【感想・ネタバレ】フェスタのレビュー

あらすじ

北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。
パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いない――と確信していた。
そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。
二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。
一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。
目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。
生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

今まで読んだことのないジャンルにも関わらず、分かりやすく面白く一気読みレベルでした。どんなクライマックスになっても面白いだろうなと思い最後の方は読み楽しませてもらいました。

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2025年06月21日

Posted by ブクログ

新年1冊目の読書にふさわしい本でした。
日高の小さな小さな家族経営の牧場で生まれたサラブレッドが凱旋門賞までたどり着く。
その道のりには笑いあり涙あり馬に関わるホースマン達の心と心を繋いでいく感動の物語。
自分が競馬好きだったのもあり最近読んだ本の中では抜群に面白かった。

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2025年01月02日

Posted by ブクログ

競馬に興味がないので、G1とか凱旋門賞とか名称としては知っていても、詳しくは知らないし、そもそもそれがなに?って感じなんだけど、いやいやこの小説は引き込まれた。一一頭のサラブレッドを中心、凱旋門賞優勝を目指すその熱気に自分も気が付いたら巻き込まれていたような感覚。

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2024年09月02日

Posted by ブクログ

すごく時間をかけて読んだ一冊。
とっても素敵な物語で、小説を読んでいるだけなのにまるで、レースを見ているかのように展開が映像化され、カムナビの根性などがすごく伝わってきた。
カムナビも化け物だったけど、そうおもうと
イクイノックスは、もう化け物以上ではと改めて感じた。

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2024年07月16日

Posted by ブクログ

弱小の生産牧場と馬主と厩舎が凱旋門賞の夢を追うサクセスストーリー。大人たちの必死さと我関せずのカムナビの対比が気持ちいい。第二世代が活躍する続編も読みたい

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2024年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

その血統や相性を研究しつくしてサラブレッドを創り出し育て走らせる。そういう夢にかける人々と馬本来の持つ性格を丁寧に描いている。
北海道の小さな厩舎から凱旋門に出走する馬をという一念で産まれたカムナビ。彼の成長と関わってくる人々の成長、そしてレースの興奮。一気読みの面白さでした。

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2024年06月20日

Posted by ブクログ

日高の零細牧場で牧場主の強い思いを受けて生まれ、関係する人々の人生と夢を背負って走るカムナビ。

日本の競馬界では決して正統な優駿ではないが、重馬場には圧倒的に強く、凱旋門賞で2着となった血統。

この馬の癖の強さが、物語に拡がりと深さを加える。

生産者、馬主、厩舎の調教師や厩務員に騎手など、競馬関係者の馬との関わりや馬に掛ける思いが実感をもって伝わってくる。

レースの場面は臨場感に溢れ、GⅠや凱旋門賞の展開は手に汗を握る。

凱旋門賞の結末には意表を突かれたが、エピローグともども本書にはふさわしいと感じた。

父親のナカヤマフェスタ始めとする実在した馬たちも登場し、競馬ファンにはさらにリアルに感じられるだろう。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ステイゴールド・エルコンドルパサー・オルフェーブル、そしてナカヤマフェスタ。実在した名馬と血統で往年の競馬ファンにはまるでノンフィクション小説のようでした。
競馬の専門用語は丁寧に解説しながら話を進めていて初心者にも楽しんでもらおうとする馳さんの気持ちが伝わります。
馬に関わるホースマンの熱い思いが伝わる感動作!レースの描写は圧巻!
「あなたの、そして私の夢が走ってます」の名実況を思いだしました。
それにしても最後の佐久間助手は格好良すぎでしょw

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2024年05月12日

Posted by ブクログ

いやぁ、良かった。

競馬は全く知らないが充分楽しめた。
競馬の前作「黄金旅程」も良かったが、私はこちらの方が好きかも…。
何度か涙した。

馬がとても繊細な生き物というコトを初めて知ったし、勝てなかった馬たちのその後の馬生が過酷なコトを辛く感じた。

どこかの観光地などで、乗馬を体験してみたい。
競馬場にも行ってみたくなった。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

映画にするなら誰を主役にもってくる?
もちろんサラブレッドのカムナビが主役ではあるが、競走馬を巡る生産者、調教師、馬主、厩務員、馬主、そして騎手
サラブレッドを愛する者たちの凱旋門賞という大きな夢を目指す物語。
馬の血統というものの面白さや不可思議さに作者の想像力から生まれるカムナビの性格。
全てが合わさって壮大なカムナビの物語が始まった。
ぜひ映画にして欲しいな。

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

常に楽しみにしている大好きな馳星周の新作ですが、競馬には大して興味が無いので、ワクワクも半減。
舌打ちしながら読み始めたところ、
予想に反し(失礼極まりない)、冒頭から、とても心地よく惹き込まれ、競馬の知識関係無く、あっという間に読み終えてしまいました。
今後も競馬作品が増えそうな予感ですが、次の新作も楽しみに待ちましょう!

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

勝てない馬ばかりだった生産牧場、厩舎、騎手、馬主に奇跡のような馬が誕生。スピードよりスタミナが持ち味。この馬で凱旋門賞に勝たせたい者たちの物語。

めちゃくちゃ面白かった。一気読み。ナカヤマフェスタやステイゴールドというのが実在したのを知らなくても、十分に楽しめた。熱い!

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

競馬小説としては、早見和真氏の「ザ・ロイヤルファミリー」もそこそこ面白かったが、はるかに凌駕する競馬小説の傑作。ステイゴールド・ナカヤマフェスタという稀代の荒馬から誕生したカムナビの活躍を通して、馬を愛する日高の弱小生産牧場・居酒屋経営の弱小オーナー・預託を受けた二流調教師・定年間近な老練だが馬に恵まれない厩務員・ジョッキーとして目が出なかった調教助手・癖馬を御すことができる確かな腕を持つのに乗り馬に恵まれない二流ジョッキーの面々が、それぞれの夢を神馬カムナビに託して頑張る姿は美しい。競馬ファン以外には刺さらない内容かもしれないが、競馬ファンには終始納得感ある感動のドラマに仕上がっている。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

会社の課題図書だのなんだので、全然好きな本を読めず久々に読めた。

久々だったので好きな競馬モチーフの話にした。馳星周さんといえば『黄金旅程』でもそのステゴ一族愛を存分に見せつけてくれたし、面白いだろうと思った。
実際にめちゃくちゃ面白かった。

厩務員、調教師、調教助手、馬主、生産牧場。それぞれの事情と思いがドラマのカットのように短いテンポで切り替わっていく。凱旋門賞を勝ってくれという大きな夢をみんなで見ている。
競馬ファンにとっての凱旋門賞制覇は本当に夢で、あの武豊騎手ですらいまだ達成し得ない悲願だ。悲願だからこそこうやって小説になる(秋から始まるドラマもそうらしい)
読者として大きな夢を一緒に見ているし、すべての専門用語が分かるので、まるで身内話のように面白くてスラスラ読んだ。しかし振り返ると「これ、競馬ファン以外はどのくらいまで楽しめるんだ…?」と疑問がうっすらと湧く。
なんだろうコレ…そうか、競馬にそこまで興味ない友人を競馬場に誘ったらずっとスマホ眺められてる時の気まずさだ!と、謎の納得を得た。

気性の荒い馬、クセ馬、逃げ馬、だからこそ愛さずにいられない馬。カムナビがもし現実の競馬界にいたら熱心なファンが何人もいて、何人もシャンティイ競馬場まで追いかけていただろうな。

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2025年08月09日

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ある馬のある挑戦を集中して描いている為、繰り返される用語説明や登場人物心情吐露がくどく感じたが、最後のレース描写は本当に手に汗かいた。マジであのレース観戦してる気分だった。

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2024年09月22日

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サラブレッドの系統をもつ馬、カムナビ。まさしくヤンキーな馬だ。競馬の事は全く分からないがカムナビに関わるホースマンたちの熱い思いが伝わる物語だ。夢を追い又、その夢を託すのだ。迫力ある文章で面白かった。

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2024年07月05日

Posted by ブクログ

競馬の疾走感、手に汗握る展開。文章で読みながら、自分がその場にいて、カムナビを応援しているような感覚に陥った。

友人が競馬ファンというのと、馳星周さんの作品だというので読むことにした作品。
知っている馬の名前が出てきて、まさかこれノンフィクションか!と思って、カムナビという馬については調べないようにしていたので、最後に「本作品はフィクションです」と書かれていたときにはびっくりした。
それほどリアリティのある作品だった。

馬のこと、調教のこと、競馬場のことなど、知らないことがたくさんあったけれど、あまり気にならずに読めた。新しい世界を知ることができたと思う。作者さんの心配りがありがたい。
大きなテーマとしてはやはり「夢」かなと思ったが、競走馬の行く末やほかの出来事も考えると「生き方」や「生と死」などもテーマに絡んできていたなと思う。
人が夢を見て、夢に懸けて生きることの素晴らしさやその情熱を感じることのできる作品だった。

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

競馬うまの話だ。競馬場を競走馬が疾る刻の表現力は思わず引き込まれ時間の経つのを忘れてしまった!流石馳氏だ。まるで競馬場で走る馬達を観戦している様だった。登場人物達にもドラマがあり最後の一文には夢を残して終わるとは!

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2024年04月01日

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ネタバレ

いゃ〜、凱旋門賞のまさかの大逃げ、興奮しました。

「フェスタ」というタイトルで、ナカヤマフェスタ!凱旋門賞!と脊髄反応してしまう競馬好きならたのしめるでしょう。

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2024年03月16日

Posted by ブクログ

ストーリーはシンプル
競馬に関わる人がこんな大勢いるとは!
いつか日本馬が凱旋門賞で勝つところを見たいのう

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2025年01月08日

Posted by ブクログ

馬にかけるロマン。
馬は本来全力疾走をしない動物だったが、サラブレッドが品種改良されて競走馬が生まれたとは知らなかった。
走りたくなく、走りたい時に走るわがままな馬にかける夢。競馬の世界の裾野の広さとそこに関わる人たちの熱意を十分に感じた。
どの馬もそんな人たちに支えられて戦っている。
小説の中だけでも勝たせてあげたかったなぁ。

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2024年08月03日

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