馳星周のレビュー一覧

  • ソウルメイト

    Posted by ブクログ

    カータの闘病生活が事細かで目が離せない。生きながらえるだけの抗がん剤治療を拒否して自然療法食を探す妻と死ぬ間際迄側に寄り添う夫と軽井沢を選んだ2人は凄い尊敬できる。俺たちは群だ、家族だと言う所グッとくる そう自分には無いものだから。輸血に強心剤に点滴に、でもそれはカータが苦しみが終わらない意味だね、だから最後もカータの為にそれをしない選択した。妻に言われたのもあるけどここが正念場だった。カータには全てを差し出せるの言葉が沁みた。 馳星周さんの自民党は何一つせず 人災だと断言する声を上げるのがもっと広がって欲しい。原発は消えないし東京電力も畳むことなく大企業、処理水放出しても常磐モノと受け入れ

    0
    2024年06月24日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    弱小の生産牧場と馬主と厩舎が凱旋門賞の夢を追うサクセスストーリー。大人たちの必死さと我関せずのカムナビの対比が気持ちいい。第二世代が活躍する続編も読みたい

    0
    2024年06月21日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    その血統や相性を研究しつくしてサラブレッドを創り出し育て走らせる。そういう夢にかける人々と馬本来の持つ性格を丁寧に描いている。
    北海道の小さな厩舎から凱旋門に出走する馬をという一念で産まれたカムナビ。彼の成長と関わってくる人々の成長、そしてレースの興奮。一気読みの面白さでした。

    0
    2024年06月20日
  • 比ぶ者なき

    Posted by ブクログ

    藤原氏繁栄の祖となった藤原不比等(史)の一代記。
    天智天皇に仕えた父中臣鎌足の死後、壬申の乱により権力の座についた天武天皇政権では冷遇されていたが、第二皇子である草壁皇子に仕えていた縁で登用され、持統天皇政権以降、その政治手腕と皇室との姻戚関係により絶大な権力を持った。
    天皇の承継ルールを作り神格化、蘇我馬子の功績の聖徳太子へのすり替えなどが不比等の手によって行われたことは知らなかった。

    0
    2024年06月15日
  • 長恨歌 不夜城完結編

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    残留孤児二世として歌舞伎町に生きる武基裕。麻薬取締官に脅され引き合わされた情報屋、劉健一が、武の精神を蝕み暴走させていく――。

    0
    2024年06月14日
  • 鎮魂歌 不夜城II

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新宿の街を震撼させたチャイナマフィア同士の抗争から2年、北京の大物が狙撃され、再び新宿中国系裏社会は不穏な空気に包まれた! 『不夜城』の2年後を描いた、傑作ロマン・ノワール!

    0
    2024年06月09日
  • 不夜城

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    アジア屈指の歓楽街・新宿歌舞伎町の中国人黒社会を器用に生き抜く劉健一。だが、上海マフィアのボスの片腕を殺し逃亡していたかつての相棒・呉富春が町に戻り、事態は変わった――

    0
    2024年06月01日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    日高の零細牧場で牧場主の強い思いを受けて生まれ、関係する人々の人生と夢を背負って走るカムナビ。

    日本の競馬界では決して正統な優駿ではないが、重馬場には圧倒的に強く、凱旋門賞で2着となった血統。

    この馬の癖の強さが、物語に拡がりと深さを加える。

    生産者、馬主、厩舎の調教師や厩務員に騎手など、競馬関係者の馬との関わりや馬に掛ける思いが実感をもって伝わってくる。

    レースの場面は臨場感に溢れ、GⅠや凱旋門賞の展開は手に汗を握る。

    凱旋門賞の結末には意表を突かれたが、エピローグともども本書にはふさわしいと感じた。

    父親のナカヤマフェスタ始めとする実在した馬たちも登場し、競馬ファンにはさらにリ

    0
    2024年05月25日
  • 雨降る森の犬

    Posted by ブクログ

    初めての馳星周さんの本でした。
    主人公が中学生の女の子で本当に大人が楽しめる物語なのか、と疑いながら読み始めましたが、成長と家族の物語で夢中になって読みました。
    犬や山、自然が好きな人にオススメです。
    私は長野にドライブに行くのが好きで蓼科高原も女神湖も長門牧場も何度も行った事があるので、昔を思い出しながら楽しめました。

    0
    2024年05月25日
  • 雨降る森の犬

    Posted by ブクログ

     直木賞受賞作「少年と犬」を読んだあとソウルメイト、ソウルメイト2とこの本を購入して「雨降る森の犬」だけ読まずに本棚に眠っていた。「少年と犬」で犬本に夢中になって立て続けに読んだがこの本は五百頁あまりあり、ちょっと躊躇してたが一週間もかからず読み終わった。馳星周という作家はノワール小説で世に出たがその対局のような犬本で読者を幅広くつかんだ作家だ。読者の泣かせどころをこころえていて素晴らしいストーリーテラーです。
     犬は未来も過去もなく現在を一生懸命に生きている。犬を愛らしく描いているのはあたりまえだけど、犬を育てると同時に、人は犬から育てられると書いてます。
     登山のこと、料理のことなど馳星周

    0
    2024年05月23日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ステイゴールド・エルコンドルパサー・オルフェーブル、そしてナカヤマフェスタ。実在した名馬と血統で往年の競馬ファンにはまるでノンフィクション小説のようでした。
    競馬の専門用語は丁寧に解説しながら話を進めていて初心者にも楽しんでもらおうとする馳さんの気持ちが伝わります。
    馬に関わるホースマンの熱い思いが伝わる感動作!レースの描写は圧巻!
    「あなたの、そして私の夢が走ってます」の名実況を思いだしました。
    それにしても最後の佐久間助手は格好良すぎでしょw

    0
    2024年05月12日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    いやぁ、良かった。

    競馬は全く知らないが充分楽しめた。
    競馬の前作「黄金旅程」も良かったが、私はこちらの方が好きかも…。
    何度か涙した。

    馬がとても繊細な生き物というコトを初めて知ったし、勝てなかった馬たちのその後の馬生が過酷なコトを辛く感じた。

    どこかの観光地などで、乗馬を体験してみたい。
    競馬場にも行ってみたくなった。

    0
    2024年04月27日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    映画にするなら誰を主役にもってくる?
    もちろんサラブレッドのカムナビが主役ではあるが、競走馬を巡る生産者、調教師、馬主、厩務員、馬主、そして騎手
    サラブレッドを愛する者たちの凱旋門賞という大きな夢を目指す物語。
    馬の血統というものの面白さや不可思議さに作者の想像力から生まれるカムナビの性格。
    全てが合わさって壮大なカムナビの物語が始まった。
    ぜひ映画にして欲しいな。

    0
    2024年04月24日
  • 走ろうぜ、マージ

    Posted by ブクログ

    愛犬の看病記。
    1年3か月前に読むことができていたらと思います。
    ただ撫でてやることしかできなかったことが、悔しくて申しわけなくて。

    僕はまだペットロスの中にいる。

    0
    2024年04月17日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    常に楽しみにしている大好きな馳星周の新作ですが、競馬には大して興味が無いので、ワクワクも半減。
    舌打ちしながら読み始めたところ、
    予想に反し(失礼極まりない)、冒頭から、とても心地よく惹き込まれ、競馬の知識関係無く、あっという間に読み終えてしまいました。
    今後も競馬作品が増えそうな予感ですが、次の新作も楽しみに待ちましょう!

    0
    2024年04月06日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    勝てない馬ばかりだった生産牧場、厩舎、騎手、馬主に奇跡のような馬が誕生。スピードよりスタミナが持ち味。この馬で凱旋門賞に勝たせたい者たちの物語。

    めちゃくちゃ面白かった。一気読み。ナカヤマフェスタやステイゴールドというのが実在したのを知らなくても、十分に楽しめた。熱い!

    0
    2024年04月02日
  • フェスタ

    Posted by ブクログ

    競馬小説としては、早見和真氏の「ザ・ロイヤルファミリー」もそこそこ面白かったが、はるかに凌駕する競馬小説の傑作。ステイゴールド・ナカヤマフェスタという稀代の荒馬から誕生したカムナビの活躍を通して、馬を愛する日高の弱小生産牧場・居酒屋経営の弱小オーナー・預託を受けた二流調教師・定年間近な老練だが馬に恵まれない厩務員・ジョッキーとして目が出なかった調教助手・癖馬を御すことができる確かな腕を持つのに乗り馬に恵まれない二流ジョッキーの面々が、それぞれの夢を神馬カムナビに託して頑張る姿は美しい。競馬ファン以外には刺さらない内容かもしれないが、競馬ファンには終始納得感ある感動のドラマに仕上がっている。

    0
    2024年04月02日
  • 四神の旗

    Posted by ブクログ

    スリリングな歴史群像ノワール。単行本で一度読んだものを、文庫化を機に再読。大傑作『比ぶ者なき』の続編。前作の主人公藤原不比等の息子四兄弟、武智麻呂・房前・宇合・麻呂と長屋王の政争を描く。前記の五人に加えてさらに、聖武天皇、光明皇后、橘三千代、元正上皇といった面々が歴史のプレイヤーとなる。血こそ流れる分量は少ないものの、それぞれがそれぞれの思いと目的を胸に、嘘をつき、騙し騙されしつつ物語がダイナミックに動いていく、という意味ではこれもまた馳ノワールではないか。史実を元にしている上に、再読なので、事の顛末も結末も知っているのに、これからどうなるのか、これからどうなるのか、という興味、応酬される腹に

    0
    2024年03月30日
  • ソウルメイト

    Posted by ブクログ

    どの子も本当に可愛くて愛おしくて、愛おしすぎて涙が出てくる。犬って最高の存在だね。
    特にカータの話は涙がボロボロ流れた。

    0
    2024年03月19日
  • 神の涙

    Posted by ブクログ

    日本の政治にこっちを愚弄してる、なんてグロテスクなことをするのか、と憤りを抱えているが、カムイの考え方で生きていきたいという気持ちになった。すごく良かった。

    0
    2024年03月09日