馳星周のレビュー一覧

  • ソウルメイト【電子特別版】

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    テレビで紹介されていて気になっていました。

    見た目で選んではいけないこと、特に最初の詩には考えさせられた。

    今は「飼う」より「買う」ことが多いのかな・・・

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    2013年08月14日
  • 弥勒世 下

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    残酷なラストだなと思う。主人公の葛藤弱さ、話がうまくいきすぎなど多少気になるところはあるが、話に引き込まれて一気に読んでしまった。
    返還前の沖縄の様子がこうだったのだろうなと驚き、発見も交えて読む。出来事の返還は知っていたつもりだが、様子をありありと見え重い歴史を抱えていることを再認識。また沖縄の方がこれを読んだらどう思うかも興味深い。

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    2013年08月05日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    ネタバレ

    「10ページに一度脳漿が飛び散り、主要人物にゲイ含有率が異常に高く、ラストシーンまでにほとんど全ての登場人物がお亡くなりになる」でお馴染み、馳作品の最高傑作。

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    2014年05月01日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    犬の不思議な力。また久しぶりに犬を飼いたくなった。犬好きの人にオススメ。
    犬種の異なる短編になっていて、読みやすい。

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    2013年07月26日
  • ソウルメイト【電子特別版】

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    ペットロスを経験された方にとって見るに耐えない物語やドキュメント番組などが多数ある昨今、こういったジャンルを敬遠される方も多いかもしれません。
    経験者の私もそうでしたが、勇気をふり絞り手にとって見ました。

     「これは大丈夫!!馳インチャ(ファン)ならば絶対読んでほしい。」

    311以降原発に関する作品が少なくない先生ですがレガシーな馳星周ビヘイビアが戻ってきた!と感じた一冊!
    とはいえギラギラ、胸の奥のチクチク感は無いのでご安心ください。
    心の温まる情感にあふれた素晴らしい作品です。

    アニモ!ワルテル! (ANIMO, Vamos Walter!!)

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    2013年07月25日
  • 美ら海、血の海

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    戦争の悲惨さが伝わる。戦争も震災も、忘れてはならない大事な記憶。忘れないように生きようと、何度目かの決意。

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    2013年06月18日
  • 虚(うつろ)の王

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    この作品はネーミングがすごく好き。登場人物の性格がよく表れている。売春クラブを仕切る高校生エージが、母親を折檻するシーンが印象的だった。あと一度も登場しないけど、主人公・新田がいつも思い出す少年院の千春。回想でしか描かれていないので、かえって読者の想像をかきたてる。忘れられない、千春の薄い唇。忘れられたのは、きっと新田のほう。新田はのたれ死に、エージは大学へ行く。かわいそうに。

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    2013年04月13日
  • 美ら海、血の海

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    池上冬樹の解説にも書いてあるように「まさか馳星周の小説を読んで泣くとは思わなかった」。

    東日本大震災の被災地、石巻。そこから物語が始まる。大津波に襲われた石巻の風景描写…読み始めてすぐに泣けてきた。東日本大震災の直後に両親の安否を確認するため向った沿岸の町…全てが津波で流され、大きな船が打ち上げられ、瓦礫に覆われた道路…虚ろな表情で歩く人々…余りにも強く残る人々の生活の痕跡…あの光景が頭の中に蘇った。

    そして物語の舞台は終戦間際の沖縄へ。あの悲惨な戦争と東日本大震災がオーバーラップし、ページをめくるたびに涙がこぼれる。本土に見捨てられた沖縄…その中で必死に生きる14歳の真栄原幸甚…馳星周の

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    2013年02月21日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    公安警察とカルト教団。二つの閉鎖された組織の中で、エゴと欲に暴走させられていく主人公達の生き様が凄まじい。

    各々の欲望に突き動かされ生きていく登場人物達と、その欲望が連鎖し、さらに過酷な状況へ登場人物達を追い詰め破滅へと続いていく流れが最高です。

    手に汗握りました。

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    2013年03月03日
  • 煉獄の使徒(上)(新潮文庫)

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    オウム真理教の一連の事件にインスパイアを受けた小説。

    ちょっと古いがキャッチーすぎる。

    また、話が無駄に下品で暴力的な感じではなく、墜ちていく人の葛藤と、加速する堕落感がたまらなく面白いです。

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    2013年03月03日
  • 夜光虫

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    疾走感のある文体に、吐き気を催すほどの恐怖と、愛情に対する切なる渇望とが、見事に融け合った作品でした。

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    2013年01月31日
  • 煉獄の使徒(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    オウム真理教の一連の事件をモチーフとした作品。
    登場人物を実在の信者だった人達に置き換えて読むと面白い。

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    2013年01月05日
  • 沈黙の森

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    かつて「五人殺しの健」と新宿で恐れられていた男が、今は軽井沢で別荘管理人に。
    20年の歳月が流れたにも関わらず、再び抗争に巻き込まれてしまう。
    暴力に対する爽快感と生々しさの入り交じった文章。さすが馳さん。

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    2012年11月04日
  • 9・11倶楽部

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    馳さんの作品の中でも時に切ないラスト。
    最悪な環境で寄り添い合いながら共に暮らす少年、少女達…
    そして友情…

    そんな子供達を助けでくれるひとりの大人…

    大満足の作品です。

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    2012年10月20日
  • 煉獄の使徒(下)(新潮文庫)

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    欲望に突き動かされ、暗闘を繰り広げる警察キャリアや、それに結び付く政界の面々…狂気、或いは妄想が無制限に膨らみ、暴走する教団…こうした中で、3人の“主役”を軸に、壮大な群像劇が展開する…

    蠢く、御し難い大きなものの中、劇中の群像は「余りにも普通な人々」なのかもしれない。その“普通さ”と、御し難い大きなものの中での“異様な行動”が、何か「生々しい」印象を与える。正しく「抜けがたい煉獄」というイメージだ…

    とにかくも強烈な作品である…

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    2012年09月19日
  • やつらを高く吊せ

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    ネタバレ

    これでこそ馳 星周。

    この世で一番怖いのは人間の欲望ですよ、っていうメッセージ(?)が逆に爽快感を生む。

    珍しくハッピーエンド。続編が読みたい。

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    2011年12月23日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    推理小説大賞はだてではない。次から次へと展開が早く進み大変面白い。中国人マフィアとやくざ及び元刑事を手玉にとり自分の描いたシナリオ通りにストーリーを進める。ハードボイルドかつ推理小説か。この作家はよくこんな作品がかけるな。感心。完結作品も是非読もう!

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    2011年09月04日
  • 鎮魂歌 不夜城II

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    誰も救われない。主人公に都合のいい展開にならないのがいい。皆ただそこで生きようと足掻いているだけ。滝沢→秋生に萌えた。

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    2011年03月26日
  • 生誕祭(下)

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    馳星周の作品は読み進めば進むほど主人公たちが泥沼へと嵌っていく。その嵌り方が読者を惹きつけてはなさない。『生誕祭』においても、金、名誉を巡り彰洋、美千隆、麻美それぞれの思惑が錯綜しあっという間に読めてしまう。馳星周のノワール作風とバブル経済を舞台設定は絶好のコラボレーション。馳星周の中でも最高級の作品。

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    2011年01月24日
  • マンゴー・レイン

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    いやあ、疲れましたねえ、この本は。

    馳星周なる人物の作品を読むのはかなりしんどい作業になる。

    なぜか?それは、彼の作品は、人間の黒い部分を抉り出すようなモノだからだ。

    人は、必ずしも正義だけでは生きていない。人格者といわれる人物も、一つ後ろを振り返ると、悪い部分が必ず存在する。イヤ、人格者だからこそ、より暗い部分が必要になる。

    彼の本の登場人物は、そういったバックボーンを背負っている。

    マンゴーレイン これはタイに降る雨の事を言う。乾季に入る前に決まって降るスコールの事を言う。

    この物語は、タイで人買いをし、生活をする一人の日本人男性が、ある女性を国外に脱出させてくれと頼まれたとこ

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    2010年11月08日