馳星周のレビュー一覧

  • 不夜城

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    新宿歌舞伎町を舞台に台湾人の父親、日本人の母親を持つ劉健一は裏の世界で生き抜いていたものの、精神異常のかつての相棒呉富春が歌舞伎町に戻ってきたことで状況は一変する。
    上海マフィアのボス元成貴に呼び出されてた健一は富春を3日以内に連れてくることを要求される。

    突然仕事を依頼してきた謎の女夏美、父親の死後健一を育てた楊偉民、元成貴、劉健一。
    生きる為に嘘と裏切りを重ねる人間ドラマと衝撃のラストに目が離せない。

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    2024年12月13日
  • 少年と犬

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    動物の言葉は人間にはわからないけれど、気持ちはお互いに伝わっていると実感できます。
    身近に動物と暮らしているとグッときます。

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    2024年12月04日
  • 黄金旅程

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    北海道浦河で装蹄師をしながら種牡馬としても引退した馬が余生を過ごす養老牧場を営む平野敬は幼馴染の元中央騎手和泉亮介と共に超一流の競走馬であるが気性が荒く一着になれない競走馬エゴンウレアを重賞に勝たせる夢を見る。地元の夢を載乗せたエゴンウレアは中日新聞杯からG1、世界の舞台へ。名前の通り黄金旅程を進む。
    スピード感、展開力、臨場感に結末は鳥肌が止まりませんでした。実在の競走馬ステイゴールドがモデル。

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    2024年11月23日
  • 少年と犬

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    人間という愚かな種のために
    犬は神様だか仏様だかが遣わした生き物




    犬は不思議な力を持っていると思う。
    タモンは飼い主の春子さんから光を守るようにと
    メッセージを受け取ったのかもしれない。

    役目を果たし。今は大好きな春子さんの側にいて
    一緒に光を見守っている。



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    2024年11月22日
  • 少年と犬

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    犬の勇敢で一途で凛とした姿に心を打たれた。憧れた。自分もあんな風になれたら。何にも情を入れすぎず、芯をしっかりと持っていて、凛としている。生きるためには臨機応変に対応する。自分のロールモデルにもしたいと思うほどに、魅力的な犬だった。

    映画も見にいきたい。忘れたくない話。

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    2024年11月16日
  • 少年と犬

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    「多聞」という犬と出会う人々の視点で話が進む連作短編集。似たようなシュチュエーションが続くけれど、中身はどの章も単調になっていないのが良かった。特に、「少女と犬」と表題作でもある「少年と犬」が好き。犬の持つ不思議な力を信じたくなる。

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    2024年11月15日
  • 少年と犬

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    これ映画化される本と聞いて気になったのでと読んでいました。犬がちゃんと少年(飼い主)が大好きなんだろうなっと思いました。私は、犬好きなので読んでいてすごい面白かったし、感動しました!

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    2024年11月08日
  • 黄金旅程

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    昔競馬のテレビゲームをやっていたこともあり、購入。

    面白くて一気に読んでしまった。

    気性が荒くなかなか本気を出さないエゴンウレア。
    だけども、刑務所から出所した亮介、主人公の敬、そして「地元からG1馬を」と他の牧場や競馬場関係者達の熱い想いや努力によって、エゴンウレアが再び輝く姿は胸を打たれるものがあった。

    敬はもともと騎手の夢があったが、装蹄師になり、亮介はトップジョッキーから、トレーニングセンターで調教師の調教をする際の馬乗りに。2人とも夢を諦めざるを得ない立場になって、第二の夢を見つけて、それを実現させる姿も、「自分も今後新しい目標ができて、それに向かって突き進んでいくことがあるか

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    2024年11月04日
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    ソウルメイト2 この言葉もだし、犬を飼う為の通り道には単語がたくさん出て来る。愛情だけじゃダメだと愛を受ける為には責任が発生する。ブサ子の回では初めてなのに神さんが言う犬の主になっていて、あれっ教わるもんじゃないのかと 遭難して助けを求めたブサ子にご飯に排便に散歩する2人が上手くてうますぎて、でもこんなのあればいいなぁと希望します。ラストバーニーは馳星周さん御本人のことなのかなぁと、雨音は雨降る森の犬とはちゃうんかい?白血病の再発と安楽死と深い話だし、いい話だけではなく実際あるから 印象的でした。

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    2024年10月27日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    東日本大震災で飼い主と離れ離れになった1匹の犬(多聞)と編毎に登場する人物との物語をつづった短編集。

    読み進めていくごとにどんな飼い主なんやろう、男性か女性か、年配か若者なのかと想像を掻き立てられていった。すると、飼い主は震災の被害に遭って亡くなっていることが判明した時は衝撃やった。そうやとしたら、多聞は何を目指してある一つの方向を眺めていたのか。震災前に戯れていた光に会いたい一心ということが最終章で明らかになったときも衝撃が走った。多聞と再開できた光が過去のトラウマから少しずつ話せるようになって、笑顔を取り戻せていったときは感動するとともに自然とこっちまで嬉しくなっていく感覚を覚えた。再び

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    2024年10月24日
  • 黄金旅程

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    久々に、またしばらくして再読したいと思う、面白い小説に出会えた。

    人間サイドからの身勝手な話ではあるが、競走馬は色んな人の思いや願いを乗せて走る。その罪深さについては、筆者も作中で何度も言及している。

    その走りで人は喜んだり、胸を熱くしたり、明日への活力を得たり、また、人生を変えるきっかけを得ることもある。もちろん、逆もまた然り。

    馬の走りに思いを乗せる人間の熱さ、ピュアさ、そうした、どうして競馬が面白いのか、どうしてファンたちが競馬に魅了されるのか、というひとつの答えのようなものが本書にはこれでもかと描かれており、たいへん面白い作品でした。

    主人公に「主人公感」を与えるためにヤクザと

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    2024年10月21日
  • 黄金旅程

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    北海道の日高地方から出た気性が超荒くて、2着ホルダーのサラブレッドとらその馬に翻弄される人たちの物語。
    感動的なおもしろさ。

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    2024年10月13日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    序盤は多聞が死神なのかと思ってしまってて申し訳ない

    犬って、見ず知らずでも人間側は割と受け入れがちだよな
    遺伝子レベルでヒトの相棒だって刷り込まれているのだろうか

    光が多聞見て喜んだり久々に喋ったりのところで泣いた
    最後に一周して物語が円く完結したのが心地良い


    唯一憎むべくは、丹波の口だけ猟師...

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    2024年10月01日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    犬は神様から遣わされた天使。
    人に助けられながらもその人を癒していく。そうした出会いと別れを繰り返してたどり着いた先で小さな男の子と運命の再会を果たす。
    犬から与えてもらう安心感はうまく言葉にはできないけど暖かくて全てを包み込んでくれる不思議な力があると思う。この物語の中でも様々な境遇の人が出てくるけど皆んなが多聞を好きになっていく。
    様々な事に出会いながらも歩みを止めずに逞しく生きて進んでいく力に涙が止まらなくなった。

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    2024年09月23日
  • 暗手

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    これは素晴らしい。馳さんの暗黒系、でも舞台は海外なので、後ろめたさも少ない。恋愛要素も大きく、相乗効果でスリリングな展開。「夜光虫」の続編らしいけど、大丈夫です。

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    2024年09月04日
  • フェスタ

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    競馬に興味がないので、G1とか凱旋門賞とか名称としては知っていても、詳しくは知らないし、そもそもそれがなに?って感じなんだけど、いやいやこの小説は引き込まれた。一一頭のサラブレッドを中心、凱旋門賞優勝を目指すその熱気に自分も気が付いたら巻き込まれていたような感覚。

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    2024年09月02日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    犬と人間は言葉はかわせない。けれど巡り会うとかけがえのない“家族”になる。余命数ヶ月を宣告された愛犬と夫婦との最後の時間を描く、渾身の中編など、涙なしには読めない七つの物語。

    『今この瞬間、日本中の、いや世界中のいたるところで辛い闘病生活を送っている犬が、人にむごい仕打ちをされている犬が、死にかけている犬が、愛する犬のために涙を流している人がいるのだ。』

    『カータを迎えた時から、自分より先にカータが逝くことはわかっていたのだ。ならば、失うことを嘆き悲しむより、カータと一緒にいる1分1秒を大切に思うほうがいい。逝くその瞬間まで、カータが幸せを噛みしめていられるよう心を砕く方がい

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    2024年08月31日
  • 神の涙

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    現在のところ、マイ・ナンバーワン馳星周さん。北海道のアイヌの家族愛を描く。小生の子供の頃の周囲にも、同じ方々がいて、やはり可哀そうなことを目にしてきましたので、よくわかります。大感動作。

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    2024年08月30日
  • 雨降る森の犬

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    久しぶりに馳さんの犬をモチーフとした作品を読んだ。改めて作者の犬に対する愛情を感じ感動した。

    「ずっと一緒にいなければ、犬から教わることができない。  見返りなど求めずに家族を愛し、気持ちを汲み、辛い時や悲しい時には余計な言葉は口にせずにただ寄り添ってくれる。」
    作品中の文章だが本当にそうだなぁと一人腑に落ちた。

    親子関係に問題を抱えた少女が山の中に犬と暮らす伯父のもとに身を寄せることとなり、隣の別荘に住む少年と出会う。少年もまた、家族との間に葛藤を抱えている。その彼女、彼が山に癒され、犬に癒されて、成長していく姿に胸を熱くした。
    最後の愛犬との別れの部分が切なくて、目頭が熱くなった。

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    2024年08月20日
  • フェスタ

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    すごく時間をかけて読んだ一冊。
    とっても素敵な物語で、小説を読んでいるだけなのにまるで、レースを見ているかのように展開が映像化され、カムナビの根性などがすごく伝わってきた。
    カムナビも化け物だったけど、そうおもうと
    イクイノックスは、もう化け物以上ではと改めて感じた。

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    2024年07月16日