馳星周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ソウルメイトⅡです。
著者の馳さんの飼っているバーニーズは以前飼っていたうちのワンコと出身犬舎が同じだったので、犬舎が主催する集まりやドッグショーで馳さんご夫妻とはご一緒したことがあり、勝手に親近感がわいてます☆
病と戦う少女と家族に寄り添うトイプー、
妻に先立たれた老人と一緒にネコを育てるミックス、
視力を失った偏屈な男に尽くす盲導犬のラブ、
愛犬の死から立ち直る前に母が次の犬を迎え、心をひらけないでいる娘に天真爛漫に笑顔を振りまくバセット、
安楽死を選択せざるを得なかった家族と、それでも最後まで幸せだったフラッティー、
ホームレスで自殺を考えていた男の再生のきっかけを与えたフレンチブル、
歴代の飼い犬の思いを受け止める男と伝えるバニ、
犬と人間のきずなを描いた7つの短編集です。
前作よりも馳さんの心の安定が読みとれ、なんだか少し嬉しい気持ちになりました。
きっと、時の流れや、新たなワンコ達との出逢いが死別の苦しみを和らげたのではないかと想像できたからです。
そして私自身も、この本でたくさん励ましてもらいました。
どの章も印象的で、様々な思いが蘇りましたが、バセットハウンドの章は今の私には特に刺さりました。
「ルカはルカ。アンジュはアンジュ。どちらもかけがえのない亜紀の家族だ。
最愛の犬を失い、うちのめされ、それっきり犬を飼わなくなる人がいる。また新たな犬を迎えて以前と変わらぬ愛情を注ぐ人がいる。
~犬は飼い続けるべきなのだ。今ではそう思う。~代が替わっていくうちに人間も成長する。人間が成長すれば、犬はもっと幸せに暮らしていけるようになる。
ルカに教わったことはいっぱいあった。~」
一番号泣したフラッティーの章では、色々なことを思い出しました。
うちの子も、てんかんの症状を病院の先生に予告されていたのです、が、実際には一度も発作は起こさずにあっけなく旅立ってしまいました・・・
もっとお世話をしたかったしもっと長く一緒にいたかったけど、こういう選択肢を考えるヒマがなかったことはあの子の配慮だったのだなあ、とつくづく思いました・・・
犬はいつも「いま」を生きている。
私は、私と関わったワンコに生きる喜びをあたえ、一緒に幸せを味わっていきたいです。 -
Posted by ブクログ
不夜城サーガ、いや、劉健一サーガ堂々の完結。面白かった!特にラストで自分と同じ男を作り上げようとする健一の暗い情念が明かされる展開がクソ熱い。いつのまにか無双のフィクサー然とした健一に違和感感じつつも引き込まれて読んだ。年末年始の休みにずっと不夜城シリーズ読んでて気分はすっかり流氓、歌舞伎町。流氓ノワール物ってジャンルがあるのかわからないけど、一つの金字塔だと思う。
ところで、三作目から突然阿なになに(阿基とか)ってニックネーム使い始めたのが違和感あった。なんで前二作では使わなかったのに、と言う違和感。
それと、人名の中国語読みは数回のルビじゃ覚えられないから適当な日本語読みで読むんだけど、リズムが殺されて良くないと思うので出版側がルビを増やすなどなんとかするべきだと思う。 -
Posted by ブクログ
原発の街、敦賀が舞台の物語
主人公徹は自分がゆっくりと死んでいく事を敦賀の街のせいにしているが、自分のだらしなさとか流されやすさとか、キレやすかったりする過去の自分がした選択のせいで今の自分がある事を一番に認めるべきかと思う。
敦賀や原発の所為にするのではなく自分が努力する事と、何かを決める事が大事な事だと思う。
本作品が発表された直後に東日本大震災が起きた事で敦賀の街を舞台とする本作品の根底に原発への問い掛けがあると思う方がいるかもしれないが、あくまでも努力しないで只々流される人の弱さが物語のテーマではないかと私は思う。
敦賀の原発でガードマンをする相原徹は人付き合いが苦手。そんな彼が同窓会に出席する事に!?そこで旧友と再会し過去と今を少しだけ振り返る。その数日後に奇異なる偶然により主人公は事故に巡り合う。
そして、相原徹の中学時代の切ない恋の話、高校時代の年上の友人との話、結婚前の年上の彼女との話と続き話は現代に戻って来る・・・
進路を決める前、就職する前、結婚する前の人!読んでください。