月の王
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月の王

1,980円 (税込)
990円 (税込) 5月9日まで

4pt

大戦の暗雲が迫る、魔都・上海。帝国陸軍特務機関所属の伊那雄一郎は、田辺少佐から緊急招集を受ける。伝えられたのは、駆け落ちした華族令嬢・一条綾子の身柄を、各国の特務機関や蒋介石隷下の藍衣社に先んじて確保せよという密命だった。しかも、皇室から直接派遣された謎の男・大神明と共に遂行せよという。渋りながらも拝命した伊那であったが、藍衣社の異能戦闘集団を率いる杜龍と四天王に急襲される。死地を救ったのは、身に「月」を背負って人間を遥かに凌駕した膂力で戦う、大神その人であった。やがて、各国の特務機関やマフィアの青幇をも巻き込み、上海租界を血の暴風が吹き荒れる――。最後に勝つのは……誰だ!?

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月の王 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    冒険活劇である。それもコテコテの昭和の……。

    舞台は太平洋戦争直前の上海。
    このところ現代作家が多くこの時代を描いていることから、背景にある世相はある程度知られているだろう。

    明治維新からの急激な文明促進による混沌のなか、熱病にうなされた日本
    清朝末期からの他国侵掠による威厳崩壊のなか、行く先を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月28日

    面白かった。馳星周の作品としては新境地だと思う。読み始めるまではこんな冒険活劇だとは思わなかった。分厚い一冊をすぐに読み切った。

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    Posted by ブクログ 2022年05月24日

    小説ならではの世界観。舞台は中国上海。月の王・大神は狼に、火の王・杜龍は龍に姿を変えての最終決戦。壮大で壮絶な闘いに釘付け。人間そのものが武器になる伊那が打った注射の成分が気になった。

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    Posted by ブクログ 2022年05月01日

    色んな要素が絡み合った疾走バイオレンスアクション純愛小説とでもいおうか。第二次世界大戦前夜の魔都上海を舞台にした華族令嬢争奪戦を、人知を超えた太古の昔から不死身として生きる月の王たる大神(狼)明が縦横無尽に暴れ回る痛快さでもって描く。そこに前世で雪と約束した純愛という横糸を入れることで作品の深みも出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月25日

    やっぱりウルフガイ、だよね(読んだころないから詳しい内容は知らないけど)。最初に大神という苗字だけ出てきてもなにも思わなかったけど、明という名前に「あれあれあれ~」って (^^) 正体知ったらなおさらでしょ。鸕野讃良なんてでてきちゃうと、以前の不比等を扱った小説あたりからふくらんだのかな、と思ったり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月28日

    タイトルから直木賞動物モノかと思いきや、馳さん本来に近いハードボイルド。ただ、異能、伝奇的要素もたっぷりで、途中、これは今野作品か?と錯覚。ドロドロした面もなく、痛快エンタメ作品として楽しめた。

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    Posted by ブクログ 2022年07月27日

    時は世界大戦前で上海を舞台に繰り広げられる、スパイ&ハードボイルド&SFテイストな面白い内容でいっき読み。

    皇族の血を引く令嬢一条綾子が留学先のフランスからフランス人の男性とフランス特務機関員名簿を持ち出し駆け落ちして船で上海に向う、日本の上海特殊機関(木之内機関)の伊那と皇室閣下...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月09日

    読み応えのあるダークネスファンタジー。作者お得意の欺瞞や裏切り、呪詛といったものがないストレートな作品。大神が皇室に対して上から目線でいるのがミソかな。戦時下の魔都上海で華族の娘を巡って各国の特務機関が暗躍する中で、大神と杜龍を筆頭とした藍衣社との戦いが主軸なのだが、それ以外にも大神と愛する女性との...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月03日

    平井和正ウルフガイシリーズを思い出した。懐かしい。作者さんらしくバイオレンス調に仕上がっているのでそれはそれとして本作よりそっちが関心ごとに。大好きだったなあ。幻魔大戦、高斎正のカー小説、栗本薫のグインサーガ…、大藪春彦の汚れた英雄、アスファルトのタイガーをはじめとするハードボイルド。青春だった…。

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    Posted by ブクログ 2022年05月14日

    斉藤洋の『白狐魔記』の現代版という印象。主人公の大神が魅力的でぐいぐい惹き込まれた。エンターテイメント性が高いので映像でも見てみたい。

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