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謀略に次ぐ謀略!
有力皇族の誅殺、忍び寄る疫病の影――。
藤原家の四子がこの国にもたらしたのは、栄光か、破滅か?
直木賞作家にしてノワール小説の旗手が、古代史上最大の闇に迫る衝撃作。
藤原武智麻呂、房前、宇合、麻呂の四兄弟は、父・不比等の意志を受け継ぎ、この国を掌中に収めるため力を合わせる。だが政の中枢には、不比等が唯一畏れた男、長屋王が君臨していた。
皇族と藤原家。それぞれの野心がぶつかり合い、謀略が交錯するとき、古代史上最大の闇が浮かび上がる――。
〈解説〉木本好信(元龍谷大学教授、奈良時代政治史)
Posted by ブクログ 2024年03月30日
スリリングな歴史群像ノワール。単行本で一度読んだものを、文庫化を機に再読。大傑作『比ぶ者なき』の続編。前作の主人公藤原不比等の息子四兄弟、武智麻呂・房前・宇合・麻呂と長屋王の政争を描く。前記の五人に加えてさらに、聖武天皇、光明皇后、橘三千代、元正上皇といった面々が歴史のプレイヤーとなる。血こそ流れる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
藤原不比等の四人の息子たちの物語
奈良時代の話
物語は藤原不比等が死去し、聖武天皇が即位するかしないかのあたりから始まります。
澤田瞳子さんの月人壮子を以前読んでいて(本書よりも少し後の話)少しだけ(ほんの少しだけ)予備知識がありましたが、現代の日本人達とは全く名前の音が異なり、中国の武将の方...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月27日
日本史で習ったはずなのに、それも遠い昔となれば、なんで藤原氏は天皇家と深く繋がってるんだっけと、訳がわからなくなっていた。この本の前に永井路子の「この世をば」を読んだので。 そして、遡ってみて、家系図を見て、そうだったなと、微かに思い出し。 本を読んで、理解できないことを調べて、頭を柔軟にしておこう...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月21日
藤原不比等の四人の息子、武智麻呂、房前、宇合、麻呂の代の物語。藤原家がさらなる権力を得ようとする。そこに立ちはだかるのは長屋の王。
橘三千代とその娘安宿部姫が入内する一条天皇も、藤原氏の一族に翻弄される。
歴史の通りと言っては元も子もないが、結末はやはり驚く。
この時代がますます面白くなってきた。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
奈良時代初期の藤原四兄弟と長屋王の対立を描いた歴史小説。
長屋王の変は史実としては知っていましたが、本作は変への房前不関与説をとっているのが珍しかったです。
それにしても四兄弟の天然痘での全滅は、平安時代の兼家一族の道長以外の興亡とあまりにも類似していて恐ろしいです。
前作「比ぶ者なき」の不比等に...続きを読む
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