馳星周のレビュー一覧
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イヌとヒトの関わりの深さを改めて考えさせられた。
とはいえ、決して小難しいわけでなく、心にすーっと入ってくる。
言葉が交わせないから、“相手”を深く考える、想う。
純粋で強い絆に心が揺さぶられた。
魂のふれあいの小説。Posted by ブクログ -
公安警察とカルト教団。二つの閉鎖された組織の中で、エゴと欲に暴走させられていく主人公達の生き様が凄まじい。
各々の欲望に突き動かされ生きていく登場人物達と、その欲望が連鎖し、さらに過酷な状況へ登場人物達を追い詰め破滅へと続いていく流れが最高です。
手に汗握りました。Posted by ブクログ -
オウム真理教の一連の事件にインスパイアを受けた小説。
ちょっと古いがキャッチーすぎる。
また、話が無駄に下品で暴力的な感じではなく、墜ちていく人の葛藤と、加速する堕落感がたまらなく面白いです。Posted by ブクログ -
欲望に突き動かされ、暗闘を繰り広げる警察キャリアや、それに結び付く政界の面々…狂気、或いは妄想が無制限に膨らみ、暴走する教団…こうした中で、3人の“主役”を軸に、壮大な群像劇が展開する…
蠢く、御し難い大きなものの中、劇中の群像は「余りにも普通な人々」なのかもしれない。その“普通さ”と、御し難い大...続きを読むPosted by ブクログ