【感想・ネタバレ】弥勒世 下のレビュー

あらすじ

アメリカのスパイとして働く尚友。一方で、幼馴染みの比嘉正信、やくざのマルコウと計画していた米軍基地襲撃のときが迫ろうとしていた。衝撃のクライマックス!

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Posted by ブクログ

残酷なラストだなと思う。主人公の葛藤弱さ、話がうまくいきすぎなど多少気になるところはあるが、話に引き込まれて一気に読んでしまった。
返還前の沖縄の様子がこうだったのだろうなと驚き、発見も交えて読む。出来事の返還は知っていたつもりだが、様子をありありと見え重い歴史を抱えていることを再認識。また沖縄の方がこれを読んだらどう思うかも興味深い。

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2013年08月05日

Posted by ブクログ

沖縄返還時にまだ小さかったので当時の様子についての実感がないものの、この熱量はある程度のリアリティをもって胸を打つ。
どうしようもない衝動で破滅へと突き進む彼らの想いを、途中で若干の中弛み感があったもののこのボリュームで緊張感を維持して描ききった力強い作品でした。
一見すると楽園リゾートのような沖縄でも基地問題になると我々とは明らかに異なる温度になるのは、薩摩から始まってアメリカ、日本に蹂躙され続けた歴史によるものだと再認識した。

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2024年12月25日

Posted by ブクログ

弥勒世(みるくゆ)とは仏教用語にて神々に祝福された豊穣の世界の事。舞台は返還以前の沖縄。特徴は沖縄に纏る史実の裏に隠された県民の心の闇、葛藤を主人公の新聞記者を通して忠実に再現した事。改めて沖縄はかつて琉球王国であったという事を強く感じいる。筆者得意のノワール文学と相まって最後まで強く引き込まれました。

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2013年11月02日

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