あらすじ
“カリスマ教祖”十文字源皇率いる、〈真言(マントラ)の法〉。弁護士・幸田は侍従長の高位にあり、外界との交渉を担っている。組織に罪を背負わされ失脚した児玉警部補は、この新興教団に目をつけた。ここは金のなる木だ、と。両者の間に奇怪な盟約が結ばれる。教祖が敵対する弁護士の殺害を命じたとき、黙示録の扉は静かに開かれた――。欲望と狂気に憑かれた男たちを描き切る、群像サスペンス。
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Posted by ブクログ
クソ面白い。800ページもあるのに一気に読んだ。オウムをモデルにしてるわけだけど群像劇としてしっかり読ませてくれる。特に児玉がクソ野郎で良い。
Posted by ブクログ
オウム真理教の一連の事件にインスパイアを受けた小説。
ちょっと古いがキャッチーすぎる。
また、話が無駄に下品で暴力的な感じではなく、墜ちていく人の葛藤と、加速する堕落感がたまらなく面白いです。
Posted by ブクログ
只今、下巻も読みすすめている真っ最中、上下巻で1600ページとはいい加減にしてほしい(読む先は絶望しかない)このクソの様な展開が現実なんだから恐ろしい、政治家、警察と教団の癒着があったとしたら世も末だ。TVを賑わす暴言・暴力の豊田真由子議員しかり、映画『日本で一番悪い奴ら』を観ても亡国の危機であることは間違いない。詳細レビューは下巻にて
Posted by ブクログ
だれもが楽に生きたい
世界が狭く、目標を押し付けられるきとがいかに楽か
そして、どんな世界、社会においても、自分が身につけた技術能力は役に立つ
Posted by ブクログ
1600頁という分量の割には、読みやすかったと思う。
馳星周は10年ぶり位に読んだのだか、依然と全然変わっておらず、単に作品の舞台と出演者が変わっただけ。つくづくこの作家は、表現ではなくシチュエーションの作家だと思う。
Posted by ブクログ
『不夜城』から、気がつくと新刊をチェックしていて、最近は社会問題も絡めた話も多く、それをぎりぎりでなぞらえている感じがたまらなく好きである。今回の話しは某宗教団体になぞらえたものであり、とても描写が緻密であり、こうだったのかもと想像力をかきたてられるが、なんだかんだでいつもの馳星周に還っていくということも忘れないのがたまらなく好きである。