馳星周のレビュー一覧

  • 夜光虫
    個人的には不夜城より面白かった。
    所謂ノワールであるが殺した親友の妻に手を出すクズが主人公。
    最後にその女性に指輪を渡して去るところで物語は終わる。ピアニストを撃てに似た読後感があった。
  • 神奈備
    悲惨な人生を送ってきた少年・潤は“神”に救いを求め、霊山・御嶽へ向かう。そんな潤を、荒天の中、強力の孝が捜索することに。神とは? 人間の絆とは? 極限状態の人間心理を描く。
  • 雨降る森の犬
    家族とのわだかまりを抱えた中学生の雨音は都会を離れ、蓼科に住む伯父のもとに身を寄せる。そこには、ワルテルという犬がいて…。犬が導く喪失と再生の物語。
  • 雨降る森の犬
    なんかこの話ズルいわ~(・ε・` )「感じ悪いなぁ(-"-;)」と思っていたワンコとどんどん仲良くなって、最後にあんなんなったら絶対泣いちゃうじゃん(T0T)
  • ソウルメイト
    犬を飼うのは喜びだけでなく、悲しみもあることを改めて感じた。あとがきにある「奪い去られることを定められた幸福」という言葉が印象的。そして馳星周の犬への愛情が伝わってくる作品でした。
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII
    2022.01.22 ★4.8

    1、2と続けて読んだ。

    1で泣けた。
    この作者は犬を飼い、心から愛した人なんだと思った。

    2を読み、号泣した。
    読み進められないかと思われるほど泣き、嗚咽した。
    この作者は犬を愛し、何度も見送ったことがある人だと気付かされた。

    私もこの物語に出てくる子たちの...続きを読む
  • ソウルメイト
    泣ける。
    柴犬とバーニーズで泣きました。
    昔から生き物と死が絡むと泣いてしまう方ですが、やっぱり堪えられなかったです。
  • 陽だまりの天使たち ソウルメイトII
    トイプードル編:
    白血病の少女と愛犬の話(涙)
    ・ミックス編:
    妻に先立たれた男と愛犬の話
    ・ラブラドールレトリバー編:
    目が不自由な物書きと愛犬の話
    ・バセットハウンド編:
    仔犬時に親に顔を噛まれ容姿が悪いが周りを幸せにしセラピードッグを目指す話
    ・フラットコーデットレトリバー編:
    病魔に侵され前...続きを読む
  • 夜光虫
    これが馳さんの最高傑作っていうコメントをどこかで見たので読んでみた。
    確かにこれまで読んだ作品の中では一番面白かったと思うけど、五十歩百歩という気がしなくもないと言ったら悪く言い過ぎかな。

    日本プロ野球界でエース級の活躍をしたものの故障が元で引退し、再起をかけて渡った台湾プロ野球で、己の弱さから八...続きを読む
  • 雨降る森の犬
    めっちゃ読みやすくて
    スイスイ読んだ
    構成もよかったと思う
    蓼科の生活に憧れてしまった。
    別荘でも買うか
  • 神の涙
    人それぞれが抱える悩み、主観的にも客観的にもその悩みの大小など分からなくなるほどに圧倒的な存在感のある自然の雄大さがとにかく美しかったです。
  • ソウルメイト
    2015年出版。『少年と犬』で作者の筆致に驚愕して、気になる本はいくつかあるものの、読みやすそうな題材だからって手に取ったものの、誤算だった!

    柴犬の動画なんかを観てて、かわいいなあ、犬ほしいなあなんて分別なく犬を飼おうとしている人、ぜったい読むべき名著!

    これは小説なのか?十訓抄なのか?ってぐ...続きを読む
  • 雨降る森の犬
    事情があって、立科で伯父、道夫さんと暮らすことになった雨音ちゃん。道夫さんの所にはバーニーズマウンテンドッグのワルテルがいた。ワルテルは男尊女卑なオス犬。ハンサムな顔をしているのに感じ悪い。雨音ちゃんがワルテルと段々分かち合える様が書かれている。興味深い。犬は人の心を読む。恐れを抱けば悟られ、見下さ...続きを読む
  • 帰らずの海
    昔の物語と今の物語が交互に進んで行く。主人公と被害者の過去の出来事が気になり読み進める。物語の中ほどから題名にもある「海」のシーンとなりいよいよ真実が⁉︎となりワクワク。途中、なんとなく犯人や起きたであろう事実が想像できたがラストまでほぼ一気に読めました。スッキリなラストでは決してないけど、小説とし...続きを読む
  • 月の王
    タイトルから直木賞動物モノかと思いきや、馳さん本来に近いハードボイルド。ただ、異能、伝奇的要素もたっぷりで、途中、これは今野作品か?と錯覚。ドロドロした面もなく、痛快エンタメ作品として楽しめた。
  • 月の王
    時は世界大戦前で上海を舞台に繰り広げられる、スパイ&ハードボイルド&SFテイストな面白い内容でいっき読み。

    皇族の血を引く令嬢一条綾子が留学先のフランスからフランス人の男性とフランス特務機関員名簿を持ち出し駆け落ちして船で上海に向う、日本の上海特殊機関(木之内機関)の伊那と皇室閣下護衛で日本から派...続きを読む
  • 不夜城
    ひたすら暴力と裏切りが続く。ラストも個人的にはまさかの展開で、救いは無かった。
    が、ぐいぐい引き込まれて、ほぼ一気に読んだ。
    新宿には昔から縁がないが、ますます足が遠のきそうだ。
  • ソウルメイト
    家族の中でなにかしら問題を抱える主人公と、その愛犬たちの物語7話を収めた短編集。タイトルが犬種名になっていて、その中に我が家の愛犬コーギーも名を連ねていたので衝動買いしてしまいました。
    犬の表情や動きの描写がとてもリアルで、姿が目に浮かぶようです。作者の馳星周さんは軽井沢在住とのことですが、この短編...続きを読む
  • 月の王
    読み応えのあるダークネスファンタジー。作者お得意の欺瞞や裏切り、呪詛といったものがないストレートな作品。大神が皇室に対して上から目線でいるのがミソかな。戦時下の魔都上海で華族の娘を巡って各国の特務機関が暗躍する中で、大神と杜龍を筆頭とした藍衣社との戦いが主軸なのだが、それ以外にも大神と愛する女性との...続きを読む
  • 蒼き山嶺
    元山岳遭難救助隊員の得丸は、大学時代山岳部で一緒だった公安刑事の池谷と、山中で偶然にも再会する。
    そして池谷から残雪期の白馬岳のガイドを頼まれるが、池谷は警察から追われ、刺客に命を狙われている事態を、徳丸は徐々に知ることとなる。
そこにもう一人の仲間であった若林の妹も偶然加わることになり、友情溢れる...続きを読む