【感想・ネタバレ】不夜城のレビュー

あらすじ

アジア屈指の大歓楽街――新宿歌舞伎町。様々な民族が巣喰うこの街で、器用に生き抜いてきた故買屋・劉健一。だが、かつての相棒・呉富春が戻ってきたことから事態は一変した。富春は、上海マフィアのボス元成貴の片腕を殺し逃亡を続けていたのだ。健一は元に呼び戻され、三日以内に富春を連れてこいと脅される。同じ頃、謎の女が、健一に仕事を依頼してきた。彼女が売りたいと口にした意外なものとは――。生き残るために嘘と裏切りを重ねる人間たちを濃密な筆致で綴った危険な物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

内容としては分かりやすい設定ストーリーです。
中国・台湾名に苦戦するので適当に音読みで人物名覚えて読み進めました。
ノワールなので描写はハードめです。
刺さりました。
古いですが金城武の映画見ようと思います。

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2025年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラストは泣けます!

傑作本の1冊。ヒリヒリする緊迫感!気がついたら読書しながら息をとめて読んでました。

ぜひ〜

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

新宿歌舞伎町を舞台に台湾人の父親、日本人の母親を持つ劉健一は裏の世界で生き抜いていたものの、精神異常のかつての相棒呉富春が歌舞伎町に戻ってきたことで状況は一変する。
上海マフィアのボス元成貴に呼び出されてた健一は富春を3日以内に連れてくることを要求される。

突然仕事を依頼してきた謎の女夏美、父親の死後健一を育てた楊偉民、元成貴、劉健一。
生きる為に嘘と裏切りを重ねる人間ドラマと衝撃のラストに目が離せない。

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2024年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ


アジア屈指の歓楽街・新宿歌舞伎町の中国人黒社会を器用に生き抜く劉健一。だが、上海マフィアのボスの片腕を殺し逃亡していたかつての相棒・呉富春が町に戻り、事態は変わった――

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2024年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

暴力と金と化かし合いと口車と嘘しかない。
最高。

全員相手を信じることができない悪人だらけのバッドエンドカタルシスは唯一無二だと思う。
この手の裏社会ものはハードボイルドに寄せて美学とか矜持とか、そういうのが物語の核になるんだけどそんなものは一切ない。
ただ全員殺し合ってるだけ。
面白かった。
人公が結局ハメられて闇堕ちしたところまで含めて最高です。

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2021年10月29日

Posted by ブクログ

20年以上前、映画になった頃に読み、このたび文庫本をもらったので再読。そう、初読の印象を思い出した。この主人公、大変自虐的なのだが、畳みかけるように各方面の動きを読んで手回しをする様からして、大変な賢さを持ち合わせており、実はこれにより辛いのではないかな、と。そして女はいたたまれない環境で愚かで哀しい。

映画は未見。ヒロインが葉月里緒菜から山本未来に代わったというニュースが記憶に残る。

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2021年01月16日

購入済み

至上最高のノワール

何回読んでもヒリヒリします。

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2020年08月05日

Posted by ブクログ

5回以上は読んでいる気がするが、何度読んでも面白い。この小説はハードボイルド小説の傑作と言われているがその通りだと思う。

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2020年04月04日

Posted by ブクログ

学生時代以来、久しぶりに再読。馳作品の良さが詰まった一冊。日本でノワールといえば歌舞伎町以外ない。欧米のギャングものより、アジアのマフィアやヤクザもののほうがヒリッとする感じがたまらない。しっかりと練り込まれたストーリーによって、一気に非現実世界に引き込まれる。

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2019年01月23日

Posted by 読むコレ

再読。僕的には怖い位に「読ませてくれる」作品です。
言うなれば鯛焼きの薄皮一枚剥がしたら鯛の形をしたあんこが出てきたというような…とにかく最初から最後まで退屈な部分がない一冊です。
小説が実生活では得られない体験をさせてくれると言うのなら、僕がまず踏み入れたいと望むのがこのワルの世界という奴でして。
道徳的な良し悪しなぞ脱ぎ捨てて肩まで浸かってしまうと、後はむしろ救いがなければないほど良いてな具合で、ほとほと感情をシェイクされての読了が約束される訳です。
こんなアトラクション、TDLにだってありませんよ。
お勧め。

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2014年03月05日

Posted by ブクログ

馳星周のデビュー作。僕がノワール小説にハマるきっかけとなった作品です。

新宿歌舞伎町舞台に、台湾マフィア、北京マフィア、上海マフィアの勢力争いを描く。主人公の劉 健一は、日本と台湾のハーフで、歌舞伎町を知り尽くした一匹狼の案内人。卓越した情報収集能力と知恵、狡猾な罠を駆使して、巨大で超暴力的な中国マフィアたちの間を立ち回る姿がとにかくかっこいいんです。96年の刊行ですが、今読んでも古臭さは感じないと思います。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

タバコ、ギャンブル、薬、、、
自分が生きてる世界とはまるで違う世界の話で、主人公にも全く共感できる要素がないのに、なぜか登場人物に引き込まれてしまう1冊でした!

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2025年04月14日

Posted by ブクログ

歌舞伎町といえば不夜城、そんなイメージを持っていた。
実際にはそんな世界に足を踏み入れることはなかった。

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2024年08月12日

Posted by ブクログ

最近読んだ小説の中で、トップクラスに壮絶な描写、そしてラストでした。謀略&バイオレンス&セックスのどストレートなノワール+ハードボイルドサスペンスと思って読み進めていたら、ラストでこんな感情になるとは思いもしませんでした。

小説の舞台となるのは歌舞伎町。中国や台湾のマフィアが暗躍するなか、繰り広げられる追走劇と策略。

主人公となる劉健一は、自身の生き残りをかけてかつての相棒を探し出し、組織に差し出さなければならなくなる。そこに夏美と名乗る謎多き美女が絡んできて、話はどんどん加速していきます。

健一と夏美。互いに孤独を抱え惹かれあいながらも、一方でこれまで育ってきた境遇や、そしてそれぞれの事情ゆえに、相手を信じ切れず常に疑心暗鬼の状態。しかし健一は夏美を切り捨てた方が楽と、頭では理解しつつも夏美の孤独を自分に重ね、切り捨てられない。

二人の関係性は自分の中では、ルパンと峰不二子に近いものがあったような気がします。この女性にこれ以上関わらない方がいい、と頭では理解しつつも惹かれざるを得ない。ルパンの場合はそれがコミカルに描かれているけど、この不夜城はそれがより壮絶に、より切なく、より狂おしく描かれている印象です。

性描写がけっこうキツイ部分が多く、今までの自分はあまりそういうのは好きではなかったけど、この小説に関してはそれに意味が感じられた気がします。

激しく、オーバーな描写はこの手の小説ならではの、読者へのサービスかとはじめは思っていました。しかしその激しさが、魂のぶつかりあいであり、健一と夏美、お互いがそれぞれを渇望する、その感情、情欲の強さを表しているように、後半は思えてきました。単に体の関係を超えた、精神の強い結びつきがここで表現されています。

想い人であり、命を預けあう相棒、パートナーでありながら、一方で常に裏切られるのではないかという不安が付きまとう二人。そんな二人に迫るマフィアたちとタイムリミット。二人が迎える運命は……

それまでの性描写であったり、バイオレンスな部分であったり、そしてラストの展開と、なかなかに忘れがたい作品になりそうです。

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2024年10月12日

Posted by ブクログ

ひたすら暴力と裏切りが続く。ラストも個人的にはまさかの展開で、救いは無かった。
が、ぐいぐい引き込まれて、ほぼ一気に読んだ。
新宿には昔から縁がないが、ますます足が遠のきそうだ。

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2022年07月21日

Posted by ブクログ

 文芸誌で馳星周さんの新連載『フェスタ』が始まって、はじめて知った作家さん。東野圭吾さんの『白夜行』の解説を書いていたので、他のも読んでみようと思ってデビュー作を手に取った。

 マフィアの社会、人間模様を描くノワール小説。

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2022年07月04日

Posted by ブクログ

★3.5、おまけで。
何の気なしに手に取って再読、こんな救いない話でしたか。でもこの暗さ、嫌いじゃないです、当方。
が、万人受けする作品ではないなと思うし、何より時代が遠くなったという気がする。
他の街、他国等々との競争力の低下、コンプライアンスという良くも悪くも清廉性の訴求に伴い、新宿という街の活力が消失してきていると感じる現在、どこか昔の話と思わなくもなく。
そういう当方も新宿にあまり行かなくなってしまったしなぁ。。。
ところで続編があるとは露知らず、読むことにします。

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2022年06月23日

Posted by ブクログ

面白いです。映画も好きだけど、小説のほうがはるかに面白い。新宿の泥臭さを文章で現す筆力に圧倒されます。

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2021年11月25日

Posted by ブクログ

これが馳さんのデビュー作かあ。今頃になってようやく読みましたが、結論から言うと面白かったです。
一番気に入ったのは登場人物が作者の計算を超えたところで行動しているように読める点で、理屈で考えると変だし冷静に考えると割に合わないような行動をとっているのですが、案外そういう矛盾したところも人間の一面としてあるんじゃね?的な説得力を感じました。恐らくリアリティが無いって言われるのと紙一重だと思うのですが、うまいですね。
また夏美という女性をはじめ、登場人物の誰もがイヤな人間に描かれている点も好感を持ちました。結末も結構斬新で良かったと思います。物語はコンゲーム的な要素もあるのですが、その中で元相棒の男のあまりのバカっぷり(よくこれまで殺されずに済んだなあと思えるくらい)がちょっと浮いているのと、主人公たちの闇深な過去がちょっとやりすぎな感じがした点はマイナスかな。

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2021年08月13日

Posted by ブクログ

馳さんが直木賞を取られたので、積読本を引っ張り出した。序盤は登場人物を覚えるのに苦労したが、途中からはスピードアップして、テンポよく読めた。小蓮の生き方は全く共感できないけど筋が通っていて良かったな。
ただ、馳さん作ということもあり、元成貴の名前から田原の顔が浮かんできて難儀した、、、

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2020年11月24日

Posted by ブクログ

難しいかと思っていたけれど、めちゃくちゃすらすら読めた。
そして面白かった。
どこまでも騙し合いなのがいいし、だれも信じない主人公なのがいい。
終わり方含め、好みの小説
ハッピーエンドでもなく、メリーバットエンドでもなく、バットエンドでもない感じも、すごく好き

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2020年07月16日

Posted by ブクログ

小蓮(シャオリェン)というキャラクターの強烈さ。最後まで裏切り続け、その中のギリギリの愛?信じながらも裏切る、本能的な哀しさ。カタルシスのない小説。本当の意味での孤独。センチメンタリズムに陥らない。

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2018年10月15日

Posted by ブクログ

新宿を舞台にした、アジア人マフィアの抗争。
主人公含め全く共感できないが、熟読してしまった。
自分の生きている環境とは違い過ぎておもしろいのかもしれない。

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2018年05月13日

Posted by ブクログ

今更ながらに不夜城。金城武で映画化され時は衝撃的だった。再読なんだとは思うんだけど、結構、忘れていたな。日本と台湾のハーフ・健一。どちらのルーツを持っていながら、どちらにも属せない。この半端な感じは年を取った今読み返したからこそ、なんか染みた。楊のじいさんの強かさだったり、元のぎらつきさ加減だったり。移民と一括りにはしきれないルーツと背景が緻密だよな。夏美の小賢しさは鬱陶しくもあるんだけれど、彼女も生きることに必死な一人。誰も彼もが必死に生きているだけなんだけど。ヒリヒリとした空気感がたまらなかった。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

台湾人と日本人の半々の主人公を軸にして、歌舞伎町に蠢くチャイニーズマフィアの抗争とそれに絡む悪党共の混沌とした物語。
誰一人として同情出来ないのがいっそ清々しい。

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2024年12月01日

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十年以上も前に一回読んだことあるのだが再読した。次々と予想を裏切る展開に驚かされて後半は一気に読んだ。
昔と今で感じた思いは違えど、クライマックスの展開でマジかと思った。少しがっくりもした。しかし解説を読むと少し納得した。なんとも言えない気持ちになったがそれがこの小説を読む醍醐味なんだと思う

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

これがデビュー作とは到底信じられない完成度の高さに只々驚くばかり。少しずつ読み進めるつもりが、思わず一気読みしてしまった。昨今、歌舞伎町や裏社会を舞台とする作品は随分と増えてきたものの、おいそれと今作を凌駕するのは困難であろうし、国産ノワール最高峰とも呼ばれている所以も堪能出来た。最悪の事態を切り抜けるべく謀略の限りを尽くす主人公・健一が抱く猛烈な生存本能は彼の抱える空虚な諦念と表裏一体なのだろうか。極限状態で惹かれ合う健一と夏美だが、あまりにも似た者同士だったため、悲劇的な結末を導くのは何とも皮肉的だ。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

ドロッドロのハードボイルドを読みたくなって20年ぶりに読み返し。
こんな油ぎった世界は本当にあるのかな…と思いつつ、無くはなさそうなリアリティもある。
最初から最後まで疾走するストーリーだけど、少しの休みもないのは疲れる(笑)。あと結局、ストーリーは各派閥同士の抗争のみであって、スケールがあるようでない。
そのドロドロを味わいたい人に。

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2023年01月23日

Posted by ブクログ

あらすじ
1998年日本映画。眠らない街・新宿歌舞伎町を舞台に、「極限の中で燃え尽きる男と女」「命の保証期間はあと3日」と、中国系マフィアの抗争に巻き込まれるアウトローの命と愛をかけた闘いを描いたハードボイルド映画です。
第16回ゴールデングロス賞優秀銀賞受賞作品です。
感想
最後に夏美がこうなるとは!
読み始めから最後までドキドキって感じ。
さすが馳星周。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

闇社会を描くハードボイルド。淡々と進む時間の中に、気づいたら引き込まれてました。ラストはハラハラドキドキでした。

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2021年06月18日

Posted by ブクログ

新宿歌舞伎町を舞台に繰り広げられる、中国、台湾、香港など裏社会の抗争を描いたハードボイルド。

主人公をはじめ、誰もかれもが生き延びるために嘘と暴力にまみれ、良心の呵責すらない。うんざりするほど徹底したノワール小説だ。
デビュー作で直木賞候補にもなった本作品の初版は1996年、当時の歌舞伎町は、日本の警察の力が及ばない無法地帯と言われていた。知人の案内で怖いもの見たさにゴールデン街の店に行ってみたこともあるが、二度と足を踏み入れようとは思わなかった。
作者は、学生時代にそのゴールデン街でアルバイトをしていたというから肝が座っている。当時の経験があってこそ、歌舞伎町の血生臭い闇の世界を描ききることができたのだろう。

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2019年04月15日

Posted by ブクログ



台湾人が歌舞伎町を牛耳っていた時代からやや下り、90年代から二千年辺りは、上海マフィアや北京、香港、福建が台頭していた時代。
そんな時代の歌舞伎町を舞台に日台混血の主人公、故買屋の劉健一が、中国人同士の裏社会での生き残りをかけて鎬を削る。
ヤクザもののドンパチとはまた一線を画す一冊でした。

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2019年03月20日

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