馳星周のレビュー一覧

  • ソウルメイト

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    どの子も本当に可愛くて愛おしくて、愛おしすぎて涙が出てくる。犬って最高の存在だね。
    特にカータの話は涙がボロボロ流れた。

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    2024年03月19日
  • 神の涙

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    日本の政治にこっちを愚弄してる、なんてグロテスクなことをするのか、と憤りを抱えているが、カムイの考え方で生きていきたいという気持ちになった。すごく良かった。

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    2024年03月09日
  • 月の王

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    冒険活劇である。それもコテコテの昭和の……。

    舞台は太平洋戦争直前の上海。
    このところ現代作家が多くこの時代を描いていることから、背景にある世相はある程度知られているだろう。

    明治維新からの急激な文明促進による混沌のなか、熱病にうなされた日本
    清朝末期からの他国侵掠による威厳崩壊のなか、行く先を見失った中国
    その中で繰り広げられる不思議な“ファンタジー小説”。

    作者は、多彩なテクニックを駆使して、描くことを楽しんでいるよう。
    アクションの様子は、さながら“動”を“文字”でドローイングする、画家。
    血肉飛び散る様子であるにもかかわらず、どこかコミカルでもあり、ワクワクする。

    かつての作家

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    2024年02月25日
  • 雨降る森の犬

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    犬と共に生活をしている自分からすると、こういった話にはとことん弱い!笑
    「人間は過去と未来に囚われて生きていて、犬は今、その瞬間を生きている。」
    「見返りなど求めず、家族を愛し、辛い時や苦しい時は余計な言葉をかけず、ただそばにいる。」
    「人が動物と暮らすのは別れの悲しみよりも一緒に暮らした幸せの方が大きいから。」
    心に刺さるメッセージばかりだった。
    山や自然の描写も素晴らしく、将来的にこんな暮らしをしてみたいなぁ、登山してみようかなぁ、と思わせる内容だった。
    面白かった、⭐️5つ。犬大好きだなぁ。

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    2024年02月23日
  • 雨降る森の犬

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    こんなに本で泣いたのは南極物語以来のような気がする。ワルテルが雨音を妙子から守るところ、そしてワルテルが逝ってしまうところ。涙がとめどなく溢れて、視界がぼやけて鼻が詰まってもう苦しかった。
    雨音は絵を描くこと、道夫と正樹は写真を撮ること、それぞれの目で見た景色をカタチは違うけどモノとして残すことにやっぱり魅力を感じる。
    素敵な景色をカタチあるものとして残したい気持ちもあるけど、それよりも息することさえ忘れたこの空間に私も存在していたという証を残したい。
    そんな素敵な記憶をたとえ忘れっぽい気質でも忘れたくない。

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    2024年02月23日
  • 9・11倶楽部

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    911

    戸籍が無い子供達。外国人でも日本人でも相当な数の無国籍者が日本に入ると言う。どうやって生きていけるのか?何故見ず知らずの子供達に深く関わりたかったのか?私には直ぐには解らないし、多分わかる日は来ない。切ない内容だった

    #怖い #ドキドキハラハラ #切ない

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    2024年02月19日
  • 北辰の門

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    藤原不比等の「比ぶ者なき、」その息子たち4兄弟と長屋王の「四神の旗」からの奈良時代史第三弾!
    久々の作品も、何ともノワール感たっぷりで馳星周の世界に浸かることが出来た。満足です。
    そういえば、
    恵美押勝の乱って教科書に載ってましたっけ?
    女帝の孝謙天皇と道鏡の恋物語も必見。

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    2024年02月19日
  • パーフェクトワールド 下

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     著者が沖縄を舞台にこんなノワール小説を書いていたとは知らなかった。「復帰」直前の沖縄で現状と将来に鬱屈を募らせていた若者と、「復帰」後の沖縄を骨までしゃぶってみせようと金儲けを目論む本土の政治家たちのコマとして使われていることを潔しとしなかった考案警察官の生が交錯していく、というストーリー。最終シーンでこの二人の「対決」が描かれるが、二人はまったく言葉を交わさないままで終わっていく。つまり、この二人の生が決して交わらないと設定されている。

     個人的には、せめて本土の政治家や官僚や資本家たちに一泡吹かせてやろうと動き始めた大城がどんどん法を破り、人の道に外れた行動を重ねるようになるところが重

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    2024年02月17日
  • 雨降る森の犬

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    いわゆる普通の家族と比べると、それぞれ何かが足りなかったり、問題を抱えているものの、山・森・空気・雨など自然に囲まれた立科で生活をするうちにお互い支え合っていることに気付き、成長していく。そしてそれを繋ぐハブとなる存在が、バーニーズマウンテンドッグのワルテルだ。
    人間達の状況や気持ちを機敏に感じ取り、いつも寄り添ってくれる優しい犬。
    登場人物はそれほど多くないのに、徐々に気持ちを開いていく雨音、正樹の様子がとても微笑ましい。
    血が繋がっていることや一緒に暮らしていることだけが家族じゃない、とあらためて考えさせられる。お互いを気にかけて、大切に想っているかが大事。
    自然の描写や、個人的には料理の

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    2024年02月16日
  • ソウルメイト

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    共感できる。
    本当にうまいなぁ、と思う。
    犬に限らず、猫や他の動物を好きで買ったことある人には共感できるところが散りばめられていると思う。

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    2024年01月25日
  • ソウルメイト

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    ソウルメイト

    私も犬が大好き。私が好きだよと声、表情、態度で表せば犬もまたありったけの表現で返してくる。信頼すれば決して裏切らない。健気。しかし寿命は短い。10〜18年。いつか別れの日が来る。分かっているはずなのに考えたく無い。失った後の喪失感を味わってしまうと犬を飼うことができなくなった。

    #泣ける #癒やされる #切ない

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    2024年01月22日
  • 神の涙

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    良かった。泣いた。
    神(カムイ)の涙…そのタイトルの持つ意味がこの本の隅々まで行き渡っていると感じました。
    アイヌをテーマにした本は数冊読ませて頂きましたが、やはり自然に対して畏敬の念を持つ生き方に心をうたれます。
    本書160ページに書いてある熊被害の予測など、正に今問題になっている事。
    自身も現代社会の恩恵を受けっぱなしである身ですが、そんな生活の中でも本書に出会い、アイヌを知れた事に感謝します。

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    2024年01月12日
  • 神の涙

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    ネタバレ

    "少年と犬"の作家さんの、アイヌをテーマにした作品。
    個人的にはこちらのほうが好きだった。
    少年と犬と同様に、東日本大震災が一部で関与している。

    アイヌであることを誇りに思う敬蔵
    アイヌであることから逃げたい悠
    アイヌであることを知り、アイヌのことを通して自分のことや生きる意味を見つけようとする雅比古

    私は北海道にいつも行きたいと思いながら結局まだ行った事がない
    アイヌのことも映画や本やドキュメンタリーでしか知らないけれど、とても惹かれる。
    父親がみちのくでちょっと濃いめの顔なので、アイヌの血が少し混じってないかななんて憧れすらある。
    最近のアイヌの子孫はどんな生活を送

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    2024年01月08日
  • 神の涙

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    章の区切りと前後半の悠とまさひこの回と読み易いと思うし内容が良いから止まらない 不夜城は未読で殺人バイオレンスホラーが読めない身体になってしまったので、読む事はないけど、きっとハラハラドキドキが続く物語なんだろうな、とはいえ推理小説しか読まず消えた巨人軍の西村京太郎はほぼ読んでいたけど、急に殺人を読んでいて吐気が来る嫌悪感義が出るのです。アイヌの勉強になり神を想う敬蔵の彫師の集中力の凄さ、悠のお兄ちゃんにおじいちゃんに家族になれたなる迄の1年間の記録が 5年後に帰る場面で終えて嬉しい 3人の像が部屋に置いてある 悠を抱きしめる お酒を断ち長生きする敬蔵 ホロっと来ました。青春18きっぷで川湯温

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    2024年01月04日
  • 雨降る森の犬

    購入済み

    雨降る森の犬

    素敵な本でした。私も犬や動物は好きなのでタイトルと表紙の絵に惹かれて読みはじまったのですが、犬の持つ癒しの力と言うか安堵感がとても伝わってきました。
    6年前に飼い犬を亡くしてから悲しみのあまり次の犬を飼うことができずにいましたが、また飼いたくなりました

    #感動する #泣ける #癒やされる

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    2023年12月23日
  • 少年と犬

    購入済み

    少年と犬

    多聞はどこに向かっているのか?誰を探しているのか?
    迷い犬として出会った人々の心の傷に寄り添い癒しながら目的地まで辿り地いたのは…震災によって突然別れてしまった大好きな少年に会うために旅をする多聞。
    最後は少年に出会えて良かったね。少年の心の傷も癒やし守り抜いて死んでしまったけど多聞はいつも少年と生きている。素晴らしい作品でした。

    #切ない #感動する #泣ける

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    2023年12月05日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    葵や前島たちに競馬の伊呂波を習う。登場する皆が陽気でタフ。テンポが良く、安定感ある読み心地。彼らの突飛な台詞に噴き出すことも。人の温かみや馬の素晴らしさを十二分に味わえる物語。

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    2023年12月04日
  • ロスト・イン・ザ・ターフ

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    競馬好きが集まるバーを営む葵が、一頭の馬に惚れ込み、その馬を巡ってのお話。
    恋愛、犯罪をはさみつつ、競馬をロマンと考えるお金持ちや一方で競走馬の牧場の経営など様々な人達と関わりながら、惚れ込んだ馬の子供のレースのデビューを迎える。

    話のテンポも良く、葵を応援しながら楽しく読めました。

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    2023年12月03日
  • ソウルメイト

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    エピソード毎に涙腺崩壊。自分が犬に弱いのもあるが、ほんとーーーに馳さんが書く犬が愛おしい。そして作者の犬愛が溢れて止まらない。
    読めば分かる。絶対犬好きの作者。

    そして調べてみたら案の定バーニーズLoveのバーニーズ第一優先で生きてる人だった。笑
    もうね、文章読んだだけで分かる。

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    2023年11月22日
  • 雨降る森の犬

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    確か、初めて読んだ馳作品。
    ばっかみたいに泣いたのを覚えている。

    『不夜城』を書いた人と同一人物とはとても信じられない。暖かくってもう。優しく生きようと思える。

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    2023年11月22日