馳星周のレビュー一覧
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ネタバレ【あらすじ】
犬と人間は言葉はかわせない。けれど巡り会うとかけがえのない“家族”になる。余命数ヶ月を宣告された愛犬と夫婦との最後の時間を描く、渾身の中編など、涙なしには読めない七つの物語。
『今この瞬間、日本中の、いや世界中のいたるところで辛い闘病生活を送っている犬が、人にむごい仕打ちをされている犬が、死にかけている犬が、愛する犬のために涙を流している人がいるのだ。』
『カータを迎えた時から、自分より先にカータが逝くことはわかっていたのだ。ならば、失うことを嘆き悲しむより、カータと一緒にいる1分1秒を大切に思うほうがいい。逝くその瞬間まで、カータが幸せを噛みしめていられるよう心を砕く方がい -
Posted by ブクログ
久しぶりに馳さんの犬をモチーフとした作品を読んだ。改めて作者の犬に対する愛情を感じ感動した。
「ずっと一緒にいなければ、犬から教わることができない。 見返りなど求めずに家族を愛し、気持ちを汲み、辛い時や悲しい時には余計な言葉は口にせずにただ寄り添ってくれる。」
作品中の文章だが本当にそうだなぁと一人腑に落ちた。
親子関係に問題を抱えた少女が山の中に犬と暮らす伯父のもとに身を寄せることとなり、隣の別荘に住む少年と出会う。少年もまた、家族との間に葛藤を抱えている。その彼女、彼が山に癒され、犬に癒されて、成長していく姿に胸を熱くした。
最後の愛犬との別れの部分が切なくて、目頭が熱くなった。
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Posted by ブクログ
カータの闘病生活が事細かで目が離せない。生きながらえるだけの抗がん剤治療を拒否して自然療法食を探す妻と死ぬ間際迄側に寄り添う夫と軽井沢を選んだ2人は凄い尊敬できる。俺たちは群だ、家族だと言う所グッとくる そう自分には無いものだから。輸血に強心剤に点滴に、でもそれはカータが苦しみが終わらない意味だね、だから最後もカータの為にそれをしない選択した。妻に言われたのもあるけどここが正念場だった。カータには全てを差し出せるの言葉が沁みた。 馳星周さんの自民党は何一つせず 人災だと断言する声を上げるのがもっと広がって欲しい。原発は消えないし東京電力も畳むことなく大企業、処理水放出しても常磐モノと受け入れ
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Posted by ブクログ
日高の零細牧場で牧場主の強い思いを受けて生まれ、関係する人々の人生と夢を背負って走るカムナビ。
日本の競馬界では決して正統な優駿ではないが、重馬場には圧倒的に強く、凱旋門賞で2着となった血統。
この馬の癖の強さが、物語に拡がりと深さを加える。
生産者、馬主、厩舎の調教師や厩務員に騎手など、競馬関係者の馬との関わりや馬に掛ける思いが実感をもって伝わってくる。
レースの場面は臨場感に溢れ、GⅠや凱旋門賞の展開は手に汗を握る。
凱旋門賞の結末には意表を突かれたが、エピローグともども本書にはふさわしいと感じた。
父親のナカヤマフェスタ始めとする実在した馬たちも登場し、競馬ファンにはさらにリ -
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直木賞受賞作「少年と犬」を読んだあとソウルメイト、ソウルメイト2とこの本を購入して「雨降る森の犬」だけ読まずに本棚に眠っていた。「少年と犬」で犬本に夢中になって立て続けに読んだがこの本は五百頁あまりあり、ちょっと躊躇してたが一週間もかからず読み終わった。馳星周という作家はノワール小説で世に出たがその対局のような犬本で読者を幅広くつかんだ作家だ。読者の泣かせどころをこころえていて素晴らしいストーリーテラーです。
犬は未来も過去もなく現在を一生懸命に生きている。犬を愛らしく描いているのはあたりまえだけど、犬を育てると同時に、人は犬から育てられると書いてます。
登山のこと、料理のことなど馳星周