馳星周のレビュー一覧

  • マンゴー・レイン

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    これぞノワールだという内容でした。
    台湾やイタリア、カナダが舞台の物語もありましたが、今回はタイ・バンコクを舞台に繰り広げられ、仏像や怪しいファイルに振り回される人たちの欲望の行方に、固唾を飲んでのめり込ませていただきました。

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    2025年11月03日
  • 少年と犬

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    最後の物語、少年と犬は切ない。

    短編集ではあるが、犬の多聞を中心に繋がっていく物語。
    少女と犬はそれまでの展開からどうなるかと思っていたが、前向きに終わり良かった。
    猟師と犬はまさかの結末。

    最後は泣けた。

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    2025年10月25日
  • 少年と犬

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    人と犬は言葉を交わせないが心で意思疎通できるってことを表現されている。
    多聞の一途な意思を汲み取って導く登場人物にも心動かされた。

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    2025年10月23日
  • 9・11倶楽部

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    地下鉄サリン事件、中国不法滞在孤児、テロなどなど日本の中でアンダーグラウンドの世界でありそうでなさそうな話。退廃的でありながらも、グッとくる話だった。

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    2025年10月14日
  • 少年と犬

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    1匹の犬を通じていくつかの登場人物の人生や生き様に触れることができる。
    犬を共通項としてそれぞれの登場人物に触れていき、犬の目指す西に何があるのか、先が気になってしまい一気に読み進めてしまう満足度の高いので作品だった。

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    2025年10月11日
  • 飛越(ジャンプ)

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    やっぱり馳星周の競馬小説は読み応えがある。
    障害レースの見る目が変わる。

    円谷翔吾を脳内で千鳥の大悟と重ねて読んでたw

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    2025年10月04日
  • 月の王

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    ハラハラ!どうなるのか?隙間時間にちょこちょこ読み進めた本だが、先が気になりすぎて本を閉じるが辛かった場面が多かった笑 
    おもしろかった〜!

    月、狼、大神、なるほどなぁ。タイトルやあらすじなどから想像できた方もいらっしゃるようですが、、
    私は読みながら感動していました笑笑

    激しい暴力シーンが苦手な方には向いてないかもです。
    また登場人物の中国名の読み方もなかなか覚えられず、何度もページを戻っていました。

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    2025年09月26日
  • ゴールデン街コーリング

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    毎日呑んだくれて、今日がただ明日になるだけの日々。吸いたくもないタバコに火をつけて嗚咽を繰り返した日々。なんだか懐かしく感じながら、読み進めました。
    そんな日々からも人生の先輩や仲間たちから酸いも甘いも知りながら、自分が何者なのか学び、少しずつ大人に成長していく、、
    共感できる部分が多くて読みやすかった。
    香ちゃんが奥さんでよかった、ホッ。

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    2025年09月15日
  • 暗手

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    やはり馳星周はノワールが良い。元々「不夜城」で驚異の新人ノワール作家として鮮烈なデビューを果たし、その続編「鎮魂歌」でイメージが定着した。なので「少年と犬」のような作品で直木賞を受賞した時は大いに驚き、またそれを読んで内容の素晴らしさにまた驚いたが、何度も直木賞候補に挙がっている実力の持ち主だと考えれば当然かとも思う。
    本作は「夜光虫」から十数年ぶりの続編らしいが残念ながら「夜光虫」はまだ読んでいない。それでも主人公のキャラクターや背景は十分理解できたし、後半の圧倒的なバイオレンスにはページを繰る手が止まらなかった。
    才能ある作家には色々なジャンルで挑戦してもらいたいが、それでも馳星周には全作

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    2025年09月12日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    最初短編集かと思って後味の悪い終わり方にヒヤッとしたけど、連作短編集でちゃんと多聞のその後が出てきて安心した。
    出てきた人が次々と亡くなっていく話が続く中で、少女と犬がハッピーエンドで良かった。
    多聞は最後に身を挺して光を守らないといけないって知ってたから、旅の道連れの人たちのことも慈しんでたけど助けることができなかったんじゃないかなぁと。助けられないならその人生を良きものにしようと、限られた時間で精いっぱいに寄り添ってたんじゃないかな。

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    2025年09月04日
  • ゴールデン街コーリング

    nao

    ネタバレ 購入済み

    青春真っ只中!

    ナベさんを殺した犯人に対して、主人公はなにか復讐的な行動をとると思われたが、やさしい終わりかたで心が温まりました。ほろ苦さや葛藤もあるけれど、自分もこんな青春を送ってみたかったなと思いました。とても素敵な作品です。

    #切ない

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    2025年09月02日
  • 雨降る森の犬

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    犬は今を生きている。その通りだと思う。人間みたいに損得を考えたり、自分を装ったりしない。だからこそ一緒にいると心が安らぐし、人も成長できるのかもしれないと思った。

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    2025年08月26日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    言葉は分からなくても人の心を汲み取る力が犬にはあるのかなと思った。
    短篇ごとに、人が死ぬ描写が突然あったり、あっさり死んでしまっていて先が気になった。
    最初はハッピーエンドを想像していたけど、読み終わったら全然そんなことなかった。
    思っていたよりも悲しい最後だった。

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    2025年08月22日
  • 飛越(ジャンプ)

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    競馬は全く知らないが、面白く読んだ。
    平地と障害がある事も知らなかった。

    この作者はノワール小説が有名だが、犬の話や競馬の話はノワールとは違いとても良いと感じる。

    実際に近くで馬を見たり、競馬場に行ってみたくなった。

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    2025年08月18日
  • 走ろうぜ、マージ

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    動物(パートナー)の看取りの日記。
    人は人間味に溢れ、弱っていくパートナーの描写は経験を呼び起こされ、再び苦しい気持ちになる。愛したパートナーの看取りを経験していたかしていないかでこの1冊に対する感情の揺れ幅に大きな違いがあるに違いない。

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    2025年08月11日
  • フェスタ

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    会社の課題図書だのなんだので、全然好きな本を読めず久々に読めた。

    久々だったので好きな競馬モチーフの話にした。馳星周さんといえば『黄金旅程』でもそのステゴ一族愛を存分に見せつけてくれたし、面白いだろうと思った。
    実際にめちゃくちゃ面白かった。

    厩務員、調教師、調教助手、馬主、生産牧場。それぞれの事情と思いがドラマのカットのように短いテンポで切り替わっていく。凱旋門賞を勝ってくれという大きな夢をみんなで見ている。
    競馬ファンにとっての凱旋門賞制覇は本当に夢で、あの武豊騎手ですらいまだ達成し得ない悲願だ。悲願だからこそこうやって小説になる(秋から始まるドラマもそうらしい)
    読者として大きな夢を

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    2025年08月09日
  • 少年と犬

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    飼い主と別れ、5年もの月日をかけて旅する一匹の犬。旅の途中での様々な人達との出会い。孤独や絶望の中にいる者に寄り添い、時には生きる希望を与える優しくて賢い犬、「多聞」。
    これだけでも良いお話だけれど、最後の章が泣ける。
    魂のレベルで結びついているこの関係って本当に奇跡じゃないかな。多聞はみんなに光を与える存在で、まさに天使!

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    2025年08月05日
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII

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    犬を飼うということは家族になること。ぶひ子は一体どんな飼い主に飼われていたのだろう。家族を捨てることがよくできたものだ。でも捨てられたおかげで最愛のソウルメイトに出会うことができたのも事実。心温まる短編小説でした。

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    2025年08月01日
  • 少年と犬

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    多聞の生き様に心打たれた。この世で会いたいたった一人の相手のために、ここまでできる存在っているのかと思うほど、波乱万丈のストーリーだった。
    岩手から物語は始まり、道中様々な境遇の人に出会いながら、それぞれに一瞬の幸せを届けていた多聞。多聞に出会った人はみんな、結末は不幸に見舞われるから、感動系とは違うんじゃないかと勘ぐってた。でも読み終えた今なら何となく分かる気がする。多聞は、光に会うまでにお世話になった人に、自分という存在をもってして、最大限のお礼をしていたんじゃないかな?どうしても会いたい人がいるからずっとは一緒にいれないけれど、縁でつながった以上、相手を幸せな気持ちにした上で、次の道へと

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    2025年07月30日
  • 少年と犬

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    ネタバレ

    ある一匹の迷い犬が、さまざまな人間たちのもとを転々としながら、本当の飼い主のもとを目指す旅の記録です。
    そしてその過程で、人間たちが抱える心の闇に、静かに光を灯していく。

    犬は言葉を話せないけれど、その存在自体がまるで「救い」のようだった。
    問題を抱えた人々が、犬とふれあううちに少しずつ心を開き、過去の罪や悲しみに向き合い、前向きに生きようとする姿がとても感動的だった。
    だが、最初の3話ではその仮の飼い主たちが皆、最後には命を落とす。感動とともに残酷な結末が続き、「これはもしかしてブラックユーモアの小説なのか?」と疑ってしまうほどだった。

    犬は、ただ癒しを与える存在ではなく、どこか遠く南西

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    2025年07月26日