『少年と犬』を読んだ流れでこちらも読んでみました。犬への愛がたっぷり感じられました。
ワルテルという雄のバーニーズと自然の山々が、飼い主の中学生の姪、隣に住む高校生の心のかさかさした部分に温かさを注ぎ、確執のある親と逃げずに向き合い、前を向いて生きる力をくれます。
※「(犬は)見返りを求めず、愛
...続きを読むし、見守り、寄り添う。犬の愛に触れるたび、自分も誰かにとってのそういう存在でありたいと思う。」
私自身も、深い愛を知ったのは猫のトトに出会ったからで、人との間に、動物との間に感じる程の深い愛は感じたことがありません。今は17歳過ぎの柴犬まめの介護をしています。この本のラストを読むときも、認知症なので吠えまくっていました。正直、かなりうるさいのですが、この本を読んでいると、いつもよりうるさく感じませんでした。最期の時を想像して、今まで以上に近い将来くるであろう、まめの不在が怖くなり、同時に愛しさもさらに増しました。この本を読んでいる数日間、いつもよりまめを抱きしめたり、もう自分では動けなくなっている背中に顔を埋めたりする回数が増えました。
今このタイミングでこの本に出会えて良かったと心から思います。犬や猫って本当に素晴らしいです