苦しむ人、特にまだ何の力もない子供が害を受けるのは納得がいかない。どうすれば救えるのか、考えてしまう。でも「救ってあげる」と思うのは、エゴなのかな。そんなことを考えた一冊でした。

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    2011年07月22日
  • 9・11倶楽部

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    ・電車に乗るのに読む本がないので、東京駅構内の書店で平積みになってたのを購入。2冊続けて馳星周。
    ・おっさんがたまたま出会った少年たちと心の触れ合いを、って話は嫌いじゃない。最後まで馴れ合いはせずに、かすかに垣間見える心の繋がった描写に心打たれる。最近観た「Welcome to the Rileys」に通じるものを感じる。
    ・なんかこれが馳星周だ!ってのはまだ見つけられないな~。きれいにまとめた梁石日、って気もするし。出てくる刑事はみんな誉田哲也の小説に出てくる人物に見えたりもする。せっかくだから馳星周じゃないと書けないよ、ってのが読みたいんだけど、そういう作家って稀有だよね。がーっと読んで消

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    2011年06月16日
  • 夜光虫

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    馳星周作品に私が惹かれる理由は、主人公に「いい所」がないところである。
    泥棒だけど悪徳商人からしか盗まず、盗んだものは貧しい人に分けるとか、悪党なんだけど最後の最後で子供の身代わりになる、とか、そんな「実はいい人の悪党」が多い中、馳星周の描く主人公は、最後まで自分の為、金の為にしか動かない。

    ストーリーは台湾球界で八百長に手を染めるどうしようもない男の生き様だ。自らを慕う台湾人を殺し、その妻を手に染め、殺し屋になる。それでも生き延びる。自分の欲望のために。

    馳星周作品を読むのはこれが初めてだった。かなりの長編ではあったが、歯切れのいい文章でほぼ一晩で読破。
    長編だけど長編と感じさせない一作

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    2011年04月01日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    読み終わって何か残るか、と聞かれたら、
    何も残らない、としかいえない。

    前作、『不夜城』の二年後。
    とはいえ、『不夜城』を読んだのは何年も前なので
    内容なんてまったくもって覚えてない。

    舞台は前作と同じく歌舞伎町の中国マフィア社会。
    当然のことながら未知の世界だけれど、
    細かい描写とテンポのよさで、まるで映像を見ている感覚。

    別世界のようで、自分のすぐ隣にある世界のようで
    現実離れしているようで、妙にリアル。

    裏切りだらけの毎日。
    自分の味方は自分だけ。
    殺伐とした社会。
    生と死の重さと軽さ。

    裏社会といわれる場所のほうが
    生を意識する場面は多いのかもしれない。

    読み終わって残るも

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    2011年03月29日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    劉健一の変貌に驚きます。ろくでもない人間達が血まみれで足掻くのを横でほくそ笑みながら見る男。そして暗転という言葉にふさわしいラスト。面白いですがしんどかった;…というか今回ホモ多いな…;

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    2011年02月17日
  • 虚(うつろ)の王

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    ネタバレ

    馳作品の中でも、結構「取っ付きやすい」ジャンルなんじゃないでしょうか?

    感情を持たない超越した存在。
    いつもの馳作品なら、そんな存在すら自我が崩壊しそうだけど、今回はその役割をキープ。珍しい。
    でも、その展開が何となく、「取っ付きやすい」という印象を感じてしまいました。

    その取っ付きやすさが、より「引き付ける魅力」を醸し出してる気もします。
    比較的素直に、「うん、面白い!」と感じれましたね。

    馳作品にしては、ホント珍しい。。。

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    2010年12月30日
  • 楽園の眠り

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    この物語は児童虐待からの連鎖的な人間の関係性の誕生だろう

    幼い少年をなぜか虐待してしまう父親
    彼の職業は刑事である
    離婚した彼が育てている小さな子供
    虐待をどうしてもやめることが出来ない自分
    子供を預けている保育園にばれないようにと神経を使っていた彼だが、ある時子供が保育園から脱出したとの知らせを受ける

    動揺する男
    彼は自分の刑事としての経験などを総動員して子供の所在を探り当てようとする
    子供はどこに逃げたのだろうか?

    ここにはいろんな要素が描かれている

    人間が虐待してしまう心理をえぐっている作品
    人間の裏の顔が描かれている

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    2010年11月13日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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     欲の本能に根ざした行動はいつも似ていて、怖れに根ざした行動も似てしまう。自らの怖れを見つめ、本当に大切なものを見つめ行動できた武はこの輪廻から抜けられた。もう黒い夢は見ないだろうか。健一と武の違いこそが救い。

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    2010年08月08日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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     ヒロインの一人「家麗」の悪女っぷり、その末期に惚れる。なので秋生にとても感情移入。
     暴力と欺瞞、愛情と見栄とプライドが激しく展開する。そしてそれら全てをコントロールした者が生き延びる、無味乾燥な生でも。

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    2010年08月08日
  • ダーク・ムーン 下

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    馳作品でハードボイルドなので片っ端から死にます…藁。場所がカナダでカナダマフィアの話ですが、登場人物がカナダ人、日本人、韓国人がごっちゃになり、登場人物も多い。また、その人の名前がニックネームであったり呼び名が三種類ぐらいに変わるので名前を覚えるのが大変でしたが、覚えてしまうと面白い作品だった。ハードボイルドが好きな人にはお勧め!

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    2010年04月10日
  • マンゴー・レイン

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    バンコク行きの飛行機の中で読みました
    これは大失敗 バンコク怖くなっちゃった(苦笑

    馳作品らしいドロドロ系ではあるものの、
    さくさく読めてしまい、続きが気になるっ!!!

    エンディングはやっぱり↓↓↓と思ったけど、
    大変いい作品でした☆

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    2009年10月04日
  • 長恨歌 不夜城完結編

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    僕の大好きな不夜城シリーズの完結編ということで読書。だがしかし、実は既読だったことに途中で気が付きました…。

    ・あらすじ
    残留孤児二世と偽り、日本にやってきた武基裕。
    ある日、武の属するグループの頭が、バイクで乗りつけた二人組みに銃殺される。麻薬取締官の矢島に脅された武は、この事件を調べるハメになり、情報屋・劉健一のもとへ足を運んだ。

    どこまでリアリティがあるのか、全くないのか歌舞伎町。よくわからないけど、銃、薬、ヤクザ、マフィア、ここまで荒廃した都市が逆に面白くてたまらない。劉健一がどんどんオカしくなっていくけど、やっぱりこのシリーズはなんだか面白くて大好きです。にしても、中国語名は覚え

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    2009年10月04日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    ハイ≧▽≦☆出ました!ろくでなしのパラダイスシリーズ第2章。

    変態オンパレード!人でなしオンパレードの
    ノンストップ犯罪話(゚Д゚)

    不夜城のその後なだけに、そのまんまクソッたれの巣窟。でもなんかドンドン読んでしまう。
    最低の話なのに面白い。登場人物も多くて、中国人も多くて訳わかんないのに面白い。

    ナンなんでしょうこの人の作品は?

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    2009年10月04日
  • M(エム)

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    今回は一風変わり、ヤクザとかアウトロー系な
    人々が落ちていくのとはかわり一般のほんとうに
    あなたの側にいる人たちが落ちていくという話。

    短編集でなかでも『人形』がお気に入り。

    隣りの家のおじさんに慕情を抱く女の子が
    おじさんの後を興味本位でつけていくと
    デートクラブにでいりしていることをしる。
    もしかしたらおじさんが私を見つけてくれるかもしれない
    と入った先は真っ暗闇。
    欲しいものは、本当に欲しかったのかな。

    暗い穴はすぐ横にぽっかりと大口を空けて
    まっているのかもしれない。

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    2009年10月04日