馳星周のレビュー一覧

  • 四神の旗
    奈良時代が面白い、と言っていた僕としては、正にドンピシャの作品である。その通り、非常に面白かった。が、またやってしまった。これを読む前に、藤原不比等を主人公にした作品を読むべきだった。早速、購入したけど、少し間をおいて読もう。
  • 黄金旅程
    ステイゴールドをモデルにした馬は魅力的に描かれ何故あれほど人気があったのかよくわかる物語。生い立ちなどはかなり変更ありガチ勢注意。周囲で起こる人間ドラマは競馬モノではよくある感じ。
  • ゴールデン街コーリング
    馳氏の学生時代、「ハードボイルドだどッ!」で売れっ子芸人となった内藤陳氏が経営していた酒場「深夜+ワン」で、夕刻から朝方までアルバイトをしていたことは有名な話だ。
    私も学生時代に先輩に誘われて3〜4回ほど足を運んだ記憶があるが、独特ともいえる雰囲気に馴染めず、その後新宿は遠のいた。
    私がゴールデン街...続きを読む
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    ウララペツとの出会いなんかは私がソダシをみて綺麗と思ったところと共感する部分も多く、また引退馬をなんとかしてあげたいってところもすごく共感しました。この本をきっかけに引退馬のこと、牧場経営のことをなんとかしようと、特に競馬ファンを巻き込んでいい方向に動くのを馳さんは伝えたいんだろうなと思います。
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  • 雨降る森の犬
    とても丁寧な小説でした。綺麗な森の空気に、犬。私も飼ってるので気持ちが入りました。ゆっくりとした話も良いですね。
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    キーワードは「競馬はロマン」、馬を愛する人たちのほのぼのストーリーだ。兄が遺した競馬バーを営む主人公:葵がウララペツ一目惚れ、血統を残そうと奮闘する。グルメあり、恋愛あり、闇社会との関わりアリで盛りだくさんだが、競馬ファンでなくとも気楽にサクサク読める。
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    自分史上最速で読んでしまいました。
    ハラハラとかドキドキとかではありませんが、話の流れがわかりやすかったです。
    競馬好きならぜひ手に取って欲しい一冊。
    競馬はロマンだ-それがわかりやすい中身でした。
  • ロスト・イン・ザ・ターフ
    ごめんなさい。
    馳星周大ファンとしてはちょっと受け入れられないホノボノ感。
    それでもスラスラ最後まで一気読み出来てしまう作品でした。
    競馬ファンにオススメ。
  • パーフェクトワールド 下
    登場する公安警察官の大城くんが、ヤバい。

    上巻でも凄かったけど、
    下巻に入ったらますます危険な人物に。
    殺しも、クスリ漬けも、なんでもあり。

    大城くんと関わる人物、
    大城くん自身も、
    どんどん闇に墜ちていく。

    大城くんと対極にいるのは、
    自らの信念のために死を厭わない熱い男・平良くん。
    最後の...続きを読む
  • パーフェクトワールド 上
    馳星周作品、久々に手をとりました♪

    軽〜い気持ちで読み始めたら、
    重く濃厚な気配にたじろくことに(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)

    沖縄返還前の激動の時代。
    日本やアメリカによって翻弄されてきた、悲しい歴史をもつ沖縄。

    かつては独立した琉球王国であった沖縄。

    沖縄の尊厳を保ちたいと戦う者がいれば、
    一方...続きを読む
  • 煉獄の使徒 下
    あのオウム事件に万が一このような背景があったとしたら、とても恐ろしい。

    恐ろしいのはヒトの業と正義の揺らぎ

    いやいや正義なんてこの世に存在するのか。

    さらに正義があったとしても、その実現に道を誤ったら?

    深く、悲しく、怖い小説だった。
  • 比ぶ者なき
    強烈なリーダーシップで大和朝廷を動かしていった藤原不比等の権謀術策を、見事に描いた一冊。
    まるで囲碁将棋のように詰めていく恐ろしさは、一周回って見事と感じさせる。
    政治家の見本のような人物。
  • 蒼き山嶺
    やっぱり山岳小説は面白い。自分がそこにいるような気になって、次々とページをめくりたくなる。
    それに、外が猛暑の日に冷房の効いた室内で雪山登山の本を読む贅沢!

    池谷に山があってよかったと思いました。
  • 神の涙
    大自然の中でゆっくり時間が流れていく感じから
    後半は急にスピードアップ
    (読書ペースも)
    先が見えない世の中で社会人人生も気がつけば後半(ゴールが移動するかもですが)
    ”今を感謝し楽しむこと”の再認識が出来ました

    星は4.5

    福島については、どちらかというと事業者側の目線となります、、
  • 殉狂者 下
    結末がノワール。
    想定どおりの終わり方だったけれども、
    とても面白かった。
    2つの時間軸の入れ替わりが
    話に加速をつけてとても良かった。
  • 神の涙
    アイヌのことは、子供の頃、『コタンの口笛』で初めて知った。あとは国語の授業で金田一京助や知里真志保のことを聞いたのを朧げに覚えていて、吉村昭の『間宮林蔵』や川越宗一の『熱源』に登場するアイヌの人たちは鮮烈だった。孫がゴールデンカムイに夢中になっているのを知っているが読んだことはない。ともかく、この『...続きを読む
  • 殉狂者 上
    ノワールっぷりが少ないのが逆に良いです。
    下巻が楽しみ。
    なんとなく話の構造的にしてる
    想定が果たしてあっているのか。
    楽しみ楽しみ。
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII
    ソウルメイトの続編。

    犬を飼うということの重さを、ひしひしと感じた。
    前作以上に、犬と生きること、魂の絆を訴えてくる作品だと思う。

    本編から外れるが初めに、この本を捧げる犬たちの名前が出てくるのだが、そこに『雨降る森の犬』の犬の名前があった。
    あの犬は作者のソウルメイトだったのだなと、改めて知っ...続きを読む
  • 月の王
    やっぱりウルフガイ、だよね(読んだころないから詳しい内容は知らないけど)。最初に大神という苗字だけ出てきてもなにも思わなかったけど、明という名前に「あれあれあれ~」って (^^) 正体知ったらなおさらでしょ。鸕野讃良なんてでてきちゃうと、以前の不比等を扱った小説あたりからふくらんだのかな、と思ったり...続きを読む
  • ソウルメイト
    私も犬を飼ってます。誕生日を迎え5歳になりました。犬を擬人化せずに犬として接する筆致でしかも感情がこもってる。忘れがちな優しさに触れられる良い機会になりました。