あらすじ
アメリカのスパイとして働く尚友。一方で、幼馴染みの比嘉正信、やくざのマルコウと計画していた米軍基地襲撃のときが迫ろうとしていた。衝撃のクライマックス!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
残酷なラストだなと思う。主人公の葛藤弱さ、話がうまくいきすぎなど多少気になるところはあるが、話に引き込まれて一気に読んでしまった。
返還前の沖縄の様子がこうだったのだろうなと驚き、発見も交えて読む。出来事の返還は知っていたつもりだが、様子をありありと見え重い歴史を抱えていることを再認識。また沖縄の方がこれを読んだらどう思うかも興味深い。
Posted by ブクログ
沖縄返還時にまだ小さかったので当時の様子についての実感がないものの、この熱量はある程度のリアリティをもって胸を打つ。
どうしようもない衝動で破滅へと突き進む彼らの想いを、途中で若干の中弛み感があったもののこのボリュームで緊張感を維持して描ききった力強い作品でした。
一見すると楽園リゾートのような沖縄でも基地問題になると我々とは明らかに異なる温度になるのは、薩摩から始まってアメリカ、日本に蹂躙され続けた歴史によるものだと再認識した。