馳星周のレビュー一覧
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会社の方から頂いた一冊。
目次を見るとどうやら短編小説のようだった為、暫く積ん読になっていた。
読む本が無くなり、読み始めてみた。
短編であるが、一作一作の熱量が凄い。
どの作品も心掴まれ、物語の世界に浸透してしまう。
情景も一気に頭の中に広がり、犬たちとのやりとりに仕事で疲れささくれ立ってい...続きを読むPosted by ブクログ -
最終章。
あれだけの闇を生き抜いた健一が
まさかの・・・最期。
チョット・・・呆気なかったけど
健一の人を嘲笑い、操り、自分の思うように歌舞伎町を
動かす、あの非道な策略は
3作読んでても飽きなかった。
皆が健一の手の内に堕ちるのが分かる気がする。
前作より残忍な描写がなかったので
読みやす...続きを読むPosted by ブクログ -
ソウルメイトは犬好きにとっては泣ける本筆頭のような本でした。この本はその2なのでやはり品質は保証つきです。元々この方は文章のリズムで読ませるタイプの人なので、そんなに内容変えなくとも読者がついてくる作家ではあります。でも「走ろうぜマージ」「ソウルメイト」そして本作「陽だまりの天使たち」はその路線に全...続きを読むPosted by ブクログ
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前作以上にノワールな作品。特に中盤まではただひたすら悪辣で悪行、悪夢のような展開。終盤、全ての謎につながる物事がはまりはじめると、ミステリーとしての味わいが楽しめます。そこまでの辛抱かも。Posted by ブクログ
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タイトルを見てびっくり。えっ、不夜城ってまだ完結してなかったの・・・?
内容のほうは、えー、ミステリ的な読み物として読むならば、かつ、「不夜城」の続編だという意識を捨てて読むのであれば、まぁ、悪くはない読み物だと思います。
しかも、不夜城の「完結編」となれば、オチはあれしかない。それがわかってし...続きを読むPosted by ブクログ -
小蓮(シャオリェン)というキャラクターの強烈さ。最後まで裏切り続け、その中のギリギリの愛?信じながらも裏切る、本能的な哀しさ。カタルシスのない小説。本当の意味での孤独。センチメンタリズムに陥らない。Posted by ブクログ
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予想通り全員が地獄に落ちてしまった。それにしても大城の狂いっぷりが凄まじい。ここまで人を陥れることに躊躇いを感じさせないとは。上巻冒頭の警視監の前でガチガチに緊張していたのが信じられないくらいの変貌ぶりが怖すぎる。本人は変わってしまったことを周りのせいにしていたが、間違いなく本質的にそういう要素を備...続きを読むPosted by ブクログ
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投資で言うと損切りできなかったひとたちのお話というところでしょうか笑
オウム真理教をモデルにした新興宗教のお話。
弁護士一家を殺したり、地下鉄にサリンをばらまいたり。
この話はあくまでフィクションで小説なんですよというのを前提にして読まないとダメだと思う。
オウム真理教のノンフィクションものでは...続きを読むPosted by ブクログ -
「9.11倶楽部」に通ずる灼熱のような暑さを感じる。純粋すぎる青年たちが呪詛の塊のような一癖も二癖もある大人たちに利用されるであろうということが目に見えてわかりもどかしさが募るが、これが馳ノワールの真骨頂とも言える。これから下巻を読むがハッピーエンドはあり得ないだろう。Posted by ブクログ
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愛車のポルシェを疾走させ、出歯亀栃尾が叫ぶDriiiiive!!!
秘密を覗く事に快感を得る主人公がひょんな事から肉体関係を持った淫乱女子高生高木舞を相方に他人の秘密をあばく。スケベで品のない最高の娯楽小説。Posted by ブクログ -
短編集で、それぞれのタイトルには犬種が冠されています。
どれも犬を愛する人間には頷けてたまらない要素が満載なのですが、あくまでリアルな質感であって、ドラマチックに仕立てている感じはありません。そのぶん感情を揺さぶる読み応えは薄いかもしれません。
ただ、最後の「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」だけは...続きを読むPosted by ブクログ