馳星周のレビュー一覧

  • 走ろうぜ、マージ

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    ネタバレ

    悪性組織球症で余命三ヶ月を告げられたバーニーズマウンテンドッグのマージとの三ヶ月を綴った、日記形式のドキュメンタリー。マージの大好きな軽井沢に二ヶ月別荘を借り、そこに連れて行ってもらった時のマージの喜びようと、腫瘍が小さくなって元気に走れるようになったマージの様子に、心から祝福したくなる。マージの看病と介護をしながら、元気の盛りの一歳のワルテルの散歩にもしょっちゅう行ってちゃんと世話してる馳さんすごい。犬のご飯を毎回違うメニューでいろいろ作っているのもすごすぎる。自力で排泄できなくなっていくマージの様子に、うちの犬の最後の方の姿が重なった。安楽死を覚悟したその日の、先生が来る直前に馳さんの腕の

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    2025年07月21日
  • 少年と犬

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    震災で主人を亡くした1匹の犬が、大好きな人のために日本を縦断する。
    その道中で会った人達との話が短編で紹介される。
    何故か皆不幸な死を遂げるのが不思議なのですが。。
    最後は感動のエンディングです。

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    2025年07月13日
  • 少年と犬

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    映画の予告で気になっていた小説を読んでみた。
    激烈な面白さはない。淡々と犬と、出会う人たちの人生が描かれる。犬はかわいい。犬は凛々しい。犬はみんなの心の拠り所になる。出てくる人たちみんな、それなりにドラマチック。それなりに不幸。何とか少しでもましな人生を求めて、みんなあがく。そんなものなのかな。
    犬好きとしては、どうしても最後の落とし所が気に食わないので、星3つ寄りの星4つ。ハリウッド映画的な自己犠牲の美談に収束させる必要はなかったのでは。

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    2025年07月13日
  • 飛越(ジャンプ)

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    この本を読むと競馬が単なるギャンブルじゃないと感じますね。
    二人の翔吾は性格は違うけどジョッキーとしての本質は一緒だと思いました。
    ラストの展開は意外でしたね。

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    2025年07月02日
  • ソウルメイト

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    飼い犬と7つの物語。
    それぞれがいろんな形の家族があって、ワンちゃんその一員として人間と暮らしている。
    ただ可愛いだけで飼うのではなく、家族として向き合う

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    2025年06月22日
  • 飛越(ジャンプ)

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    ネタバレ

    馳星周、競馬シリーズ

    障害競馬が舞台、2人の騎手の熱い物語。

    主人公の円谷翔吾、人には辛辣で嫌われ者だが馬乗りとしては超一流で馬への愛情が深い。
    このキャラで最後まで通して欲しかった。人にまで良い人に変わって行くのが普通ぽくて残念だった。

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    2025年06月18日
  • 飛越(ジャンプ)

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    やっぱり馳さんの描かれる競馬小説は良い。
    ホースマン、そして馬達への愛情に溢れています。
    ラストのレースの描写は2人の心の滾りが伝わってきました。

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    2025年06月15日
  • 飛越(ジャンプ)

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    競馬をする自分からすると、凄い視点からの内容で感動しました。
    おそらく、競馬とかする人からは絶賛される内容です。

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    2025年06月10日
  • 光あれ

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    客観的に見てどうしようもなくクズの徹ではあるが、よくよく考えてみるとただのモテ男くん。そのモテ男くんの謝罪行脚物語りではあるが、娘とのやりとりではなぜかジーンときた。最初の方では見えて来なかった登場人物の再登場のタイミングもgood。

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    2025年05月31日
  • 雨降る森の犬

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    悩みを抱えた人間が犬と触れ合うことによって生き方が変わったり大切なものを見つけいく様がとても心を打たれてました。人間が再生されていくのは、動物の存在だったり家族の絆だったり大自然だったり、外部だけれど身近な存在なのだとこの小説を読んで考えさせられました。山に対する尊敬や犬に対する愛情をたくさん感じられた作品でした。

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    2025年05月25日
  • 生誕祭(下)

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    エンディングが近づくにつれて、誰が生き延び成功するのか、誰が息絶え消えゆくのか、読み応えのある内容であった。復活祭をこれから読みます。

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    2025年05月22日
  • 約束の地で

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    ……なんだろう
    身をえぐられるような痛さを感じる読書
    きれいごとなどない、そんなふうに突き刺さる

    救いはどこだ、探るように読む
    物語の片隅の、ひとことごとに
    それすら物語に埋没して、暗闇を増す

    これほどまでに、読んでいて響いた読書も久しぶりだ。

    最近読んだこの作者のものは山と犬だっただけに、迂闊だった、が、これもまた読書の楽しみ

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    2025年05月14日
  • 生誕祭(上)

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    登場人物それぞれの目線での思惑が(肉体も)ぶつかり合い、展開していく内容に項を捲る手が止まらない。金のある世界は羨ましくもあり、奈落の底との距離がある分、転落した時のダメージも計り知れないのだろうか。

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    2025年05月11日
  • 不夜城

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    タバコ、ギャンブル、薬、、、
    自分が生きてる世界とはまるで違う世界の話で、主人公にも全く共感できる要素がないのに、なぜか登場人物に引き込まれてしまう1冊でした!

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    2025年04月14日
  • ソウルメイト

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    人間は犬の言葉を理解できるわけではないし
    もっと通じ合えたら、気持ちが分かったら、
    って悔しくなることもたくさんあるけど
    ひとりとして真摯に向き合うことで
    分かり合えるもんやなぁと、嬉しくもなった
    犬目線の気持ちを読み取ると涙が止まらない

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    2025年03月12日
  • ゴールデン街コーリング

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    ノワールでない馳星周、割と好きです。
    清濁併せ持つのが人で、
    その汚い部分も許し成長していく。
    本当に人との出会いは大切です。

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    2025年03月06日
  • 沈黙の森

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    舞台は冬の軽井沢。

    新宿の暴力団から五億円の金が持ち逃げされる。
    持ち逃げした男が軽井沢に潜伏したらしい。

    かつて新宿で「5人殺しの健」と呼ばれた男がいた。
    しかし、ある日忽然と新宿から姿を消し、20年の間堅気として百姓、別荘の管理人として日々を過ごす。

    ヤクザが立ち入らない地軽井沢に続々と、新宿からヤクザが湧いて出てくる。

    かつて伝説の極道が、徐々に当時の暴力性を再燃する。

    馳星周ワールド全開の一冊。
    後半の疾走感は素晴らしく気持ち良い。

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    2025年02月28日
  • 夜光虫

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    紛れもないノワール。
    自分に欠けていると思う執念や情熱の暗黒面。
    運よく噴出していないだけで人が陥る可能性のある怖いトリガーに手をかけてしまった者の話。

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    2025年02月11日
  • 黄金旅程

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    やー、面白かった。

    年末から競馬ブームが来てるのもあり、題材が興味ありありなのもあり。興奮冷めやらぬというところ。するすると流れるような展開で。有明なれど初めて氏の著作を読んだけどさすがの一言。

    勝ちきれない馬と煮え切らない人との対比が本当に上手く流れを作っていて、クライマックスは読んでいて鼻息荒く盛り上がった。

    ちと強引すぎる展開もあるにはあったが、気にせず没頭できる物語だった。

    ハードボイルド作家の印象なので、得意の分野のも読んでみようかなぁ。

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    2025年01月28日
  • 比ぶ者なき

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    藤原不比等、権力を得るためにはどんな手も使う嫌らしさあふれて恐ろしい‥
    持統天皇も「春すぎて 夏来にけらし 白妙の‥」の百人一首の札のイメージとはかけ離れたお人柄‥

    『日本書紀』がこのように成立した説があることも知り、すごくおもしろかったし、古代史に人間味を感じるストーリーでした。

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    2025年01月15日