馳星周のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
タイトルから魂で繋がれた義兄弟が歌舞伎町で大暴れするような内容を想像してたんだけど、全然違って感動系の犬の話だった。短篇集なんだけど、いつどこでバイオレンス炸裂な短編が出てくるかと思うと油断はできない。ボルゾイ出てきた時は愚鈍な人間どもを狂ったボルゾイが殺戮するストーリーを予想したけど全然違った。だがまだわからんぞ。いつ猟犬やらが出てくるか。。。。などと考えながら読んだけど、結局そういう展開は無かった。どれもちょっと傷ついたようなうまく生きられないような人達が犬達に少し癒やされたり一緒に泣いたり笑ったりするような、素敵な話が多かった。犬と暮らしてみたくなったけど、この本で何度か描かれた別離も必
-
Posted by ブクログ
何を
何を言葉で表せばいいのだろう。
どの感情が私の中には流れているのだろう。
言葉が、一つ一つが、
重く、何かを残していく。
しかしこれは生きた声ではない
「字」を通して伝えられたものだ。
しかしこれはフィクションではない
「字」を通して人から発せられた生きた言葉なのだ。
矛盾しているだろうか。
これが戦争を知らない
私達に必要な体験なのだとすれば
私達は避けずに受け止めなければならない。
でも、
でも…
受け止めた後、その後
どうしたらいいのかがわからない。
確かにそこに現実があった。
しかし私の今、目の前にはない。
確かにその場所は今もある
けれどそれはもう違う場所となっている