ゴールデン街コーリング

ゴールデン街コーリング

880円 (税込)

4pt

「日本冒険小説協会公認酒場」と銘打ったバー〈マーロウ〉のアルバイト坂本は、本好きが集まるこの店でカウンターに立つ日々を送っていた。北海道の田舎から出てきた坂本にとって、古本屋街を歩き、マーロウで文芸談義できる毎日は充実感をもたらした。一方で、酒に酔った店主・斉藤顕の横暴な言動と酔客の自分勝手な振る舞いには我慢ならない想いも抱えていた。そんなある日、ゴールデン街で放火未遂事件が起こる。親しくしている店の常連「ナベさん」は放火取り締まりのため見回りを始めるが、その矢先、何者かに殺されてしまう。坂本は犯人捜しに立ち上がるが――。ゴールデン街がもっともゴールデン街らしかった時代の、ひりひりする空気を切り取った珠玉の長編!

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ゴールデン街コーリング のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あったかいお話だった。
    馳さんはどうしてもノワールの作品が多いけれど、
    ご自分でも実はこういうお話が好きなんじゃないかな。
    書評家として過ごしていたデビュー前の自伝っぽい側面もありそう。
    どの登場人物も、それぞれ魅力的。

    主人公の坂本さん。
    小説家になる夢がかなって、よかったね。
    葉月と思いを遂げ

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    めっきり読んでいなかったが、最近妙に懐古的なので10~20代の頃ハマっていた馳作品を久しぶりに読みたくて、まだ未読の作品を。

    ページを捲って即没入。
    何も知らずに読み始めたのだけど、途中でやけにリアルな人間模様に「?」となって調べると
    どうやら馳さんご自身の自伝小説に近い作品なのだとか。

    新宿ゴ

    0
    2023年02月18日

    Posted by ブクログ

    爽やか、とはいえないけれど、ほろ苦くすてきな青春小説。登場する飲んだくれたち、どれもこれも愛おしくなる。関西の片隅の学生としては「深夜プラスワン」という名前を聞くしかなかったけれど、そうか、あの頃のゴールデン街てこんな街だったのか。それにしても馳星周、うまいわ。そして、新作の紹介の中で「大神明」なる

    0
    2022年04月22日

    Posted by ブクログ

    一昔前の下宿学生の一コマなのか、青春というには泥臭くて、お酒にまみれて、居た堪れない部分もあったりと。でも、気取ってなくて人間らしくて、主人公の姿が若くて。読んでで微笑ましかったな。

    0
    2022年03月08日

    Posted by ブクログ

     馳星周とは、彼が未だ実名の坂東齢人であった数年間に、交流をさせて頂いた。馳星周を当時ぼくはバンと呼び、十歳ほど年下の彼は、ぼくをシュンと呼び捨て、本書の後書きにもある通り、タメ口をきいていた。真夜中まで続く延々酒呑みながらの彼とのチャットは情報量においても感性においても楽しく、ぼくを連日の寝不足に

    0
    2022年02月02日

    Posted by ブクログ

    馳星周の自伝的小説!

    舞台は新宿のゴールデン街、時代は古き良き時代の昭和末期!!!

    こんな街で呑んだくれることが出来たら!
    こんな店で小説のことを語り合えたら!
    こんな人達と毎日出逢えたら!
    どれだけ人生を謳歌しダメ人間(必ずしも悪い意味でなく)に成っていくんだろうなぁと思いました。


    大学の

    0
    2022年01月23日

    Posted by ブクログ

    馳星周がまだ坂東齢人であった頃の青春記。
    新宿ゴールデン街の飲み屋でアルバイトしながら酔っ払いたちと過ごすしがない生活の日々をフィクションに仕立て上げている。こんな馳星周は初めて読むけど面白い。
    解説の北上次郎も楽しい。
    バンドーに訊け!が絶版になっているようで書店で手に入らないのが残念。、

    0
    2022年01月16日

    Posted by ブクログ

    馳星周『ゴールデン街コーリング』角川文庫。

    時代と共に人も変われば、街も変わる。寂しさもあるが、それが時の流れというもの。珍しいというか、まさかと驚いた馳星周の自伝的青春小説である。この時代の雰囲気や熱気を知る人間には懐かしい小説だった。

    『マーロウ』の店主・斉藤顕のモデルは、内藤陳で、主人公の

    0
    2021年12月24日

    Posted by ブクログ

    毎日呑んだくれて、今日がただ明日になるだけの日々。吸いたくもないタバコに火をつけて嗚咽を繰り返した日々。なんだか懐かしく感じながら、読み進めました。
    そんな日々からも人生の先輩や仲間たちから酸いも甘いも知りながら、自分が何者なのか学び、少しずつ大人に成長していく、、
    共感できる部分が多くて読みやすか

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    ノワールでない馳星周、割と好きです。
    清濁併せ持つのが人で、
    その汚い部分も許し成長していく。
    本当に人との出会いは大切です。

    0
    2025年03月06日

ゴールデン街コーリング の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

馳星周 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す