馳星周のレビュー一覧

  • 少年と犬

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    ずっと泣きながら読んだ。
    数年前に17年共に過ごした愛犬を思い出すので
    辛いのに読んでしまった。
    犬ではないけど、犬の気持ちが分かるわけではないけど、そちらにも感情移入してしまう。

    旅する多聞が不幸になりませんようにと祈りながら読み進めた時間だった。
    最後は涙涙で、でも本望だったんだよね多聞。
    温かい時間をありがとう多聞。

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    2026年09月13日
  • フェスタ

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    ステゴ産駒の中から、オルフェでもゴルシでもなくナカヤマフェスタを選ぶのが良い。
    ナカヤマフェスタの気性難をしっかり引き継いだカムナビと、競馬界の中で一線級になれず燻っている人々が、カムナビに凱旋門賞を獲らせるという同じ夢に向かう中で熱い気持ちを取り戻し人生を変えて行く。
    レースの描写が細やかで、頭の中で映像が浮かんでくるよう。
    結末も良かった。作中のカムナビの癖の強さがもうカムナビならこの結末しかないよねと納得させてくれる。読後感は爽やか。
    馳星周の競馬を題材にした小説の黄金旅程、飛越、ロストインザターフと読んだけど、個人的にフェスタが1番好き。
    ぜひカムナビ産駒の続編を書いてほしい。

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    2026年09月11日
  • 一か八か ギャンブル傑作コレクション

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    阿刀田高、黒川博行、佐藤正午、西村京太郎、馳星周、星新一、夢枕獏『一か八か ギャンブル傑作コレクション』角川文庫。

    ギャンブル小説のアンソロジー。7編の短編を収録。西村京太郎、星新一のギャンブル小説はかなり珍しいのではないか。

    自分はギャンブルは余りやらない。遥か昔、20代から40代の頃はパチンコをやっていたが、主に羽物という極めてギャンブル性の低い機種であった。羽物だと打止め台の開放を狙えば、少額ながらほぼ勝てた。

    7編の短編のいずれも、麻雀、競輪、競馬、カジノ、賭け将棋とバレエティに富んだギャンブルをテーマにしており、いずれの作家も勝つか負けるかの真剣勝負のジリジリした感じを見事に表

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    2026年09月02日
  • 黄金旅程

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    主役は 北海道 日高で 騎手を目指した幼なじみ二人。どちらも挫折。一人は 養老牧場を営む装蹄師に。もう一人は 紆余曲折のうえ調教師に。
    もう一頭の主役が 漢字の馬名“黄金旅程”。

    競馬のことはよく知らない。競馬場に行ったこともなければ 馬券を買ったこともない。
    たまに 日曜日の“G1レース”を見るくらい。
    しかし 馬は可愛い!疾走する姿はさらに格好いい!

    多くの人達が 熱狂する競馬、G1レース。
    知りたいと思っていた。

    競馬は 牧場にしても 生産、育成、養老、、、牧場。色々あるらしい。人としては 馬主、生産者、調教師、厩務員、騎手、装蹄師、、、。多くの人達が関わっている。頂点の“G1”を

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    2026年09月02日
  • 飛越(ジャンプ)

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    障害競馬つてジャンルがあることも知らない競馬初心者でも熱くなれる。専門用語もきちんと説明されてるのにストーリーのテンポ良く円谷翔吾の世界にハマりました。相棒馬のキアーロディル―ナの描写も実に良い。
    絶対的王者ルプスティに乗るのは後輩森山翔吾はたしてどちらが勝つのか?

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    2026年08月31日
  • 不夜城

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    初版で購入した当時は高校生で、なぜこの本を手に取ったのか全く記憶にないが、繰り返し読み過ぎて本がボロボロになり、ページがバラバラに解けてしまったので最近引越しの際に泣く泣く処分した。
    しかし再購入しようと思う。早くまた読みたい。
    それくらい自分には面白かった。 

    一般人の自分から見えている新宿と、くっきり地面に線をひいた裏半球にこんな世界があるのかと最初は胸が躍る。読み進めるうちに自分もその世界に引きずり込まれて、だんだんその場にいるかのような恐怖を感じてきて、主人公の健一が命をかけてでも歌舞伎町から離れない心理が理解できず、歯痒さを感じたりする。
    つまり自身の感情がフル稼働してアドレナリン

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    2026年08月31日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    馳星周『ロスト・イン・ザ・ターフ』文春文庫。

    『黄金旅程』に次ぐ競馬小説。と思ったら……

    自分自身は競馬には一切興味が無い。昔、ディック・フランシスの競馬ミステリーを読んでいたこともあるのだが、馬券を買うどころか、競馬場に足を運んだことが無い。従って、『黄金旅程』を手にした時も読むのに抵抗があったのだが、読んでみると非常に面白い作品だった。

    さて本作。競馬を知らなくてもロマンを感じる、なかなか面白い展開で物語は進んでいくのだが、メインストーリーは何とラブコメであった。馳星周が時代小説に挑戦した時にも驚いたが、今度はラブコメということで、腰を抜かしてしまった。

    笑いあり、涙ありのなかなか

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    2026年08月28日
  • 黄金旅程

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    昔、ゲームではダービースタリオンやウイニングポストを齧ったことがあり、実際に競馬場にも行ったこともあるので、非常に入り込みやすい内容であった。
    途中、谷岡厩舎の田島であったり、やくざの早坂とのやりとりにはノワール作家を彷彿とさせる場面もあり、緩急のある満足度の高いストーリーだと感じた。
    谷岡厩舎の息子である明良君や栗木牧場の恵海ちゃんの将来も気がかりだ。

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    2026年08月21日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    令和8年熊本地震後の余震が続く中、10年前の熊本地震が出てくるとは知らず読みました。
    東日本大震災で飼い主を失った犬の多聞が、離ればなれになった少年光を探して、岩手から熊本まで旅をする物語。

    まさか最後に熊本地震に被災とは。絶句。通勤のバスのなかで、涙しながら読み終えました。

    多聞が出会う人たちが、救われていきます。守り神になるのです。七福神だけに。

    映画はストーリーが違うそうなので、しばらくは見ないことにします。

    最後の終わり方が素敵です。きっとたくさんの連絡がくるのでしょう。

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    2026年08月18日
  • ゴールデン街コーリング

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    馳星周の自伝的青春小説。まあ、さすがに殺人事件は無かっただろうけど。20歳前後のまだ何者でもなく、何者にでもなれる可能性があった時代が描かれてて甘酸っぱい気持ちになった。面白かった。

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    2026年08月14日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    東野圭吾『白夜行』の解説を馳星周が書いている。
    東野圭吾にノワールは書けるのか?
    書けるんだな!
    丁度、その逆みたいな感じ。
    東野圭吾の守備範囲みたいな作風。
    ノワールの馳星周が?!
    そして競馬のサラブレッドみたいに見事に物語は駆け抜けてみせた。
    新境地? ではない。
    馳星周が元々持っている興味のある事に素直でいるに貫かれつつ狙った通りのラブコメになってた。
    自分は競馬はやんない人だし、さして興味もない人間だけど、細かい事知らなくても読める工夫はちゃんとしてあって面白く読めた! 流石、馳星周。

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    2026年08月10日
  • 海霧 ―ジリ―

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    二人と一匹の逃避行。大樹とジリの深い絆から、ジリの存在感が際立つ。爽やかなラストは期待してなかったけれど、切ないね。幸せになる未来が想像出来なくて、幸せな描写がある度、その先を考えちゃって辛かった。ラストの続きは描かれていないけれど、残された方も順風満帆にはいかないでしょう。作田さんの木彫りのエゾオオカミは完成するのかな。霧子のその後も気になる。後日談ぜひ読みたい!

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    2026年07月26日
  • フェスタ

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    ステイゴールド産駒、ステイゴールド、ナカヤマフェスタ、競馬が好きな人は必読。

    競走馬一頭にさまざまな人々が関わり、夢を追う胸が熱くなる作品でした。

    後半は目頭が潤みながら読みました。
    ネタバレになるので書けないのですが、最後のレースは『さすがこの血統だな。』と笑ってしまいそうになりました。

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    2026年07月18日
  • 海霧 ―ジリ―

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    ひょんなことからやくざに追われる羽目になった大樹と霧子、そして老犬海霧(ジリ)。一匹と二人のハッピーエンドを願って読み進めたが…。幸薄い人生を生きあきらめの境地でいた彼は心を温めてくれた霧子と老犬ジリも看取られ幸せだったのだろう。

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    2026年07月16日
  • 海霧 ―ジリ―

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    上手い。題材やストーリの好悪はあっても、巧みな表現力を駆使した美しく情景が思い浮かぶ文章を読んでいるだけで、精神が癒される。馳作品も本当にハズレがなく、好みが分かれる題材はあっても新作が出れば読んでみたくなる作家の1人。

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    2026年07月13日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    自分は身近に犬がいる環境に置かれたことがないので共感は少なかったが、「少女と犬」の瑠衣や最終章「少年と犬」の光のように自殺を思いとどまったり外に出かけたり話すようになったりドッグセラピーの効力を感じた。
    東日本大震災から10年以上経って忘れかけていた脅威を思い出させてもらった。最近地震が続いていてちゃんと備えないとなぁと感じたのでこれから防災グッズの定期点検します。

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    2026年06月28日
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    相変わらず、馳さんの犬系の小説泣けた。障害を持ったわんちゃんの話、最後に家族と好きな人たちに囲われて安楽死した話、家族、会社全部失ってぶひ子に出会った中年の話、、、全部涙なしに読めん。今回も良かった。最後がなんとなくあの話につながってるのかなっと。あと、「犬は足が無かろうが、病気だろうが今を懸命に生きてる」というセリフに私も今を精一杯いきたいなと

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    2026年06月20日
  • 海霧 ―ジリ―

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    北海道を舞台にしたロードノベル
    主人公 大樹と愛犬ジリの絆が強くて泣ける!
    「人は死ぬ。必ず死ぬ。時に呆気なく死ぬ。」このフレーズが何度も出てくる
    途中から登場する、胡散臭いオヤジ作田が大樹にかける言葉「時間じゃねぇんだ。どんだけ時間かけたってダチにはなれねえやつらがいる。会った瞬間から気が合うやつもいる。そういうこったろ?」 いい奴だな、作田!

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    2026年06月20日
  • 海霧 ―ジリ―

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    馳星周作の犬が関わる小説は良い。
    ヤクザの女だった霧子と愛犬ジリと共にヤクザから追われる大樹。
    老犬の衰えと、広域に大樹たちを追うヤクザからの逃避行は、緊張を余儀なくされ、安楽な状況も直ぐに緊張ある逃避に駆り立てられてしまう。
    読む手が止めらないれない小説だった。

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    2026年06月20日
  • 海霧 ―ジリ―

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    大大大好きな馳星周の新作。
    ここしばらくは、競馬作品が続きうんざりしていたところ、待望の犯罪小説。
    老犬、北海道、愛する女、ヤクザに追われる旅、友・・・・・
    大雑把に言うと、読みながら結末が想像されてしまう・・・・のだが・・・・・、
    そこは、お構いなく・・・・、涙、ナミダ、なみだ・・・・
    充分に楽しませて頂きました。満足デス。

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    2026年06月04日