馳星周のレビュー一覧
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最期まで誇り高く、賢い多聞に涙が出てきた。
多聞に関わった人々も、多聞自身の人生を壮絶で濃い。多聞が神様という表現に違和感を持ったものの、きっと多聞がいようがいまいが、避けては通れぬ不幸だったんだなと解釈した。
多聞が人々の人生を玉響に導いたことには変わりがないのだから。Posted by ブクログ -
馳星周の小説だった。
令和ではむしろあり得る様な気がする。
昭和だと衝撃なんだけどね。
不思議だな。
登場人物が持っているものがある。
「熱量」暗黒の世界Passion。
突き動かされる人間の恐ろしさと哀しみを馳星周は教えてくれる。
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今までのソウルメイトシリーズとは全く毛色の違う内容で驚きました。
力強い文体とリアルな描写で、震災後の状況を生き生きと描いた作品です。内容は感動的なストーリーで、心に深い余韻を残します。
ただ、個人的には悲しい内容ばかりで、読み進めるのが少し辛かったかな。Posted by ブクログ -
日本の天皇は万世一系となっている。続日本書紀にある話なのだろう藤原家も名門の家でこの頃の時代活躍していた話だ。藤原仲麻呂一代の生涯をこの一冊にまとめている。なかなか読み応えのある一冊だった。人の出世欲や権力欲は果てしなくあるものなんだな。Posted by ブクログ
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読みやすい作品だと思った。
犬飼いたくなった。
5年間も旅したけど約束を果たしたら呆気なく亡くなってしまう。意外とこれが現実的だな、と。
今までの人生の中で殆どの人は必ずどこかしらで犬と関わる機会があり、その経験とどこか通づる所が皆共通してあるのではないだろうか。
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多聞が完璧過ぎて、こんな犬だったら、と犬を飼っている自分をついつい想像してしまった。
犬と人間の絆、お互いを思う深い気持ちや心情が印象的だった。
我が家は猫を飼っているが、いつもより愛おしく感じた。
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宮澤が、離婚したことを認めない伝説のアンタッチャブルに翻弄され続けっぱなしで終わる物語。
馳星周だからかな、結末はなんだかよくわからない形で終わってるので、そりゃないよって気持ちなんだけど、それはそれで、話としては面白くてあっという間に読み終わってしまった…Posted by ブクログ -
最初、文庫本で600ページ弱という分厚さに戦いたが、読み進むうちに、政の中での権謀術数の凄さに、全くページ数の多さを感じることはなかった。と言っても、休み休み読んで、3日かかったけど。続編の「四神の旗」を先に読んでしまっていたので、少しワクワク感がなかったのが、やや残念ではある。Posted by ブクログ
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『続編はどうしようかな~』、と思ってたんだけど、やっぱり気になって。受験用の勉強のご多分に漏れず、聞き覚えがあるのは、主要人物や政変の名前と、大体の順番くらい。具体的な背景とかはほぼ無知だから、内実を知る楽しさが大きかった。となると、三部作完結編となるであろう次作も、当然のこと気になる訳で。Posted by ブクログ
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奈良時代が面白い、と言っていた僕としては、正にドンピシャの作品である。その通り、非常に面白かった。が、またやってしまった。これを読む前に、藤原不比等を主人公にした作品を読むべきだった。早速、購入したけど、少し間をおいて読もう。Posted by ブクログ