馳星周のレビュー一覧
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爽やか、とはいえないけれど、ほろ苦くすてきな青春小説。登場する飲んだくれたち、どれもこれも愛おしくなる。関西の片隅の学生としては「深夜プラスワン」という名前を聞くしかなかったけれど、そうか、あの頃のゴールデン街てこんな街だったのか。それにしても馳星周、うまいわ。そして、新作の紹介の中で「大神明」なる...続きを読むPosted by ブクログ
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一昔前の下宿学生の一コマなのか、青春というには泥臭くて、お酒にまみれて、居た堪れない部分もあったりと。でも、気取ってなくて人間らしくて、主人公の姿が若くて。読んでで微笑ましかったな。Posted by ブクログ
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馳星周とは、彼が未だ実名の坂東齢人であった数年間に、交流をさせて頂いた。馳星周を当時ぼくはバンと呼び、十歳ほど年下の彼は、ぼくをシュンと呼び捨て、本書の後書きにもある通り、タメ口をきいていた。真夜中まで続く延々酒呑みながらの彼とのチャットは情報量においても感性においても楽しく、ぼくを連日の寝不足に...続きを読むPosted by ブクログ
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馳星周の自伝的小説!
舞台は新宿のゴールデン街、時代は古き良き時代の昭和末期!!!
こんな街で呑んだくれることが出来たら!
こんな店で小説のことを語り合えたら!
こんな人達と毎日出逢えたら!
どれだけ人生を謳歌しダメ人間(必ずしも悪い意味でなく)に成っていくんだろうなぁと思いました。
大学の...続きを読むPosted by ブクログ -
馳星周がまだ坂東齢人であった頃の青春記。
新宿ゴールデン街の飲み屋でアルバイトしながら酔っ払いたちと過ごすしがない生活の日々をフィクションに仕立て上げている。こんな馳星周は初めて読むけど面白い。
解説の北上次郎も楽しい。
バンドーに訊け!が絶版になっているようで書店で手に入らないのが残念。、Posted by ブクログ